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ラーン・ビット国編
王太子とその側近が動くと…2
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アインハルト王子が馬鹿をやっちまった翌日、ラインハルト王子とイッチェンの交流が昨日に引き続き無事に行われていると、ショウといる俺(リヨウ)にも報告が来た。ま、俺も王太子付き護衛だから、な。当たり前っちゃ当たり前だがな。
どうやら、ラーン・ビット国の方で昨日の件は箝口令が敷かれたが、双子のラインハルト王子には伝えていないようだ。ラインハルトの陣営の方からこの話が漏れるのを防ぐ意味もあるのだろう、昨日の件を知る者達は魔法契約で他言無用にしたのだと、疲れた様子のアマデウス王から俺達が朝食を摂っている場にコッソリと知らせに来てくれたのだ。
こちら、ナーオ・ロウ国の侍従や騎士、メイドに侍女達には、他言無用とする魔法契約をナーオ・ロウ国を出る時に交わしているので、それも、ショウやユーイ様の命令一つで発動する事になっている。
なので、昨日のうちに、ショウから他言無用の命が出ているおかげで、その件が漏れる心配がない。こちらは何も問題はない。
但し、側近であり、昨日の件に直接関わっていないが、イッチェンも気を抜かない様にと、ラインハルト王子の所へ行く前に、聖獣様とショウから何かしらの言葉を受け取っていた様だった。
多分、聖獣様からは、俺が昨日言われたような言葉と同じだろうと思う。
どうして分かったのかと言えば、ショウからの言葉を聞いた後に、イッチェンは普通に真剣な顔をしていただけだったのに、さ、聖獣様が一言『にゃーんにゃ。』と鳴いた後、イッチェンのの口元は笑っていたが、目が全く笑っていなかったのだ。
別名、「一兄の怖い笑顔」とショウと俺が名付けた、幼少の頃に見た数少ない怖い笑顔をしていたんだから。恐ろしい。
俺はと言えば、明日に控えた勝負ごとに挑むショウの剣の稽古の相手をしていた。
昼を食べてから、午後はロートと護衛を交代して、ユーイ様の護衛をしていた。
王太后様には腕に覚えのある先王様と、強さの底が見えない王弟様が付いているからさ、俺はユーイ様だけを護衛していればいいんだ。
ま、ショウみたいに自身で暗殺者や敵をなぎ倒すような強さはないから、ユーイ様を気を付けて、俺なりに護衛はしているけどな。
その頃、ラインハルト王子の所へ詰めていたイッチェンは悩んでいた。
ラインハルト王子が部下である文官達などを信用しているのだろうが、そこかしこに計算間違いがあるし、予定よりも水増しされている様な感じのもの、必要な部分の予算が計上されていなかったりしているものもあるし、書類上の名目でありえない様な用途がおかしい項目が増えていたり、必要な項目が無かったりしているなどの書類が存在しているのだ。
それに、ラインハルト王子にとって、「はい。」としか言わない様なイエスマンだけがいて、この場所に勤めている様な気がしてならない。
さり気なく、見せてもらっていたアヤシイ書類を1カ所にまとめておいて、その上に、ラインハルト王子の勧めている計画のファイルを置いておいた。
後で、部下や従僕がいなくなったら、この事を聞いてみよう。と。
この王子は仕事が出来ない訳ではないが、誰かがこの王子を追い落とそうとしているようだ。
た、ぶん、王子の後釜を狙っているんだろうな。それか、王子がこの地位に就いたこの場から追い出された者あたりか、そのどちらかだろう。それか、その両方かもしれない。
もう2、3日様子を見ながら、探りを入れようか。ユーイ様の姪御さん達が不幸せにならないように。
もし、私の娘がそんな目に遭うと知ったら、その相手とは番であっても婚姻を許さないし、結婚をさせない!!位に憤るからだ。
まずは先王様と王弟様、王太后様へ先に話をしておこう。ショウにはそれとなく程々に話をしておこうか。明日は元第3王子を血祭りにあげるだろうから、余計な気を遣わせたくはないな。
その日の夕方、ラインハルト王子の許可を得て、王子の勧めているファイルと一緒にアヤシイ書類も一緒に持って、滞在をしている部屋へ戻ったのだったが…。
その夜に、結局はショウとリヨウとロートを交えた6人でラインハルト王子の件を話す事になってしまった…。不覚だった…。
「私が王太子だってことを忘れては困る。どれもこれも両立出来ないと、王太子の地位にはいられないのだよ。この国では、双子が分担をしているけれども、ね。
ナーオ・ロウでも、白花の番で虎の国の白虎、グレイル王太子もそうだ、この国以外の王太子は皆、一人でこの重圧と仕事をこなしているんだ。
イッチェン、王太子である私に余計な気を遣わないで欲しい。
但し、イッチェンもカッツェ宰相も慌てた番の出産時だけは、大目に見て欲しいかな。その時はその気遣いを受けるつもりだ。」
