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野良錬金術師
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カツン、と石造りの廊下に足音が響く。
カツカツとそのまま足音を立て、大きな扉の前に立つ。
扉を開ければ、そこにあるのは思い出の品々だ。
「お久しぶりです、お祖母様」
ガラム王国第七王子、アルス・ガラムは肖像画の前に立ち、懐かしそうに目を細める。
肖像画の中では、白髪の老婦人がたおやかな笑みを浮かべている。
彼女こそがアルスの祖母であり、先代王妃陛下であるシーラ・ガラムだ。
祖母は残念ながら三年前に亡くなってしまったが、彼女との思い出は今でもアルスの胸を温め続けている。
ここは先代国王陛下夫妻がその座を息子達に譲った後、隠居している小さな城だ。
そして、アルスが居るこの部屋は、祖母に纏わる品や、彼女の私物を保管し、展示している部屋だ。
ここは、先代国王陛下である祖父が妻を偲んで作らせた部屋だった。
アルスは展示品を見回し、一部が以前見た物と変わっていることに気付く。
「これは初めて見たな……」
「それは昨日取り換えたんだ」
独り言に答えが返ってきて、アルスは驚いて声のした方へ視線を向けた。
「ははっ。現役騎士ともあろうものが、儂の気配に気付かなんだか」
「お祖父様!」
そこに居たのは、闊達とした老人だった。
彼こそが先代国王、サイラス・ガラムである。
アルスとよく似たふわふわした柔らかそうな髪は全て白く染まり、顔には深い皺が刻まれている。今年で八十歳を迎えようというのに、背筋はまっすぐ伸びており、眼には生気が満ち溢れている。
「お久しぶりです、お祖父様」
「ああ。お前も今回の騒動、ご苦労だったな」
サイラスが言う騒動は、聖職者失踪事件のことだ。被害者も犯人も死に、悪魔は精神世界へ送り返されたが、封印同然。
アースドラゴンは何処かへ逃亡し、残ったのは大量の躯を抱える精霊の宿った木のみ。
あの騒動があったのは半月ほど前であり、あの後ネモとはあの村で別れた。護衛料金は冒険者ギルドへ手が空いた時にでも振り込んでくれと言われ、応援の騎士達の到着を待たずに彼女はとっとと旅立ってしまった。
その後、アルスは事後処理に追われ、どうにか時間が作れるようになったころ、この祖父に呼び出されたのだ。
「忙しいところを私が呼び出したというのに、留守にしていて悪かったな」
「いえ、こちらも少し落ち着いて時間も出来きましたので」
この城に到着した時、サイラスは所用で外出していた。その為、待っている間にこの祖母の遺品を納めてある部屋へ来たのだ。
サイラスは部屋の中へ歩を進め、ある一角で足を止めた。それは、アルスの見覚えのない品々であった。
「懐かしい名を聞いたからな。久しぶりに外へ出してみたんだ」
卓には、古びたリボンや、糸で編み上げた素朴な花飾り。異国風のブローチや、東方を思わせる陶器の小物入れなどが並べてある。正直に言ってしまえば、一国の王妃の持ち物としては質素だった。
懐かしそうに目を細める祖父に、アルスは首を傾げる。
「お祖父様、これは?」
「ああ……。これはな、全て白銀の錬金術師がシーラへ贈った物だ」
「えっ⁉」
驚き、卓上の品々を見る。
「シーラが儂の妻になってからも二人の付き合いは続いてな。あれは野良錬金術師ゆえ、異国の品々をよく土産に寄越したものだ」
品物は一国の王妃に贈るには相応しからぬものだったかもしれないが、その土産を見て
シーラが少女のように嬉しそうに笑うさまから、それはあくまで友人への贈り物だとうかがい知れた。
そう語る祖父に、アルスは改めて品々を見て、それらに温もりを感じた。
「まったくあ奴ときたら、珍しく城に顔を出して茶会をしていると聞いて覗いてみれば、女子会だから男子禁制、などと言いおって。シーラも儂を追い出してクスクス笑っておるのだから、仕方のない女達であった」
そう懐かしそうに目を細めて語りながら、サイラスはアルスの方へ振り返る。
