入れたいのに入れたいのに入れたいのに「ピュルッ」と出てしまう「元ショタ勇者」の物語

人外倫理

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第一部

ポチタロウとスーの朝(後)

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ー 僕は、サファの時と、何も変われてないのか? ー



 そんなことが、ふと、頭の中をよぎって、ぞっとした。



ーーーーーー



 体感では、相当な時間が経過したように感じていたのに、窓の外からはまだ、朝の光が差し込んでいた。



 ものすごい快楽と経験を味わってきたけど、それでもまだ僕は、童貞のままで・・・。実際の時間の流れに戻ってみたら、時間はほんとに、ほとんど進んでなくて・・・。「サファの時から、なんの進歩もしてないような、情事の後」が、今、僕の目の前に広がっていて・・・。



 僕はただ、唖然として、立ちすくんでいた。



ー 何が、起きた? ー



「チュン・・・」とまた、雀が階下で鳴いた。



 はっと思い直して、視線をあげ、スーを見た。スーは放心状態だった。どこか遠いところを見つめている。



 「スー・・・?」



 「・・・・・・。・・・。・・・ポ・・・ポチにぃ? ・・・もど、れた?」


 
 そこまで言ったところで、やっとスーの目の焦点が合い、僕と視線が交わった。



ーーーーーー



「頭の中、チカチカした・・・。気持ちいいが、多すぎた・・・」



 スーに聞いてみると、どうやらスーも、僕と同じような体験をしていたらしい。スーは「僕がスーの中へ入っていこうとする感覚」をずっと味わっていたという。



 幸か不幸か。僕のおちんちんは、まだスーの膣口のほんの入り口にあった為、もちろん処女膜にも到達していなかった。その為か、スーに痛みはなくて、むしろ、どんどんと、気持ち良くなっていき、スーも快楽の渦に飲み込まれていったらしい。



 逆加速的に「止まっていく時間の中」で、スーは何度も何度も絶頂を繰り返したという。



(「何度も何度もイッてるスー」とか、ちゃんと目で、見てみたいなぁ・・・)



 この後に及んで僕は、不謹慎にも、ふと、そんなことを思ってしまった。すぐに気持ちを切り替える。



「・・・一体・・・何が、起きたんだろ?」
「わから、ない・・・でも・・・」
「うん。・・・これ、きっと大精霊の力が・・・」
「うん。関係してる、と、思う・・・」



 僕らは二人して、そう結論を出した。



■■■■■■
□□□□□□


ポチタロウとスーの朝(後)


■■■■■■
□□□□□□



 僕らは、触れあっている状態だと、それぞれの精霊が干渉し合うようで、魔法が乱れる。暴発したり、効果が著しく下がったりする。そのせいで「スーと手をつないで飛ぶ」ことも出来なかった。



 回復魔法なんかも、同じだった。ファンタジー系作品だと「手を触れて治す」方が、より効果がある場合が多いけど、僕らの場合は逆だった。手を触れるよりは、杖ごしに、回復をかける方が、何倍も、治りが早かった。



 体自体にも「全身をオーラみたいなもので、守られているような感覚」があって、実際に、生身の時よりも、僕らはかなり頑丈になっていた。それどころか、ある程度の攻撃までなら、ノーダメージでやり過ごせた。



 きっと、今回のこの現象に、ここらへんが関係しているのだと思う。



「シルは?」
「ああ。わかった。一応、聞いて、みる」



 「大精霊の名前を呼んだだけ」の僕の問いかけに、スーはすばやく理解を示してくれた。大精霊のことは、大精霊に聞いてみればいい。それが伝わったようだ。こういう時の僕らのやり取りのスムーズさは、健在だった。



「シル、わからない・・・って」
「そ、そっか><」
「うん」
「なら、しょうがないねぇ・・・」



 僕は「うーん・・・」と、少しだけ唸り、考え込んだ。



 スーに聞いたところによると、シルも(実際年齢は不明だけど)見た目はスーくらいの背丈の女の子で、今回が初めての「体宿り」なのだという。(要するに、誰かの体に宿ったのは、初めてなのだとか)



