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野良錬金術師
第十四話 リリィ
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商人夫妻の家で夕飯をご馳走なり、一服していると、リリィの話になった。リリィはなんと今から三十年も昔にこの村に来たのだという。
「リリィちゃんはハーフエルフだからか、とても美人だろう? 当時は村の男達が浮足立ったものさ」
しかし、リリィは下級神官の務めを果たさんと色恋沙汰にはとんと無関心だったそうだ。まあ、大神殿でパワハラやセクハラに悩まされていたのだから当然だろう。
けれどそれも時間の流れで徐々に癒され、ある日彼女はとあるエルフの冒険者と恋に落ちたのだという。
「二人はそりゃぁ仲が良くてな。リリィちゃんは還俗して彼と結婚するんだと言っていたよ」
「けど、あんなことになって……」
「あんなこと?」
暗い表情で視線を落とす夫婦に、ネモが尋ね返す。
なんでも、そのエルフの冒険者は森に出た魔物のせいで命を落としたそうだ。当然リリィは嘆き悲しみ、彼女は彼の遺体を抱えて森の中へ消えたという。
「エルフは森で生まれ、森に還る種族だからなぁ……。ハーフエルフのリリィちゃんが自分が彼を森へ還すと言って聞かなくて……」
「青褪めて、ふらふらになったあの子だけじゃ心配で、ついて行くと言ったんだけどね……」
彼女は一人で恋人の最後を見送ったのだ。
当時を振り返り、商人夫妻は沈み込む。
「暫くは憔悴しっぱなしで、心配したもんさ。けど、だんだんと元気になってな」
「最近は特に明るくなって、もう大丈夫だと思っていたら、こんなことに……」
嘆く二人に、アルスはリリィを連れ帰ることを改めて決意した。そして、ネモは同情を寄せつつも、そんなアルスの様子を見て、無茶をしようとしたら引き摺ってでも撤退させようと決意した。
***
翌朝、ネモ達はリリィを探しに早々に森へ入った。
「それで、貴方はリリィさんをどうやって探すつもりなの?」
「ん? 取りあえず、周囲の気配を探りながら罪の気配が濃い方へ向かおうと思っていたんだが……」
もしやこれは駄目だったか? と言うアルスに、ネモは溜息をつく。
「駄目じゃないけど、リリィさんの件が必ずしもその罪の気配がするそれに関係している訳じゃないのよ? まあ、あては無いからとりあえずその方針で良いと思うけど、そのあからさまにヤバイとしか思えない気配の方へは首を突っ込まないでよ? それをするのは騎士団の人達とにしてちょうだい」
二人と一匹じゃ無謀だと言うネモに、そうだな、とアルスは頷いた。
アルスが感じると言う気配をたどり、黙々と森を歩き続ける。
「そういえばその罪の気配って遠く離れていても分かるものなの?」
「いや、普通は近づかないと分からないな。仲間と生きるためにスリをしていた子供を捕まえたことがあるんだが、その時は目の前で目を合わせないと分からなかったし、夫の暴力に耐えかねて殺してしまった女性も視界に入れるまで分からなかった」
そして、彼の感じる罪は善行と相殺されるそうで、必ずしも事件捜査に役に立つわけでは無いらしい。
「今回は森に入って気付いたから、相当な大罪だ。快楽による大量殺人犯と同等の気配だ」
厳しい顔でそう言うアルスに、ネモは嫌そうに顔を歪める。つまり、もしこれが聖職者の失踪事件と関係があるなら、失踪した人達の生存は絶望的で、これから行く場所には大量殺人犯が居る可能性が高いということだ。
途中で小型の魔物と遭遇したが、それはアルスが一太刀で退けた。
昼時になり、休憩がてら昼食を摂って、再び歩き出す。
そうして少し歩いていると段々と緑が少なくなってきて、岩石地帯へとさしかかった。
「ああ、なるほど……」
岩山を見上げ、そう呟くアルスにネモは首を傾げる。
「どうしたの?」
「いや……。実はな、ここにはアースドラゴンが居るかもしれなんだ」
その返答にぎょっとするネモに、アルスは説明する。
昔からこの岩山のどこかにある洞窟がアースドラゴンの住処となっており、この辺りには人は滅多に近づかない。確かに事前情報でどこかにアースドラゴンが居るらしいとは聞いていたが、こんな岩山に居るとは思わなかった。
「ただ、アースドラゴンの巣は此処の他にもあって、不定期に巣を変えるから確実にここに居るとは限らないんだが……」
そう言った、その時だった。
遠くの岩陰で、岩肌と同じ色の何かが動いたのに気づく。
それはムクリ、と起き上がり、こちらを向いた。
「げっ、レッサードラゴン……!」
ネモは呻くように呟き、アルスは剣を抜き放つ。
レッサードラゴンはゴツゴツとした鱗を持つ、見た目はドラゴンの成りそこないのような大きなトカゲだ。
そのレッサードラゴンは連鎖するようにこちらに顔を向け、二十匹近く居るであろう群れが唸り声を上げる。
「これはまた、大量だな」
「こんなに居るなんて、ここ、絶対アースドラゴンが居るでしょ」
苦笑するアルスに、ネモが嫌そうに溜息をつく。
そして、肩口のあっくんに向かって言う。
「あっくん、手伝って。それから、レッサードラゴンのお肉は美味しいらしいよ」
「きゅっぷい!」
あっくんはネモの肩から飛び降り、目を爛々と輝かせながらレッサードラゴンを見つめる。美味しいと聞き、最早彼の目にはレッサードラゴンは食材として映っているようだ。
レッサードラゴンは足に力を入れ、身をかがめる。
そして、一匹が高らかに鳴いた。
「ギャァァァウ‼」
それが合図だった。
一斉にレッサードラゴンが襲い掛かる。
それをアルスは避け、すれ違いざまにその首を切り裂く。
ネモは懐から中心に小さい炎が灯る小さな水晶を取り出し、素早く投げつけた。
そして、魔力を籠め、一言。
「《爆裂》!」
――ドォォォォン!
