入れたいのに入れたいのに入れたいのに「ピュルッ」と出てしまう「元ショタ勇者」の物語

人外倫理

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第二部

ポチタロウと、糸目の男:8

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 事態がまた変化して、糸目との対決が、佳境を迎えている感じがした。



 思わず僕は、糸目にこう問いかけていた。



「僕を大魔王にした後で、あなたはどうするつもりなんです?」



 これはもうすでに、キュウロクに入力してもらうように頼んだ質問だった。もしキュウロクが僕が期待したくらいに優秀なAIなら、もう少しすれば答えがわかるハズの質問だった。


 それでも僕は、この男に、そう聞かずにはいられなかった。糸目のつぶやいていた言葉が僕にそれをさせた。僕を大魔王にした後で、この企画屋が企んでいることと、そのつぶやきが「関係している」ように思えたのだ。



 ー 僕がピュル男の魔の手から守る ー



 糸目はそんなようなことを口走った。・・・この男も舞台に上がろうとしているのかもしれない。・・・そんな風に感じた。



「君を大魔王にした後で、僕がどうするかっれぇ?」



 そう答えた糸目のろれつは、回っていなかった。語尾があやふやだった。シルの語尾とは違って、こっちは不快感を覚えるものだった。



 そんな状態ではあったけど、僕は、糸目との対話を続けることにした。



 相手をするのもめんどくさいくらいに感じてしまっていたし、さっきまでの僕は「糸目に話を聞くよりも、AIに聞いた方が早い」なんて、思っていたくらいだ。



 それでも僕が、糸目と会話を続けることを決めたのは「酔った勢いで、何か隠しておくべきことまで、うっかり話してくれるかもしれない」・・・これに思い当たったからだった。



 お酒の怖さについては、僕だって少しは知っている。何しろ、二十歳の誕生日にお酒を飲んだことがきっかけで、僕は死んだのだ・・・。



(・・・っっ!!!)



・・・
・・・
・・・。



 嫌なことを思い出して、息が止まりそうになった。今、こうして生きて、ここにいるのが奇跡なんだと改めて思った。思わずこっちの世界に来てからの出来事を回想しそうになってしまった。



(それも、今することじゃない! ポチタロウ!)



 今度はこっちの世界の名前で、僕は僕を呼んだ。今いるこの場所で、僕は僕にできることをやらなきゃいけないのだ。



 糸目は右手を上げ、僕を指さしながら、言葉を続けた。



「大魔王になった君の前に、僕が真の勇者として、降臨する。・・・精霊ちゃん達4人の力を、僕に結集させる。・・・そしてこうだ。・・・大魔王になった君を、僕が一刀両断の元に・・・叩き斬るのさ。・・・どうい、この展開?」



(・・・)



 「どうだい?」って聞かれても、答えに困る質問だった。やっぱり僕に、何のメリットもない話だった。それを抜きにしても「その展開はどうかな?」なんて、思ってしまった。まるで小学生が考案した「ぼくのかんがえた、さいきょうのてんかい」を聞かされている気分だった。



 おまけに糸目のろれつが怪しくて、聞き取りづらくてしょうがなかった><。またちょっと、イラッとしてしまった><。



「その展開は、ちょっとどうかと思いますし、僕はそれを望みません」



 糸目にハッキリとそう伝えた。



「君がそれを受け入れないのなら、君の仲間のうちの、誰かの処女を捧げてもらうことになるよぉ?」



(・・・やっぱり、そういう話になるのか・・・)



 堂々めぐりな感じがした。そんな感じの答えが返ってくるような気はしていた。どっちにしろ受け入れられない要求だった。



「それも望みません」



 とりあえずそのまま、それも拒否してみた。どっちも断った場合に、新しい提案があるのに(ほんの少しばかし)期待した。



「あれもダメ・・・これもダメ・・・そんなの通ると思ってんのかよぉぉぉお? おぉん?」



 糸目はダミ声になりながら、そう言った。まるでヤ○ザの恫喝だった。



(・・・)



 会話を続けるつもりではいたんだけど、なんだか呆れてしまって言葉が出てこなかった。



 今までの僕なら勢いに押されてしまって「僕が悪かったのかな?」なんて思ってしまうような場面だった。けど、糸目のあまりにも理不尽でだらしない態度に、呆れる方が早かった。


