132 / 151
棺の中の乙女
第四話 不穏な影
しおりを挟む
買い物の後やって来た店は、カフェはカフェでも喫茶店。元日本人のネモ達から言えば和風喫茶なのだという。
「ここはヘンリーがプロデュースして最近オープンしたそうだ」
「これがまた美味しいのよね」
そう言ってネモはお勧めだという白玉あんみつを十杯頼み、それぞれに一杯ずつ配って残りをあっくんの前へ置いた。レナが自分の肩からテーブルにちょろりと降りたポポにサクランボを差し出すと、ポポはそれを嬉しそうに受け取って食べ、満足そうにペロリと口の周りを舌で舐めた。
サクランボ一つで満足そうにするポポとは対照的に、食いしん坊のあっくんは鼻歌交じりのご機嫌な様子でもりもり白玉あんみつを消費している。それに苦笑しながら、レナ達は改めてエラから話を聞くべく視線を向けた。
「それで、改めて聞くけど、エラちゃんは潜在的ナルシストとの婚約は断ったのよね?」
「師匠、ユーダム・ブレナン子爵令息です」
「オッケー。ナルシスト君ね」
イヴァンが己の無力を感じて肩を落としている隣で、レナが苦笑いする。エラもまたそれを見て苦笑し、改めて先輩二人に視線を向けた。
「ええと、ユーダム様との婚約なんですが、勿体ないお話しでしたが、お断りしました。私では荷が重いとお伝えしたんですが、そんなことはない、そう思われてしまうのは自分の不甲斐なさからだ、信頼関係を築くためもっと交流を、と言われてしまって……」
「当たり障りなくお断りしたら空気を読まずに粘着されてるのね」
「身も蓋も無いな」
大雑把にまとめられたそれに、チアンが茶を啜りながら呟く。
「まあ、相手の条件が良すぎるゆえ、迷惑していると正直に言えば妬まれるか、身の程知らずと言われそうだな。それとなく逃げ続けるか、他の相手を見つけるしかあるまい」
「そうなりますよね……」
はー、と憂鬱そうに溜息をつくエラに、レナはどうしたものかと頭を悩ませるが、レナに出来ることはあまりなさそうである。
しかし、レナに出来なくとも、出来る人は既に動いていた。
「ただまあ、ヘンリーが今動いておる。少々時間がかかるゆえ、それまでは逃げよ」
「えっ?」
その言葉に、レナ達はチアンに視線を向ける。
「現時点でユーダム・ブレナンがどうこうという訳では無いのだが、ヘンリーが抱えている案件に引っかかったらしい。その案件が手詰まりだったゆえ、視点を変えるにも丁度良いとそちらから探っておる」
その時に何かしら出てくるだろう、と涼しい顔で言うのに、レナ達は顔を引きつらせる。貴族というものは、大なり小なり後ろ暗い事情を抱えていたりするものだ。チアンはその後ろ暗いものを利用するといいと言っているのだ。
「あの……、流石にそれは……」
大きな禍根が残るのは困ると口ごもるエラに、それなら最終手段の手札と思えばいい、とチアンは涼しい顔だ。
「貧乏男爵家の娘が、力のある子爵家の手を振り払えるような強い手札を持つこと自体が怖いです」
そう困った顔で言うエラに、レナも同意した。強すぎる武器はその反動が恐ろしい。
そんな二人に、そうか? と首を傾げるチアンのメンタルは、流石は魔窟と称されるカンラ帝国の闇を生き抜いただけのことはあった。強い。
そんな三人を前に、ネモが眉間に皺をよせ、難しそうな顔で言う。
「けど、ヘンリーの案件がアレだから、正直、その案件に引っかかってる程度でも、ナルシスト君に付き纏われてるんなら心配なのよね……」
「えっ」
どんな案件かは知らないが、ネモにそう言われるとやはり心配になる。エラもまた不安そうな顔をし、身を乗り出した。
「あの、ヘンリー殿下が追ってる案件って、どんなものか聞いても大丈夫でしょうか?」
それにネモとチアンは顔を見合わせた。
「これって言ってもいいのかしら?」
「まあ、現状で分かっている部分程度であればいいのではないか? 貴族間では既に水面下で噂が出回っているだろう」
それもそうね、と言い、ネモは身を乗り出して声を潜めた。
「実はね、何年か前から麻薬を使用しているんじゃないかって疑いのある人間が増えてるらしいのよ」
ぎょっとするレナ達に、今度はチアンが口を開く。
