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異世界転生編
第二話 降り立った大地
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意識を取り戻したオベロンは、荒野に立っていた。
広々とした、枯れた草木が悲し気な、大地がむき出しの世界は、正に『滅びた世界』の様だった。
「……なるほど」
かがんで大地を撫でれば、自分が妖精だからなのか、大地に巡る力を感じた。しかし、それは、弱々しく、小さく縮こまって息をひそめている様だった。
「俺は、妖精になったんだなぁ……」
当たり前の様に世界の状態が感じられ、それを当然の如く受け止める自分が不思議だった。
「これが転生したって事なのかな……」
首を傾げ、立ち上がる。
「さて、まずは自分の状態を確認するか。<<ステータス、オープン>>」
アルテシア様に授けられたこの世界の常識から、自分のステータスをゲームの様に確認できると知り、ステータスボードを呼び出した。
開かれたステータスボードには、こう書かれていた。
名前:オベロン
年齢:0
種族:妖精
職業:妖精王
魔法:種族特性魔法
生活魔法
スキル:ユニークスキル『アイテムボックス』
レアスキル『鑑定』
何だか、すごくざっくりしたステータスボードだった。
HPやMPも無いし、攻撃力や防御力も無い。魔法に至っては使える魔法名だの、呪文だのも載っていない。
「しかも、年齢が0歳……。まあ、転生したし……、こんなものなのかもな……」
そもそも体力や生命力なんて数値化できるものでは無いし、使える魔法なんて自分の脳みそで覚えているものだ。それに逆に言えば、それらに縛られていないという事である。
アルテシア様は自分の能力は『妖精王オベロン』の設定通りにしていると言っていたが、もしかすると、規定となる縛りが無いのなら、あのゲームより出来る範囲は広いのかもしれない。
そう思いながら、次はアイテムボックスを試してみる。
脳裏でアイテムボックスを使いたいと思ったら、するりと自然にアイテムボックスの中身を知ることが出来た。
「ああ、呪文的な合図はいらないのか。……ふぅん、思い浮かぶ感じになるのか。人目があったりする時はいいけど、整理したい時とかは不便だな……。ステータスボードみたいに目に見えたりは――うわっ!?」
オベロンの呟きに合わせ、目の前にステータスボードと同じ半透明の画面が現れる。そこには、『アイテムボックス』に収納されている物が書かれていた。
「は~……。便利……」
そう言いながら、『アイテムボックス』の中身を確かめ、その中からアイテムを選び、取り出した。
取り出したアイテムは、『緑の王笏』。これは、『妖精王オベロン』の専用アイテムである。
『緑の王笏』は木製の杖で、天辺に淡く光る緑色の原石のままの宝石がはめ込んであり、それには数種類の植物が巻き付き、花を咲かせている。『鑑定』のスキルも持っていたので、その王笏を試しに『鑑定』してみたら、このような内容が出てきた。
『緑の王笏』
妖精王オベロンの専用アイテム。妖精王オベロンの能力を引き上げ、植物を操作することが出来る。
価格:鑑定不能
これもまた、ざっくりした説明だった。
価格が書いてあったが、鑑定不能となっているのは、専用アイテムであり、貴重な品だから値がつけられない物だからだろう。
まあ、そこは重要ではないのだ。重要なのは、『妖精王』の能力の引き上げである。
「さて、やりますか」
目と閉じ、集中する。イメージは水面の波紋。水滴が落ち、それが水面を揺らし、広がるそれに己の力を乗せて……。
そして、杖に力を籠め、大地を突いた。
突いたその瞬間、力が波紋の様に広がり、大地に優しく触れる。
――さあ、起きろ。目覚めの時間だ。
オベロンの力に触れた先から、眠っていた大地の力が動き出す。
目覚めに必要なのは、『妖精』の力。世界に巡る力の活性化である。
そして、そこに『妖精王オベロン』と、『緑の王笏』の力を更に乗せる。
それは、植物の組み換えと操作だ。