密集していた三体のレッサードラゴンが、まとめて吹き飛んだ。
しかし、その吹き飛んだ仲間を無視して舞い上がる土煙の中から後続のレッサードラゴンが向かってくる。
そんなレッサードラゴンの前に飛び出したのは、あっくんだ。
小さな体のあっくんがレッサードラゴンの前に出たことで、アルスがぎょっと目を剥く。助けに行くべきか、と動こうとしたその時、あっくんはキラキラしたつぶらな目で、高らかに鳴いた。
「きゅっきゅーい!」
あっくんの額にある赤い宝玉から、細いエネルギー破が放たれた。日本からの転生者が見れば、ビームだと騒ぐだろう。
そんなエネルギー破を、首を振り、一閃。
――ジュ……ドォォォン!
それはレッサードラゴン達を焼き切り、地面に着弾して爆発した。
「おい、一気に五匹減ったぞ……」
「さすがあっくん」
アルスは唖然とし、ネモは感心した様に呟いた。
そんななか、こちらに襲ってくるレッサードラゴンをいなしながら、アルスは尋ねた。
「そういえば聞いてなかったが、あっくんの種族名は何だ?」
「あっくんは、あっくんです!」
そう言いながら、ネモは決してアルスと目を合わせようとしなかった。
「リリィちゃんはハーフエルフだからか、とても美人だろう? 当時は村の男達が浮足立ったものさ」
しかし、リリィは下級神官の務めを果たさんと色恋沙汰にはとんと無関心だったそうだ。まあ、大神殿でパワハラやセクハラに悩まされていたのだから当然だろう。
けれどそれも時間の流れで徐々に癒され、ある日彼女はとあるエルフの冒険者と恋に落ちたのだという。
「二人はそりゃぁ仲が良くてな。リリィちゃんは還俗して彼と結婚するんだと言っていたよ」
「けど、あんなことになって……」
「あんなこと?」
暗い表情で視線を落とす夫婦に、ネモが尋ね返す。
なんでも、そのエルフの冒険者は森に出た魔物のせいで命を落としたそうだ。当然リリィは嘆き悲しみ、彼女は彼の遺体を抱えて森の中へ消えたという。
「エルフは森で生まれ、森に還る種族だからなぁ……。ハーフエルフのリリィちゃんが自分が彼を森へ還すと言って聞かなくて……」
「青褪めて、ふらふらになったあの子だけじゃ心配で、ついて行くと言ったんだけどね……」
彼女は一人で恋人の最後を見送ったのだ。
当時を振り返り、商人夫妻は沈み込む。
「暫くは憔悴しっぱなしで、心配したもんさ。けど、だんだんと元気になってな」
「最近は特に明るくなって、もう大丈夫だと思っていたら、こんなことに……」
嘆く二人に、アルスはリリィを連れ帰ることを改めて決意した。そして、ネモは同情を寄せつつも、そんなアルスの様子を見て、無茶をしようとしたら引き摺ってでも撤退させようと決意した。
***
翌朝、ネモ達はリリィを探しに早々に森へ入った。
「それで、貴方はリリィさんをどうやって探すつもりなの?」
「ん? 取りあえず、周囲の気配を探りながら罪の気配が濃い方へ向かおうと思っていたんだが……」
もしやこれは駄目だったか? と言うアルスに、ネモは溜息をつく。
「駄目じゃないけど、リリィさんの件が必ずしもその罪の気配がするそれに関係している訳じゃないのよ? まあ、あては無いからとりあえずその方針で良いと思うけど、そのあからさまにヤバイとしか思えない気配の方へは首を突っ込まないでよ? それをするのは騎士団の人達とにしてちょうだい」
二人と一匹じゃ無謀だと言うネモに、そうだな、とアルスは頷いた。
アルスが感じると言う気配をたどり、黙々と森を歩き続ける。
「そういえばその罪の気配って遠く離れていても分かるものなの?」
「いや、普通は近づかないと分からないな。仲間と生きるためにスリをしていた子供を捕まえたことがあるんだが、その時は目の前で目を合わせないと分からなかったし、夫の暴力に耐えかねて殺してしまった女性も視界に入れるまで分からなかった」
