入れたいのに入れたいのに入れたいのに「ピュルッ」と出てしまう「元ショタ勇者」の物語

人外倫理

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第一部

リリ=ルルレ(妖精さん:4)

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「こんな"ちんまいの"が、聖徒様ぁー!?」



ポチタロウ達を見た、リリの第一印象はそれだった。



妖精であるリリの方が、身体のサイズはもちろん小さいが、見た目的には4人の方が幼く見えた。なんせ当時6歳である。(リリは妖精年齢で、その時10歳だった。)



「もう、しょうがないわね! あたしが、面倒みてあげなきゃ!」



リリは謎の母性にめざめ、いつもより大人ぶって接しようとしたが、いざ旅の蓋を開けてみると、ちょっと思ったのと違っていた。



ーーー



旅路につき、しばらくすると、ポチタロウ(長いのでリリは「ポチ」と略すことに決めた)は、何か思いついたのか、毎日、指針を決めていくようになった。



その日、進む距離や、行動目標を決め「今日は、こんな感じでどうかな?」とみんなにお伺いを立てる。



「みんな、お疲れ様、今日も頑張ったねぇ」
無理の出ないように計画された、その日の移動距離を全うすると、サファ、ワフル、スーを順次、褒めていく。



リリ自身も「今日も、道案内ありがとね」なんて言われ、頭をそーっと撫でられる。思わず顔が「ふにゃり」としてしまいそうになる。



「自分が面倒を見なきゃ」という思いは、出鼻でくじかれた。



魔物達との戦いにしても、そうだ。戦いが起こると、リリは、高いところに、ぴゅーんと、逃げることしかできない。4人は、見たこともない魔法で、魔物達を殲滅していく。幼子の所業ではない。



ここでもポチが要領をつかんで、戦いの指揮を取るようになった。



「みんな、落ち着いていこーね。大丈夫。勝てるよ。スーは強めの風魔法を詠唱して待機しといて。ワフルは固そうなのを叩いてみてね。サファは補助と回復の用意をお願い。」



リリの出番は、ここにもなかった。



ーーー



「ぐぬぬぬぬ。」



こんなはずでは・・・と、リリはポチタロウに対抗意識を燃やしたが、その毒気もすぐに抜かれてしまう。



「リリ、次はどんな感じ?」



次の中継ポイントまでの道筋を聞かれては答える。その度、お礼を言われる。ポチは、あたしを必要としてくれるし、珍しい花を見つけてはくれたりもする。



「ありがとね、リリ。」



ニコッと笑って言うポチ。パタパタと揺れる尻尾。リリの対抗意識は、消え去った。



「・・・せめて、道案内は、しっかり頑張ろう」リリは思った。



■■■■■■
□□□□□□



案内役は楽しかった。
頭の中で、道がわかったから。
まるで、一度訪れたことのある場所に、また来たみたいな感じだった。



「あ、次こっちだ。」
「あっ、ここも知ってる・・・。」



夢中になり、リリは飛び回った。
そうなると、周りが見えなくなり、時には魔物に捕まれることもあった。



すぐに、炎で加速したポチタロウが、すごいスピードで、飛んで来る。



ザシュッ、ボォォォォッ!



「大丈夫?お姫様?」



炎をまとう短剣で、魔物を一刀両断すると、ポチタロウは、ほっとした顔で、言ってくれた。



「お姫様」というのは当時ポチタロウが「魔王討伐まで、紳士たれ」と、決意し、それと合わせて、茶目っ気混じりで、言っていた言葉だったが、これがリリに効いた。



(何コイツ?ちょっと可愛い顔だし、結構、気がきくし・・・下僕にくらいなら、してあげてもいいかも?)



リリはそう思った。



それから、リリは、ポチタロウをチラッ、チラッと目で追うようになった。たまに目が合うと、笑ってくれるポチタロウに、リリはキュンとするようになった。



ーーー



最初の頃は、魔物に捕まれる度に「また、やっちゃったよ!ぐぬぬぬ・・・」と、反省していたリリだったが、繰り返すうちに、気にしなくなった。



「リリー、また先、行き過ぎると危ないよー。」
他の仲間達がそう呼んでも。



(大丈夫。ポチが絶対、助けてくれる。)



いつしかリリは、ポチタロウに全幅の信頼を寄せるようになっていた。リリはちょろいのだ。


■■■■■■
□□□□□□



リリは「案内役」の他に「密命」もインストールされたいた。
その密命とは「裏の預言書」を伝えることと「パーティーの性欲管理」だった。



表だって公表されている預言書は「清廉潔白な聖徒達が魔王退治に出向く」という内容で、「清く正しく」がモットーだ。大精霊が穢れないようにと、性的禁則事項も多く含む。「禁則事項が多いことで、4人が窮屈になるだろう」というのも実は、予測されていた。



普通の状態の六歳児になら、そんな心配をする必要もないだろうが、抑制された状態の旅では何が起こるかわからない。魔物との戦いで、死に直面したり、逆に殺したりすることで、性的欲求が高まることもある。