「容疑者の部屋を探ったらしいんだが、それらしい薬は無かったそうだ。そうなると、普通の品ではない。こういうものは、非常に厄介だ。それと知らず使って、気づいたら薬漬けになって抜け出せない、ということになりかねんからな」
その言葉にレナ達は青褪めた。
「あの、それで、ユーダム・ブレナン様が引っかかった、って、どういうことなんでしょうか?」
そう尋ねるレナに、ネモがそれがね、と肩を竦める。
「彼の家で雇っている使用人の一人が、重篤な中毒症状で収監されたの」
「それは、もしかして……」
イヴァンの確認するかのような視線に、ネモとチアンは頷いた。
「本人無自覚の中毒」
「その者の部屋を探ってみたが、やはり薬物は無かったそうだ。唯一それらしきものはアロマだったそうだが、それは中毒になるようなものでは無かったらしい」
多少珍しい品ではあったがな、と言うチアンに、レナは難しい顔をする。
「ただ、それもずいぶん昔の話なのよ。確か、十年くらい前ね。だから、今回の事に関係あるかは分からないわ」
「だが、無自覚の中毒というのが引っ掛かる。それらしいものがないのに中毒になった者が出たのはそれが初めてだ。故に、ブレナン家が引っかかったのだ」
ほぼ白ではあるが、それでも無関係ではない。
「ま、そんなわけなの。それからついでに言っておくと、信頼できない、信用の無い人間から貰ったものは使わない方が良いわ。食べ物なんかは特にそうだけど、魔道具関係も無きにしも非ずだから、気を付けてね」
その言葉に、レナ達は素直に頷いた。そして、レナは見た。エラが何かふと思いついたように視線を動かし、青褪めるのを。
「エラ、どうしたの?」
「えっ、あ、その……」
エラは迷うように視線を彷徨わせるも、暫くして不安そうな顔をして口を開いた。
「ユーダム様に、プレゼントを頂いたことがあって……」
そう小さく言い、だんだんと怖くなってきたのだろう。視線を手元に落とし、震える唇で言った。
「その一つが、アロマだったの……」
消えもので、さして高価な品ではないものだ。ユーダムとの間に色めいたことが一切ない頃に貰ったものだったそうだ。
それを贈られたのはただの偶然だろうとは思う。しかし、中毒患者の持ち物で、それらしい物として挙げられたなら、不安になって当然だった。
そこに、ふむ、とチアンが言う。
「エラ、それは絶対に手元に置いておきたい物か?」
「いいえ、そんな……」
ゆるゆると首を横に振るエラに、チアンはならば、と告げる。
「ユーダム・ブレナンに貰った品は、全てネモに預けてしまえ。ネモはそれを調べてみよ」
「あー……、ま、良いわよ」
明日からは少し時間が取れないから今預かりに行っていいかと尋ねられ、エラは不安そうな顔で頷いた。
チアンは用事があると和風喫茶で別れ、レナ達は四人でエラの家へ向かった。
エラが貰った物だが、詳しく聞いてみると、ユーダムが彼の亡くなった婚約者であり、エラの友人だったエリーゼ・ラングトン伯爵令嬢が愛用していた品と同じ物を思い出のよすがとして贈られたらしい。
「こう言っちゃなんだけど、ちょっと気が利かない贈り物ね」
「いえ、その、エリーゼが亡くなってから二か月くらいの頃に頂いて、婚約だとか、そういう話は一切なかった頃なので……」
実際、その頃はエリーゼにまつわる消耗品ばかり貰ったそうだ。
「そういうお話があってからは、お花やカードとかを頂くようになりました」
「それにしたってねぇ……」
ネモは微妙な顔をし、男ってそういうもんなの? とイヴァンに尋ね、彼は微妙な顔をして「そういう立場に立ってみないと流石に……」と首を横に振った。
「それで、エラは今まで何を貰ったの?」
「えっと……」
エラは思い出をなぞるように、貰った品を一つ一つ上げていく。
「まず、アロマを貰ったの。エリーゼは倒れてからも、それをずっと使っていたのよ。落ち着くから、って……。それから、ハンドクリーム。婚約したその年の冬ににプレゼントしたんですって。それからずっとそれを愛用してたって聞いたわ。それと、メレンゲ堂のクッキー。エリーゼの好物だったの。紅茶も頂いたわ。凄く良い品で、それは……」
