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第一部
ポチタロウと、サラの夢:2
しおりを挟むー 世の中には、早漏が好きな女の子もいる。 ー
そんな新しい性知識が僕に蓄積された後で・・・。
僕はようやく若干の賢者モードになって「世の中には、本当にいろんな人がいるんだなー」・・・なんてことを、あぐらをかきながら、考えていた。
サラは、可愛いアニメ声な、幼女で。ヤンキー口調かと思えば、素のしゃべりは、実は甘えん坊な感じで。入りきらないおちんちんを、あそこでくわえ込んだままで、自分から腰を動かしちゃうようなドエッチで。「早漏なポチ公が見たかった」とか言いながら、僕の言葉とかだけで、すぐに感じてしまうような子で・・・。
すごい力を持った、大精霊のハズなのに(それを感じたのは、紅蓮の炎で見つめられた最初だけだった)どう見ても幼女にしか見えない女の子で・・・。エッチなことをいっぱい経験して、持ち帰るべきであろう、大精霊であるのに関わらず、すぐにイキかける。
他にもいろんな面があるんだろうけど、今のところ、サラに関する僕のイメージはなんかそんな感じだった。全体的にやっぱりいろいろと、アンバランスに思えた。
まさかこんな子がいるなんて、僕は思いもしなかった。本当に、いろんな子がいるもんだ・・・。サラはなんか、その中でも特に、属性がモリモリな感じがした。大盛りがウリなお店の天丼くらいに、いろいろとてんこ盛りだった。
「はぁ・・・はぁ・・・ふぅ・・・・・・」
その当人、サラは、仰向けのままで、M字開脚状態のままで、ベッドに寝転び、まだ呼吸を整えていた。今回の呼吸はなんだか「ひっひっふー」な「生む時の呼吸」に似ていた。
でも「呼吸が使えるから」とかいって、日本刀を持って、鬼退治に行くような真似は、どうかやめてほしい・・・。ただでさえ、頭の中の空間にいるのだ・・・。これ以上、どこかへ行かれたら、わけがわからなくなってしまう><。
その寝っ転がったサラの割れ目は、僕の方を向いていて・・・。条件反射的に僕はそれを見てしまった。
ほんの少し、テラリと光ってはいたけど、それはまた元の1本スジ状態に戻っていた。あの中に、僕のおちんちんが入っていたとは到底信じられない「無垢な子どもの割れ目」にしか見えなかった。
逆に僕のおちんちんは、完全に萎んでしまうでなく、半勃起状態のままだった。(そういう意味では、今の僕は「賢者」ではなくて「半賢者」でしかないのかもしれない)
耳と尻尾のオプションはあれど、それ以外は「前世と同じ」・・・だと思っていた僕の体には、明らかにここに来て、違いが出来ていた。・・・そう。前世と変わってしまったのは、おちんちんだった。
僕の息子は、前世の思春期頃より、あきらかに大きくなったし、すぐに回復するようになった。
今まで「気のせいかな?」とか「自身を誇張しちゃってない?」とか「相手が小さいせいで大きく見えるのかな?」とか、いろいろと理由を見つけては「大きくなった」という事実から目を逸らしてきた。でもさすがにそろそろ、それを認めざるをえない気がした。
今の「半勃起状態」が、なんだか「慣れ親しんだ前世の勃起サイズ」にしか見えなかったのだ・・・。今のそれは、転生前の(小さかったなりに)一番大きかった時のサイズと同じくらいに見えた。(半)賢者モードで、冷静に判断した上で、それでも、そう見えてしまったのだ。