そして、彼の感じる罪は善行と相殺されるそうで、必ずしも事件捜査に役に立つわけでは無いらしい。
「今回は森に入って気付いたから、相当な大罪だ。快楽による大量殺人犯と同等の気配だ」
厳しい顔でそう言うアルスに、ネモは嫌そうに顔を歪める。つまり、もしこれが聖職者の失踪事件と関係があるなら、失踪した人達の生存は絶望的で、これから行く場所には大量殺人犯が居る可能性が高いということだ。
途中で小型の魔物と遭遇したが、それはアルスが一太刀で退けた。
昼時になり、休憩がてら昼食を摂って、再び歩き出す。
そうして少し歩いていると段々と緑が少なくなってきて、岩石地帯へとさしかかった。
「ああ、なるほど……」
岩山を見上げ、そう呟くアルスにネモは首を傾げる。
「どうしたの?」
「いや……。実はな、ここにはアースドラゴンが居るかもしれなんだ」
その返答にぎょっとするネモに、アルスは説明する。
昔からこの岩山のどこかにある洞窟がアースドラゴンの住処となっており、この辺りには人は滅多に近づかない。確かに事前情報でどこかにアースドラゴンが居るらしいとは聞いていたが、こんな岩山に居るとは思わなかった。
「ただ、アースドラゴンの巣は此処の他にもあって、不定期に巣を変えるから確実にここに居るとは限らないんだが……」
そう言った、その時だった。
遠くの岩陰で、岩肌と同じ色の何かが動いたのに気づく。
それはムクリ、と起き上がり、こちらを向いた。
「げっ、レッサードラゴン……!」
ネモは呻くように呟き、アルスは剣を抜き放つ。
レッサードラゴンはゴツゴツとした鱗を持つ、見た目はドラゴンの成りそこないのような大きなトカゲだ。
そのレッサードラゴンは連鎖するようにこちらに顔を向け、二十匹近く居るであろう群れが唸り声を上げる。
「これはまた、大量だな」
「こんなに居るなんて、ここ、絶対アースドラゴンが居るでしょ」
苦笑するアルスに、ネモが嫌そうに溜息をつく。
そして、肩口のあっくんに向かって言う。
「あっくん、手伝って。それから、レッサードラゴンのお肉は美味しいらしいよ」
「きゅっぷい!」
あっくんはネモの肩から飛び降り、目を爛々と輝かせながらレッサードラゴンを見つめる。美味しいと聞き、最早彼の目にはレッサードラゴンは食材として映っているようだ。
レッサードラゴンは足に力を入れ、身をかがめる。
そして、一匹が高らかに鳴いた。
「ギャァァァウ‼」
それが合図だった。
一斉にレッサードラゴンが襲い掛かる。
それをアルスは避け、すれ違いざまにその首を切り裂く。
ネモは懐から中心に小さい炎が灯る小さな水晶を取り出し、素早く投げつけた。
そして、魔力を籠め、一言。
「《爆裂》!」
――ドォォォォン!
密集していた三体のレッサードラゴンが、まとめて吹き飛んだ。
しかし、その吹き飛んだ仲間を無視して舞い上がる土煙の中から後続のレッサードラゴンが向かってくる。
そんなレッサードラゴンの前に飛び出したのは、あっくんだ。
小さな体のあっくんがレッサードラゴンの前に出たことで、アルスがぎょっと目を剥く。助けに行くべきか、と動こうとしたその時、あっくんはキラキラしたつぶらな目で、高らかに鳴いた。
「きゅっきゅーい!」
あっくんの額にある赤い宝玉から、細いエネルギー破が放たれた。日本からの転生者が見れば、ビームだと騒ぐだろう。
そんなエネルギー破を、首を振り、一閃。
――ジュ……ドォォォン!
それはレッサードラゴン達を焼き切り、地面に着弾して爆発した。
「おい、一気に五匹減ったぞ……」
「さすがあっくん」
アルスは唖然とし、ネモは感心した様に呟いた。
そんななか、こちらに襲ってくるレッサードラゴンをいなしながら、アルスは尋ねた。
「そういえば聞いてなかったが、あっくんの種族名は何だ?」
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