さーっ、とエラは血の気が引くように青ざめた。
「台所錬金術部の、部室に……」
良い物だったから皆で飲もうと持って行き、既に飲んだことがあると震える声で呟いた。それにレナも思わず青ざめるが、イヴァンとネモが慌てて言う。
「いや、多分、大丈夫だよ! 変なものが入ってたら既に何かしら影響が出てるよ!」
「多分……」
「妙なものが入ってたらその時点であっくんが気付くわよ!」
しかし、エラは今にも倒れそうなほど白い顔をしている。
「エラちゃん、そんなに心配しないで。そんな事件に巻き込まれるなんて早々ないわ」
ネモはそう言うものの、レナはここ一年で何度も騒動に巻き込まれ、危ない目に遭っている。エラはネモたちが安心するように言葉をつくしたため、多少顔色がよくなったが、レナは胸をざわつかせる予感に、そっと目を伏せたのだった。
「ここはヘンリーがプロデュースして最近オープンしたそうだ」
「これがまた美味しいのよね」
そう言ってネモはお勧めだという白玉あんみつを十杯頼み、それぞれに一杯ずつ配って残りをあっくんの前へ置いた。レナが自分の肩からテーブルにちょろりと降りたポポにサクランボを差し出すと、ポポはそれを嬉しそうに受け取って食べ、満足そうにペロリと口の周りを舌で舐めた。
サクランボ一つで満足そうにするポポとは対照的に、食いしん坊のあっくんは鼻歌交じりのご機嫌な様子でもりもり白玉あんみつを消費している。それに苦笑しながら、レナ達は改めてエラから話を聞くべく視線を向けた。
「それで、改めて聞くけど、エラちゃんは潜在的ナルシストとの婚約は断ったのよね?」
「師匠、ユーダム・ブレナン子爵令息です」
「オッケー。ナルシスト君ね」
イヴァンが己の無力を感じて肩を落としている隣で、レナが苦笑いする。エラもまたそれを見て苦笑し、改めて先輩二人に視線を向けた。
「ええと、ユーダム様との婚約なんですが、勿体ないお話しでしたが、お断りしました。私では荷が重いとお伝えしたんですが、そんなことはない、そう思われてしまうのは自分の不甲斐なさからだ、信頼関係を築くためもっと交流を、と言われてしまって……」
「当たり障りなくお断りしたら空気を読まずに粘着されてるのね」
「身も蓋も無いな」
大雑把にまとめられたそれに、チアンが茶を啜りながら呟く。
「まあ、相手の条件が良すぎるゆえ、迷惑していると正直に言えば妬まれるか、身の程知らずと言われそうだな。それとなく逃げ続けるか、他の相手を見つけるしかあるまい」
「そうなりますよね……」
はー、と憂鬱そうに溜息をつくエラに、レナはどうしたものかと頭を悩ませるが、レナに出来ることはあまりなさそうである。
しかし、レナに出来なくとも、出来る人は既に動いていた。
「ただまあ、ヘンリーが今動いておる。少々時間がかかるゆえ、それまでは逃げよ」
「えっ?」
その言葉に、レナ達はチアンに視線を向ける。
「現時点でユーダム・ブレナンがどうこうという訳では無いのだが、ヘンリーが抱えている案件に引っかかったらしい。その案件が手詰まりだったゆえ、視点を変えるにも丁度良いとそちらから探っておる」
その時に何かしら出てくるだろう、と涼しい顔で言うのに、レナ達は顔を引きつらせる。貴族というものは、大なり小なり後ろ暗い事情を抱えていたりするものだ。チアンはその後ろ暗いものを利用するといいと言っているのだ。
「あの……、流石にそれは……」
大きな禍根が残るのは困ると口ごもるエラに、それなら最終手段の手札と思えばいい、とチアンは涼しい顔だ。
「貧乏男爵家の娘が、力のある子爵家の手を振り払えるような強い手札を持つこと自体が怖いです」
そう困った顔で言うエラに、レナも同意した。強すぎる武器はその反動が恐ろしい。
そんな二人に、そうか? と首を傾げるチアンのメンタルは、流石は魔窟と称されるカンラ帝国の闇を生き抜いただけのことはあった。強い。
そんな三人を前に、ネモが眉間に皺をよせ、難しそうな顔で言う。
「けど、ヘンリーの案件がアレだから、正直、その案件に引っかかってる程度でも、ナルシスト君に付き纏われてるんなら心配なのよね……」
