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篩編
第十八話 話し合い
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側近が言うには、国中に妖精が魔物でない事や、妖精が担う役目に関しては国中にお触れを出し、意識改革を始めていたのだという。
「まあ、長年染みついた考えがたった一度の豊作で覆るとは思わない。しかし、私が予想していたよりも展開が早く、それが暴力的だった」
眉間に皺を寄せ、頭が痛いとでも言わんばかりに重い溜息を吐くオベロンに、ロムルド王国の面々の胸中に複雑な感情が渦巻く。
「それに、今回の事は本当にタイミングが……。本当に、何と言って良いか……」
苦々し気で、絞り出す様な声音で言われた言葉に、重鎮達は何事かとオベロンを見つめる。
「今回の襲撃の事を私が知ったのは、女神様とお会いしていた時だ。つまり、女神様は今回の事を知っておられるし、きっと今も私達の様子をご覧になっている」
この言葉には、全員がぎょっとして目を剥いた。特にエルフの長老や、女神教の枢機卿は一瞬何を言われたか分からず、意味を理解した後は顔面を蒼白にした。
「言っておくが、嘘では無いからな。嘘を看破できるようなスキルを持つ者が居れば連れて来るといい」
睨みつける様な目で言われ、王国の面々はオベロンの言葉に虚偽は無いのだと理解したが、出来るなら信じたくなかった。
エルフの長老が、流石は年の功とでもいうのか、重苦しい空気の中でオベロンに尋ねた。
「あ、貴方様は、女神様と直接お会いできるのですか?」
その声は半信半疑と言うよりも、信じたくないという思いが強いものだったが、オベロンはそれには淡々と答えを返した。
「時々会いに来て下さるんだ。そもそも、私は精霊から転じたのではなく、女神様自らの手でお作り頂いた。それだからかは分からないが、少しだけ目をかけていただいている」
オベロンのその言葉に、枢機卿が震える声で叫んだ。
「その様な、その様な嘘をつかれるなど、なんたる不敬! 妖精如きがめが――」
「黙れ、枢機卿! それ以上の発言は許さぬ!」
枢機卿の言葉を遮ったのは、エイベルだった。枢機卿を鋭く睨み付け、只ならぬ覇気を叩きつける。
枢機卿はヒュッ、と息を吞み、口を幾度か開閉し、助けを求める様に辺りを見回すが、他の重鎮達が忌々し気にこちらを見ている事に気付くと、もごもごと何事か小さく呟くと、そのまま視線を逸らして沈黙した。
その様子を見て、エイベルは溜息を吐きたいのを我慢し、オベロンに向き直った。
「申し訳ない。こちらの者が大変失礼な事を言った。お詫び申し上げる」
「いや、貴方に謝罪される様な事ではない」
エイベルが頭を下げ、それに倣う様に頭を下げる面々に、オベロンは首を横に振った。
「ただ、言わせてもらうなら、今後女神教は女神様の慈悲を請う様な事はしない方が良いだろう」
「なっ!?」
オベロンのその言葉に、枢機卿が俯き気味だった顔を跳ね起こし、思わずオベロンを睨みつける。
「私は以前伝えたかと思うが、女神様は人族に失望していらっしゃる。それは、これまでの人族の行いをずっと見てきたからだ。何度も妖精を狩るような真似をするなと、神託で告げてきたとおっしゃっていた」
その言葉を聞き、枢機卿がギシリと固まる。
「けれど、欲に駆られた人族がとうとう妖精を狩り尽くし、世界は滅びに向かった。これで、どうして失望されないと思う? 最早、女神様の興味は人族にない。かつて繁栄したお前達が可愛かったのは、昔の話だ。今は、野の獣の方が可愛いと思っていらっしゃるぞ」
最早、人族には女神様の寵愛は無いのだと事実を告げる。実際、女神様を神と崇める人族では無く、オベロンを神と慕う幻獣の方を気にしている。
「事実、もう神託のスキルを持つ聖女も、巫女も、女神様のお声を一度も聞いた事が無いだろう? お前たちがすべきは、慈悲を請うのではなく、己と向き合い、世の中の為に働き、悩める者に手を差し出す様にする事だ。求めるな。お前たちは、与える者になれ」
枢機卿は目を見開き、小さく震えながら俯き、それ以降は顔を上げる事は無かった。
そんな枢機卿の様子を見届け、オベロンは再び口を開く。