そうショウが言ったからか、私は納得してしまった。あーあ、私もまだまだだったな。
ショウがそう言ったので、先王ご夫妻と王弟、私とショウ、護衛のリヨウにロートで書類をもう一度、見直してみたんだ。
先王様も私と同じ推測をしたので、アマデウス王とファネス王妃を呼び出した。おまけに、ラインハルト王子と王女の婿のラジル様がやって来た。
仕方なく、私が皆に説明をした…。
ラインハルト王子が、青くなっていた。
でも、アマデウス王は、今は宰相補佐で、元宰相だった男の捕縛の命を出し、魔法を封じて牢獄へ投獄するように動いたのだ。さすが、この国の王だ。
日本で有名だった時代劇のように、世直しをして旅しているんじゃないんだけどな。なんだかんだ言って、ラーン・ビット国の膿を出させられている様な気がした。
女神さまはそれを狙っていた?まさか、な。…背筋がぞくっとした。これはそれ以上、考えてはいけないようだ。野性の勘が告げている。
急いで、ナーオ・ロウの家族の事を考えた。愛する子供達と妻の事を。…あ”!アノ映像を思い出してしまった…。
「アマデウス王にお願いがございます。その不正を主導していた者の証言を聞き出すお手伝いをさせて頂きとうございます。」
私がベルナールを痛めつけれない代わりに、宰相がやってはいけない事、次代を育てずに潰す事をして、その地位に就こうとした男の尋問の手伝いを申し出てみた。
ふふふ。私の怒りの矛先になってもらおうか。この怒りを解消させてくれるまで、楽しめさせてもらえばいいんだけれどねぇ。
「此度の件、ラインハルトが潰されずに済んだ。イッチェン殿の希望を叶えよう。だが、そんな事で良いのか?」
「ええ。何よりでございます。国では試せない事を試させて頂ければ、尚の事、頑張った甲斐があるのでございます。」
「…うむ。これは例外中の例外だが、イッチェン殿をその責任者にして、尋問での主導権を渡しておこう。」
言質は取った!これで、ナーオ・ロウでは出来なかった事を試せるぞ!ふふふっ。
「有り難き幸せでございます。」
話を詰めてから、ラーン・ビットの王族達が私の滞在する部屋から出て行った。
「一兄、怖えよ…。」
リヨウがすかさずそういうと、イッチェンがすぐに返答した。
「馬ー鹿。お前こそ、一国の王子の手首の骨を両方も折っただろうに。」
「国で試す事が出来ない残酷な事するんだろ?」
「何、当たり前な事、聞くんだ?ナーオ・ロウの国民には出来ないからな。試す事なんて宰相補佐として、さ、無理だから。」
「ちっ!一兄は優しいな。」
「お二人は凄いでんな。…これは敵さんがかわいそうやわ。わい、敵でなくて良かったわ。」
ロートは何に感心しているのか分からないが、それを残りの者達が微笑んで眺めながら茶を飲んでいたのであった。
どうやら、ラーン・ビット国の方で昨日の件は箝口令が敷かれたが、双子のラインハルト王子には伝えていないようだ。ラインハルトの陣営の方からこの話が漏れるのを防ぐ意味もあるのだろう、昨日の件を知る者達は魔法契約で他言無用にしたのだと、疲れた様子のアマデウス王から俺達が朝食を摂っている場にコッソリと知らせに来てくれたのだ。
こちら、ナーオ・ロウ国の侍従や騎士、メイドに侍女達には、他言無用とする魔法契約をナーオ・ロウ国を出る時に交わしているので、それも、ショウやユーイ様の命令一つで発動する事になっている。
なので、昨日のうちに、ショウから他言無用の命が出ているおかげで、その件が漏れる心配がない。こちらは何も問題はない。
但し、側近であり、昨日の件に直接関わっていないが、イッチェンも気を抜かない様にと、ラインハルト王子の所へ行く前に、聖獣様とショウから何かしらの言葉を受け取っていた様だった。
多分、聖獣様からは、俺が昨日言われたような言葉と同じだろうと思う。
どうして分かったのかと言えば、ショウからの言葉を聞いた後に、イッチェンは普通に真剣な顔をしていただけだったのに、さ、聖獣様が一言『にゃーんにゃ。』と鳴いた後、イッチェンのの口元は笑っていたが、目が全く笑っていなかったのだ。
別名、「一兄の怖い笑顔」とショウと俺が名付けた、幼少の頃に見た数少ない怖い笑顔をしていたんだから。恐ろしい。
俺はと言えば、明日に控えた勝負ごとに挑むショウの剣の稽古の相手をしていた。
昼を食べてから、午後はロートと護衛を交代して、ユーイ様の護衛をしていた。
王太后様には腕に覚えのある先王様と、強さの底が見えない王弟様が付いているからさ、俺はユーイ様だけを護衛していればいいんだ。
ま、ショウみたいに自身で暗殺者や敵をなぎ倒すような強さはないから、ユーイ様を気を付けて、俺なりに護衛はしているけどな。
その頃、ラインハルト王子の所へ詰めていたイッチェンは悩んでいた。
