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第一部
ポチタロウと、トリックアートなおじいさん:5
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僕はリュックをはずし、飛行ユニットなブランコから飛び降りた。
しばらく自由落下に身をまかせる。スーとの距離が十分取れたのを確認して、僕は両手足に炎を灯した。大型の魔物の群れとの戦いは、最初に大打撃を与えておくに限る。
「スー、作戦Fで!」
「りょーかい!」
スーに大声で合図を送る。スーも声を張って答えてくれる。答えると同時にスーは、両手で持った短いロッドを前に突き出し、前方の魔物の群れに向かって「水平」に巨大なハリケーンを放った。僕は左手の炎で、バランスを取りつつ、右手で高熱の炎を大量に射出し、ハリケーンに纏わせていった。
「「炎を纏いし螺旋台風」」
ビュオオオオーーー!
風と炎が混じり合う音がする。それがそのまま、魔物達を包み込んでいく。ほとんどの魔物は突風に巻き込まれ、きりもみ状になり、焼かれて落ちていった。
残ったのは二階建て一軒家みたいにでっかいドラゴンが2匹と、ワイバーンが・・・4匹。ワイバーン達は左右へ散り散りに逃げようとしている。
「てぃ!」
「せやっ!(このポチレィツォ、容赦せん!)」
左へ逃げたワイバーンは、スーがかまいたち状の風で翼を中心に切り刻んだ。右へ逃げたのは、僕が短剣から振り下ろした炎の剣で、蒸発した。
冷酷だと思われるかもだけど、僕らは逃げようとした奴から片付ける。戦意喪失した奴の方が倒しやすいし、ちょっとしたトラウマがあるからだ。
魔王討伐前の1年の間に、僕らは「教訓を含んだ物語」もいっぱい聞かされてきた。特にとある女教官は「魔物に情けをかけたせいで残党に殺された」系の逸話を好んで語った。
ある意味、洗脳に近かったと思う。それでもおかげで僕らは魔物相手に躊躇することがなくなったし、魔王を倒すという結果も、ともなった。なので恨んだりはしてない。まあ、最初の頃は夢でうなされたりとかしたけど・・・。
さて。残りあと2匹!
スーがロッドを持った右手を上げて、気○斬みたいな、電気ノコギリを横にした形状の大きい風を作っていく。僕は前方に炎の壁を貼り、ドラゴン2匹を牽制しつつ、短剣に炎を凝縮していった。
「いいよ。ポチ兄ぃ!」
「こっちも!」
「えいや」
「てええぇぇぇーーーい!!!」
瞬時に炎の壁を解除する。スーの手から放たれたそれが、ドラゴン一匹をあっけなく真っ二つにした。僕の突き出した短剣が、圧縮した炎を放ち、もう一匹の腹にドデカい風穴を開けた。落ちていく2匹のドラゴンを、スーが風で細切れにして、僕が炎で焼いた。・・・討伐完了だ。
スーは何事もなかったかのように、ぶらさげていた飛行ユニットに再び風を入れた。帆布は力を取り戻し、リュックとブランコがぶら下がった、元の状態に戻った。・・・うん。スーはやっぱり器用だ。
僕はと言えば、ジェットで行ったりきたりして、飛行ユニットのブランコに戻るのにひと苦労した。よくもまあ、勢いよく飛び降りたな・・・。不器用な上に考えなしだ><
まあ今更、嘆いてもしかたがない・・・僕は僕にできることをやっていくのだ・・・。
■■■■■■
□□□□□□
ポチタロウと、トリックアートなおじいさん:5
■■■■■■
□□□□□□
「ポチ兄ぃ、あれ、なんだろ?」
「白身魚のフライじゃないかな?」
「ポチ兄ぃ、あれは?」
「なんだろねぇ? 買って食べてみよっか」
今、僕とスーは、港町にいた。身長差が出来たせいで、腕を組めなかったスーは、僕の裾のあたりを掴んで離さない。空いた方の手には、屋台で買った串焼きが、がっしりと握られている。スーの知識欲は食にも及ぶ。・・・というか、普通に食いしん坊だ。
魔物を倒した後、僕の海への恐怖はすっかりなくなっていた。でもこれがこのまま持続するのか? は、わからなかったし「降りよう」と言った手前、港へ寄ってみるのもいいかな? って思ったのだ。なんかご縁とかあるかもだし。
