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第一部
ポチタロウとスーの朝(中)
しおりを挟む「スー・・・挿れる・・・よ?」
「・・・おちんちん? ・・・いいよ、ポチにぃ・・・」
僕はスーの割れ目へ、おちんちんをあてがった。ここまでは、サファの時も、リリの時もたどり着けた。どっちも、ここで暴発しちゃったので、ここからが未知の領域だ。何度か放出を済ませた、今の僕のおちんちんなら、きっと保ってくれるハズだ。挿れたい・・・スーに挿れたい!
今度こそ、挿れられる! 大丈夫・・・。大丈夫! 僕は、スーの縦すじに、亀頭を押し当てて、上下させながら、スーに位置を確認してみた。
「スーの穴、ここらへん?」
「・・・たぶん・・・もう、ちょっとだけ、下?」
「・・・ここらへん?」
「ふわっあぁっ! ・・・う・・・うん、たぶん、そこで、いい」
ホラ。僕はちゃんと、今までと違って、カッコつけずにスーに「聞く」こともできた。・・・大丈夫。・・・きっと、大丈夫。僕は自分に何度もそう、言い聞かせた。
「じゃあ、いくね、スー?」
「ポチにぃ・・・来て、いいよ・・・」
ー ニュチュッ・・・ ー
僕はスーの割れ目へと、ペニスをゆっくり押し入れていった。
ーーーーーーーーーーーーーーー
ー コオォォオォォオーーーーーー・・・・・・・・・・・・ッ・・・。 ー
その途端に何か、おかしな感覚がした。グニャリと、時空がねじまがってしまったかのような・・・そんな違和感を覚えた。
今までなら、ここで、引き返していた所だが、僕は臆せずに肉棒を前へと進めようとした。
ー ニュ・・・チュ・・・・・・ッ・・・・・・・・・・・・ ー
ー チ・・・ュ・・・・・・ン・・・・・・・・・・・・ッ。 ー
ー・・・ズモオォォォ・・・・・・ォォォォーーーーーーーーーッ・・・・・・・・・ ー
外で雀が鳴いた瞬間に、違和感の正体に気づいてしまった。雀の声や、流れていたBGMのテンポが、徐々に遅く変化していた。それらの音は、僕が中へと進むもうとする程に、どんどん低く、どんどん小さくなっていった。
時間の流れが、遅く、遅く、変化していっているようだった。
スーの中へかなり差し入れた「感覚」がしていた僕のおちんちんは、「見る」限りまだ、
スーの割れ目を少しだけ、本当に少しだけ、ニチュっと開きかけた状態でしかなかった・・・。
■■■■■■
□□□□□□
ポチタロウとスーの朝(中)
■■■■■■
□□□□□□
一体、何が起こっているのだろう?
ー ズ・・・モ・・・・・・オ・・・・・・・・・・・・ォォ・・・・・・・・・・・・・・ォ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ー
考えながらも、僕は、必死で、スーの膣内へ入り込もうと、ペニスを突き挿れていった。だけど遅くなっていく時の刻みが、それを許さない。
1mm・・・
0.1mm・・・
0.001mm・・・
0.0000001mm・・・
0.0000000000001mm・・・
0.0000000000000000000000001mm・・・
これは僕の単なるイメージだけど、なんか、こんな感じで、指数関数的に、進む距離が、どんどんどんどんと、短くなっていった。時間の流れもどんどん遅くなって、僕が進める速さも、それに伴い、遅く遅くなっていった。今の僕はきっと、カメの万倍は、遅い。
ー ォ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ォ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ォ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ー
・・・・・・・・・。
聴こえていた音も、刻々と低く、小さくなった後、とうとう無音になった。おそらく音の周波数が、人間(獣人?)の可聴域を超えたのだろう・・・。
けど、そんな中で、思考速度や五感だけは「元のまま」残っていた。僕は刹那の時間の中で、起こっている出来事を全て「体感」していた。「認識」させられていた・・・。
僕の勃起したペニスは、ミリ、ナノ、ピコ、フェムト、アト、ゼプト・・・と、どんどんと極小単位の距離でしか、スーの中に侵入していけなくなっていく。なのに、スーの割れ目に押しつけて、押し進んでいる「感覚」だけは、確実に容赦なく快楽として、どんどんと、どんどんと、おちんちんに蓄積されていった。
睾丸が精子を着々と、作り出しているのを感じた。尿道口が、スーの割れ目との接触で、ほんの少しだけ開きかけているのがわかった。肉棒全体が、徐々に熱を帯びていっているのを、いつもよりも、はっきりと感じた。それは、はち切れんばかりに、永遠に膨張していっているような気がした。
スーの顔から、僕を受け入れようと、必死にがんばってくれているのが伝わった。額の幾筋もの汗がつぶさに見えた。スーのちっぱいの先端で、小さな小さなポッチみたいな乳首が、ぷっくりと可愛らしく、本当にわずかに膨らんでいるのが見えた。僕のを受け入れる為に、膣口からあふれ出た愛液が、したたり落ちようとしている瞬間が見えた。僕のが、スーの割れ目に、今まさに、入りこんでいこうとする様も鮮明に映し出されていた。
止まっているかのような時間の流れの中で、僕は今まで気づかなかったような、より細かいディテールまでを「認識」することになった。
身体の「感覚」と視覚による「認識」。そのどちらもが、いつもより克明に、僕を射精へといざなっていった。もう、すでに限界は近い。それでもまだ、僕のおちんちんは、スーの膣口へと「あてがわれたままの状態」にしか見えなかった・・・。
(こんなっ! ・・・こんなことって、あんのかよ!? これ、どこの相対性理論だよ!?)
