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悪夢編
第十八話 顛末
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涙を流してサミュエルを抱きしめるケイトをしばし眺め、足元に駆け寄って来たあっくんに視線を移す。
「きゅいっ」
「あっくん、ありがとう。ケイトさんを守ってくれて」
手を差し出せば、それ伝いにあっくんは肩へ駆け上る。
「きゅっきゃ~」
「ふふっ」
あっくんはご機嫌な様子でネモの頬にすり寄り、ネモは笑みをこぼす。
その様子を見て、これ以上ネモと睨みあうのは無駄だと考えたのか、ザクロは小さく溜息をついた。そして、改めてこちらを――あっくんの方を見て、胡散臭い笑みを浮かべる。
「ご主人様、ご命令通りあの不心得者を排除いたしました。どうぞ、次のご命令を。欲しい物はございませんか? それとも、邪魔な人間を殺しますか?」
にこにことそう尋ねるザクロに、あっくんはキョトキョトと目を瞬かせ、ネモを見た。
ネモは軽く肩を竦め、言う。
「仕事は終わり。後始末をして、それが済んだら少し何か食べて、寝る。それで起きたら、またご飯を食べるだけ。だから、あいつの仕事ももう無いわ」
「きゅいっ」
そっか、とあっくんは頷き、ザクロに視線を戻し、言う。
「きゅっきゃ~」
「うわっ!?」
お疲れ様~、とばかりにあっくんが手を振った瞬間、ザクロの足元がいつかのように沈んだ。
ずぶずぶと陰の中に沈んでいくザクロは、またかよ⁉ と目を見開き、叫ぶ。
「ご、ご主人様! どうぞ、精神世界への送還はお待ちいただきたく! 必ずお役に立って見せます! だからどうか、お傍に!」
その言葉を聞き、え~、けどな~、と言わんばかりにあっくんは小首を傾げてネモを伺いみる。
「ん~、用も無いのに図体のでかい男に居られてもね。邪魔だから、家に帰ってもらうのが順当でしょう」
「貴様⁉」
ネモの言葉に、ザクロの眦が吊り上がる。
「この、図太く、何て卑しい女だ! 力を借りておいて、なんの礼もせず追い還すなど! これだから歳食ったババアは嫌なんだ! なんて厚かましい!」
色々と言いたいことはあるが、とりあえず洒落にならない数の聖職者を殺し、多くの人間の不幸を余興の如く嘲り笑う悪魔に言われたくない。
ネモの額に青筋を浮かぶ。
にっこり微笑み、そのままそっとあっくんを肩から降ろす。
「きゅい?」
どうしたの? と首を傾げるあっくんに、ちょっと待っていてね、と言ってかがむ。
片膝を地につき、両手を軽く前に添える。そしてそのまま腰を上げ――クラウチングスタートを切った。
ぎょっと目を剥くド腐れ悪魔に、腹から声を出して叫んだ。
「誰がババアだってぇぇぇぇぇ!?」
その声と共に、素晴らしく勢いのついたネモの華麗な飛び膝蹴りが、見事ザクロのお綺麗なエルフ顔にめり込んだのだった。
***
ザクロの顔を変形させ、無事(?)に精神世界へ送還した後、バタバタと冒険者ギルドの人間や、町の警備を担う兵士達が屋敷へ駈け込んで来た。どうやら、ザクロとロベルが大暴れした時の音が町まで聞こえてきたらしい。
そこからは、あっという間だった。
事情を聞いた兵士達はアンナを拘束し、サミュエルとケイトを保護した。ネモはそのまま事情聴取ということで兵達について行き、全てが終わったのは夜が明け、日が高くなってからだった。
「屋台でご飯買って、宿に戻ろっか……」
「きゅ~い……」
ネモとあっくんはくたびれ切った顔をして、詰め所の入り口で空を見上げる。
事情聴取の際、差し入れを貰い、少し食べはしたのだ。しかし、なかなか大食漢のあっくんはもちろん、ネモもそれでは足りなかった。その後、ネモとあっくんは屋台で腹を満たし、宿に戻ると爆睡した。
そして、次に目を覚ましたのは翌日の朝だった。ぐぎょぎょぎょ、というなんともいえないあっくんの腹の虫に起こされ、日付が変わっていたことに驚いた。
そして朝ご飯を食べようと食堂へ行ってみれば、宿の人間に冒険者ギルドへ顔を出すようにと伝言を貰った。どうやらケイト達のことで話があるらしい。
