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日本編
部屋が段ボールで狭くなって来ました
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部屋の中は元々広くなかったけれど、買い物をした後の荷物を詰めた段ボールも増えたので、部屋の中が圧迫されてきているので、何だかなーと思っているんですが、引っ越し前だから、我慢しないと。
でも今日は、月末にアパートを引き揚げたら、2.3日ホテルに泊まってから移住先へ移動すると昨日、説明されたので、スーツケースを買いに行くんです。
説明では、2,3泊用でなく7泊用のスーツケースを買うっていう話になりました。どうして7泊用を買うのかと言うと、ホテルに泊まっている間も買い物をして、その買い物したモノを入れるからと聞きました。
それと同時に、月末に私への振り込みがあったかどうかをキチンと確認してから、口座を解約する予定。
その現金で、向こうでも使える金属や宝石、私が必要な物を買って、出来るだけ日本の紙幣や硬貨を使いきり、こちらの現金を持たなくするのがいいと力説されましたが、疑問に思ったのが顔に出ていたのでしょう。
移住先でも日本の現金を狙った、帰国したばかりの者を狙う強盗や窃盗が起きていると、言われました。
だから、出来る限り日本の紙幣や硬貨を残さない様にしているし、物なら、持ち込み申請用紙を書いて入れ物に入れて入国するので、盗まれない。
だから、持っている荷物なら狙えると、特に財布に入れたままの現金を狙われると聞かされました。
私的には、紙幣番号まで控えないだろうし、硬貨には番号ないし。スリや強盗がいるのか。って感じでした。
日本の紙幣や硬貨は移住先では使えないので、もし持っているなら、着いてすぐ、銀行で移住先の現金に換金する事になっているそうです。
でも実際は、日本を研修先として出稼ぎに出る若者が多くて、移住先の現金と日本の現金を換金する国家銀行もあるし、偽札の心配が少ない日本の現金は周辺の国の現金よりも信用があって換金しやすいので、身内に日本の現金を手渡す者もいる。
その隙を狙った強盗や窃盗だから、微妙かなーって、言われた私にどうしろと?
出稼ぎ前に、移住先の現金を日本の現金に換金しないと、日本に来ても生活出来ませんし、最低1か月分の生活費と生活用品を揃えるだけの金額が必要になるのは私でも予想出来るし、それでよく日本の現金が足りてるなーって思ったし、ちょっとはその助けをしたいと思っても変じゃないよね。
上記のような事を説明されても、私が「国家銀行に持っていって換金したい。銀行だって、日本の紙幣や硬貨はさっき聞いた理由ならあっても困る事はないんだし。日本の現金が不足するよりはいいでしょう。」って私の気持ちを口にしたら、祥さんが困ったような表情をした。
「結衣子さんの産まれた家はお金に困るような家柄ではないので、実は結衣子さんが帰って来るなら、日本で好きな物を買って帰ってきて欲しいとご両親から言われているんです。
銀行の状況を考えてくれるのは嬉しいんですけど、私からすると、結衣子が好きな物を買えないんじゃないかと勘繰ってしまったんですよ。」
だからか、祥さんが困ったような表情をしたのは…。うーん、欲しい物、何があったかなー。
「私の欲しいものは何かって、ずーっと考えていましたけど、祥さんとのお揃いの結婚指輪だけですね。
今まで生きて来て、宝石や装飾品を必要になった事はなかったですし。友人もいないから、結婚式にも呼ばれなかったです。
祖父母の時は葬儀場へ行く直葬で立ち会う人も私だけだったので、黒い服装をしていれば、他に必要ありませんでした。
今まで、ある物で工夫していたし、100円ショップへ行けばどうにかなっていました。
小さい頃はともかく、生活出来ればよかっただけの私が、熱望してまで何かが欲しいと思った事がなかったような気がします。」
「そう、分かった。2人で結婚指輪を買いに行こう。」と約束したのが昨夜。
私の日本での現金は移住先で大半を換金する、でも好きなモノや欲しいものが出来たら、買うという方針になりました。
私の場合、(祖父母に連れて来られたとはいえ)日本に長くいたので、やっと会えるご両親が許可しないだろうし、用がなければ日本へ来る事もないだろう。って祥さんにも陽太郎さんにも何回か言われました。