 僕の身体が大きくなった時も、意思疎通のとれる二人?の大精霊「シル」と「ノム」に、スーとワフルを通して質問してみたんだけど「わからない」って答えが返ってきた。初めての「体宿り」で、彼女達も知らないことだらけみたいだ。



 ・・・となると、今度は、大精霊を宿してくれた、おじいちゃん頼みになる・・・。おじいちゃんからは「一問一答一エロ」と難題をふっかけられているので、何か、質問するには、スーやワフルのエロネタが必要で・・・。ガチのそれは、僕は送りたくなくて・・・。



 スーに街で、女児パンツでも選んでもらって「スーの(選んだ)パンツです」くらいでお茶を濁せないかな? ・・・いっそのこと、また、おじいちゃんのところへ、出戻りするか・・・?



・・・
・・・
・・・。



「ポチにぃ?」
 スーがほんの少し首を傾げて、心配そうな声を出した。



(いけない・・・。また僕は・・・)
 僕は、首を左右にフリフリして、気を取り直すとスーに言った。



「ごめ・・・ありがと、スー。僕、また考えこんじゃってたよ。でも、大丈夫・・・。・・・うん。スーも・・・。みんなも、いてくれる。きっと何とか、なる。・・・スー。一旦、帰ろっか?」
「うん、ポチにぃ」



 また、僕、やらかしちゃったよ><。「みんなを頼ろう」とか思っても、なかなかに今までの癖が抜けやしない・・・。すぐに考え込む。・・・エロがからむと特に弱い・・・。エッチレベル、上げてかなきゃ・・・。



 そんなことを考えてて、ふと気づいてしまった。僕らが今いるのは、その「れげらーげ」に最適な聖地、ラブホテルだ。きっとこの機会を逃したら、次に来れるのは、いつになるかもわからない。おまけに、さっきまでの、あの「ものすごい快楽」も思い出してしまった。



 とんでもなく気持ちよかったし・・・あの体験を、せめて帰る前に、もう一回、味わってみてもいいかな? ・・・・・・いいよね? それに・・・。スー。まだほっぺ、カピカピだし・・・。一緒にお風呂に入って、まったりして、2回戦(僕にはその響きがなんだか、とても素敵に思えた)に突入する・・・ってのもいいかもしれない・・・。さっきの現象についても、もう一回やってみたら、もう少し何か、新しい情報が、手に入るかもしれない・・・。



 ・・・ちょっと前まで「挿入できなかったショック」に、たたずんでいたハズの僕は「おちんちんの回復」と共に、いろいろと理由をこねては「ここにもう少し留まりたい」と思うようになっていた。何度か放出した僕のおちんちんは、不死鳥のように、また復活を遂げつつあった。ようするに、またエッチなことがしたくなっていた。



 僕はスーに告げた。



「帰ろっか・・・・・・とは言っちゃったけど、とりあえず、お、お風呂、入ろっか、スー? ほっぺがカピカ・・・ごめ・・・それも、僕のせいで・・・えっと・・・」



・・・
・・・
・・・。



「・・・」



 スーが若干ジト目で、僕を見ていた。・・・その沈黙が怖い。僕の感情が、スーにバレバレなのを、すっかり忘れていた・・・。エッチな気分になっちゃってるのも、きっとバレていた。



ーーーーーー



「ポチにぃ、今、エッチなこと、したいのに、隠して・・・言わなかった・・・」
「隠して・・・なくな・・・いです。・・・はい。隠しました・・・」



 僕はまた、ラブホのベッドの下で、正座していた。



「エッチなこと、したい・・・それは、いい」
「・・・はい」



「それを、ごまかしながら、エッチ、しようと、されると、なんか、イヤ」
「スー・・・」



「ポチにぃ、さっき、悪い、エッチな目に、なってた・・・」
「ごめん・・・僕が悪かった・・・」



 スーに怒られた。言わんとすることも、すごく、わかった。僕は、調子に乗って「お風呂を口実に、スーを引き留めて、あわよくばエッチに持ち込もう」と考えてた。エッチがしたいと、面と向かって言わなかった。なしくずし的なのを、狙った。