 糸目はため息と共に、また言葉を続けた。



「・・・僕だって大変なんだよぉお? 君が大魔王になったら、真の勇者を演じながら、それを編集までしなきゃならないからねぇ・・・。体がもう一個あればいいのに。そう思うよ、ほんと」



 僕にしてみれば、こんな男がもう一人いるなんて、考えるのも嫌だった。



「・・・それに君はもう、十分いい思いしただろぉ? ぼかぁ、それを手助けもしてあげた・・・。ここからは僕の番でいいだろぉお? そんで君はもう・・・死ねばいいんじゃないかな?」



 糸目はこともなげに、それを言ってのけた・・・。一体、この糸目の頭の中はどうなっているんだろう? さっきから(悪い意味で)驚かされることの連続だった。



「なあぁぁに・・・。僕の編集がすごすぎたせいで、七光りは君のことを気に入ってるみたいだからさぁ? 死んだところでもう一回くらい、この世界のどっかに転生させてくれるんじゃないのぉぉぉお?」



 そんなことも言われたけど、そんな問題でもない。せっかく出会えた大切なみんなと別れてしまうくらいなら、この男と差し違える覚悟で戦った方がマシだと思った。



 この男に、本当に「一切の攻撃が効かないのか?」試してみてもいい気がしてきた。



「・・・お? 今の目つきはちょっといいねぇ、ポッちゃん。・・・憎悪に満ちててさ? 大魔王はそうでなくちゃね? 編集すれば、なんとか使えそうだ・・・」



(・・・!!!)



 やられた・・・と思った。



 酔っぱらった糸目が「どこまで計算してやっていたのか?」まではわからなかったけど、糸目のその態度は、僕が怒りを覚えるのに十分だった。ろれつの回らなくなった、うっとおしい感じが、それを助長していた。気づけば僕は、糸目を思い切りにらんでしまっていた。



 この男を相手にしながら、ニコニコと笑ってられるような人物は、銅像だとか仏像だとかを建てられるような、聖人くらいじゃないだろうか? ・・・少なくとも僕には無理だった><。



 これが編集されて「僕が大魔王になってもおかしくない」そんな映像にされてしまうのだろう・・・。悪意あるマスコミ関係者なんかが、そういうねつ造をすることくらいは、僕も知っていた。



 なんとも言い表しようのない、憤りに似た感情を覚えた。スーの支えがなくなった途端に、感情的になってしまった自分を情け無く思った。



 これでもし、キュウロクからの回答があまり芳しくないものだったとしたら、このままでは「詰み」かもしれない・・・。また投げやりになってしまいそうになった気持ちを抑えて、僕は糸目を止める為に、次の対策を実行に移すことにした。



 他の方法も、実はもう一つ、考えてあった・・・。



 これをすると、サラの精霊ポイントが、かなり減っちゃうだろうから、やりたくないことではあった。でももう、そんなことを言ってる場合ではないだろう・・・。



(サラ・・・お願いがあるんだけど・・・)
(おぅ! なんでも聞いてやる! この男を死んでも止めろ! ・・・ってぇ、そうじゃなくて><。・・・むしろ、絶対死ぬなよ? ポチ公!)
(そのつもりだよ・・・)



 僕はサラに、そう答えた。



・・・
・・・
・・・。



■■■■■■
□□□□□□


ポチタロウと、糸目の男:8


■■■■■■
□□□□□□



 サラと話をしながら、僕は糸目との会話も続けていた。



 不毛な会話になりそうな気がしていたけど、しゃべっている間は、糸目が行動を起こすのを引き留めておけるだろう。そうしながら僕は、キュウロクが解を出してくれるのを待っていた。



 ダメだった時の為の作戦を、サラに伝えて相談しながら・・・。



ーーーーーー



「ここに承諾書があるからさ? この二枚のうちのどっちかに、君、サインしてよ?」
「承諾書?」



(向こうに物を届けるようなアプリとかってないかな?)
(今、調べてみる! ちょっと待ってろよ、明日太!)