「ああ、そうだ。それはそうと、お前も遂に会ったのだろう?」
「え?」
唐突に言われた言葉に、アルスは目を瞬かせる。
サイラスはその様子を見て、自分が言った言葉が通じていないと理解すると、改めて言い直す。
「いや、だから、会ったのだろう? お前の憧れの『白銀の錬金術師』に」
「……えっ⁉」
予想外のことを言われて驚くアルスに、サイラスは「おや?」と首を傾げる。
「あの、お祖父様、それはいったいどういうことなのでしょう?」
「うーん? どういう、と言われてもな……。いや、だから、会ったのだろう? ネモフィラ・ペンタスに」
「え、あ、はい。会いまし……た……」
アルスの言葉が失速する。
最初は何故そこでネモの名前が出てくるのか分からなかった。しかし、話の脈絡から、それがどういう意味かを推測すると……
「あの……、え、まさか……」
動揺するアルスに、サイラスはしれっと答えた。
「『白銀の錬金術師』の名はネモフィラ・ペンタスだ。なんだ、お前、知らなかったのか」
瞬き、言われたことを咀嚼する。
そして、アルスの驚愕の声が城中に響き渡ったのだった。
***
小高い丘をゆっくりと登る。
眼下には王都の街並みが見え、所々で立ち昇る煙が人の営みを感じさせ、あれこそ健常に生きた町だと知れる。
ネモは丘を登り切り、一本のリンゴの木へ辿り着く。
「ハァイ、シーラ。久しぶり。花の季節は終わっちゃったけど、もうすぐ実の生る季節ね。楽しみだけど、私はその頃にはどこか他の土地に行っちゃってるから、リンゴはお預けね」
そう言って、ネモはリンゴの木の根元に花を供える。
この木は、シーラが王太子との婚約が決まった時、ネモと共に植えた木だった。
「もっと育ちやすい木を植えよう、って言ったのに、貴女ったら、どうせなら美味しい実が生る木が良い、だなんて言うんだもの。あの頃の貴女は私より食いしん坊だったわ」
おかげで育ちやすく、美味しいリンゴが生るの木を探す羽目になったのは、今では良い思い出だ。
植えたばかりの時は小さな苗だったのに、今ではこんなに立派な木になった。十七歳の頃から姿が変わらない自分とは違い、時の流れを感じる姿だった。
彼女がこの木をここに植えようと言い出したのは、この国の王妃として生きる覚悟を決めたと同時に、自由な娘時代との別れを決めたからだ。そして……
「ここからいつまでも町を見下ろしていたから、いつか自分が死んだらここに遺髪を埋めてだなんて、もう……。ほんと、貴女はこの国が好きなのね」
しかし、ここに彼女が遺髪を埋めることにもう一つ理由があったことを、ネモは察していた。
ネモは彼女の墓参りをするときは、いつもこの木の元へ来る。何故なら、ネモでは王家の墓へは入れないからだ。だから、彼女はこの場所を作った。
「……別に、こんなことをしなくても、貴女のことは忘れないのにね」
ネモは、シーラのただ一人の気の置けない友人だった。身分なんて関係なく、もしシーラが全てを失っても、じゃあ、私と旅をしましょう、と手を取って一緒に生きてくれると確信出来るほどに仲が良かった。
――私はここに居るから、きっと会いに着てちょうだいね、フィー。
友の――親友の言葉はいつまでも覚えている。自分をフィーと呼ぶ、シーラ。そう呼ぶのは彼女だけだった。
「ねえ、貴女の孫に会ったわ。けど、最後まで私が『白銀の錬金術師』だって気付かなかったのよ? 貴女、さては私の名前を教えなかったでしょう?」
そう言って、クスリと笑う。
「けど、そのまま素直に受け取って、調べないんだから、抜けてるというか、素直というか……」
素直で、光の中で笑っているのが似合いそうな人。
「貴女にちょっと似ていたわ。流石は孫ね」
そう言って、視線をリンゴの木から空へと移す。
「良い天気……」
再びリンゴの木に視線を戻して告げる。
「もう、行くわね。今度は……そうね、実が生る季節に来ようかしら」
なにせ、時間はたっぷりあるのだから。
ネモはリンゴの木に背を向け、歩き出す。
強い風が吹き、ザワザワと葉擦れの音が鳴る。