ゲームの『妖精王オベロン』は妖精の王だが、森の王でもあるのだ。既存の植物から、新しい種の植物を作り上げる事すら出来る。ゲームの中では、彼が作ったとされる特別な植物系のアイテムがあり、それは特殊なイベントでしか手に入らないレアアイテムだった。
そんなオベロンが持つ『緑の王笏』はオベロンの力を引き上げてくれると同時に、植物の生長を操作し、やりようによっては鞭のようなしなやかさで自由に操ることが出来る。
そんな二つの力を乗せた波紋は山の向こう、遠くまで広がる。そして、次第にオベロンを中心に、ぽつりぽつりと緑が芽吹いて行く。草が生え、花が咲き、枯れた木が崩れ、その根元から新しい命が芽吹き、育つ。
そうして、オベロンが目を開ければ、死の大地は緑豊かな草原や森へ生まれ変わっていた。
「これが『妖精王オベロン』の力か……」
どれ程この力が広がったかは何となく分かるが、目視する為、空へ飛ぶ。
『妖精王オベロン』は、流石GMキャラと言うべきか、かなりのチートスペックを持っており、空を自由に飛ぶことが出来るのだ。
流石に空の上は寒く、寒さを遮断する結界を張る。そして、その上空から見下ろせば、眼下に広がるのは緑の大地だ。どうもオベロンが居たのは大陸ではなく、島らしい。しかし、そこまで小さな島ではなく、恐らく四国くらいの広さはありそうだった。
「向こうの大陸には、少し緑が見えるな……」
オベロンの居る島の向こう側。そこには大きく、広い大地が広がっていた。こちらの島に近づくにつれ緑は減っていき、海辺には乾いた土地が広がっている。そして、海を越えた先に在るのはこの島だ。島には大陸とは違い、端から端まで生命力にあふれる植物が覆い茂っている。海を隔てて、明らかに生命力の違いが分かるという少しばかり不思議な光景だった。
オベロンがこの世界で生きている限り、妖精の力があの大陸にもいつかは届くだろうが、それがいつになるかは分からない。
「あそこにはきっと人間が居るんだろうな……」
自分も転生前は『人間』だったが、今は『妖精』だ。アルテシア様が失望したように、彼等は自分を見て『妖精珠』欲しさに襲ってくるのだろうか?
「暫くは会いたくないかも……」
異世界の町は気になるが、人間の社会に飛び込むのは時期尚早だと思った。
広々とした、枯れた草木が悲し気な、大地がむき出しの世界は、正に『滅びた世界』の様だった。
「……なるほど」
かがんで大地を撫でれば、自分が妖精だからなのか、大地に巡る力を感じた。しかし、それは、弱々しく、小さく縮こまって息をひそめている様だった。
「俺は、妖精になったんだなぁ……」
当たり前の様に世界の状態が感じられ、それを当然の如く受け止める自分が不思議だった。
「これが転生したって事なのかな……」
首を傾げ、立ち上がる。
「さて、まずは自分の状態を確認するか。<<ステータス、オープン>>」
アルテシア様に授けられたこの世界の常識から、自分のステータスをゲームの様に確認できると知り、ステータスボードを呼び出した。
開かれたステータスボードには、こう書かれていた。
名前:オベロン
年齢:0
種族:妖精
職業:妖精王
魔法:種族特性魔法
生活魔法
スキル:ユニークスキル『アイテムボックス』
レアスキル『鑑定』
何だか、すごくざっくりしたステータスボードだった。
HPやMPも無いし、攻撃力や防御力も無い。魔法に至っては使える魔法名だの、呪文だのも載っていない。
「しかも、年齢が0歳……。まあ、転生したし……、こんなものなのかもな……」
そもそも体力や生命力なんて数値化できるものでは無いし、使える魔法なんて自分の脳みそで覚えているものだ。それに逆に言えば、それらに縛られていないという事である。
アルテシア様は自分の能力は『妖精王オベロン』の設定通りにしていると言っていたが、もしかすると、規定となる縛りが無いのなら、あのゲームより出来る範囲は広いのかもしれない。
そう思いながら、次はアイテムボックスを試してみる。
脳裏でアイテムボックスを使いたいと思ったら、するりと自然にアイテムボックスの中身を知ることが出来た。