ネモ達は食事を終えると、すぐに冒険者ギルドへと向かった。
「すみません、ネモフィラ・ペンタスですが、先日のハウエル邸でのことで呼び出されたんですが……」
受付でそう言えば、ネモは応接室に通され、副ギルドマスターがやって来た。ギルドマスターは今回の件で外を飛び回っているらしい。
「今回のマクシード子爵令息の誘拐事件の件、ご協力ありがとうございました。つきまして、いくらかの情報開示が許可されていますので、それをお知らせします」
「ありがとうござます」
事務的な挨拶をし、副ギルドマスターから今回の事件の背景を少し教えてもらえた。
まずアンナだが、彼女は元はマクシード子爵家に仕える下級メイドだったらしい。そこでサミュエルに惚れたのだが、それだけなら問題なかった。顔の良い貴族の子弟にメイドが憧れるのはよくある話だ。
しかし、アンナはそこから行動に出てしまった。サミュエルの姿を見ると自分の仕事を放り出し、話しかけに行ってしまうのだ。それは身分的にも、雇われ人としてもよろしくない行動だ。そのため、アンナはマクシード家をクビになり、追い出された。
その後、アンナはなかなか仕事が見つからなかったらしいが、どうにかあまり評判の良くない家に雇われ、そこで悪魔と出会ったそうだ。
「その家の誰かがその悪魔と契約していたようなのですが、まあ、例に漏れず破滅しました。そして悪魔は契約主を処分してから、その家で働いていたメイドのアンナと契約を結んだそうです」
「ああ、そういう……」
悪魔の契約は魔法陣などを用いての召喚魔法がほとんどだが、稀に契約を終えた悪魔が近場で新たな契約主オモチャを見つけ、そのまま契約することがある。アンナは明らかにそういう知識がなさそうだったのに、どうやって悪魔と契約したのかと疑問だったのだが、今回はその稀な事例に該当したらしい。
そして、アンナの望みのままにサミュエルを誘拐。その際に攫われそうだったサミュエルに飛びついて阻止しようとしたケイトもついでに連れてきて、せっかくだからと恋のスパイス役として『意地悪な女主人』として洗脳し、操っていた。
「けど、どうして本名のままで生活させてたのかしら? 確かに遠い異国の地だったけど、気付く人間が出てくるかもしれないのに……」
現に、ネモは気付いた。しかし、偽名を使われていたらきっと気付かなかっただろう。
「アンナが言うには、洗脳の術的に本名でなくては不具合が出ると言われたようです。しかし、魔導士が言うには、それはただの言い訳で、いつか今回のようにサミュエル殿が誘拐された子爵令息だと気付かれ、アンナが捕まり、絶望する様が見たかっただけだろうとのことです」
つまり、悪魔の趣味の悪さゆえの『隙』だったわけだ。
まあ、わざわざ自ら作った隙が原因で死んでしまったのだから、ざまぁない。ネモは呆れたように肩を竦め、続きを促す。
結局、アンナはプレット公国の強制労働所送りとなるだろうという話だ。そこでの暮らしは処刑よりも辛くと噂されており、そこに送られた者は五年もたたないうちに亡くなると聞いている。
「まあ、貴族の子息を誘拐して、悪魔とまで契約したから、そうなるわよね」
「プレット公国の法に照らし合わせると、そうなるのが妥当でしょうね。この国だと処刑か鉱山送りですが」
さて、誘拐された被害者であるサミュエルとケイトだが、二人は現在この地の領主の元で保護されているらしい。サミュエルは洗脳や、それを補助するのに使われた薬草類が原因で体調を崩しており、ケイトの方は長きにわたる操り人形状態のストレスなどから衰弱しているそうだ。二人のことが気になるが、領主の館に居るなら会うのは難しそうだ。
まあ、それでも領主に保護されているのだから大丈夫だろうと自分を納得させた、その時だった。
「つきましては、『白銀の錬金術師』殿に依頼をお願いしたい」
副ギルドマスターのその言葉に、ネモは数度目を瞬かせた後、悪戯っぽく笑んだ。
「私は高いわよ。良い寝床と美味しいご飯は必須だからね」