緑の葉がプツリと落ちて、ネモを追い越して空へと舞い上がった。
それはまるで、リンゴの木が、いってらっしゃい、とでも言っているかのようだった。
カツカツとそのまま足音を立て、大きな扉の前に立つ。
扉を開ければ、そこにあるのは思い出の品々だ。
「お久しぶりです、お祖母様」
ガラム王国第七王子、アルス・ガラムは肖像画の前に立ち、懐かしそうに目を細める。
肖像画の中では、白髪の老婦人がたおやかな笑みを浮かべている。
彼女こそがアルスの祖母であり、先代王妃陛下であるシーラ・ガラムだ。
祖母は残念ながら三年前に亡くなってしまったが、彼女との思い出は今でもアルスの胸を温め続けている。
ここは先代国王陛下夫妻がその座を息子達に譲った後、隠居している小さな城だ。
そして、アルスが居るこの部屋は、祖母に纏わる品や、彼女の私物を保管し、展示している部屋だ。
ここは、先代国王陛下である祖父が妻を偲んで作らせた部屋だった。
アルスは展示品を見回し、一部が以前見た物と変わっていることに気付く。
「これは初めて見たな……」
「それは昨日取り換えたんだ」
独り言に答えが返ってきて、アルスは驚いて声のした方へ視線を向けた。
「ははっ。現役騎士ともあろうものが、儂の気配に気付かなんだか」
「お祖父様!」
そこに居たのは、闊達とした老人だった。
彼こそが先代国王、サイラス・ガラムである。
アルスとよく似たふわふわした柔らかそうな髪は全て白く染まり、顔には深い皺が刻まれている。今年で八十歳を迎えようというのに、背筋はまっすぐ伸びており、眼には生気が満ち溢れている。
「お久しぶりです、お祖父様」
「ああ。お前も今回の騒動、ご苦労だったな」
サイラスが言う騒動は、聖職者失踪事件のことだ。被害者も犯人も死に、悪魔は精神世界へ送り返されたが、封印同然。
アースドラゴンは何処かへ逃亡し、残ったのは大量の躯を抱える精霊の宿った木のみ。
あの騒動があったのは半月ほど前であり、あの後ネモとはあの村で別れた。護衛料金は冒険者ギルドへ手が空いた時にでも振り込んでくれと言われ、応援の騎士達の到着を待たずに彼女はとっとと旅立ってしまった。
その後、アルスは事後処理に追われ、どうにか時間が作れるようになったころ、この祖父に呼び出されたのだ。
「忙しいところを私が呼び出したというのに、留守にしていて悪かったな」
「いえ、こちらも少し落ち着いて時間も出来きましたので」
この城に到着した時、サイラスは所用で外出していた。その為、待っている間にこの祖母の遺品を納めてある部屋へ来たのだ。
サイラスは部屋の中へ歩を進め、ある一角で足を止めた。それは、アルスの見覚えのない品々であった。
「懐かしい名を聞いたからな。久しぶりに外へ出してみたんだ」
卓には、古びたリボンや、糸で編み上げた素朴な花飾り。異国風のブローチや、東方を思わせる陶器の小物入れなどが並べてある。正直に言ってしまえば、一国の王妃の持ち物としては質素だった。
懐かしそうに目を細める祖父に、アルスは首を傾げる。
「お祖父様、これは?」
「ああ……。これはな、全て白銀の錬金術師がシーラへ贈った物だ」
「えっ⁉」
驚き、卓上の品々を見る。
「シーラが儂の妻になってからも二人の付き合いは続いてな。あれは野良錬金術師ゆえ、異国の品々をよく土産に寄越したものだ」
品物は一国の王妃に贈るには相応しからぬものだったかもしれないが、その土産を見て
シーラが少女のように嬉しそうに笑うさまから、それはあくまで友人への贈り物だとうかがい知れた。
そう語る祖父に、アルスは改めて品々を見て、それらに温もりを感じた。
「まったくあ奴ときたら、珍しく城に顔を出して茶会をしていると聞いて覗いてみれば、女子会だから男子禁制、などと言いおって。シーラも儂を追い出してクスクス笑っておるのだから、仕方のない女達であった」
そう懐かしそうに目を細めて語りながら、サイラスはアルスの方へ振り返る。
「ああ、そうだ。それはそうと、お前も遂に会ったのだろう?」
「え?」
唐突に言われた言葉に、アルスは目を瞬かせる。