「ああ、呪文的な合図はいらないのか。……ふぅん、思い浮かぶ感じになるのか。人目があったりする時はいいけど、整理したい時とかは不便だな……。ステータスボードみたいに目に見えたりは――うわっ!?」
オベロンの呟きに合わせ、目の前にステータスボードと同じ半透明の画面が現れる。そこには、『アイテムボックス』に収納されている物が書かれていた。
「は~……。便利……」
そう言いながら、『アイテムボックス』の中身を確かめ、その中からアイテムを選び、取り出した。
取り出したアイテムは、『緑の王笏』。これは、『妖精王オベロン』の専用アイテムである。
『緑の王笏』は木製の杖で、天辺に淡く光る緑色の原石のままの宝石がはめ込んであり、それには数種類の植物が巻き付き、花を咲かせている。『鑑定』のスキルも持っていたので、その王笏を試しに『鑑定』してみたら、このような内容が出てきた。
『緑の王笏』
妖精王オベロンの専用アイテム。妖精王オベロンの能力を引き上げ、植物を操作することが出来る。
価格:鑑定不能
これもまた、ざっくりした説明だった。
価格が書いてあったが、鑑定不能となっているのは、専用アイテムであり、貴重な品だから値がつけられない物だからだろう。
まあ、そこは重要ではないのだ。重要なのは、『妖精王』の能力の引き上げである。
「さて、やりますか」
目と閉じ、集中する。イメージは水面の波紋。水滴が落ち、それが水面を揺らし、広がるそれに己の力を乗せて……。
そして、杖に力を籠め、大地を突いた。
突いたその瞬間、力が波紋の様に広がり、大地に優しく触れる。
――さあ、起きろ。目覚めの時間だ。
オベロンの力に触れた先から、眠っていた大地の力が動き出す。
目覚めに必要なのは、『妖精』の力。世界に巡る力の活性化である。
そして、そこに『妖精王オベロン』と、『緑の王笏』の力を更に乗せる。
それは、植物の組み換えと操作だ。
ゲームの『妖精王オベロン』は妖精の王だが、森の王でもあるのだ。既存の植物から、新しい種の植物を作り上げる事すら出来る。ゲームの中では、彼が作ったとされる特別な植物系のアイテムがあり、それは特殊なイベントでしか手に入らないレアアイテムだった。
そんなオベロンが持つ『緑の王笏』はオベロンの力を引き上げてくれると同時に、植物の生長を操作し、やりようによっては鞭のようなしなやかさで自由に操ることが出来る。
そんな二つの力を乗せた波紋は山の向こう、遠くまで広がる。そして、次第にオベロンを中心に、ぽつりぽつりと緑が芽吹いて行く。草が生え、花が咲き、枯れた木が崩れ、その根元から新しい命が芽吹き、育つ。
そうして、オベロンが目を開ければ、死の大地は緑豊かな草原や森へ生まれ変わっていた。
「これが『妖精王オベロン』の力か……」
どれ程この力が広がったかは何となく分かるが、目視する為、空へ飛ぶ。
『妖精王オベロン』は、流石GMキャラと言うべきか、かなりのチートスペックを持っており、空を自由に飛ぶことが出来るのだ。
流石に空の上は寒く、寒さを遮断する結界を張る。そして、その上空から見下ろせば、眼下に広がるのは緑の大地だ。どうもオベロンが居たのは大陸ではなく、島らしい。しかし、そこまで小さな島ではなく、恐らく四国くらいの広さはありそうだった。
「向こうの大陸には、少し緑が見えるな……」
オベロンの居る島の向こう側。そこには大きく、広い大地が広がっていた。こちらの島に近づくにつれ緑は減っていき、海辺には乾いた土地が広がっている。そして、海を越えた先に在るのはこの島だ。島には大陸とは違い、端から端まで生命力にあふれる植物が覆い茂っている。海を隔てて、明らかに生命力の違いが分かるという少しばかり不思議な光景だった。
オベロンがこの世界で生きている限り、妖精の力があの大陸にもいつかは届くだろうが、それがいつになるかは分からない。
「あそこにはきっと人間が居るんだろうな……」
自分も転生前は『人間』だったが、今は『妖精』だ。アルテシア様が失望したように、彼等は自分を見て『妖精珠』欲しさに襲ってくるのだろうか?
「暫くは会いたくないかも……」
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