ー 光の速度に、近づけば近づくほど、時間の進みが遅くなる ー
僕はその、有名な理論を連想していた。
ーーーーーー
怒りと、あせりと、快楽に翻弄されながら、僕はそれでも射精感に耐え、進もうとした。ほんの極小の単位で、それでも腰を突き出した。快楽はその間もどんどんと蓄積されていく。やがて快楽に耐えかねると、腰を戻してそれに堪えようとした。
(うっ・・・いくっ・・・いくっ・・・はやく・・・はやく!!! 戻れ!!!!)
引き戻るのにも、極小世界のルールが適用されていた。「腰をただ、ほんの少し戻す」それだけの為に、ものすごい時間がかかり、僕は何度も暴発しそうになった。なんとか、本当にわずかに、腰を戻した状態になり、その状態で、一旦止まり、放出を我慢した。波が少しずつ引いていった。
(あ・・・危なかった・・・)
そうして、僕はわずか0.00000000000000000000000001ミリ程度のストロークを「体感で、ものすごい時間をかけて」繰り返すことになった。少しでも、少しでもスーの中へ、入れるようにと願った。
(くっ・・・。くわあぁあぁぁぁぁぁ・・・あっ・・・ああっっ・・・・・・あああぁぁぁっっっっっっ・・・・・・も、もう!!!)
3ストローク目で、僕の我慢に限界がきた。今回の3こすりは、超極小距離ではあるが、長い長い長い時間をかけた、渾身のストロークだった。感覚的には、1往復に1時間くらいかかっていたと思う。早漏の割りには耐えに耐えに耐えに耐えた、3こすりだった。
僕の脳内では、快楽のせいでドーパミンがドバドバと放出されていた。脳がドクドクしている。射精を我慢できる、限界ギリギリまで来ていた。
(こ、これ以上はもう無理だ! 一旦、おちんちんを戻せ!!! ポチタロウ!!!!)
僕は、自分の身体にそう指令を出した。・・・なのに、僕の体は、3ストロークで溜まりに溜まった快楽に抗えずに、腰は前へ前へと、突き出されていた・・・。
とうとう「引き返せない、射精直前の快楽」が僕を襲ってしまった。
(うっ・・・ううっ・・・あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ・・・また、くそっ!!! 3こすりで!!! でもあっ、気持ちいいっ!! 気持ちいいっ!!!! いくっ・・・いくっ!!!・・・いくっ!!! いくーーーーぅぅぅぅぅぅっ・・・・・・!!!!!!)
ほとんど止まった時間の中で、射精前の快感は、永遠と思えるくらいに続いた。快楽が押し寄せすぎて、頭がおかしくなりそうになった。脳内麻薬が放出されすぎている!!!!!!
(ヤバイ!!!! 出ろ!!!! 早くっ!!!!!!! イキたいっ!!!!!! イキた・・・ああっ!!!! あぁぁぁぁぁあああぁぁぅぁ! うあぁぁぁあぁがあああ! いくっ!! いくぅーーーーーっ!!! うわああああぁぁあっ!)
射精直前の快感は、まだ続いていた。
(スー! スー! スー! スー! スーーーーーーーーーーッ!!!!)
僕はスーの名前を頭の中で連呼した。目の前にいる、スーを見た。スーの少し笑った顔、思い切り泣いた顔、むくれた顔、無表情な顔、全部を全部、思いつく限り思い出した。おかしくなりそうな快楽を、スーへの愛しさに変換しようとした。大好きだ! 大好きだ!! 大好きだ!!!
(スー!! いくっ・・・いくっ!!!・・・いくっ!!! いくいくいくいく、いっーーーーーーーーくーーーーーーーーっっっっっっっっっっっっっっっ!!!! あぁぁぁあぁぁぁっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!! スー! スーーーー!!!!! スーーーーーーーーーーーーー!!!!!!)
