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野良錬金術師
第二十三話 悲願2
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「あ、あ゛あぁあ゛あぁぁ……」
悲鳴はか細いものだった。
次第に体中から水分が抜けてゆき、カラカラに乾く。
そうして絶命したクレメオを、ネモ達は呆然とした面持ちで見ていた。
「仲間割れ……?」
いや、違う。
きっと、最初から仲間では無かったのだ。クレメオは利用されたのだ。
「……ねえ、リリィさん。これは、どういうことなの?」
ネモの問いかけに、リリィは困ったような顔をしたが、それには答えなかった。答えたのは、悪魔の方だった。
「お嬢さんが話さないなら、私が教えてあげよう。なに、単純な話さ。このエルフはお嬢さんの恋人でね。死んでしまったから生き返らせるのさ」
その酷く簡単説明に、ネモは目を剥く。
「生き返らせるって――」
「フフフ、肉体の蘇生は錬金術なら可能さ」
そこで見ていると良い、と言って悪魔は搾り取った魔力を水槽の下に刻まれた魔法陣に注ぐ。
魔法陣は注がれた魔力によって赤く染まり、不気味な光を放ち始めた。
リリィに視線を移せば、彼女は水槽のエルフを見ており、赤い光に照らされたその横顔は歓喜に染まっていた。
魔法陣の光が強まるにつれ、水槽の気泡が大きくなり、派手な音を立てる。
ガコン、と装置が大きな音を立て、中に入っていた水が抜かれた。
水槽の中から水が無くなった事から、エルフの男はくたり、と水槽の底に横たわっている。
そして、異音を立て、水槽のガラスの壁が持ち上がった。
「セム!」
それは、あのエルフの名なのだろう。
リリィはエルフの元へ駆け寄り、彼を抱き起す。
しかし、エルフは薄っすら目を開けているが、彼女を見ることはなく、呼びかけにも反応しない。
諦めず、何度も何度も、その名前を呼ぶ。頬を軽く叩いて、起きて、と。
その様子を、ニヤニヤとしながら眺めていた悪魔が、するり、と近づいてきた。
「フフフ、起きないねぇ」
「……なに?」
悪魔を睨み上げ、リリィは何の用だと低い声で問う。
「いや、ねえ。やっぱり、奇跡なんて起きなかったな、と思ってね」
まるで奇跡を望むような言い草だが、その声音は嘲りに満ちていた。
「……どういう意味よ」
それに悪魔は口角を限界までつり上げ、厭らしく笑う。
「フッフフ、だって、肉体は蘇っても、魂は戻ってこなかったからね」
「え……?」
怪訝な顔をするリリィに、悪魔は堪えられなくなったのか、弾けるように笑いだす。
「アッハハハ! 知らなかったのか? 生者の魂は死ねばすぐに冥府へ送られる。そして生前の罪を焼かれ、記憶を洗われて生まれ変わるのさ! 君の大切な恋人君は、とっくに冥府へ行ってしまっている。肉体が蘇れば戻って来るかと思ったが、駄目だったねぇ!」
目を見開き、愕然とした面持ちで悪魔を見るリリィに、悪魔は言う。
「けど、折角蘇らせたんだから、そのまま廃棄処分するのも勿体ないな。ああ! そらなら、私が有効活用しようじゃないか!」
舞台役者のように大げさな身振りでそう言い、悪魔は力を使ってエルフの男を浮かび上がらせ、リリィから取り上げた。
「セム!」
リリィは咄嗟に手を伸ばすが、それが届くことは無かった。
エルフは易々と悪魔の手の中に納まる。ニタニタといやらしく嗤う悪魔が大きく手を振ると、彼等の周りに六つの魔法陣が宙に浮かび上がった。
「さあ、とくと御覧じろ。これが、『魂移しの呪法』だ!」
魔法陣から光が飛び出し、それは悪魔たちを中心にして六芒星を描く。
リリィがそれに向かって走り出すが、彼女がそこに辿り着くより先にそれは強い光を放ち、二人を包んだ。