上を向いた角度も、なんだか昔に、見慣れた感じだった。小生意気な角度で突き出したそれに、懐かしさすら覚えた。もうこちらの世界に来てから、9年近くの時が流れたのだ。懐かしく思うのも無理はない・・・。
サラが、天井のない「真ッ白空間」を見上げて、息を整えてるのをいいことに、僕は郷愁を覚えた僕の相棒を、ほんの少しだけ、ギュムっと握ってみた。やっぱりなんだか、しっくりくる感触だった。何度も何度も握っては、シコシコと擦り上げてきた、前世のあの時の感じを、右手の指と手のひらに感じた。
これがさっきまでは、もっと大きくなって、サラの中に入っていたのだ・・・。明らかに大きくなってる・・・。さすがに認めるべきだろう・・・。
エッチをする度に興奮して、怒張して。血液を送り込まれまくった僕のおちんちんは、結果として「成長」したようだ・・・。ちゃんと使ってあげたら、こんなにおっきく育つんだ・・・。
そんな思いと共に、なんか、変なあせりも覚えた。
何度も何度も覚悟を決めては、へたりまくってきた僕を差し置いて、ただ息子だけが成長した。・・・なんてのはちょっと、せつない気持ちになってしまう><。なんだか「おちんちんに置いていかれた感じ」さえする。
ー 僕はまだまだ全然だ><。 もっと成長すべきだ。 ー
・・・なんてことを自分で感じていたし、そうあろうと努めてきた・・・つもりだ。・・・なのに僕の成長は、ほんの少しずつで・・・。欲望のままに、ただ気持ちよく、ピュルっと暴発してきた僕の息子は、大成長を遂げていて・・・。なんだか理不尽に感じた。(まあ、僕の息子だって、僕ではあるんだけどさ・・・)
それに。僕のお嫁さん達の膣穴は、とっても小さいのだ><。(特にリリなんか、小さな妖精さんだし!)今は、おちんちんにだけそんなに成長しまくられても、ちょっと困ってしまう・・・。
ー 息子に追い抜かれる父親は、こんな気分なんだろうか? ー
・・・なんて風な、変なことを少しだけ思ってしまった。
■■■■■■
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ポチタロウと、サラの夢:2
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とにかく・・・。
ー 僕のおちんちんは、大きくなった。 ー
その事実は認めてしまおう・・・。そこはまあもう、しょうがない。
認めた上で、僕は、まだ天井を見上げたままのサラの、その割れ目を、また眺めてみた。
(・・・。)
・・・やっぱり1本スジにしか見えなかった・・・。
半勃起の、今の状態でさえ、入らなそうな1本スジだった・・・。
M字開脚のままで、愛液が、膣口から流れ出していたし、それが少し、白濁しているようにも見えたけど、それでも「1本スジ」なのには変わりがなかった・・・。
(本当に入っていたのかな?)
四度見、五度見をして、入っていたのを確認したのに、どうしてもそれが、信じられなかった。今、サラのおまたを、同じように四度見、五度見してみても、1本スジにしか見えなかったからだ・・・。
ー これはもう一度、挿れて確認すべきではないだろうか? ー
また、そんなことを思ってしまった。
だいたい僕は今回、まんまとサラの策略?にのせられて、10秒もしない間に出しちゃったので、ちょっと物足りないというか、なんというか。とにかく心残りを抱えていた。
せめて、もう少しだけ、長持ちさせた上で出したい。・・・なんて欲が沸いてきた。