ラインハルト王子が部下である文官達などを信用しているのだろうが、そこかしこに計算間違いがあるし、予定よりも水増しされている様な感じのもの、必要な部分の予算が計上されていなかったりしているものもあるし、書類上の名目でありえない様な用途がおかしい項目が増えていたり、必要な項目が無かったりしているなどの書類が存在しているのだ。
それに、ラインハルト王子にとって、「はい。」としか言わない様なイエスマンだけがいて、この場所に勤めている様な気がしてならない。
さり気なく、見せてもらっていたアヤシイ書類を1カ所にまとめておいて、その上に、ラインハルト王子の勧めている計画のファイルを置いておいた。
後で、部下や従僕がいなくなったら、この事を聞いてみよう。と。
この王子は仕事が出来ない訳ではないが、誰かがこの王子を追い落とそうとしているようだ。
た、ぶん、王子の後釜を狙っているんだろうな。それか、王子がこの地位に就いたこの場から追い出された者あたりか、そのどちらかだろう。それか、その両方かもしれない。
もう2、3日様子を見ながら、探りを入れようか。ユーイ様の姪御さん達が不幸せにならないように。
もし、私の娘がそんな目に遭うと知ったら、その相手とは番であっても婚姻を許さないし、結婚をさせない!!位に憤るからだ。
まずは先王様と王弟様、王太后様へ先に話をしておこう。ショウにはそれとなく程々に話をしておこうか。明日は元第3王子を血祭りにあげるだろうから、余計な気を遣わせたくはないな。
その日の夕方、ラインハルト王子の許可を得て、王子の勧めているファイルと一緒にアヤシイ書類も一緒に持って、滞在をしている部屋へ戻ったのだったが…。
その夜に、結局はショウとリヨウとロートを交えた6人でラインハルト王子の件を話す事になってしまった…。不覚だった…。
「私が王太子だってことを忘れては困る。どれもこれも両立出来ないと、王太子の地位にはいられないのだよ。この国では、双子が分担をしているけれども、ね。
ナーオ・ロウでも、白花の番で虎の国の白虎、グレイル王太子もそうだ、この国以外の王太子は皆、一人でこの重圧と仕事をこなしているんだ。
イッチェン、王太子である私に余計な気を遣わないで欲しい。
但し、イッチェンもカッツェ宰相も慌てた番の出産時だけは、大目に見て欲しいかな。その時はその気遣いを受けるつもりだ。」
そうショウが言ったからか、私は納得してしまった。あーあ、私もまだまだだったな。
ショウがそう言ったので、先王ご夫妻と王弟、私とショウ、護衛のリヨウにロートで書類をもう一度、見直してみたんだ。
先王様も私と同じ推測をしたので、アマデウス王とファネス王妃を呼び出した。おまけに、ラインハルト王子と王女の婿のラジル様がやって来た。
仕方なく、私が皆に説明をした…。
ラインハルト王子が、青くなっていた。
でも、アマデウス王は、今は宰相補佐で、元宰相だった男の捕縛の命を出し、魔法を封じて牢獄へ投獄するように動いたのだ。さすが、この国の王だ。
日本で有名だった時代劇のように、世直しをして旅しているんじゃないんだけどな。なんだかんだ言って、ラーン・ビット国の膿を出させられている様な気がした。
女神さまはそれを狙っていた?まさか、な。…背筋がぞくっとした。これはそれ以上、考えてはいけないようだ。野性の勘が告げている。
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私がベルナールを痛めつけれない代わりに、宰相がやってはいけない事、次代を育てずに潰す事をして、その地位に就こうとした男の尋問の手伝いを申し出てみた。
ふふふ。私の怒りの矛先になってもらおうか。この怒りを解消させてくれるまで、楽しめさせてもらえばいいんだけれどねぇ。
「此度の件、ラインハルトが潰されずに済んだ。イッチェン殿の希望を叶えよう。だが、そんな事で良いのか?」
「ええ。何よりでございます。国では試せない事を試させて頂ければ、尚の事、頑張った甲斐があるのでございます。」
「…うむ。これは例外中の例外だが、イッチェン殿をその責任者にして、尋問での主導権を渡しておこう。」
言質は取った!これで、ナーオ・ロウでは出来なかった事を試せるぞ!ふふふっ。
「有り難き幸せでございます。」
話を詰めてから、ラーン・ビットの王族達が私の滞在する部屋から出て行った。
「一兄、怖えよ…。」
リヨウがすかさずそういうと、イッチェンがすぐに返答した。
「馬ー鹿。お前こそ、一国の王子の手首の骨を両方も折っただろうに。」
「国で試す事が出来ない残酷な事するんだろ?」
「何、当たり前な事、聞くんだ?ナーオ・ロウの国民には出来ないからな。試す事なんて宰相補佐として、さ、無理だから。」
「ちっ!一兄は優しいな。」
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