「えっ」
どんな案件かは知らないが、ネモにそう言われるとやはり心配になる。エラもまた不安そうな顔をし、身を乗り出した。
「あの、ヘンリー殿下が追ってる案件って、どんなものか聞いても大丈夫でしょうか?」
それにネモとチアンは顔を見合わせた。
「これって言ってもいいのかしら?」
「まあ、現状で分かっている部分程度であればいいのではないか? 貴族間では既に水面下で噂が出回っているだろう」
それもそうね、と言い、ネモは身を乗り出して声を潜めた。
「実はね、何年か前から麻薬を使用しているんじゃないかって疑いのある人間が増えてるらしいのよ」
ぎょっとするレナ達に、今度はチアンが口を開く。
「容疑者の部屋を探ったらしいんだが、それらしい薬は無かったそうだ。そうなると、普通の品ではない。こういうものは、非常に厄介だ。それと知らず使って、気づいたら薬漬けになって抜け出せない、ということになりかねんからな」
その言葉にレナ達は青褪めた。
「あの、それで、ユーダム・ブレナン様が引っかかった、って、どういうことなんでしょうか?」
そう尋ねるレナに、ネモがそれがね、と肩を竦める。
「彼の家で雇っている使用人の一人が、重篤な中毒症状で収監されたの」
「それは、もしかして……」
イヴァンの確認するかのような視線に、ネモとチアンは頷いた。
「本人無自覚の中毒」
「その者の部屋を探ってみたが、やはり薬物は無かったそうだ。唯一それらしきものはアロマだったそうだが、それは中毒になるようなものでは無かったらしい」
多少珍しい品ではあったがな、と言うチアンに、レナは難しい顔をする。
「ただ、それもずいぶん昔の話なのよ。確か、十年くらい前ね。だから、今回の事に関係あるかは分からないわ」
「だが、無自覚の中毒というのが引っ掛かる。それらしいものがないのに中毒になった者が出たのはそれが初めてだ。故に、ブレナン家が引っかかったのだ」
ほぼ白ではあるが、それでも無関係ではない。
「ま、そんなわけなの。それからついでに言っておくと、信頼できない、信用の無い人間から貰ったものは使わない方が良いわ。食べ物なんかは特にそうだけど、魔道具関係も無きにしも非ずだから、気を付けてね」
その言葉に、レナ達は素直に頷いた。そして、レナは見た。エラが何かふと思いついたように視線を動かし、青褪めるのを。
「エラ、どうしたの?」
「えっ、あ、その……」
エラは迷うように視線を彷徨わせるも、暫くして不安そうな顔をして口を開いた。
「ユーダム様に、プレゼントを頂いたことがあって……」
そう小さく言い、だんだんと怖くなってきたのだろう。視線を手元に落とし、震える唇で言った。
「その一つが、アロマだったの……」
消えもので、さして高価な品ではないものだ。ユーダムとの間に色めいたことが一切ない頃に貰ったものだったそうだ。
それを贈られたのはただの偶然だろうとは思う。しかし、中毒患者の持ち物で、それらしい物として挙げられたなら、不安になって当然だった。
そこに、ふむ、とチアンが言う。
「エラ、それは絶対に手元に置いておきたい物か?」
「いいえ、そんな……」
ゆるゆると首を横に振るエラに、チアンはならば、と告げる。
「ユーダム・ブレナンに貰った品は、全てネモに預けてしまえ。ネモはそれを調べてみよ」
「あー……、ま、良いわよ」
明日からは少し時間が取れないから今預かりに行っていいかと尋ねられ、エラは不安そうな顔で頷いた。
チアンは用事があると和風喫茶で別れ、レナ達は四人でエラの家へ向かった。
エラが貰った物だが、詳しく聞いてみると、ユーダムが彼の亡くなった婚約者であり、エラの友人だったエリーゼ・ラングトン伯爵令嬢が愛用していた品と同じ物を思い出のよすがとして贈られたらしい。
「こう言っちゃなんだけど、ちょっと気が利かない贈り物ね」
「いえ、その、エリーゼが亡くなってから二か月くらいの頃に頂いて、婚約だとか、そういう話は一切なかった頃なので……」
実際、その頃はエリーゼにまつわる消耗品ばかり貰ったそうだ。
「そういうお話があってからは、お花やカードとかを頂くようになりました」