連続で射精できたこともなければ、そもそもおちんちんを入れたことすらなかった僕が、2回も中出し出来たのだ。「足ることを知れ」なんて、謙虚に、ここで満足するのも手ではあるのだろうけど「勝てる時に勝っておく」のがギャンブルの鉄則だったハズだ。
別に今は、ギャンブルをしてるわけでもないし、賭博なんて、僕は漫画で読んだことくらいしかない。それでも「流れ」ってのはなんだか大事な気がした。「やれる時にやっておく」・・・そんな気構えが必要だと思った。ただでさえ、僕はちょくちょく詰めが甘いのだ・・・><。
それに。もう一回中出しすれば、3回になる。「3」って数字はなんか、キリがいい。
・・・なんて感じで。なんのかんのと理由を見つけては、僕は、またサラとエッチなことをする方向に(おちんちんの)舵を切り始めていた。
あまりにも節操がない気もしたけど、ちょっと前まで、ほんのさっきまで、僕は童貞だったのだ。そこはまあ、少しばかし、許してほしい><。
僕はサラに「もう一度したい」と告げようとした。
「サ・・・サラ・・・」
やっぱりうまく言葉が出てこなかった><。
「ちょっと待て・・・」
サラは寝転んだままで、手のひらをこちらに向けると「皆まで言うな」って感じで一旦、僕に待てを出した。
「ふーーーーーーーーーーーーっ・・・」
サラは一息、ことさら大きく呼吸をしてから、起き上がった。
「もう一回・・・したいんだな?」
「う、うん・・・」
僕が「もう一回、エッチしたい」のは、サラにはやっぱり丸わかりだったようだ・・・。まぬけに僕は肯定するしかなかった。
「本当に、ポチ公は、しょうがねぇなぁ・・・ちょっとだけ待て・・・な?」
サラはそう言って「にしし」って感じで笑った。悪態をつきながらも、でも、サラは嬉しそうだった。
「ふひひ・・・これでまた、俺様の夢が一つ叶った♪」
「え?」
「『ポチ公に何度も求められる』ってのも夢だったから」
「そ、そうなんだ・・・」
「ああ」
サラの夢の内容に、僕はまた、なんとも言えない気持ちになってしまった。
人の夢は笑うべきじゃないだろうし「僕に何かをしてほしい」というのは、つまりは僕のことを好きでいてくれるからこそ、で。・・・その上での「サラの夢」なのだろう・・・。
それでも僕のことをピンポイントで夢にされると、なんだか嬉しくもあるけど、むずがゆい・・・。他にもこういう系の夢がいっぱいあったりするんだろうか・・・?
「悪い・・・とか、まあポチ公は、言わないよな?」
「うん、言わないけどさ・・・。サラの夢っていっぱいあるのかなー? とは思ったよ」
「『小さい夢』は結構、いっぱい書いたな」
「小さい夢?」
「あぁ。・・・って、これは言ってもいいやつかな? ・・・俺様達は精霊宿りの前に『小さい夢』『中くらいの夢』『大きい夢』をそれぞれ書いたんだよ」
「へぇ・・・そうなんだ・・・」
「あぁ。小さい夢は、なるべく叶いやすそうなものをいっぱい書いて、もっていけって、言われたんだよ・・・思いついたら書き足してもいいって・・・それも言われたな」
「なるほど・・・」
サラのいた次元? では、そういうやり方をするみたいだ。・・・なんか聞いた感じ「理にかなってる」って感じがした。きっと、それを提案した、先生だかなんだかは、サラ達に成功体験を積み重ねさせてあげようとしたのだろう・・・。
僕の元いた世界でだって、ちょっと意識が高い人たちなんかは「小目標」「中目標」「大目標」を明確に設定して、遂行してた。それの「こどもバージョン」だと思えばまあ、わかりやすいのかな・・・?