「最早、女神様は人族の手を離した。今、慈悲を期待する様な事はするな。お前達人族は、己の過去の所業により、己の足で立ち上がるしかないんだ」
力強く、言い聞かせるように言うオベロンに、エイベルがそっと口を開いた。
「……何故、其処まで言って下さるのです」
静かな問いに、オベロンは目を瞬かせた。
「貴方は、妖精王だ。妖精を絶滅に追い込んだ我等人族が憎くは無いのですか?」
その質問に、オベロンは複雑な表情をした。何故なら、憎いかと聞かれれば、憎くは無いのだ。
妖精王となり、幾人もの妖精と暮らすオベロンは、彼等がとても好きだ。彼等の同種族であり、王たるオベロンの庇護下に在る妖精が害されたと聞けば許せるものでは無い。しかし、それが起きた時は、オベロンはまだ妖精王として生まれてはいなかったのだ。
「……この際だから言うが、私が生まれたのは妖精が絶滅した後だ。故に、憎いかと聞かれれば、憎くは無いが、好きではないと答えるしかない。当時を知らないせいで、実感が無いんだ。しかし、欲に駆られて妖精を狩った者は嫌いだし、嫌悪感を感じる。だが、ただ日々を必死になって生きる者には何も感じないし、無邪気で無垢な子供に対しては胸が暖かくなる」
そのオベロンの言葉を聞き、ロムルド王国の面々は少し驚いた表情をし、ただじっとオベロンの言葉を聞いていた。
「故に、人族など滅んでしまえとは思わない。ただし、妖精を害した分の罪を償い、女神様を悲しませた分のツケを払えとも思う」
オベロンは疲れた様に一つ溜息を吐き、告げる。
「人族に『生命の樹』を渡したのは、私の意志だ。世界の滅びを待つのは嫌だったからね。しかし、妖精がこの世に生まれるのは不安だった。故に、篩にかけるつもりで『生命の樹』を渡したんだ」
会議場の空気が変わる。
「『生命の樹』は目安だ。十年後、『生命の樹』と木霊が無事であれば、その周辺に妖精が生まれても比較的安心だ。しかし、無事でなければその地は妖精にとって危険な場所であると分かる」
そして、これは明かさないが、木霊の分体の目から人族の国の様子を探る為でもあった。
「十年もかければ多少の変化が期待できると踏んだが、こうも早く問題にぶつかるとは思わなかった」
頭が痛いとでも言いたげなオベロンの様子に、人族の面々は苦々しい思いで一杯だった。
「まあ、長年染みついた考えがたった一度の豊作で覆るとは思わない。しかし、私が予想していたよりも展開が早く、それが暴力的だった」
眉間に皺を寄せ、頭が痛いとでも言わんばかりに重い溜息を吐くオベロンに、ロムルド王国の面々の胸中に複雑な感情が渦巻く。
「それに、今回の事は本当にタイミングが……。本当に、何と言って良いか……」
苦々し気で、絞り出す様な声音で言われた言葉に、重鎮達は何事かとオベロンを見つめる。
「今回の襲撃の事を私が知ったのは、女神様とお会いしていた時だ。つまり、女神様は今回の事を知っておられるし、きっと今も私達の様子をご覧になっている」
この言葉には、全員がぎょっとして目を剥いた。特にエルフの長老や、女神教の枢機卿は一瞬何を言われたか分からず、意味を理解した後は顔面を蒼白にした。
「言っておくが、嘘では無いからな。嘘を看破できるようなスキルを持つ者が居れば連れて来るといい」
睨みつける様な目で言われ、王国の面々はオベロンの言葉に虚偽は無いのだと理解したが、出来るなら信じたくなかった。
エルフの長老が、流石は年の功とでもいうのか、重苦しい空気の中でオベロンに尋ねた。
「あ、貴方様は、女神様と直接お会いできるのですか?」
その声は半信半疑と言うよりも、信じたくないという思いが強いものだったが、オベロンはそれには淡々と答えを返した。
「時々会いに来て下さるんだ。そもそも、私は精霊から転じたのではなく、女神様自らの手でお作り頂いた。それだからかは分からないが、少しだけ目をかけていただいている」
オベロンのその言葉に、枢機卿が震える声で叫んだ。
「その様な、その様な嘘をつかれるなど、なんたる不敬! 妖精如きがめが――」
「黙れ、枢機卿! それ以上の発言は許さぬ!」
枢機卿の言葉を遮ったのは、エイベルだった。枢機卿を鋭く睨み付け、只ならぬ覇気を叩きつける。