スーのことを想い、スーの名前を頭の中で、呼び続けていたら、快楽と愛おしさが、まぜこぜになった。・・・ゆっくり。・・・・・・ゆっくり・・・・・・・・・ゆっくりと。精子が管を通っていき・・・・・・僕の亀頭の先から・・・・・・ほとんど止まった時の中で・・・・・・・・・・・・それは放出されて・・・・・・・・・・・・いった・・・・・・。
ー ドッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ー
・・・
・・・
・・・。
ー ッッッッッッッッッッッッ・・・・・・・・・ピュュュュュュュュュュュュュュュューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ー
「あっあっ! ああああっ! ・・・ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!! ぅぇっっっっっっっっっっっっあああああぁぁあ!!!」
射精の瞬間、さらなる、壮絶な快楽が僕を襲った。放出されていく、放出されていく、放出されていく!!! その快感が、僕の中を駆け巡った。
「んっ・・・ぐっ!ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぐああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
長い長い長い時間、それは駆け巡り続けた。
快楽で、頭がチカチカした。脳が焼け切れそうになった。慌ててペニスを引き抜こうした。でも引き延ばされた時間の中では、それもままならない。
「くっ・・・ぐあぁぁ・・・・・・ぁぁっ・・・あっあぅっ!!っぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!ぅあああああああぁぁぁぁ!!!!ぅあああああああぁぁぁぁ!!!!ぅあああああああぁぁぁぁ!!!!ぅあああああああぁぁぁぁ!!!!ぅあああああああぁぁぁぁ!!!!」
脳内が全部ドーパミンで満たされて、脳汁がどんどんと大外へと溢れ出している気がした・・・。僕は何も考えられなくなった。ただ、過剰な快楽に身をまかせるしかなくなった。
・・・
・・・
・・・。
・・・
・・・
・・・。
・・・
・・・
・・・。
・・・
・・・
・・・。
永遠に続くかと思えた放出は、やがて終わりを迎えた。・・・本当に長かった放出の後、今度は僕に、射精後の快感が訪れていた。
(あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ・・・・・・出せたっ・・・・・・・・・やっと、全部、出せた!!! ・・・・・出せたーーーーーーーーーーっ!・・・・あっ・・・きもち、いい・・・いいいいいいいいぃぃぃぃーーーーーーっっっっっっっっ!!!!!! ・・・・・・・・・・・・きもち、よかったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ・・・・・・・・ふわあぁぁぁ・・・・・・・・・・・・・ぁぁぁぁぁ・・・)
出し切った後の達成感と快感が、今度は僕の頭を満たしていった。長い長い長い時間をかけて、僕はそれを味わった。多幸感が後から後から押し寄せてきた。
・・・
・・・
・・・。
しばらくすると僕は自然に、目(は閉じられなかったので、意識の中の目)を閉じて、恍惚状態に入っていった。心地よい快感は、まだ続いていた・・・。空中で、いや宇宙空間で、僕ら二人が、ただ、そこにいて、ただ、つながっている・・・そんな感覚を覚えた。
・・・
・・・
・・・。
・・・
・・・
・・・。
・・・
・・・
・・・。
・・・
・・・
・・・。
ようやくそれが鎮まると、やっと僕に賢者タイムが訪れた。スーの顔は、まだ、僕を受け入れようとして、必死に頑張ってくれてる顔のままだった・・・。僕は何をどう、思えばいいのか? わからなくなった。
ゆっくりと、ゆっくりと時間をかけて、僕は徐々に、徐々に、ペニスを引き戻していった。「引き戻す」といっても、別に挿入できたわけではない。少しだけ開いたスーの割れ目にあてがわれた僕のそれを、わずかに後ろに下げるだけの動作だ。
それだけのことに、またとんでもない時間がかかった。悠久にも似た時間の中で、僕はその動作をひたすら続けた。必死だった。引き戻す時の快感も蓄積され、僕はまた、前に腰を押しつけたい衝動にかられてしまったりもした。
でも、これ以上進むと、時間の流れも、僕の動きも、スーの動きまで、止まってしまうような恐怖を覚えて、僕はなんとか、その衝動に抗った。
ーーーーーー
長い時間をかけて、腰を引き戻し続けると、音がほんの少しずつ聞こえ始めた。低音がゆっくりと、少しずつ少しずつ、高い音へと変わっていった。時間の流れが戻りだし、僕は身体の動きを自覚できるようになった。
ー チ・・・・・・・・・・・・ュ・・・・・・ンッ・・・。 ー
雀の鳴き声が、認識できるようになった。
そこまで来ると、あとは速かった。僕はすぐさま自身の身体のコントロールを完全に取り戻し、スーの割れ目にあてがっていたペニスをそっと持ち上げた。
スーの割れ目のあたりが、僕の少量の白濁液で汚れていた。
あれだけの体験を終えたのに、状況的には、サファの時とまるで変わっていないように見えた。
ものすごい量を。それこそ、何十リットルも放出したように感じていた、僕の精子は、なさけない量だった。少量の精子が、スーの愛液と、割れ目の上で、混ざり合っていた。僕の目には「ピュルっ」で終わった、サファとのあの時と、まったく同じような光景が映し出されていた。
ー 僕は、サファの時と、何も変われてないのか? ー
そんなことが、ふと、頭の中をよぎって、ぞっとした。
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