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篩編
第十二話 戦闘1
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銀髪の騎士――アーロン・タウゼントは焦っていた。
聖女セリーナの襲撃は、あまりに予想外だった。セリーナが連れているのは、神殿騎士四名に、冒険者八名、そして、一般市民と思しき者十名という非常に厄介な取り合わせだった。
神殿騎士と冒険者も厄介だが、一般市民が居る事にも苦い感情を覚える。やりようによっては簡単に無力化できる相手は、混戦の中で飛び込んでこられたらうっかり殺してしまう可能性の方が高い。そういった事は後味が悪く、出来るだけ御免こうむりたかった。
しかし、そうも言っていられないのが現状だ。これでもし妖精が害されてしまえば、もう人族は滅ぶしかないだろう。何しろ、教会が言う様な女神様の慈悲は、これが最後なのだから。
「聖女様、妖精を害する事は、教会の決定と取らせていただいてよろしいか」
「ええ、構いませんわ。私は妖精がどの様な存在か見定めるよう言われてまいりましたもの」
アーロンの質問に対するその答えに、他の騎士がぎょっと目を見開いて言う。
「お待ちください。見定めるとは、様子を見て来るようにという指示であって、貴女の判断による妖精の殺害許可では無いのではないですか!?」
その指摘に、アーロンもセリーナを凝視する。
しかし、セリーナはやんわりと微笑み、告げる。
「いいえ。私の目で見定めた事が基準となるのです。ですから、私が妖精を屠っても何ら問題はありません」
騎士達は、明らかに問題がある、と思ったが、同時にこの女には何を言っても無駄なのだと悟ってしまった。
アーロンもまた他の騎士達同様、それを悟ると同時にセリーナ達襲撃者に対し、いつでも打って出れる様剣を構えた。
「まあ、何て事……。分かっていただけない様ですわね……」
セリーナが悲し気に溜息を吐くのに対し、アーロンはそれはこちらの台詞だ、と睨みつける。
「……国際問題になりますよ」
「女神様のご意志ですもの。仕方のない事なのです」
最後通牒は、セリーナには何の効果も齎す事は出来ず、空しく地に落ちた。
そして、ついに戦いの火蓋は切って落とされる。
「さあ、皆さん! 人々を惑わす悪しき魔物から彼等を解放するのです!」
セリーナの号令に、人々が怒号を上げてアーロン達に襲い掛かって来た。
「うおぉぉぉぉ!」
「くそっ、お前、それで良いのかよ!?」
騎士の一人が冒険者の男の剣を弾き、怒鳴る。
「聖女様の言う事だ! 間違いなんて、あるものか!」
「ぐっ、話が通じねぇな!」
男の剣を小盾で滑らせ、流しつつ、騎士は悔し気に吐き捨てる。
「貴方達は、町の人間でしょう! 貴方達は知ってる筈だ、妖精が来て、植物が青々としだしたじゃないか!」
「だから、それが魔物の計略なんだ! 聖女様がそうおっしゃってたんだ!」
「何でそんなに……!」
包丁を持った痩せた一般市民を悔し気に睨みつけた騎士は、襲ってくる市民の意識を刈り取る。
「っくそ、アーロン、こいつら話が通じないぞ!」
「洗脳されてるのは確かだな!」
襲ってくる人々には、最早その思考にセリーナ以外の言葉を受け入れる余地は無くなっている様に思えた。
「魔法か、薬物か?」
「それすら使わず、って事も有り得るぞ。狂信者という者は存在するからな」
苦々しく話すアーロン達の元に、神殿騎士が切り込んでくる。
「<<我らが使命に、光あれ!>>」
それは、神殿騎士が使う魔法剣の発動呪文だった。
――ギャリィッ……‼
「くっ!?」
剣は淡く発光し、その威力は騎士達が使う小盾に深い傷を作った。
「くっそ……!」
この『生命の樹』を守る任を与えられた騎士は精鋭ではあるが、神殿騎士が持つ様な強力な武器は持っていない。現時点で一般市民の殆どは無力化したが、厄介な神殿騎士と冒険者が残っている。このまま増援が望めなければ、いずれ妖精は殺されてしまうだろう。
「結界が厄介なんだよな……」
「アレさえなければ……」