枢機卿はヒュッ、と息を吞み、口を幾度か開閉し、助けを求める様に辺りを見回すが、他の重鎮達が忌々し気にこちらを見ている事に気付くと、もごもごと何事か小さく呟くと、そのまま視線を逸らして沈黙した。
その様子を見て、エイベルは溜息を吐きたいのを我慢し、オベロンに向き直った。
「申し訳ない。こちらの者が大変失礼な事を言った。お詫び申し上げる」
「いや、貴方に謝罪される様な事ではない」
エイベルが頭を下げ、それに倣う様に頭を下げる面々に、オベロンは首を横に振った。
「ただ、言わせてもらうなら、今後女神教は女神様の慈悲を請う様な事はしない方が良いだろう」
「なっ!?」
オベロンのその言葉に、枢機卿が俯き気味だった顔を跳ね起こし、思わずオベロンを睨みつける。
「私は以前伝えたかと思うが、女神様は人族に失望していらっしゃる。それは、これまでの人族の行いをずっと見てきたからだ。何度も妖精を狩るような真似をするなと、神託で告げてきたとおっしゃっていた」
その言葉を聞き、枢機卿がギシリと固まる。
「けれど、欲に駆られた人族がとうとう妖精を狩り尽くし、世界は滅びに向かった。これで、どうして失望されないと思う? 最早、女神様の興味は人族にない。かつて繁栄したお前達が可愛かったのは、昔の話だ。今は、野の獣の方が可愛いと思っていらっしゃるぞ」
最早、人族には女神様の寵愛は無いのだと事実を告げる。実際、女神様を神と崇める人族では無く、オベロンを神と慕う幻獣の方を気にしている。
「事実、もう神託のスキルを持つ聖女も、巫女も、女神様のお声を一度も聞いた事が無いだろう? お前たちがすべきは、慈悲を請うのではなく、己と向き合い、世の中の為に働き、悩める者に手を差し出す様にする事だ。求めるな。お前たちは、与える者になれ」
枢機卿は目を見開き、小さく震えながら俯き、それ以降は顔を上げる事は無かった。
そんな枢機卿の様子を見届け、オベロンは再び口を開く。
「最早、女神様は人族の手を離した。今、慈悲を期待する様な事はするな。お前達人族は、己の過去の所業により、己の足で立ち上がるしかないんだ」
力強く、言い聞かせるように言うオベロンに、エイベルがそっと口を開いた。
「……何故、其処まで言って下さるのです」
静かな問いに、オベロンは目を瞬かせた。
「貴方は、妖精王だ。妖精を絶滅に追い込んだ我等人族が憎くは無いのですか?」
その質問に、オベロンは複雑な表情をした。何故なら、憎いかと聞かれれば、憎くは無いのだ。
妖精王となり、幾人もの妖精と暮らすオベロンは、彼等がとても好きだ。彼等の同種族であり、王たるオベロンの庇護下に在る妖精が害されたと聞けば許せるものでは無い。しかし、それが起きた時は、オベロンはまだ妖精王として生まれてはいなかったのだ。
「……この際だから言うが、私が生まれたのは妖精が絶滅した後だ。故に、憎いかと聞かれれば、憎くは無いが、好きではないと答えるしかない。当時を知らないせいで、実感が無いんだ。しかし、欲に駆られて妖精を狩った者は嫌いだし、嫌悪感を感じる。だが、ただ日々を必死になって生きる者には何も感じないし、無邪気で無垢な子供に対しては胸が暖かくなる」
そのオベロンの言葉を聞き、ロムルド王国の面々は少し驚いた表情をし、ただじっとオベロンの言葉を聞いていた。
「故に、人族など滅んでしまえとは思わない。ただし、妖精を害した分の罪を償い、女神様を悲しませた分のツケを払えとも思う」
オベロンは疲れた様に一つ溜息を吐き、告げる。
「人族に『生命の樹』を渡したのは、私の意志だ。世界の滅びを待つのは嫌だったからね。しかし、妖精がこの世に生まれるのは不安だった。故に、篩にかけるつもりで『生命の樹』を渡したんだ」
会議場の空気が変わる。
「『生命の樹』は目安だ。十年後、『生命の樹』と木霊が無事であれば、その周辺に妖精が生まれても比較的安心だ。しかし、無事でなければその地は妖精にとって危険な場所であると分かる」
そして、これは明かさないが、木霊の分体の目から人族の国の様子を探る為でもあった。
「十年もかければ多少の変化が期待できると踏んだが、こうも早く問題にぶつかるとは思わなかった」
頭が痛いとでも言いたげなオベロンの様子に、人族の面々は苦々しい思いで一杯だった。
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