 ・・・情けない。・・・情けない。・・・僕は何度、こういうのを繰り返す・・・んだろう・・・。



 僕はシュンとした。



「・・・ふふっ」
「え?」



「・・・ふふふふっ。・・・・・・ふわあぁははっ、あははははははっ!」



 ふいにスーが前屈みになり、お腹を抱えて、笑い出した。何事が起きたかと思った。僕はこんなスーの笑い声を、聞いたことがない。



「ス、スー?」
「ふわぁっ・・・あはははははははははっ!」



「スーさん?」



・・・
・・・
・・・。



 スーの笑い声は、そのまましばらく続いた。



・・・
・・・
・・・。



「ポ、ポチにぃ・・・わかり、やす、すぎ、る。・・・フフ・・・フプッ・・・」
「へ?」



 スーは笑いを堪えながら、ポツリポツリと、話しだした。



「・・・もういい。もう、怒って、ない。・・・ちゃんと、ポチにぃが、反省したの、ちゃんと・・・わかった(尻尾、下げすぎだって・・・笑)」
「そ、そっか。でも、ごめん。僕は確かにさっき、お風呂を口実にスーにエッチなことをしようとした・・・邪な考えを抱いてたと、思う・・・ごめんっ!」



 正座したまま、全裸のまま、僕は頭を下げた。



「ポチにぃ・・・」
「・・・うん?」



「エッチがしたく、なったら、ちゃんと、言って、欲しい。・・・ズルをしようと、する、ポチにぃは、見たく、ない・・・」
「わ、わかった。・・・で、でも。・・・体が大きくなっちゃってからさ、今の僕、すぐにエッチな気分になるんだよ!? ・・・スーを見ただけで、おちんちん、おっきくなっちゃうんだよ!? 僕、四六時中、スーにエッチなことしたい、って言っちゃうよ?」



「フプッ・・・なら、四六時中、言えば、いいよ? ポチにぃ・・・」
「スー!!! (可愛すぎるって!!!) したい!!! 今すぐ!!! 」



 僕の中の何かの回路がプツンと切れた。僕はそのまま獣人と化して(元からだけど)スーに襲いかかっていった。



ーーーーーー



 結局。僕は、お風呂にも入らずに、スーに遮二無二飛びついて、朝の2回戦へと突入した。また懲りもせず、スーの体中をなめ回した。慌てすぎて、また少しだけ怒られた。



 復習の復習で、クリトリスを舐め回したくり、その時も慌てすぎて、また少しだけ怒られた。それでもまた、なんとかスーを絶頂へと導いた。



(よしっ、いける!)



 挿入だ! 挿入だ! 挿入だ!



 挿入に当たる際に、僕はスーに「手を握って欲しい」とお願いされた。何でも、永遠に感じる快楽の中で、スーも怖かったのだと言う。せめて手で、僕のぬくもりを感じていたいと言う。とてもけなげだ。言い知れぬ想いが募った。



 前回の、時が止まっていく状況の中で、極小単位のストロークを繰り返した僕と違って、スーは、全くといっていいほど、動かなかった。自分の意志で、進むことも戻ることも出来なかったのだろう。それは、僕以上の恐怖だっただろうと思う。



 ・・・と、そこまで考えたあと、わずか数ピコとかなら、スーも動けたんじゃないかな? って思い当たった。スーに聞いてみると「ポチにぃを、信じて、まかせた」と答えが返ってきた。



 なんともまた、胸が熱くなる言葉だった。・・・けど、少し何かが違う気もした。僕はスーに、自然とこう告げていた。「それはとっても嬉しいことなんだけど・・・。僕もいろいろ失敗するからさ・・・スーにも協力して、欲しい」・・・と。