アーロンは視界の端に、結界の向こうに人々が集まって来ているのが見えた。皆一様に青褪めており、何事かを叫んでいた。
「結界を張っているのはあの女だ」
「アレを何とかするしかないのか……」
最早、セリーナを聖女とは思えない。あれは、ただの狂人である。
しかし、そのセリーナの周りは神殿騎士二人が守りを固めており、あれを突破するのは骨が折れるだろう。そして、何より聖女という地位に就く者は光魔法に優れているのだ。イカレタ女だが、聖女の地位にあの若さで上り詰めたのなら、その腕前は確かなものだろう。
「行けるか、アーロン」
「さあな……。けど、やって見せる!」
同僚の騎士の確認に、アーロンは力強く答えた。
側に居た数名が視線を合わせて確認し、それぞれが構え、覚悟する。
「ここは任せろ!」
「失敗すんじゃねーぞ!」
「よし! 行け!」
同僚の騎士達の声を背に、アーロンを含む三人の騎士が飛び出した。
アーロンを最後尾に、セリーナに向かって突っ込んで行く。
「うぉぉぉぉぉぉぉ‼」
先頭の騎士が後先考えずに、向かってくる者を我武者羅に切り捨てて行き、最後に向かって来た神殿騎士とぶつかり、切り結ぶ。
「行け!」
そして、その脇をアーロンともう一人の騎士が駆け抜ける。脇を抜けた先で冒険者が襲ってくるが、アーロンの前を駆ける騎士がそれを避け、その健脚で蹴り飛ばした。
「足癖が悪くてごめんなぁ‼」
凶悪な笑顔と共にそう言い捨て、駆ける。
そうして確実に近付いてくるアーロン達に、セリーナも警戒したように微笑みを引っ込めた。
残るは、セリーナの側に付く神殿騎士二人である。
そして、騎士は紡ぐ。
「<<跳ねろ、泥よ!>>」
それは、オリジナル魔法の短縮詠唱だった。
瞬時に目の前に泥が作られ、神殿騎士二人の顔めがけて発射された。
――バシャァッ!
「うっ!」
「なっ?」
一瞬の出来事に、神殿騎士は見事に目つぶしを喰らい、騎士に組み付かれた。
「行け、アーロン!」
残るは、セリーナ只一人。
目を見開き、こちらを凝視するセリーナに、剣を振り上げる。
「うぉぉぉぉぉ‼」
そして、アーロンは渾身の力を持って、振り下ろした。
聖女セリーナの襲撃は、あまりに予想外だった。セリーナが連れているのは、神殿騎士四名に、冒険者八名、そして、一般市民と思しき者十名という非常に厄介な取り合わせだった。
神殿騎士と冒険者も厄介だが、一般市民が居る事にも苦い感情を覚える。やりようによっては簡単に無力化できる相手は、混戦の中で飛び込んでこられたらうっかり殺してしまう可能性の方が高い。そういった事は後味が悪く、出来るだけ御免こうむりたかった。
しかし、そうも言っていられないのが現状だ。これでもし妖精が害されてしまえば、もう人族は滅ぶしかないだろう。何しろ、教会が言う様な女神様の慈悲は、これが最後なのだから。
「聖女様、妖精を害する事は、教会の決定と取らせていただいてよろしいか」
「ええ、構いませんわ。私は妖精がどの様な存在か見定めるよう言われてまいりましたもの」
アーロンの質問に対するその答えに、他の騎士がぎょっと目を見開いて言う。
「お待ちください。見定めるとは、様子を見て来るようにという指示であって、貴女の判断による妖精の殺害許可では無いのではないですか!?」
その指摘に、アーロンもセリーナを凝視する。
しかし、セリーナはやんわりと微笑み、告げる。
「いいえ。私の目で見定めた事が基準となるのです。ですから、私が妖精を屠っても何ら問題はありません」
騎士達は、明らかに問題がある、と思ったが、同時にこの女には何を言っても無駄なのだと悟ってしまった。
アーロンもまた他の騎士達同様、それを悟ると同時にセリーナ達襲撃者に対し、いつでも打って出れる様剣を構えた。
「まあ、何て事……。分かっていただけない様ですわね……」
セリーナが悲し気に溜息を吐くのに対し、アーロンはそれはこちらの台詞だ、と睨みつける。
「……国際問題になりますよ」
「女神様のご意志ですもの。仕方のない事なのです」
最後通牒は、セリーナには何の効果も齎す事は出来ず、空しく地に落ちた。