副ギルドマスターもまたニッと笑んで、言う。
「それなら大丈夫だ。依頼先は、領主の館だからな」
そうしてネモは、サミュエルとケイトの治療の依頼を請け負ったのだった。
「きゅいっ」
「あっくん、ありがとう。ケイトさんを守ってくれて」
手を差し出せば、それ伝いにあっくんは肩へ駆け上る。
「きゅっきゃ~」
「ふふっ」
あっくんはご機嫌な様子でネモの頬にすり寄り、ネモは笑みをこぼす。
その様子を見て、これ以上ネモと睨みあうのは無駄だと考えたのか、ザクロは小さく溜息をついた。そして、改めてこちらを――あっくんの方を見て、胡散臭い笑みを浮かべる。
「ご主人様、ご命令通りあの不心得者を排除いたしました。どうぞ、次のご命令を。欲しい物はございませんか? それとも、邪魔な人間を殺しますか?」
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「仕事は終わり。後始末をして、それが済んだら少し何か食べて、寝る。それで起きたら、またご飯を食べるだけ。だから、あいつの仕事ももう無いわ」
「きゅいっ」
そっか、とあっくんは頷き、ザクロに視線を戻し、言う。
「きゅっきゃ~」
「うわっ!?」
お疲れ様~、とばかりにあっくんが手を振った瞬間、ザクロの足元がいつかのように沈んだ。
ずぶずぶと陰の中に沈んでいくザクロは、またかよ⁉ と目を見開き、叫ぶ。
「ご、ご主人様! どうぞ、精神世界への送還はお待ちいただきたく! 必ずお役に立って見せます! だからどうか、お傍に!」
その言葉を聞き、え~、けどな~、と言わんばかりにあっくんは小首を傾げてネモを伺いみる。
「ん~、用も無いのに図体のでかい男に居られてもね。邪魔だから、家に帰ってもらうのが順当でしょう」
「貴様⁉」
ネモの言葉に、ザクロの眦が吊り上がる。
「この、図太く、何て卑しい女だ! 力を借りておいて、なんの礼もせず追い還すなど! これだから歳食ったババアは嫌なんだ! なんて厚かましい!」
色々と言いたいことはあるが、とりあえず洒落にならない数の聖職者を殺し、多くの人間の不幸を余興の如く嘲り笑う悪魔に言われたくない。
ネモの額に青筋を浮かぶ。
にっこり微笑み、そのままそっとあっくんを肩から降ろす。
「きゅい?」
どうしたの? と首を傾げるあっくんに、ちょっと待っていてね、と言ってかがむ。
片膝を地につき、両手を軽く前に添える。そしてそのまま腰を上げ――クラウチングスタートを切った。
ぎょっと目を剥くド腐れ悪魔に、腹から声を出して叫んだ。
「誰がババアだってぇぇぇぇぇ!?」
その声と共に、素晴らしく勢いのついたネモの華麗な飛び膝蹴りが、見事ザクロのお綺麗なエルフ顔にめり込んだのだった。
***
ザクロの顔を変形させ、無事(?)に精神世界へ送還した後、バタバタと冒険者ギルドの人間や、町の警備を担う兵士達が屋敷へ駈け込んで来た。どうやら、ザクロとロベルが大暴れした時の音が町まで聞こえてきたらしい。
そこからは、あっという間だった。
事情を聞いた兵士達はアンナを拘束し、サミュエルとケイトを保護した。ネモはそのまま事情聴取ということで兵達について行き、全てが終わったのは夜が明け、日が高くなってからだった。
「屋台でご飯買って、宿に戻ろっか……」
「きゅ~い……」
ネモとあっくんはくたびれ切った顔をして、詰め所の入り口で空を見上げる。
事情聴取の際、差し入れを貰い、少し食べはしたのだ。しかし、なかなか大食漢のあっくんはもちろん、ネモもそれでは足りなかった。その後、ネモとあっくんは屋台で腹を満たし、宿に戻ると爆睡した。
そして、次に目を覚ましたのは翌日の朝だった。ぐぎょぎょぎょ、というなんともいえないあっくんの腹の虫に起こされ、日付が変わっていたことに驚いた。
そして朝ご飯を食べようと食堂へ行ってみれば、宿の人間に冒険者ギルドへ顔を出すようにと伝言を貰った。どうやらケイト達のことで話があるらしい。
ネモ達は食事を終えると、すぐに冒険者ギルドへと向かった。
「すみません、ネモフィラ・ペンタスですが、先日のハウエル邸でのことで呼び出されたんですが……」