そうして、私は青色、祥さんは黄色のスーツケースに決めました。
予備で、2,3泊用のスーツケースを2つ買ったので、荷物も何とか入るでしょう。さて、と、明日からは、荷造りした物を申請書類にひたすら書き込む作業です。ううっ、沢山書くんだろうなー…。
『移住先では持ち物一つ一つに1枚ずつ持ち込む書類が必要になるので、出来たら少なくして欲しい。でも、アルバムや、卒業アルバム、賞状、卒業証書、資格関連の書籍に資格の証明書、それらはこれからも必要になるので捨てないで欲しい。』と言われていたし、書くのだけで何日か掛かる作業になるだろう。はぁーーーー。
そう言えば、有給休暇が30日分あって、14日分を消化して退職。それが今週末だったなー、なーんて思い出したけど、書いても書いても終わらない書類に埋もれていましたーー。
スーツケースを買ったのが水曜、木曜から申請書類を書いていて、気付いたら、土曜の夜で、その日が終わってしまいました。
日曜になり、アパートもあと1週間で退去しないとならないので、荷造りはしていないけど持っていくのが分かっている荷物をまとめました。
布団とか枕とかの寝具類に布団カバー類、ハンコに通帳にカードの書類まで思いつく限りの物を申請書類として出せる様にと、追加で書きましたよ。
買う予定の結婚指輪の書類まで先に作りましたけど。照れ照れ…。
2,3泊用のスーツケースに、ファイルに申請書類を入れて保存しておく事にしました。ただ申請書類を詰めただけよりも、分類分けした何冊かのファイルに入れているので、探すのも追加で書くのも楽になりましたし。
祥さんも自分の荷物の申請書類を書きながら、私の家事を手伝ってくれています。私が書類書きに追われていて、ひーひー言っていたからですが…。
1日中、祥さんが洗濯掃除、炊事に買い物までしてくれたので、凄ーく助かりましたーー。
今、使っている電化製品をどうするのかと祥さんに聞いたら、日本へ出稼ぎに来たばかりの若者に電化製品をレンタルするサービスが出来ていて、うちの電化製品の引き取りは既に頼んであると言われました。
「手配済みだから、心配しなくていいよ。移住の為だから。」って先回りされてました。
アパートを出る前々日(金曜)から私と祥さんはホテルに宿泊。
その担当の人達が、家電を引き受ける代わりに、部屋の掃除までしてくれて、前日に家主である私立ち会いで部屋の中を確認、退去日(日曜)に一緒にアパートの退去まで付き添ってくれるようになっていると、祥さんと陽太郎さんから聞きました。
もちろん、祥さんも私から離れないで一緒に居てくれるそうですが。
何だか、照れますね。
でも今日は、月末にアパートを引き揚げたら、2.3日ホテルに泊まってから移住先へ移動すると昨日、説明されたので、スーツケースを買いに行くんです。
説明では、2,3泊用でなく7泊用のスーツケースを買うっていう話になりました。どうして7泊用を買うのかと言うと、ホテルに泊まっている間も買い物をして、その買い物したモノを入れるからと聞きました。
それと同時に、月末に私への振り込みがあったかどうかをキチンと確認してから、口座を解約する予定。
その現金で、向こうでも使える金属や宝石、私が必要な物を買って、出来るだけ日本の紙幣や硬貨を使いきり、こちらの現金を持たなくするのがいいと力説されましたが、疑問に思ったのが顔に出ていたのでしょう。
移住先でも日本の現金を狙った、帰国したばかりの者を狙う強盗や窃盗が起きていると、言われました。
だから、出来る限り日本の紙幣や硬貨を残さない様にしているし、物なら、持ち込み申請用紙を書いて入れ物に入れて入国するので、盗まれない。
だから、持っている荷物なら狙えると、特に財布に入れたままの現金を狙われると聞かされました。
私的には、紙幣番号まで控えないだろうし、硬貨には番号ないし。スリや強盗がいるのか。って感じでした。
日本の紙幣や硬貨は移住先では使えないので、もし持っているなら、着いてすぐ、銀行で移住先の現金に換金する事になっているそうです。
でも実際は、日本を研修先として出稼ぎに出る若者が多くて、移住先の現金と日本の現金を換金する国家銀行もあるし、偽札の心配が少ない日本の現金は周辺の国の現金よりも信用があって換金しやすいので、身内に日本の現金を手渡す者もいる。
その隙を狙った強盗や窃盗だから、微妙かなーって、言われた私にどうしろと?