ーーーーーー



「大魔王になる承諾書と、誰かの処女を捧げることの承諾書さ? どっちかにサインしてくれればいいさ? ああ・・・処女を捧げる方にサインするなら、売ってもいい子の名前も、書いておいてよね?」
「なんでそんなものを、僕が?」



(そういうアプリもあったけど、検索があるやつだったから、使えねぇ! ・・・でも要するに、向こうに物が届けばいいんだよな?)
(うん。それでいいよ)
(なら、こっちで売って、むこうで買ってもらえば・・・たぶん可能だ!)
(・・・なるほど! サラは「物の売り買いができる」って言ってたもんね? ・・・じゃあ、映像だけでも送れればいいから・・・)



ーーーーーー



「言っただろ? クソ七光りは君がお気に入りなのさ? この企画を通したかったら、君の直筆の承諾書を書いてもらってこい・・・だとさ? ほんと、クソだよね?」
「・・・僕がそれにサインをしなかったら?」



(・・・それだ! ・・・で、もう決行するのか?)
(連絡とって、準備だけ整えておいてくれる? 決行する際には、サラに合図送るから)
(わかった!)



ーーーーーー



 ・・・
 ・・・
 ・・・。



 こんな感じで僕は同時並行で会話を進めた。ここまでで一旦、サラとの打ち合わせを終えた。脳が焼き切れそうな感じで、左脳側が半分痺れたけど、今ががんばりどきだって思ったので、フル回転させた。後はこの男の出方と、キュウロクの回答次第だ・・・。



 ちょっとややこしかったと思うので、一旦ここで、糸目の話をまとめておこうと思う。



 ここまでで糸目は僕に「承諾書にサインをしろ」と言ってきた。大魔王になるか? 誰かの処女を差し出すか? その二択だった。僕がサインしないことには、どうやら糸目はそれらを実行に移せないようだった。



 そんな糸目に僕は「僕がサインをしなかった場合、糸目がどうするか?」・・・これを聞いてみたのだ。返ってきた言葉はこんなだった。



「・・・僕が出てきた時点で、ここには結界が張ってあってね? 僕の周り、半径10m以内では、もう人の出入りができないようになってるのさ?」



(・・・だから、誰も人がこなかったのか・・・)



 また別にあった違和感についてを、僕は理解した。お昼を過ぎてチェックアウトの時間を過ぎていたとはいえ、ホテルのカウンターへ人が来ることは、全くなくなっていた。言われてみれば、おかしなことだった・・・。その理由がコレだったんだろう。



「・・・サインしない限り、君はここから出られないよ?」


 
 そうして、逆に僕らは今、この場所から出られなくなっているようだった。



 なんとも面倒な状態だった。



ー 一体、いつまで僕は、この糸目の相手をしなければいけないんだろうか? ー 



 そんなことまで思ってしまった。それでもキュウロクが答えを出してくれるまでは・・・サラが準備を整えてくれるまでは・・・今のこの状況を、維持するべきなのかもしれない。・・・そんなことも思った。



 なんとか僕は、話を引き延ばそうとした。



「・・・何か他にも数字を回復する方法はないでしょうか? 凄腕の企画屋さんなら、何か思いつくのでは?」



 糸目を褒めながら、新しい案を出すことを提案してみた。



「思いつくかもしれないけどねぇぇぇえええ? 君にそれをしてあげる義理なんて・・・もう、ないんだよねぇぇぇえええええ?」



 返答はこんなだった><。また糸目に煽られた。



 この煽りはもう、計算とかではなくて、ただただ、感情のままに行動しているだけに見えた。「僕が怒っている絵」は一応撮れたらしいし、ただの僕への悪意な感じがした。



 「感情のままに行動」しているようだったし「自分を真の勇者にする」なんて展開もひどいものだと感じた。酔っ払った後の糸目からは「有能感」が消え去っていた。



 ハッキリ言ってしまうなら、むしろ「無能だ」なんて思ってしまったくらいだ。けど、これはすぐさまブーメランとなって返ってきて、僕にグサリと突き刺さった><。



 僕も今ちょうど、感情のままに行動して、糸目に怒りをぶつけてしまったところなのだ><。人のことなんて言えたもんじゃなかった><。



 糸目は僕らの過去の映像を見ることができるのだ・・・。糸目が嬉々として(悪意をもって)僕が怒っている映像を編集する姿が、目に浮かぶようだった・・・。



 糸目はまた、ワ○カップを開けて、飲んで、閉めた。そうして僕を、細い目でにらみつけてきた。



「・・・どうせサインするならさ? 大魔王になる方にしておいてよね? 僕が君をぶちのめして、妖精ちゃんを君の魔の手から、守るからさ?」



 よっぽどこの男は僕が嫌いなんだろう・・・。もしくは「嫌いになった」だ。



 リリのことを引き合いに出して、煽ったのは、やりすぎだったかもしれない。この男はやっぱり、リリのことが気にかかっているようだった・・・。自分のうかつさを後悔した。この男に少し申し訳なくも感じてしまった。