サラが目を輝かせながら、言葉を続けた。
「そんで。やっとこさ、こうしてポチ公の前に姿を現せてさ・・・小さい夢が少しずつ叶いつつある・・・ってとこだな。・・・小さい夢を叶えてるうちに『中くらいの夢』とか『大きい夢』の叶え方もわかるようになるってさ・・・」
「なるほどねぇ・・・」
本当に「なるほど」と感心するしかなかった・・・。サラは精神年齢が、年相応な感じにしか見えなかったので、一瞬だけ「こんな小さい子に、そんな高度なことをさせるんだ」なんて思ったけど、よくよく考えれば、小さい子ほど習熟も早い。
スマホやタブレットなんかも、若い子の方がはるかに早く使いこなしてたよな・・・。
サラに聞く限りでは、サラ達にそれを教えた人は、そんなに難しい言葉も使ってた感じでもないし・・・。「小目標」をちゃんと「小さな夢」ってわかりやすく言い換えてたみたいだし・・・。
なんかレベルが高そうなことを、ちゃんと、かみ砕いて子どもにやらせていることに、高次の皆様ってやっぱりすごいのかな? ・・・なんて、少し尊敬の念を抱いた。
今まで聞いた、サラの小さい夢は、2つとも、僕のことを狙いうちにしたかのような内容だった。「僕が早くイっちゃうのが見たい」とか「僕に何度も求められたい」とか・・・。ちょっと、僕としては、内容については触れたくはないところではあるけれど・・・。
これらはきっとサラが「後から付け足した」のだろう・・・。「書き足してもいい」と言われていたようだし・・・。
その「足しても良い」という柔軟さも、こどもにおあつらえ向きな感じがした。うん。なんだか良い教育の気がするぞ・・・。
僕の目を通して一緒に冒険しながら、嬉々として、夢を書き足しているサラが、なんだか目に浮かぶようだった。
ーーーーーー
僕は自治区に住み始めるまでは「メモ魔」だった。魔王を倒すまでは「課題点や改善点」なんかを書きたくったし、倒してからは「これからしたいこと」をいっぱい書いた。本当にいっぱい書いた。中継地点の度に、メモ帳を補給してもらい、30冊以上のメモ帳が僕の手元に残った。
サファに「頑張りすぎです」なんて言われてからは、メモ帳を持つこともやめたんだけど、ついついポケットから、メモ帳を取り出してしまいそうになることがある・・・。
サラはそんな僕と、一緒に冒険してきたというのだ。サラも、きっと同じように、いろいろと夢を書き足したのだろう・・・。なんとなくそんな想像ができて「サラが一緒にいてくれた」というのを、実感できた。
(でも・・・ということは・・・)
そこまで考えた後で、僕にちょっとした疑問が沸いてきた。
ー サラには僕のメモがどこまで読めていたのだろうか? ー
そこは僕にとって問題だった。「どこまで読まれていたか?」はちょっと気になるところだった。
「魔王を倒すまで」は、文字の練習がてらと、メモを誰かに見せて相談することもあるかな? と思って、僕は「こっちの世界の言葉」で文章を書いていた。「魔王を倒してから」は「やってみたいエッチなプレイ」なんかをメモしていたので、日本語で書くように変更した。
誰にも読めないだろうことをいいことに、僕は欲望のままにそれを書いた。
「サファにお姉ちゃんぽく、射精管理をしてもらいたい」とか「スーのおしっこを、もう一度、間近で見せてもらう」とか「ワフルの腋をなめ回したいながら射精したい」とか「リリをむんずと掴んで、オナホにしてみたい(※ちゃんとリリと気持ちの良いエッチをしてから)」とか・・・。あと「この子とはこういうプレイがしたい一覧表」なんてのも書いた。・・・まあ、とにかくいろいろと書いた。
旅の帰り道、そんな妄想を書き並べて、僕はおちんちんを少しばかり硬くしたりもしてたんだけど、ついぞオナニーをすることは無かった。夜寝る時には、僕の両手は、ワフルとスーの下敷きになっていたし、朝起きたら、なんかスッキリして目覚めることができたのだ。
「僕の紳士度すごいな・・・」なんて、その頃は思ってたのだけど、それがリリのおかげだったことを、僕は後になってから知ることになる。
・・・ちょっと話が逸れちゃったので、話を戻そう。
サラに日本語で書いた部分を読まれていたら、かなり・・・いや、相当恥ずかしい・・・。みんなの前で(気持ち的に)パンツを全部、脱げずにいた僕が、そこには赤裸々な思いを綴っていたのだ。
どんだけ「性癖を解放しろ」的なことをおじいちゃんに言われても「全部を知られること」に対しては、まだなんか抵抗感があった。
それでも「サラには知られてしまっているかも?」なんて、予感もあった。
さっき2度目の中出しするまでの間に、サラはピンポイントに僕の性癖をついてきた。10秒と持たずに出ちゃったのが「どれほどサラが的確だったか?」の確たる証拠だと言えるだろう・・・。決して僕が早漏だったから、・・・じゃ、ないハズ・・・。