 スーの全幅の信頼は嬉しいけど、僕はすぐに間違うのだ・・・。エッチなことに関しては特に。スーの協力も必要だと思う。解決の糸口を見つける為にも、前と同じじゃダメだ。


 
 僕は、なんとなく思いついて、こんなお願いをしてみた。



「僕がスーの中へ、進もうとしてる時は、スーも、受け入れるみたいに、腰を落としてくれる?」
「うん。わかった、ポチにぃ」



「逆に僕が引き戻してる時は、スーもちょっとでも、腰を戻してね」
「うん。そうする」



 スーは「僕が入ってこようとしているのが、わかった」と言った。ならば、僕も「スーが、受け入れようと、沈み込んでくれたら、わかる」・・・そんな気がした。



「そしたらさ、きっと、もっとさらに、気持ち良くなりそうだし、なんか二人の共同作業って感じしない?」
「うん。それ、いいね、ポチにぃ」



「・・・それに二人でなら。ほんの少しでも前の時より、進めるかも、しれないよ?」
「うん。いいと思う。・・・あ、でも」



「うん?」
「あともう少し、進んで、完全に、時間が、止まっちゃったり、しない?」



「あー、そっか。それもあったね><」
「うん・・・」
 


 「二人で動く」という、その行為を想像して、僕はもうすでに、脳内エロまみれだった。もう、おちんちんを、握りしめて、挿れる準備に入っていた。それを完全に失念していた。「止まってしまいそうな恐怖」も、確かにあったのだ。



 あの麻薬のような快楽を、もう一度、味わってはみたいけど、麻薬と同じく、あれには何かワナも潜んでいるような気がした。快感に身を沈めすぎたら、引き返せなくなるかもしれない。時間が止まった世界で、一生過ごすことに、なるかもしれない。



 僕の息子はもう、はち切れんばかりだったけど、今ならまだ引き返せる・・・。



 スーにまだ「マーキングしていない箇所」なんて、山ほどある。ぶっかけさせてもらって、それをおちんちん鎮魂祭にして、この場を一旦、やり過ごすのも、一つの手かもしれない。



(ヘソとワキと割れ目にかけたし、次は・・・)



 新しいぶっかけ箇所を考えていると、なんだかそれで、妥協できる気がしてきた。



「危ないかもだし、挿れるの、やめとく? スー?」
 僕はスーにそう聞いてみた。



「やめ・・・・・・ない」
 スーはいたずらっ子のように、少しだけ笑うと、そう言った。スーのこの表情も初めて見るものだった。エッチなことをしていった中で、スーの感情も、解放されてきたのか、表情も少し豊かになったようだ。



 ・・・てか、やめなくていいんだ!?



「え!? やめなくていいの?」
 僕は思ったことを、そのまま聞いていた。



「うん。・・・ポチにぃとの、共同作業で・・・いっぱい、気持ちよく・・・なってみたい」
 スーはたちまち、また耳まで、真っ赤になった。スーはエッチなことに興味津々になりつつある。



「スー!!」
 スーの言葉に、僕の理性が再度、崩壊した。僕はスーに、覆い被さった。



 ここへ来てから「スーの言葉の破壊力」が、ものすごいことになっている。フ○ーザ様の「53万です」を聞いた時の衝撃を(僕の中では)超えてきている。言葉のたどたどしさが、さらに、僕の心を壊しにかかってくる。



 僕は無我夢中で、スーの割れ目へと手を伸ばした。スーは両手でそこを隠してしまった。



「スー?」
「待って! ポチにぃ、待って!」
「ご、ごめ!!」



 崩壊した理性もなんのその。たちまち僕は停止した。そして正座した。なんだか僕は、スーに、しつけをされている犬みたいな気持ちになってしまった。・・・なんといっても、僕、獣人だし。



「先に、合図、決められない、かな? って思って」
「合図?」



「うん。・・・なんとかして、引き返す、合図、送れない、かな?」
「引き返す合図、か・・・。なるほど・・・。 もし、それが出来たら、どっちかが『これ以上は危険だな』って感じた時に、一緒に後戻りできるもんね」



「うん」
「時間が止まりゆく中で、合図かぁ・・・」



「うーん」
「・・・」



 僕らはしばらく、そうして思案していた。



・・・
・・・
・・・。



(あーーーーーっ! もう! めんどくせぇなぁ!!! 俺様が、助けてやんよぉ!!!)



 僕の頭の中で、ヤンキー口調なのに、若干、舌っ足らずな、可愛いらしい幼女ボイスが響いた。


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