目を焼くそれに咄嗟に目をつぶり、眼前に手をかざす。
光が引くにつれ、ドサリ、と重いものが落ちる音がした。
地に横たわるのは、ぼろ布を纏った枯れ枝の如き悪魔の体だ。それは小さく呼吸しているが、薄っすらと開かれている眼には生気はない。
そして、そのすぐ傍に立つのは、水槽の中に居たエルフの男だ。
「セ……ム……?」
その声に、エルフの男はリリィの方へ視線をやり――ニタァ、と口角を大きく上げた。
それを皮切りに、エルフの男から背筋が泡立つほどに冷たく、不吉な魔力が噴き出る。そして、エルフの男の容姿が変り始めた。
髪は根元から次第に黒に変わり、瞳が青から赤へと染まる。闇が足元から噴き出て男の体に纏わりつき、それは貴族のような豪勢な装飾が施されたゴシック系の黒いスーツへと変わる。
「フフ……、アハハハハ! ようやく手に入れた!」
愛する男の変貌に呆然とするリリィに、悪魔はニタリと厭らしく笑んで言う。
「お礼を申し上げますよ、お嬢さん。お陰で私は新しい体を手に入れられた。いやぁ、前の体はもうあちこちガタがきていて、そろそろ取り換えなくてはならなかったんだ。けれど、今回の体はエルフのものだ。きっと長持ちするだろうね」
その言葉を聞き、リリィは目を見開いて震える。彼女はクレメオを利用して恋人を復活させようとした。しかし、それを悪魔に利用された。全ては、悪魔の掌で踊っていたに過ぎなかったのだ。
「よ……くも……、よくも、セムを!」
その美しい顔を憎しみに染め上げ、激昂するリリィを悪魔は愉しげに見る。
悪魔のその表情を見て、ネモは嫌な予感がした。あれは何かを企んでいると思った瞬間、悪魔が動いた。
「ああ、それにしても可哀そうなご主人様。このまま死なせてしまうにはしのびない。私は約束は守る悪魔だから、契約通り、ご主人様の願いを叶えて差し上げよう」
悪魔が手を胸元まで上げ、開いた掌の上に、ぼんやりと光を放つ光球が現れた。それは、契約によって接収されたクレメオの魂だった。
「ご主人様の願いは『リリィと共に在ること』。さあ、離れず、永遠に共に在ると良い!」
そう言い放つと、悪魔は捨てた己の元体にクレメオの魂を入れ、膨大な魔力で包む。
それだけでは足りないと――面白くないとでも思ったのか、闇人形を液体のように溶かし、それに注ぎ込んだ。
不穏な魔力が渦巻くなか、ぼろ布を纏った老爺の体はゆらりと立ち上がる。そして、目を見開き、絶叫した。
「あ゛ぁあ゛ああぁあ゛あぁあああああああ‼」
老爺の体の一部がボコリ、と音を立てて膨れ上がる。それは湯が沸騰するかの如くボコボコと膨れ上がっていき、纏ってたぼろ布を引き裂く。全て引き裂かれたころには、歪な造形の巨大な化け物が誕生していた。
「あ、あ、あ……」
涎をたらし、白濁した目で見るのは美しいハーフエルフの女。
欲しい、欲しい、と単純な思考しか出来なくなった頭で、化け物は欲望に忠実にそれへ手を伸ばす。
リリィは恐怖と嫌悪感がごちゃ混ぜになった顔でそれから逃げようとしたが、化け物の方が早かった。
巨大な手がリリィを掴み、引き寄せる。あまりの速さに、悲鳴を上げる暇もない。
そして、大きく口を開け――
ぐちゃり。
ネモは思わず目を逸らした。
何も出来なかった。事があまりに早すぎたのだ。
「アハハハハ! 良かったねぇ、ご主人様! 君の望み通り、これで永遠に一緒だ!」
悪魔の哄笑が洞窟内に響き渡る。
咀嚼し、飲み込んだそれは、辺りをゆっくり見まわす。
悍ましい化け物を生み出した悪魔は、それにクツクツと嗤いながら唆す。
「ご主人様、ご主人様。あそこに人間がいるだろう? アレは君とお嬢さんを引き離そうとした酷い人間なんだ。このままだとまた君達を引き離そうとするかもしれない。今のうちに始末しておいた方が良いんじゃないかい?」
化け物がこちらへ視線を向ける。