ごめんなさいm(_ _)m 嘘をつきました。僕が早漏なのは間違いないです><。
それにしても「2回目にしては早かった」のは事実だと思う。
それを加味すると、メモ帳の内容を全部「サラに見られていた」ような気がする。でも、それをサラに聞いてみて「事実を知る」のはちょっと怖い気がした・・・。「全部見られていた」としたら、僕は悶絶しそうだ・・・><。
でも「全部見られていた」のなら、今となっては後の祭りだし、それで逆に、開き直れるかもしれない・・・。もっと性的にオープンになる、きっかけになるかもしれない・・・。
なんて思った。
・・・エッチなことに関しては、未だに僕は迷走中なのだ・・・><。変われる何かが必要な気がした・・・。
「サラになら知られてても、いっか・・・」なんて、やっぱり思えたし・・・。
ー 弱いところを見られちゃったというのも、一概に悪いことばかりではないのかもしれない ー
僕はそんな風に思った。なので僕はサラに、それを聞いてみることにした。
「サラは、日本語で書いたメモも、全部読めたの?」
「んん??」
サラはちょっと不思議そうな顔をして曖昧な返事をした。
僕が頭の中でいろいろと考えている間に、サラはまた、8畳ほどの空間をいったりきたりしていた。さっきと同じように、タンスに向かって手をかけて「反省する猿のポーズ」みたいなのもしていたし、寝間着姿のままで、パンツも履かずにヨガのポーズを繰り広げていた。
僕はそれを見ながら「サラは自由だなぁ・・・逆にそれがすごく可愛い・・・」なんて思いながら、思考を続けていたのだ。
そんな中で、頭で考えてた内容を、サラには告げずに、話し始めてしまったのだ。いきなり「日本語がどーの」と言われても、サラがちょっと困惑するのも仕方ないことだろう・・・。これは僕の悪い癖だ><。
「ああ、ごめん・・・さっきエッチした時の・・・サラの言葉はそのさ・・・すごくその・・・僕の性癖に刺さったからさ・・・」
「はぐ!」
・・・そこまで僕が言っただけで、サラはなんだか、ビクッとして硬直して赤面した。
「・・・だから、僕が魔王を倒した後に書いてたメモも、見られてたのかなぁ・・・なんて思ってさ・・・」
「・・・はぁ、はぁ・・・」
サラは、少しうらめしそうな顔で僕を睨んでいたけど、答えてくれた。
「ああ・・・ポチ公の国の言葉な・・・。あれも一緒に読んでたぜ? ・・・あの、性癖全開のやつな・・・ぷくく」
サラは思い出したかのように、そう言って少し笑った。あまりにも僕に赤面させられるもんだから、ちょっと仕返し的に「いたずらッ子笑い」をつけたした・・・そんな感じもあった。
それを見て、僕は少し恥ずかしかったけど、サラのペースに乗せられてはいけない気がした。またサラの手のひらの上で踊らされて「ピュルっ」って出ちゃったら、いたたまれない・・・><。あまり気にしないようなそぶりで、僕は質問を重ねてみた。
「サラはこっちに来る前に、日本語とかも習ったの?」
「いんや。普通に見たら、わかるんだよ」
「そうなんだ・・・」
「あぁ・・・これも、言っていいやつかな? ・・・なんかポチ公の前いたとこにも、ネットで翻訳とか、あっただろ? あれの超すごい版が、※※※※・・・」
サラの言葉は、途中でノイズが入り、聞こえなくなった。
「・・・サラ?」
「ありゃ・・・これは言っちゃいけないやつだったみたいだ><。まあ、結論だけ言うと、何を書いてるかは、わかったぜ?」
「そうなんだ・・・」
やっぱりアフターカーニバルだったようだ・・・。サラは僕が何を書いてたか、全部知ってた・・・。これは開き直っていくしかない・・・。それよりも、ちょっとさっきのノイズの方が気になった。
「さっきも言ってたけど、なんか『言っちゃいけないこと』とかがあるの? そういうのを言っちゃうと、聞こえなくなっちゃう・・・って感じかな?」
「ああ・・・。上位世界の上位世界だから、大変わりしちゃう恐れがあることは自動的にシャットアウトされる的な・・・?」
サラの例えは、やっぱりなんだか、わかりづらかった。それでもなんとなく「言いたいこと」は伝わった。
「ああ、わかった。おじいちゃんが、スーにガラケーを見せない方がいい、って言ってたのと同じような理由だね、きっと。・・・この世界でそれを知ると、とんでもなく、ブレイクスルーが起きちゃうようなこととかが、規制されてるんだろうね・・・」
「理解力と、たとえ!」
サラがまた、少し怒りだした。その2単語で「理解がはえぇよ! 俺様より、いい例え、すんじゃねぇよぉ・・・」なんて言ってそうなのが、わかってしまった。
サラが僕に「わかりやしぃ」と言ったように、僕にもサラのことが、なんとなくわかってきた。一緒に冒険してきて(サラの言葉を借りると)「調和」したからなんだろうか?