受付でそう言えば、ネモは応接室に通され、副ギルドマスターがやって来た。ギルドマスターは今回の件で外を飛び回っているらしい。
「今回のマクシード子爵令息の誘拐事件の件、ご協力ありがとうございました。つきまして、いくらかの情報開示が許可されていますので、それをお知らせします」
「ありがとうござます」
事務的な挨拶をし、副ギルドマスターから今回の事件の背景を少し教えてもらえた。
まずアンナだが、彼女は元はマクシード子爵家に仕える下級メイドだったらしい。そこでサミュエルに惚れたのだが、それだけなら問題なかった。顔の良い貴族の子弟にメイドが憧れるのはよくある話だ。
しかし、アンナはそこから行動に出てしまった。サミュエルの姿を見ると自分の仕事を放り出し、話しかけに行ってしまうのだ。それは身分的にも、雇われ人としてもよろしくない行動だ。そのため、アンナはマクシード家をクビになり、追い出された。
その後、アンナはなかなか仕事が見つからなかったらしいが、どうにかあまり評判の良くない家に雇われ、そこで悪魔と出会ったそうだ。
「その家の誰かがその悪魔と契約していたようなのですが、まあ、例に漏れず破滅しました。そして悪魔は契約主を処分してから、その家で働いていたメイドのアンナと契約を結んだそうです」
「ああ、そういう……」
悪魔の契約は魔法陣などを用いての召喚魔法がほとんどだが、稀に契約を終えた悪魔が近場で新たな契約主オモチャを見つけ、そのまま契約することがある。アンナは明らかにそういう知識がなさそうだったのに、どうやって悪魔と契約したのかと疑問だったのだが、今回はその稀な事例に該当したらしい。
そして、アンナの望みのままにサミュエルを誘拐。その際に攫われそうだったサミュエルに飛びついて阻止しようとしたケイトもついでに連れてきて、せっかくだからと恋のスパイス役として『意地悪な女主人』として洗脳し、操っていた。
「けど、どうして本名のままで生活させてたのかしら? 確かに遠い異国の地だったけど、気付く人間が出てくるかもしれないのに……」
現に、ネモは気付いた。しかし、偽名を使われていたらきっと気付かなかっただろう。
「アンナが言うには、洗脳の術的に本名でなくては不具合が出ると言われたようです。しかし、魔導士が言うには、それはただの言い訳で、いつか今回のようにサミュエル殿が誘拐された子爵令息だと気付かれ、アンナが捕まり、絶望する様が見たかっただけだろうとのことです」
つまり、悪魔の趣味の悪さゆえの『隙』だったわけだ。
まあ、わざわざ自ら作った隙が原因で死んでしまったのだから、ざまぁない。ネモは呆れたように肩を竦め、続きを促す。
結局、アンナはプレット公国の強制労働所送りとなるだろうという話だ。そこでの暮らしは処刑よりも辛くと噂されており、そこに送られた者は五年もたたないうちに亡くなると聞いている。
「まあ、貴族の子息を誘拐して、悪魔とまで契約したから、そうなるわよね」
「プレット公国の法に照らし合わせると、そうなるのが妥当でしょうね。この国だと処刑か鉱山送りですが」
さて、誘拐された被害者であるサミュエルとケイトだが、二人は現在この地の領主の元で保護されているらしい。サミュエルは洗脳や、それを補助するのに使われた薬草類が原因で体調を崩しており、ケイトの方は長きにわたる操り人形状態のストレスなどから衰弱しているそうだ。二人のことが気になるが、領主の館に居るなら会うのは難しそうだ。
まあ、それでも領主に保護されているのだから大丈夫だろうと自分を納得させた、その時だった。
「つきましては、『白銀の錬金術師』殿に依頼をお願いしたい」
副ギルドマスターのその言葉に、ネモは数度目を瞬かせた後、悪戯っぽく笑んだ。
「私は高いわよ。良い寝床と美味しいご飯は必須だからね」
副ギルドマスターもまたニッと笑んで、言う。
「それなら大丈夫だ。依頼先は、領主の館だからな」
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