「それにしたってねぇ……」
ネモは微妙な顔をし、男ってそういうもんなの? とイヴァンに尋ね、彼は微妙な顔をして「そういう立場に立ってみないと流石に……」と首を横に振った。
「それで、エラは今まで何を貰ったの?」
「えっと……」
エラは思い出をなぞるように、貰った品を一つ一つ上げていく。
「まず、アロマを貰ったの。エリーゼは倒れてからも、それをずっと使っていたのよ。落ち着くから、って……。それから、ハンドクリーム。婚約したその年の冬ににプレゼントしたんですって。それからずっとそれを愛用してたって聞いたわ。それと、メレンゲ堂のクッキー。エリーゼの好物だったの。紅茶も頂いたわ。凄く良い品で、それは……」
さーっ、とエラは血の気が引くように青ざめた。
「台所錬金術部の、部室に……」
良い物だったから皆で飲もうと持って行き、既に飲んだことがあると震える声で呟いた。それにレナも思わず青ざめるが、イヴァンとネモが慌てて言う。
「いや、多分、大丈夫だよ! 変なものが入ってたら既に何かしら影響が出てるよ!」
「多分……」
「妙なものが入ってたらその時点であっくんが気付くわよ!」
しかし、エラは今にも倒れそうなほど白い顔をしている。
「エラちゃん、そんなに心配しないで。そんな事件に巻き込まれるなんて早々ないわ」
ネモはそう言うものの、レナはここ一年で何度も騒動に巻き込まれ、危ない目に遭っている。エラはネモたちが安心するように言葉をつくしたため、多少顔色がよくなったが、レナは胸をざわつかせる予感に、そっと目を伏せたのだった。
32
お気に入りに追加
4,386
あなたにおすすめの小説
この度、双子の妹が私になりすまして旦那様と初夜を済ませてしまったので、 私は妹として生きる事になりました
秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
*レンタル配信されました。
レンタルだけの番外編ssもあるので、お読み頂けたら嬉しいです。
【伯爵令嬢のアンネリーゼは侯爵令息のオスカーと結婚をした。籍を入れたその夜、初夜を迎える筈だったが急激な睡魔に襲われて意識を手放してしまった。そして、朝目を覚ますと双子の妹であるアンナマリーが自分になり代わり旦那のオスカーと初夜を済ませてしまっていた。しかも両親は「見た目は同じなんだし、済ませてしまったなら仕方ないわ。アンネリーゼ、貴女は今日からアンナマリーとして過ごしなさい」と告げた。
そして妹として過ごす事になったアンネリーゼは妹の代わりに学院に通う事となり……更にそこで最悪な事態に見舞われて……?】
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
側妃は捨てられましたので
なか
恋愛
「この国に側妃など要らないのではないか?」
現王、ランドルフが呟いた言葉。
周囲の人間は内心に怒りを抱きつつ、聞き耳を立てる。
ランドルフは、彼のために人生を捧げて王妃となったクリスティーナ妃を側妃に変え。
別の女性を正妃として迎え入れた。
裏切りに近い行為は彼女の心を確かに傷付け、癒えてもいない内に廃妃にすると宣言したのだ。
あまりの横暴、人道を無視した非道な行い。
だが、彼を止める事は誰にも出来ず。
廃妃となった事実を知らされたクリスティーナは、涙で瞳を潤ませながら「分かりました」とだけ答えた。
王妃として教育を受けて、側妃にされ
廃妃となった彼女。
その半生をランドルフのために捧げ、彼のために献身した事実さえも軽んじられる。
実の両親さえ……彼女を慰めてくれずに『捨てられた女性に価値はない』と非難した。
それらの行為に……彼女の心が吹っ切れた。
屋敷を飛び出し、一人で生きていく事を選択した。
ただコソコソと身を隠すつまりはない。
私を軽んじて。
捨てた彼らに自身の価値を示すため。
捨てられたのは、どちらか……。
後悔するのはどちらかを示すために。


婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。