空から冒険者ギルドにあたりをつけた僕らは、そこに降り立ち、飛行ユニットを預けて、港の方へ繰り出した。突然のことでポカーンとしている人たちの間をすり抜けながら、二人で歩いていった。
港町はポルティアって名前だった。海の幸だけじゃなく、山や平野の食べ物も溢れていた
。おそらく貿易の中継点にでもなってるんだろう。港まで出ると、魚介だけじゃなく、肉、野菜、キノコと種類豊富な屋台が並んでいた。
ゲソの旨ダレ串焼き。
牛肉の塩こしょう焼き。
レンコンの串揚げに、マイタケのアヒージョ。
醤油的な何かで調理された物が多く、少し焦げた感じの、とてもいいニオイをまき散らしていた。僕らは片手で食べられる串料理を選びながら、それらを消費していった。
「ポチ兄ぃ、なんかデートみたいだね?」
「・・・そうだねぇ。お姫様をちゃんとエスコートできるようにがんばるよ」
「うん、ありがと。ポチ兄ぃ」
「恐悦至極の至りだよ、スー」
食べ物と町に気をとられていたら「デートみたいだね」なんてことを言われたので、ちょっとドギマギした。なんとか平静に、お姫様扱いなロールプレイで言葉を返した。今日のスーは、いつもよりテンション高めで、これはこれでまた可愛いな。なんて思いながら。
しばらく町を歩いていても、恐怖はぶり返してこなかったので、僕は、スーに念のため高いところを飛んでもらうようにだけお願いして、旅を続けることを決めた。
港町で変わったことは特になかった。しいて言うなら、いかがわしいお宿を見つけたのと、ギルドで飛行ユニットについて、根掘り葉掘り聞かれたことくらいかな?
スーが作ったと聞いて、ギルドの人たちは、ものすごく驚いていた。スーは「むふん」と誇らしげだったし、僕も嬉しかった。「これが僕のお嫁さんです」って言いたくなったけど、体格差とか年齢のことを思い出して、やめておいた。
早いとこおじいさんのところへ行って、この現象を解明しなきゃ。
ーーーーーー
スーの風を受けて、いざ、海へ踏み出す。「これから海へ飛ぶぞー」って、変に意識したせいか、ちょっとだけ怖い。お願いしたとおり、スーは高所へ上がっていく。海への恐怖が高さへの恐怖に変わってきた。僕は、イマジナリーワフルとイマジナリーサファとイマジナリーリリに登場してもらった。
「ポチタロ、きれいだナー!」
「勇者様、ちょっと怖いです」
「ポチー! あっちだよー!」
ふふふ。これでもう怖くないや。
自分でも「ちょっと気持ち悪いなぁ」とは思いつつも「効果はバツグンだ!」なので、そのまま航行を続ける。スーがチラリとこっちを見ながら、何か言いたげな眼をしてるのは気のせいだと思っておく。
ーーーーーー
ー くわぅくわぅくわぅ ー
ー くわぅくわぅ ー
「スー、こっから少し、右の方! 方角二時くらい!」
「わかった、ポチ兄ぃ」
声を聞き、カモメ達が一斉に遠ざかる。僕らはカモメの群れと併走しながら、おじいさんの、かなり近くまで来ていた。ドラゴンレー○ーもどきをポチポチしながら、ようやくここまで来た。
残る問題は「高低差がわからない」ことだったけど、それもすぐに解決した。レーダーが指し示すポイントにある程度まで近づくと、ド○ゴンレーダーもどきが白い光を放ちだしたのだ。
ー ビュオオオオオオ ー
と、音を放ちつつ、まばゆい光を放ったそれは、今度は赤い線で上空を示しだした。スナイパーライフルで照準を定める時のあれのようだ。・・・というより、これ、なんてラ○ュタ?
僕はスーへアイコンタクトを送った。スーは軽く、うなずいて上空の赤い線が指し示す場所へ向かってゆく。
さあ、めざす先にはおじいさん! ・・・なんか目的地がおじいさんだと思うといまいちテンションが上がらないけど、無理矢理にもテンションを上げていこう。これはこれで必要なことなのだ。
ーーーーーー
青い空に、雲みたいに白い、鯨が飛んでいた。
大きな大きな、大きな鯨が。
長い長い眉毛と、長い長い口ひげを生やし、悠然と空を漂っている。
「・・・!!!」(でかー! すごー!)
「おっきぃね、ポチ兄ぃ」
「うん・・・」
あまりの出来事に言葉を失っていた僕は、スーの声に意識を取り戻した。
決してスーの言葉がエッチに聞こえたからではない。・・・ホントだよ?