「まあ、そんなわけでさ・・・俺様には『言っちゃいけないこと』もある・・・。そういう発言をしすぎると、警告があって、ひどい時には連れ戻されることもあるらしい・・・。だから、危うそうなことは、あんまり聞くなよ? ポチ公?」
「うん、わかったよ、サラ」
思わせぶりにサラがそう言ったので、僕も理解した旨を示した。
サラはヤンキー口調とは裏腹に、自分の想いとかを、ふいに暴露して、墓穴を掘っちゃうようなところがある。質問内容に関しては、なるべく僕が気をつけてあげるべきだろう・・・。そんなことを思ってた僕に、サラがなんか、言葉を付け足した。
「えーっと、ポチ公のとこでいう『イエローカード』みたいなもんだ・・・」
「え?・・・う、うん」
「・・・今の例えはどうだった?」
「・・・うん。今のはいい例えだね。・・・わかりやすかったよ」
「そっか、へへっ」
サラは得意げな顔で、幼女声で、そう言うと、鼻の下をこすりあげたのだった。
「警告」って聞いた段階で、概ね理解はできていたけど、僕はそれは言わないでおくことに決めたのだった。
ーーーーーー
いろいろとサラに聞きたいことだらけだった。
例えば「中くらいの夢の内容」と「大きな夢の内容」とか・・・。他の大精霊のことも知っておきたかったし、サラの世界のことも、抵触しない範囲で、聞けるだけ、聞いておきたかった。
サラの様々な情報のおかげで、僕は久々に(半賢者ながらも)性欲よりも、知的好奇心が
盛り上がってくるのを感じていた。スーの「知識吸収モード」に近かった。これは、エッチなことをしてる場合じゃないかもしれない・・・。
でも、そんな想いも、次に言われたサラの言葉に、あっというまに砕かれた。
「おい、ポチ公! そろそろ、エッチしてもいいぞ? 今回の夢は『ポチ公の求めに、答えてあげる』って、ところまでがセットだからな!」
サラがヤンキー口調なまま「ひひっ」と笑いながら告げてくれたその言葉は、また違う感じで僕に刺さった。
サラが本当に良い子なのがわかった。「何度も求められたい」というサラの夢は「それを叶えさせてあげる」ところまでがセットなのだ・・・。サラの「やりたいこと」は「僕のやりたいこと」を叶えさせてくれる、そんな素敵な夢だったのだ。
それまでの僕の中のむずがゆさは消え去って、本当に嬉しそうな、サラのその笑顔に、僕は魅了されてしまった。
盛り上がりかけていた「知的好奇心」よりも、おちんちんの方が、盛り上がってきた。
ル○ンが見てたら「なってねぇなぁ!」と怒られそうな、そんなささやかな感じで、僕はサラに向かって、ルパ○ダイブを敢行したのだった。
とりあえず理屈は捨て置いて、僕はまた、この子とエッチがしたかった。
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