預言者は「人の目がない時間、場所でなら、ここまでは大丈夫」という抜け道的な「裏の預言書」も密かに書いていたのだ。それを一般市民には秘密裏に、聖徒達に伝えるのもリリの仕事の一つだった。



ー 初潮前の女子聖徒の愛液なら、大精霊の力が乱れることはない。 ー
(要するにオナニーしても大丈夫。)

ー 精通前の男子聖徒がオーガズムに至っても大精霊の力が乱れることはない。 ー
(要するにオナニーしても大丈夫。)

ー ただし、男女の聖徒が交わるのは、童貞、処女の喪失を意味する。大精霊が離れてしまう危険性がある。 ー



表の預言書も大概だったが、裏の預言書はもっと、預言の体をなしていなかった。まるで助言書である。それも「自慰の許可」が中心の。



リリ本人も預言について、口頭で説明がされていたが、その時にはほとんど理解していなかった。リリは、頭にインストールされた預言を、繰り返し呼び出しては、要約してみた。



「ようするに、”オナニーで発散して、セックスするな”ってのを伝えればいいんでしょ?」リリはそう解釈した。



ーーー



頭の中の母親の残滓を殲滅して以来、リリの「相手を操る力」は、限定的になっていた。



だが四分の一と云えど、リリはサキュバスである。オーク妖精レイプ事件の後、いくつか性的な力を獲得していた。その一つが「性的な感情を感じ取る」ことだった。



リリは、性に目覚めた女の子達から順に、オナニーをしても大丈夫なことを伝えていくことにした。



ーーー



恋心をいだき始め、ポチを見ては、ひっそりと、しっとりと、股を濡らしはじめたサファに気づいたリリは、ニンマリしてしまった。(自分のそれも、恋心であると、リリはまだ気づいていなかった。)



リリは内緒で言ってあげた。



「いいこと教えてあげる。大精霊は、初潮前のオナニーはノーカンで許してくれるんだって! あんた、ちっちゃい頃から、あそこいじってたんでしょ? 夜にひっそりなら、いじっても大丈夫よ!」



ウィンクしながら言うリリに、サファはあっけにとられた。「何故、この妖精は、私が自慰をしてたことを知っているのだろう?」



うろたえて、赤面しながらも、サファは、ちゃんと確認するのは忘れなかった。



「・・・ほんとに?リリ?」
「あたしに誓って!」



リリに誓われても、どの程度の信憑性があるかは、サファにはわからなかった。それでも、その日からサファの、声を押し殺したオナニーが毎夜、行われることになった。



「んっ・・・んんっ・・・。勇者様・・・。あんっ・・・。」



ーーー



ワフルとスーの二人は、精神的にも肉体的にも、もっと、お子様に見えた。
なので「こりゃ、伝える必要、ないかなー?」と、リリは思っていた。



だが、その二人も、いつしかポチタロウに魅了され、時折、女の子の顔をするようになった。


ポチタロウに抱きつく機会があると、さりげなく、お股の部分をポチタロウの体に押しつける。しまいにはワフルとスーまで、ポチタロウを見て、あそこを湿らせるようになった。



リリは、二人にも「ポチが寝た後なら、じゃんじゃんお股を、ポチに押しつけて、気持ち良くなって大丈夫よ!」と、言っておいた。



リリの性指導は、奔放である。
とばっちりを食らったのはポチタロウである。



その日からポチタロウは、ワフルとスーに両側から抱きつかれて、寝ることになった。



ーーー



「あっ・・・あっ・・・あぅ・・・わふっ・・・ポチタロ・・・ポチタロ・・・。」
「ポチにぃ・・・・・・んっ、やぁん・・・んぅ・・・んっ・・・ポチにぃ・・・」



二人はポチタロウが寝つく前に、我慢できずに始めてしまうことが多々あった。



ポチタロウは、その度に、胴の辺りを、二人の幼女に、内腿で横から挟み込まれ、体を押しつけられた。そのままクイクイ腰を動かされ、おまんこを押しつけられながら、せつない甘えた声を、ステレオ音声で聞くことになる。おまけに甘い匂いまでしてくる・・・ポチタロウの理性は崩壊しそうになった。



両腕はワフルとスーの枕になっている。
自分でおちんちんを触って、慰めることもできない。



(そもそも精子が出ない今なら、オナニーしてみてもいいのかな? てか精通前のペニスでイって、ちゃんと性欲おさまんの!?)



ポチタロウは、その答えを知らない。



そして、そんなことを考えている間にも、ワフルとスーの上気した顔と甘い声が、ポチタロウの理性を削っていく。



「ポチタロ・・・あふっ・・・。ポチタロ・・・。あっ!」
「んぅ・・・。んぅ・・・。ポチにぃ・・・ポチにぃ・・・」



(も、もう・・・襲ってもいい?・・・)



万事休す。
ポチタロウの性欲が限界を迎えようとしていた。



ーーー



「クフッ」



ここからはリリの時間だった。
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