「・・・スー、たぶん、あの中だ」
「!? ・・・わかった」
レーダーの光は、鯨の中へと続いている。
スーは一瞬、息をのんだ後、理解を示してくれて、僕らはそのまま鯨へと進んだ。
鯨は巨大な口を開け、あくびをするように息を吸い込んだ。
僕とスーは、掃除機の前に転がった塵のように、クジラに吸引されていくのに身を任せた。
しばらく自由落下に身をまかせる。スーとの距離が十分取れたのを確認して、僕は両手足に炎を灯した。大型の魔物の群れとの戦いは、最初に大打撃を与えておくに限る。
「スー、作戦Fで!」
「りょーかい!」
スーに大声で合図を送る。スーも声を張って答えてくれる。答えると同時にスーは、両手で持った短いロッドを前に突き出し、前方の魔物の群れに向かって「水平」に巨大なハリケーンを放った。僕は左手の炎で、バランスを取りつつ、右手で高熱の炎を大量に射出し、ハリケーンに纏わせていった。
「「炎を纏いし螺旋台風」」
ビュオオオオーーー!
風と炎が混じり合う音がする。それがそのまま、魔物達を包み込んでいく。ほとんどの魔物は突風に巻き込まれ、きりもみ状になり、焼かれて落ちていった。
残ったのは二階建て一軒家みたいにでっかいドラゴンが2匹と、ワイバーンが・・・4匹。ワイバーン達は左右へ散り散りに逃げようとしている。
「てぃ!」
「せやっ!(このポチレィツォ、容赦せん!)」
左へ逃げたワイバーンは、スーがかまいたち状の風で翼を中心に切り刻んだ。右へ逃げたのは、僕が短剣から振り下ろした炎の剣で、蒸発した。
冷酷だと思われるかもだけど、僕らは逃げようとした奴から片付ける。戦意喪失した奴の方が倒しやすいし、ちょっとしたトラウマがあるからだ。
魔王討伐前の1年の間に、僕らは「教訓を含んだ物語」もいっぱい聞かされてきた。特にとある女教官は「魔物に情けをかけたせいで残党に殺された」系の逸話を好んで語った。
ある意味、洗脳に近かったと思う。それでもおかげで僕らは魔物相手に躊躇することがなくなったし、魔王を倒すという結果も、ともなった。なので恨んだりはしてない。まあ、最初の頃は夢でうなされたりとかしたけど・・・。
さて。残りあと2匹!
スーがロッドを持った右手を上げて、気○斬みたいな、電気ノコギリを横にした形状の大きい風を作っていく。僕は前方に炎の壁を貼り、ドラゴン2匹を牽制しつつ、短剣に炎を凝縮していった。
「いいよ。ポチ兄ぃ!」
「こっちも!」
「えいや」
「てええぇぇぇーーーい!!!」
瞬時に炎の壁を解除する。スーの手から放たれたそれが、ドラゴン一匹をあっけなく真っ二つにした。僕の突き出した短剣が、圧縮した炎を放ち、もう一匹の腹にドデカい風穴を開けた。落ちていく2匹のドラゴンを、スーが風で細切れにして、僕が炎で焼いた。・・・討伐完了だ。
スーは何事もなかったかのように、ぶらさげていた飛行ユニットに再び風を入れた。帆布は力を取り戻し、リュックとブランコがぶら下がった、元の状態に戻った。・・・うん。スーはやっぱり器用だ。
僕はと言えば、ジェットで行ったりきたりして、飛行ユニットのブランコに戻るのにひと苦労した。よくもまあ、勢いよく飛び降りたな・・・。不器用な上に考えなしだ><
まあ今更、嘆いてもしかたがない・・・僕は僕にできることをやっていくのだ・・・。
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ポチタロウと、トリックアートなおじいさん:5
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「ポチ兄ぃ、あれ、なんだろ?」
「白身魚のフライじゃないかな?」
「ポチ兄ぃ、あれは?」
「なんだろねぇ? 買って食べてみよっか」
今、僕とスーは、港町にいた。身長差が出来たせいで、腕を組めなかったスーは、僕の裾のあたりを掴んで離さない。空いた方の手には、屋台で買った串焼きが、がっしりと握られている。スーの知識欲は食にも及ぶ。・・・というか、普通に食いしん坊だ。
魔物を倒した後、僕の海への恐怖はすっかりなくなっていた。でもこれがこのまま持続するのか? は、わからなかったし「降りよう」と言った手前、港へ寄ってみるのもいいかな? って思ったのだ。なんかご縁とかあるかもだし。
空から冒険者ギルドにあたりをつけた僕らは、そこに降り立ち、飛行ユニットを預けて、港の方へ繰り出した。突然のことでポカーンとしている人たちの間をすり抜けながら、二人で歩いていった。
港町はポルティアって名前だった。海の幸だけじゃなく、山や平野の食べ物も溢れていた
。おそらく貿易の中継点にでもなってるんだろう。港まで出ると、魚介だけじゃなく、肉、野菜、キノコと種類豊富な屋台が並んでいた。
ゲソの旨ダレ串焼き。
牛肉の塩こしょう焼き。
レンコンの串揚げに、マイタケのアヒージョ。
醤油的な何かで調理された物が多く、少し焦げた感じの、とてもいいニオイをまき散らしていた。僕らは片手で食べられる串料理を選びながら、それらを消費していった。
「ポチ兄ぃ、なんかデートみたいだね?」
「・・・そうだねぇ。お姫様をちゃんとエスコートできるようにがんばるよ」
「うん、ありがと。ポチ兄ぃ」
「恐悦至極の至りだよ、スー」
食べ物と町に気をとられていたら「デートみたいだね」なんてことを言われたので、ちょっとドギマギした。なんとか平静に、お姫様扱いなロールプレイで言葉を返した。今日のスーは、いつもよりテンション高めで、これはこれでまた可愛いな。なんて思いながら。
しばらく町を歩いていても、恐怖はぶり返してこなかったので、僕は、スーに念のため高いところを飛んでもらうようにだけお願いして、旅を続けることを決めた。
港町で変わったことは特になかった。しいて言うなら、いかがわしいお宿を見つけたのと、ギルドで飛行ユニットについて、根掘り葉掘り聞かれたことくらいかな?
