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ヒロインはざまぁされた
第十九話 騒動の足音
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豪奢な部屋に、一人の男が立っていた。
格式高い部屋の雰囲気に、ごく自然に溶け込むような容姿をした男は、かなり高い身分であることが分かる。
男が向かうのは、自身が収集した私物扱いの本が治められた書庫だ。
自室からしか入れないその部屋は狭く、本を読むための小さな机と椅子に、本棚が三つほどしかない。
その小さな書庫の内装はシンプルで、豪奢な部屋との落差が大きい。しかし、男は己の側近達に秘密基地みたいで気に入っているのだと話していた。
男は壁際にある本棚の傍に置いてある大きな振り子時計の傍に行くと、振り子部分のガラス戸を開け、中にある小さな飾り掘りの一部に己の指輪をはめ込み、回した。
すると、ズズズ、と低い音を立てて振り子時計が横へと動き、その裏から隠し部屋へ続く階段が現れた。
ランプに火を灯し、それを持って階段を降りて行く。
そうして辿り着いた先にあるのは、いかにも秘密の研究室といった風情の石造りの小部屋だ。
小部屋には窓はなく、光源は男が持つランプだけだ。
男がコツコツと足音を立てて向かった先にあるのは、鳥かごだ。
鳥かごにランプを近づけ、その中に居る生物の状態を確認する。
「やあ、久しぶりだね」
優しげな声の挨拶に、鳥かごがガシャリと音を立てる。
「はは、元気なようで安心したよ」
ランプの灯りに照らされ、鳥かごの中の様子が浮かび上がる。
鳥かごの中に居たのは、鳥ではなかった。そこにいたのは、子供のような容姿の、小さな人。灯りに照らされギラリと光る瞳は赤く、その髪の毛は銀。浅黒い肌に、小さな体躯の背に在るのは、蜻蛉のような羽だ。鳥かごの中に居たのは、妖精だった。
人間の手のひらサイズの妖精の首には鉄製の首輪が嵌っており、妖精は時々それを忌々しそうに引っ掻き、どうにもならない苛立ちを鳥かごの柵にぶつける。
男はそんな妖精の様子に「無駄なのに」と苦笑し、鳥かごの扉を開ける。そして、それに気づいた妖精が鳥かごの奥へ逃げるも、男は小鳥を捕まえるかのように妖精を掴み、鳥かごの外に出して告げる。
「さて、仕事だ。よろしく頼むよ」
妖精が忌々しげに睨む男の顔は、どこかアルフォンスに似ていた。
***
麗らかな午後の昼下がり。
アリスの呪い騒動から既に一か月の時が流れていた。
呪いは解けたものの、まだ心配だからとアリスが目を覚ましたばかりのころは安静を言い渡されて暇をしていたが、アルフォンスがちょくちょく暇を見つけては様子を見に来てくれたので、それはそれでアリスは美味しい思いをした。優しく気を使うイケメンはとても健康に良かった。
そうしてアリスはたちまち元気になり、普段通りの生活に戻るのは早かったのだが、そこに呪いをかけた犯人の情報が齎され、アリスは思わず酢を呑んだような顔をした。まさか、犯人が攻略対象のコーネリアスだとは夢にも思わなかったのだ。
しょせん、ゲームはゲーム。物語の都合のいいヒーローなど、現実には存在しないというわけだ。
実家に送り返されたジオルドも、謹慎のあと学園を退学し、家とは縁を切られて放逐されたらしい。逆恨みでまたアリス達の前に現れやしないかと少し不安になるが、その時はタイキックを百発お見舞いし、尻を三つに割ってやるつもりだ。
都合のいいヒーローが夢物語なら、乙女ゲームの愛らしく純粋なヒロインも夢幻。幸せになれるのは、いつだって幸せを手に入れるために戦える逞しい女だけである。アリスもアルフォンスとの幸せのためなら、敵対者の尻を四つに割ることも厭わない。
さて、そんな二度見されそうな覚悟の決め方をしているアリスだが、彼女も年頃の乙女として、アルフォンスとの仲をそろそろ進展させたいと考えていた。
「そういうわけで、どうしたらいいと思いますか?」
真顔でそう尋ねるアリスの前に座るのは、愛と情熱の大精霊、ローズである。
同じ部屋で給仕をしているマイラは、それをこの方に聞いちゃうんですか? と内心では思っていたが、それを表に出さず静かにお茶を注ぐ。プロの鑑である。