「があああああああああああ‼」
そして、怒りの咆哮を上げた。
悲鳴はか細いものだった。
次第に体中から水分が抜けてゆき、カラカラに乾く。
そうして絶命したクレメオを、ネモ達は呆然とした面持ちで見ていた。
「仲間割れ……?」
いや、違う。
きっと、最初から仲間では無かったのだ。クレメオは利用されたのだ。
「……ねえ、リリィさん。これは、どういうことなの?」
ネモの問いかけに、リリィは困ったような顔をしたが、それには答えなかった。答えたのは、悪魔の方だった。
「お嬢さんが話さないなら、私が教えてあげよう。なに、単純な話さ。このエルフはお嬢さんの恋人でね。死んでしまったから生き返らせるのさ」
その酷く簡単説明に、ネモは目を剥く。
「生き返らせるって――」
「フフフ、肉体の蘇生は錬金術なら可能さ」
そこで見ていると良い、と言って悪魔は搾り取った魔力を水槽の下に刻まれた魔法陣に注ぐ。
魔法陣は注がれた魔力によって赤く染まり、不気味な光を放ち始めた。
リリィに視線を移せば、彼女は水槽のエルフを見ており、赤い光に照らされたその横顔は歓喜に染まっていた。
魔法陣の光が強まるにつれ、水槽の気泡が大きくなり、派手な音を立てる。
ガコン、と装置が大きな音を立て、中に入っていた水が抜かれた。
水槽の中から水が無くなった事から、エルフの男はくたり、と水槽の底に横たわっている。
そして、異音を立て、水槽のガラスの壁が持ち上がった。
「セム!」
それは、あのエルフの名なのだろう。
リリィはエルフの元へ駆け寄り、彼を抱き起す。
しかし、エルフは薄っすら目を開けているが、彼女を見ることはなく、呼びかけにも反応しない。
諦めず、何度も何度も、その名前を呼ぶ。頬を軽く叩いて、起きて、と。
その様子を、ニヤニヤとしながら眺めていた悪魔が、するり、と近づいてきた。
「フフフ、起きないねぇ」
「……なに?」
悪魔を睨み上げ、リリィは何の用だと低い声で問う。
「いや、ねえ。やっぱり、奇跡なんて起きなかったな、と思ってね」
まるで奇跡を望むような言い草だが、その声音は嘲りに満ちていた。
「……どういう意味よ」
それに悪魔は口角を限界までつり上げ、厭らしく笑う。
「フッフフ、だって、肉体は蘇っても、魂は戻ってこなかったからね」
「え……?」
怪訝な顔をするリリィに、悪魔は堪えられなくなったのか、弾けるように笑いだす。
「アッハハハ! 知らなかったのか? 生者の魂は死ねばすぐに冥府へ送られる。そして生前の罪を焼かれ、記憶を洗われて生まれ変わるのさ! 君の大切な恋人君は、とっくに冥府へ行ってしまっている。肉体が蘇れば戻って来るかと思ったが、駄目だったねぇ!」
目を見開き、愕然とした面持ちで悪魔を見るリリィに、悪魔は言う。
「けど、折角蘇らせたんだから、そのまま廃棄処分するのも勿体ないな。ああ! そらなら、私が有効活用しようじゃないか!」
舞台役者のように大げさな身振りでそう言い、悪魔は力を使ってエルフの男を浮かび上がらせ、リリィから取り上げた。
「セム!」
リリィは咄嗟に手を伸ばすが、それが届くことは無かった。
エルフは易々と悪魔の手の中に納まる。ニタニタといやらしく嗤う悪魔が大きく手を振ると、彼等の周りに六つの魔法陣が宙に浮かび上がった。
「さあ、とくと御覧じろ。これが、『魂移しの呪法』だ!」
魔法陣から光が飛び出し、それは悪魔たちを中心にして六芒星を描く。
リリィがそれに向かって走り出すが、彼女がそこに辿り着くより先にそれは強い光を放ち、二人を包んだ。
目を焼くそれに咄嗟に目をつぶり、眼前に手をかざす。
光が引くにつれ、ドサリ、と重いものが落ちる音がした。
地に横たわるのは、ぼろ布を纏った枯れ枝の如き悪魔の体だ。それは小さく呼吸しているが、薄っすらと開かれている眼には生気はない。