サイラスはその様子を見て、自分が言った言葉が通じていないと理解すると、改めて言い直す。
「いや、だから、会ったのだろう? お前の憧れの『白銀の錬金術師』に」
「……えっ⁉」
予想外のことを言われて驚くアルスに、サイラスは「おや?」と首を傾げる。
「あの、お祖父様、それはいったいどういうことなのでしょう?」
「うーん? どういう、と言われてもな……。いや、だから、会ったのだろう? ネモフィラ・ペンタスに」
「え、あ、はい。会いまし……た……」
アルスの言葉が失速する。
最初は何故そこでネモの名前が出てくるのか分からなかった。しかし、話の脈絡から、それがどういう意味かを推測すると……
「あの……、え、まさか……」
動揺するアルスに、サイラスはしれっと答えた。
「『白銀の錬金術師』の名はネモフィラ・ペンタスだ。なんだ、お前、知らなかったのか」
瞬き、言われたことを咀嚼する。
そして、アルスの驚愕の声が城中に響き渡ったのだった。
***
小高い丘をゆっくりと登る。
眼下には王都の街並みが見え、所々で立ち昇る煙が人の営みを感じさせ、あれこそ健常に生きた町だと知れる。
ネモは丘を登り切り、一本のリンゴの木へ辿り着く。
「ハァイ、シーラ。久しぶり。花の季節は終わっちゃったけど、もうすぐ実の生る季節ね。楽しみだけど、私はその頃にはどこか他の土地に行っちゃってるから、リンゴはお預けね」
そう言って、ネモはリンゴの木の根元に花を供える。
この木は、シーラが王太子との婚約が決まった時、ネモと共に植えた木だった。
「もっと育ちやすい木を植えよう、って言ったのに、貴女ったら、どうせなら美味しい実が生る木が良い、だなんて言うんだもの。あの頃の貴女は私より食いしん坊だったわ」
おかげで育ちやすく、美味しいリンゴが生るの木を探す羽目になったのは、今では良い思い出だ。
植えたばかりの時は小さな苗だったのに、今ではこんなに立派な木になった。十七歳の頃から姿が変わらない自分とは違い、時の流れを感じる姿だった。
彼女がこの木をここに植えようと言い出したのは、この国の王妃として生きる覚悟を決めたと同時に、自由な娘時代との別れを決めたからだ。そして……
「ここからいつまでも町を見下ろしていたから、いつか自分が死んだらここに遺髪を埋めてだなんて、もう……。ほんと、貴女はこの国が好きなのね」
しかし、ここに彼女が遺髪を埋めることにもう一つ理由があったことを、ネモは察していた。
ネモは彼女の墓参りをするときは、いつもこの木の元へ来る。何故なら、ネモでは王家の墓へは入れないからだ。だから、彼女はこの場所を作った。
「……別に、こんなことをしなくても、貴女のことは忘れないのにね」
ネモは、シーラのただ一人の気の置けない友人だった。身分なんて関係なく、もしシーラが全てを失っても、じゃあ、私と旅をしましょう、と手を取って一緒に生きてくれると確信出来るほどに仲が良かった。
――私はここに居るから、きっと会いに着てちょうだいね、フィー。
友の――親友の言葉はいつまでも覚えている。自分をフィーと呼ぶ、シーラ。そう呼ぶのは彼女だけだった。
「ねえ、貴女の孫に会ったわ。けど、最後まで私が『白銀の錬金術師』だって気付かなかったのよ? 貴女、さては私の名前を教えなかったでしょう?」
そう言って、クスリと笑う。
「けど、そのまま素直に受け取って、調べないんだから、抜けてるというか、素直というか……」
素直で、光の中で笑っているのが似合いそうな人。
「貴女にちょっと似ていたわ。流石は孫ね」
そう言って、視線をリンゴの木から空へと移す。
「良い天気……」
再びリンゴの木に視線を戻して告げる。
「もう、行くわね。今度は……そうね、実が生る季節に来ようかしら」
なにせ、時間はたっぷりあるのだから。
ネモはリンゴの木に背を向け、歩き出す。
強い風が吹き、ザワザワと葉擦れの音が鳴る。
緑の葉がプツリと落ちて、ネモを追い越して空へと舞い上がった。
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