「愛と情熱を司る大精霊なら、こういうのは専門分野かな、と思ったので」
「ンン! そうね!」
対するローズは、まんざらでもなさそうな顔をしている。
ローズは愛と情熱の大精霊を自称しているだけあって、こういう話は大好物なのだが、残念ながらそうした恋愛に関する相談などは受けたことはない。そのため、今回初めて頼られて、鼻の穴が膨らむほどにテンションが上がっていた。
「そうねぇ……」
うーん、と唸りながら、ローズは長年見守ってきた人間達の愛と情熱の日々を思い出しながら言う。
「そういえば、アリスちゃん達って、まだデートをしたことないんじゃない?」
「……!?」
後にローズは語る。その時のアリスは、アルフォンスにはとてもお見せ出来ない顔をしていた、と。
***
「どうして気づかなかったのかしら? そうよ! まだ、デートをしたことがないじゃない!」
ローズの衝撃の言葉から、アリスは己の今までを振り返った。
学園でアルフォンスと関わる時は、いつも彼の側近だったバートラム・シュラプネル公爵令息が一緒だった。
そして、コニア男爵領へ来てからはアルフォンスの元気がなく、甘いアレコレなんてものは期待できるはずもない。アルフォンスは元気になってからは父たるコニア男爵の手伝いに注力しており、休憩時にお茶に誘うと、自動的にそこに父もついてくる。
「なんて色気のない……!」
まさか、自分ともあろうものが入籍の事実に安心していたとでもいうのか? なんたる怠慢! こんなことでは、恋敵が現れでもしたら一巻の終わりだ!
「まずはデート! 何を置いてもデートよ!」
拳を握りしめ、アリスは決然と立ち上がる。しかし……
「デートって、どこへ行けばいいのかしら……?」
前世からお一人様道をひた走っていたアリスの脳内に過るのは、現代日本のお洒落なデートスポットだ。しかし、田舎領地にそんな物があるはずがない。アリスが求めるのは、異世界の田舎領地で行われる貴族のデート情報だ。
「……ピクニックしか思いつかない」
観光地でもないコニア男爵領には、見どころなど何処にもない。あるのはせいぜい、ダンジョンと――
「あ」
アリスはある美しい風景を思い出し、ポン、と手を打った。
格式高い部屋の雰囲気に、ごく自然に溶け込むような容姿をした男は、かなり高い身分であることが分かる。
男が向かうのは、自身が収集した私物扱いの本が治められた書庫だ。
自室からしか入れないその部屋は狭く、本を読むための小さな机と椅子に、本棚が三つほどしかない。
その小さな書庫の内装はシンプルで、豪奢な部屋との落差が大きい。しかし、男は己の側近達に秘密基地みたいで気に入っているのだと話していた。
男は壁際にある本棚の傍に置いてある大きな振り子時計の傍に行くと、振り子部分のガラス戸を開け、中にある小さな飾り掘りの一部に己の指輪をはめ込み、回した。
すると、ズズズ、と低い音を立てて振り子時計が横へと動き、その裏から隠し部屋へ続く階段が現れた。
ランプに火を灯し、それを持って階段を降りて行く。
そうして辿り着いた先にあるのは、いかにも秘密の研究室といった風情の石造りの小部屋だ。
小部屋には窓はなく、光源は男が持つランプだけだ。
男がコツコツと足音を立てて向かった先にあるのは、鳥かごだ。
鳥かごにランプを近づけ、その中に居る生物の状態を確認する。
「やあ、久しぶりだね」
優しげな声の挨拶に、鳥かごがガシャリと音を立てる。
「はは、元気なようで安心したよ」
ランプの灯りに照らされ、鳥かごの中の様子が浮かび上がる。
鳥かごの中に居たのは、鳥ではなかった。そこにいたのは、子供のような容姿の、小さな人。灯りに照らされギラリと光る瞳は赤く、その髪の毛は銀。浅黒い肌に、小さな体躯の背に在るのは、蜻蛉のような羽だ。鳥かごの中に居たのは、妖精だった。
人間の手のひらサイズの妖精の首には鉄製の首輪が嵌っており、妖精は時々それを忌々しそうに引っ掻き、どうにもならない苛立ちを鳥かごの柵にぶつける。
男はそんな妖精の様子に「無駄なのに」と苦笑し、鳥かごの扉を開ける。そして、それに気づいた妖精が鳥かごの奥へ逃げるも、男は小鳥を捕まえるかのように妖精を掴み、鳥かごの外に出して告げる。