そして、ついに戦いの火蓋は切って落とされる。
「さあ、皆さん! 人々を惑わす悪しき魔物から彼等を解放するのです!」
セリーナの号令に、人々が怒号を上げてアーロン達に襲い掛かって来た。
「うおぉぉぉぉ!」
「くそっ、お前、それで良いのかよ!?」
騎士の一人が冒険者の男の剣を弾き、怒鳴る。
「聖女様の言う事だ! 間違いなんて、あるものか!」
「ぐっ、話が通じねぇな!」
男の剣を小盾で滑らせ、流しつつ、騎士は悔し気に吐き捨てる。
「貴方達は、町の人間でしょう! 貴方達は知ってる筈だ、妖精が来て、植物が青々としだしたじゃないか!」
「だから、それが魔物の計略なんだ! 聖女様がそうおっしゃってたんだ!」
「何でそんなに……!」
包丁を持った痩せた一般市民を悔し気に睨みつけた騎士は、襲ってくる市民の意識を刈り取る。
「っくそ、アーロン、こいつら話が通じないぞ!」
「洗脳されてるのは確かだな!」
襲ってくる人々には、最早その思考にセリーナ以外の言葉を受け入れる余地は無くなっている様に思えた。
「魔法か、薬物か?」
「それすら使わず、って事も有り得るぞ。狂信者という者は存在するからな」
苦々しく話すアーロン達の元に、神殿騎士が切り込んでくる。
「<<我らが使命に、光あれ!>>」
それは、神殿騎士が使う魔法剣の発動呪文だった。
――ギャリィッ……‼
「くっ!?」
剣は淡く発光し、その威力は騎士達が使う小盾に深い傷を作った。
「くっそ……!」
この『生命の樹』を守る任を与えられた騎士は精鋭ではあるが、神殿騎士が持つ様な強力な武器は持っていない。現時点で一般市民の殆どは無力化したが、厄介な神殿騎士と冒険者が残っている。このまま増援が望めなければ、いずれ妖精は殺されてしまうだろう。
「結界が厄介なんだよな……」
「アレさえなければ……」
アーロンは視界の端に、結界の向こうに人々が集まって来ているのが見えた。皆一様に青褪めており、何事かを叫んでいた。
「結界を張っているのはあの女だ」
「アレを何とかするしかないのか……」
最早、セリーナを聖女とは思えない。あれは、ただの狂人である。
しかし、そのセリーナの周りは神殿騎士二人が守りを固めており、あれを突破するのは骨が折れるだろう。そして、何より聖女という地位に就く者は光魔法に優れているのだ。イカレタ女だが、聖女の地位にあの若さで上り詰めたのなら、その腕前は確かなものだろう。
「行けるか、アーロン」
「さあな……。けど、やって見せる!」
同僚の騎士の確認に、アーロンは力強く答えた。
側に居た数名が視線を合わせて確認し、それぞれが構え、覚悟する。
「ここは任せろ!」
「失敗すんじゃねーぞ!」
「よし! 行け!」
同僚の騎士達の声を背に、アーロンを含む三人の騎士が飛び出した。
アーロンを最後尾に、セリーナに向かって突っ込んで行く。
「うぉぉぉぉぉぉぉ‼」
先頭の騎士が後先考えずに、向かってくる者を我武者羅に切り捨てて行き、最後に向かって来た神殿騎士とぶつかり、切り結ぶ。
「行け!」
そして、その脇をアーロンともう一人の騎士が駆け抜ける。脇を抜けた先で冒険者が襲ってくるが、アーロンの前を駆ける騎士がそれを避け、その健脚で蹴り飛ばした。
「足癖が悪くてごめんなぁ‼」
凶悪な笑顔と共にそう言い捨て、駆ける。
そうして確実に近付いてくるアーロン達に、セリーナも警戒したように微笑みを引っ込めた。
残るは、セリーナの側に付く神殿騎士二人である。
そして、騎士は紡ぐ。
「<<跳ねろ、泥よ!>>」
それは、オリジナル魔法の短縮詠唱だった。
瞬時に目の前に泥が作られ、神殿騎士二人の顔めがけて発射された。
――バシャァッ!
「うっ!」
「なっ?」
一瞬の出来事に、神殿騎士は見事に目つぶしを喰らい、騎士に組み付かれた。
「行け、アーロン!」
残るは、セリーナ只一人。
目を見開き、こちらを凝視するセリーナに、剣を振り上げる。
「うぉぉぉぉぉ‼」
そして、アーロンは渾身の力を持って、振り下ろした。
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