スーが作ったと聞いて、ギルドの人たちは、ものすごく驚いていた。スーは「むふん」と誇らしげだったし、僕も嬉しかった。「これが僕のお嫁さんです」って言いたくなったけど、体格差とか年齢のことを思い出して、やめておいた。
早いとこおじいさんのところへ行って、この現象を解明しなきゃ。
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スーの風を受けて、いざ、海へ踏み出す。「これから海へ飛ぶぞー」って、変に意識したせいか、ちょっとだけ怖い。お願いしたとおり、スーは高所へ上がっていく。海への恐怖が高さへの恐怖に変わってきた。僕は、イマジナリーワフルとイマジナリーサファとイマジナリーリリに登場してもらった。
「ポチタロ、きれいだナー!」
「勇者様、ちょっと怖いです」
「ポチー! あっちだよー!」
ふふふ。これでもう怖くないや。
自分でも「ちょっと気持ち悪いなぁ」とは思いつつも「効果はバツグンだ!」なので、そのまま航行を続ける。スーがチラリとこっちを見ながら、何か言いたげな眼をしてるのは気のせいだと思っておく。
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ー くわぅくわぅくわぅ ー
ー くわぅくわぅ ー
「スー、こっから少し、右の方! 方角二時くらい!」
「わかった、ポチ兄ぃ」
声を聞き、カモメ達が一斉に遠ざかる。僕らはカモメの群れと併走しながら、おじいさんの、かなり近くまで来ていた。ドラゴンレー○ーもどきをポチポチしながら、ようやくここまで来た。
残る問題は「高低差がわからない」ことだったけど、それもすぐに解決した。レーダーが指し示すポイントにある程度まで近づくと、ド○ゴンレーダーもどきが白い光を放ちだしたのだ。
ー ビュオオオオオオ ー
と、音を放ちつつ、まばゆい光を放ったそれは、今度は赤い線で上空を示しだした。スナイパーライフルで照準を定める時のあれのようだ。・・・というより、これ、なんてラ○ュタ?
僕はスーへアイコンタクトを送った。スーは軽く、うなずいて上空の赤い線が指し示す場所へ向かってゆく。
さあ、めざす先にはおじいさん! ・・・なんか目的地がおじいさんだと思うといまいちテンションが上がらないけど、無理矢理にもテンションを上げていこう。これはこれで必要なことなのだ。
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青い空に、雲みたいに白い、鯨が飛んでいた。
大きな大きな、大きな鯨が。
長い長い眉毛と、長い長い口ひげを生やし、悠然と空を漂っている。
「・・・!!!」(でかー! すごー!)
「おっきぃね、ポチ兄ぃ」
「うん・・・」
あまりの出来事に言葉を失っていた僕は、スーの声に意識を取り戻した。
決してスーの言葉がエッチに聞こえたからではない。・・・ホントだよ?
「・・・スー、たぶん、あの中だ」
「!? ・・・わかった」
レーダーの光は、鯨の中へと続いている。
スーは一瞬、息をのんだ後、理解を示してくれて、僕らはそのまま鯨へと進んだ。
鯨は巨大な口を開け、あくびをするように息を吸い込んだ。
僕とスーは、掃除機の前に転がった塵のように、クジラに吸引されていくのに身を任せた。
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