「さて、仕事だ。よろしく頼むよ」
妖精が忌々しげに睨む男の顔は、どこかアルフォンスに似ていた。
***
麗らかな午後の昼下がり。
アリスの呪い騒動から既に一か月の時が流れていた。
呪いは解けたものの、まだ心配だからとアリスが目を覚ましたばかりのころは安静を言い渡されて暇をしていたが、アルフォンスがちょくちょく暇を見つけては様子を見に来てくれたので、それはそれでアリスは美味しい思いをした。優しく気を使うイケメンはとても健康に良かった。
そうしてアリスはたちまち元気になり、普段通りの生活に戻るのは早かったのだが、そこに呪いをかけた犯人の情報が齎され、アリスは思わず酢を呑んだような顔をした。まさか、犯人が攻略対象のコーネリアスだとは夢にも思わなかったのだ。
しょせん、ゲームはゲーム。物語の都合のいいヒーローなど、現実には存在しないというわけだ。
実家に送り返されたジオルドも、謹慎のあと学園を退学し、家とは縁を切られて放逐されたらしい。逆恨みでまたアリス達の前に現れやしないかと少し不安になるが、その時はタイキックを百発お見舞いし、尻を三つに割ってやるつもりだ。
都合のいいヒーローが夢物語なら、乙女ゲームの愛らしく純粋なヒロインも夢幻。幸せになれるのは、いつだって幸せを手に入れるために戦える逞しい女だけである。アリスもアルフォンスとの幸せのためなら、敵対者の尻を四つに割ることも厭わない。
さて、そんな二度見されそうな覚悟の決め方をしているアリスだが、彼女も年頃の乙女として、アルフォンスとの仲をそろそろ進展させたいと考えていた。
「そういうわけで、どうしたらいいと思いますか?」
真顔でそう尋ねるアリスの前に座るのは、愛と情熱の大精霊、ローズである。
同じ部屋で給仕をしているマイラは、それをこの方に聞いちゃうんですか? と内心では思っていたが、それを表に出さず静かにお茶を注ぐ。プロの鑑である。
「愛と情熱を司る大精霊なら、こういうのは専門分野かな、と思ったので」
「ンン! そうね!」
対するローズは、まんざらでもなさそうな顔をしている。
ローズは愛と情熱の大精霊を自称しているだけあって、こういう話は大好物なのだが、残念ながらそうした恋愛に関する相談などは受けたことはない。そのため、今回初めて頼られて、鼻の穴が膨らむほどにテンションが上がっていた。
「そうねぇ……」
うーん、と唸りながら、ローズは長年見守ってきた人間達の愛と情熱の日々を思い出しながら言う。
「そういえば、アリスちゃん達って、まだデートをしたことないんじゃない?」
「……!?」
後にローズは語る。その時のアリスは、アルフォンスにはとてもお見せ出来ない顔をしていた、と。
***
「どうして気づかなかったのかしら? そうよ! まだ、デートをしたことがないじゃない!」
ローズの衝撃の言葉から、アリスは己の今までを振り返った。
学園でアルフォンスと関わる時は、いつも彼の側近だったバートラム・シュラプネル公爵令息が一緒だった。
そして、コニア男爵領へ来てからはアルフォンスの元気がなく、甘いアレコレなんてものは期待できるはずもない。アルフォンスは元気になってからは父たるコニア男爵の手伝いに注力しており、休憩時にお茶に誘うと、自動的にそこに父もついてくる。
「なんて色気のない……!」
まさか、自分ともあろうものが入籍の事実に安心していたとでもいうのか? なんたる怠慢! こんなことでは、恋敵が現れでもしたら一巻の終わりだ!
「まずはデート! 何を置いてもデートよ!」
拳を握りしめ、アリスは決然と立ち上がる。しかし……
「デートって、どこへ行けばいいのかしら……?」
前世からお一人様道をひた走っていたアリスの脳内に過るのは、現代日本のお洒落なデートスポットだ。しかし、田舎領地にそんな物があるはずがない。アリスが求めるのは、異世界の田舎領地で行われる貴族のデート情報だ。
「……ピクニックしか思いつかない」
観光地でもないコニア男爵領には、見どころなど何処にもない。あるのはせいぜい、ダンジョンと――
「あ」
アリスはある美しい風景を思い出し、ポン、と手を打った。
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