「・・・ああ、安心してよね? 妖精ちゃんの処女膜は、ちゃんと僕が破ってあげるからさ? ・・・メリメリと良い感じに、引き裂いてあげるよぉぉぉおお?」



「・・・!!!」



 その発言は、さすがに我慢のならないものだった・・・。



ー こいつは殺してしまう方がいいかもしれない・・・ ー



 すぐさま、そんなことを思った。



 申し訳なく思う必要なんてなかった! この糸目は自分の欲望の為に、リリを傷つけることすら厭わないような奴だった! たぶんそれは「愛」とかではない! クズだと思った。それを思ってしまった僕も、クズなのだろう、とも思った。(せめてこの男よりは、少しはマシであることを願った)



 ・・・僕は、作戦を決行することにした。



 キュウロクの回答を待つこともやめて、僕はサラに問いかけていた。



(・・・サラ、準備できた?)
(まだだ! えーっと・・・40秒で支度する! ・・・だから、ポチ公!)
(うん?)
(平常心だ!)
(・・・わかった! ありがとね、サラ。・・・愛してる!)



(はぐ! ・・・おま・・・今、それ言うかぁ?)
(言っときたかった! ごめん! ・・・でも。大好きだよ! サラ!)
(はぅぅぅ・・・)



・・・
・・・
・・・。



 僕はまた、サラに助けられることになった。



 アニメ好きのサラが(アニメ声で)ラピュ○のセリフを引用してくれたのに、ふっと怒りも忘れてほっこりできてしまったのだ。今まさに必要だった「平常心」って言葉も伝えてもらえた。サラを尊敬したし、感謝した。感謝すると共に、大好きだって感情があふれてしまった。



(あふれさせるなら・・・憎しみよりは、愛情の方が・・・まだ、いいよね・・・)



 そんな風に思えた・・・。



 こうしてなんとか僕は自分を抑えることができたのだった。



ー 糸目の言葉を聞いた瞬間。 ー



 僕は、トリックアートなおじいちゃんに感じてしまったものとは、比べものにならないくらいに、糸目に殺意を抱いていたのだ。そんで、きっと、そんな感情のままに行動してしまっていたら、ろくな結果にはなっていなかったと思う・・・。



ー やっぱり僕には仲間が居るし、仲間がる・・・。 ー



 僕には仲間がちゃんといてくれたし、みんなが必要だった。離ればなれになるくらいならば、こいつを殺す・・・とまではいかなくても、僕らの前から、排除するべきだと思った。



 「平常心」って言葉を、頭の中で繰り返しながらも、僕はそんなことを思っていた。平常心でも、その答えは、変わらなそうだった・・・。



ー きっと、どこの誰とだって、ちゃんと話し合えばわかりあえる・・・。 ー



 そんな甘っちょろい僕の考え方は、この男によって、見事に砕かれた。



ーーーーーー



(・・・明日太、準備完了だ! スーも大丈夫だ!)
(ありがとサラ! ・・・じゃあ、行くね?)
(おぅ!)



 その後すぐ、サラが連絡をくれた。急いでいろいろと準備をしてくれたのだろう・・・。



 僕は、スーとサラを信じて、僕の頭の中に作られたサラの空間に入った。時間の流れが10分の1になった世界の中で、それでも僕は急いで、サラが準備してくれたものをかき集めた。サラの説明を聞いた。



 元の世界へ戻った僕が、目を開けると、ちゃんとスーが、僕を支えてくれていた。意識を頭の中へ向けた僕が、倒れちゃったりしないように、スーが後ろから僕を抱きしめてくれていた。



 スーにもサラにも(そんでシルにも)ほんとに、感謝しかなかった><。



 僕はサラの用意してくれたアイテムをばらまいた。



・・・
・・・
・・・。



 それらが展開し終えると、あっという間に糸目を囲う、包囲網が完成した。



 それを「見て」「聞いた」糸目の瞳孔が開いた。「糸目」と呼べないくらいに、企画屋は驚愕で、目を見開いていた・・・。






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