そして、そのすぐ傍に立つのは、水槽の中に居たエルフの男だ。
「セ……ム……?」
その声に、エルフの男はリリィの方へ視線をやり――ニタァ、と口角を大きく上げた。
それを皮切りに、エルフの男から背筋が泡立つほどに冷たく、不吉な魔力が噴き出る。そして、エルフの男の容姿が変り始めた。
髪は根元から次第に黒に変わり、瞳が青から赤へと染まる。闇が足元から噴き出て男の体に纏わりつき、それは貴族のような豪勢な装飾が施されたゴシック系の黒いスーツへと変わる。
「フフ……、アハハハハ! ようやく手に入れた!」
愛する男の変貌に呆然とするリリィに、悪魔はニタリと厭らしく笑んで言う。
「お礼を申し上げますよ、お嬢さん。お陰で私は新しい体を手に入れられた。いやぁ、前の体はもうあちこちガタがきていて、そろそろ取り換えなくてはならなかったんだ。けれど、今回の体はエルフのものだ。きっと長持ちするだろうね」
その言葉を聞き、リリィは目を見開いて震える。彼女はクレメオを利用して恋人を復活させようとした。しかし、それを悪魔に利用された。全ては、悪魔の掌で踊っていたに過ぎなかったのだ。
「よ……くも……、よくも、セムを!」
その美しい顔を憎しみに染め上げ、激昂するリリィを悪魔は愉しげに見る。
悪魔のその表情を見て、ネモは嫌な予感がした。あれは何かを企んでいると思った瞬間、悪魔が動いた。
「ああ、それにしても可哀そうなご主人様。このまま死なせてしまうにはしのびない。私は約束は守る悪魔だから、契約通り、ご主人様の願いを叶えて差し上げよう」
悪魔が手を胸元まで上げ、開いた掌の上に、ぼんやりと光を放つ光球が現れた。それは、契約によって接収されたクレメオの魂だった。
「ご主人様の願いは『リリィと共に在ること』。さあ、離れず、永遠に共に在ると良い!」
そう言い放つと、悪魔は捨てた己の元体にクレメオの魂を入れ、膨大な魔力で包む。
それだけでは足りないと――面白くないとでも思ったのか、闇人形を液体のように溶かし、それに注ぎ込んだ。
不穏な魔力が渦巻くなか、ぼろ布を纏った老爺の体はゆらりと立ち上がる。そして、目を見開き、絶叫した。
「あ゛ぁあ゛ああぁあ゛あぁあああああああ‼」
老爺の体の一部がボコリ、と音を立てて膨れ上がる。それは湯が沸騰するかの如くボコボコと膨れ上がっていき、纏ってたぼろ布を引き裂く。全て引き裂かれたころには、歪な造形の巨大な化け物が誕生していた。
「あ、あ、あ……」
涎をたらし、白濁した目で見るのは美しいハーフエルフの女。
欲しい、欲しい、と単純な思考しか出来なくなった頭で、化け物は欲望に忠実にそれへ手を伸ばす。
リリィは恐怖と嫌悪感がごちゃ混ぜになった顔でそれから逃げようとしたが、化け物の方が早かった。
巨大な手がリリィを掴み、引き寄せる。あまりの速さに、悲鳴を上げる暇もない。
そして、大きく口を開け――
ぐちゃり。
ネモは思わず目を逸らした。
何も出来なかった。事があまりに早すぎたのだ。
「アハハハハ! 良かったねぇ、ご主人様! 君の望み通り、これで永遠に一緒だ!」
悪魔の哄笑が洞窟内に響き渡る。
咀嚼し、飲み込んだそれは、辺りをゆっくり見まわす。
悍ましい化け物を生み出した悪魔は、それにクツクツと嗤いながら唆す。
「ご主人様、ご主人様。あそこに人間がいるだろう? アレは君とお嬢さんを引き離そうとした酷い人間なんだ。このままだとまた君達を引き離そうとするかもしれない。今のうちに始末しておいた方が良いんじゃないかい?」
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そして、怒りの咆哮を上げた。
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