出稼ぎ前に、移住先の現金を日本の現金に換金しないと、日本に来ても生活出来ませんし、最低1か月分の生活費と生活用品を揃えるだけの金額が必要になるのは私でも予想出来るし、それでよく日本の現金が足りてるなーって思ったし、ちょっとはその助けをしたいと思っても変じゃないよね。
上記のような事を説明されても、私が「国家銀行に持っていって換金したい。銀行だって、日本の紙幣や硬貨はさっき聞いた理由ならあっても困る事はないんだし。日本の現金が不足するよりはいいでしょう。」って私の気持ちを口にしたら、祥さんが困ったような表情をした。
「結衣子さんの産まれた家はお金に困るような家柄ではないので、実は結衣子さんが帰って来るなら、日本で好きな物を買って帰ってきて欲しいとご両親から言われているんです。
銀行の状況を考えてくれるのは嬉しいんですけど、私からすると、結衣子が好きな物を買えないんじゃないかと勘繰ってしまったんですよ。」
だからか、祥さんが困ったような表情をしたのは…。うーん、欲しい物、何があったかなー。
「私の欲しいものは何かって、ずーっと考えていましたけど、祥さんとのお揃いの結婚指輪だけですね。
今まで生きて来て、宝石や装飾品を必要になった事はなかったですし。友人もいないから、結婚式にも呼ばれなかったです。
祖父母の時は葬儀場へ行く直葬で立ち会う人も私だけだったので、黒い服装をしていれば、他に必要ありませんでした。
今まで、ある物で工夫していたし、100円ショップへ行けばどうにかなっていました。
小さい頃はともかく、生活出来ればよかっただけの私が、熱望してまで何かが欲しいと思った事がなかったような気がします。」
「そう、分かった。2人で結婚指輪を買いに行こう。」と約束したのが昨夜。
私の日本での現金は移住先で大半を換金する、でも好きなモノや欲しいものが出来たら、買うという方針になりました。
私の場合、(祖父母に連れて来られたとはいえ)日本に長くいたので、やっと会えるご両親が許可しないだろうし、用がなければ日本へ来る事もないだろう。って祥さんにも陽太郎さんにも何回か言われました。
そうして、私は青色、祥さんは黄色のスーツケースに決めました。
予備で、2,3泊用のスーツケースを2つ買ったので、荷物も何とか入るでしょう。さて、と、明日からは、荷造りした物を申請書類にひたすら書き込む作業です。ううっ、沢山書くんだろうなー…。
『移住先では持ち物一つ一つに1枚ずつ持ち込む書類が必要になるので、出来たら少なくして欲しい。でも、アルバムや、卒業アルバム、賞状、卒業証書、資格関連の書籍に資格の証明書、それらはこれからも必要になるので捨てないで欲しい。』と言われていたし、書くのだけで何日か掛かる作業になるだろう。はぁーーーー。
そう言えば、有給休暇が30日分あって、14日分を消化して退職。それが今週末だったなー、なーんて思い出したけど、書いても書いても終わらない書類に埋もれていましたーー。
スーツケースを買ったのが水曜、木曜から申請書類を書いていて、気付いたら、土曜の夜で、その日が終わってしまいました。
日曜になり、アパートもあと1週間で退去しないとならないので、荷造りはしていないけど持っていくのが分かっている荷物をまとめました。
布団とか枕とかの寝具類に布団カバー類、ハンコに通帳にカードの書類まで思いつく限りの物を申請書類として出せる様にと、追加で書きましたよ。
買う予定の結婚指輪の書類まで先に作りましたけど。照れ照れ…。
2,3泊用のスーツケースに、ファイルに申請書類を入れて保存しておく事にしました。ただ申請書類を詰めただけよりも、分類分けした何冊かのファイルに入れているので、探すのも追加で書くのも楽になりましたし。
祥さんも自分の荷物の申請書類を書きながら、私の家事を手伝ってくれています。私が書類書きに追われていて、ひーひー言っていたからですが…。
1日中、祥さんが洗濯掃除、炊事に買い物までしてくれたので、凄ーく助かりましたーー。
今、使っている電化製品をどうするのかと祥さんに聞いたら、日本へ出稼ぎに来たばかりの若者に電化製品をレンタルするサービスが出来ていて、うちの電化製品の引き取りは既に頼んであると言われました。
「手配済みだから、心配しなくていいよ。移住の為だから。」って先回りされてました。
アパートを出る前々日(金曜)から私と祥さんはホテルに宿泊。
その担当の人達が、家電を引き受ける代わりに、部屋の掃除までしてくれて、前日に家主である私立ち会いで部屋の中を確認、退去日(日曜)に一緒にアパートの退去まで付き添ってくれるようになっていると、祥さんと陽太郎さんから聞きました。
もちろん、祥さんも私から離れないで一緒に居てくれるそうですが。
何だか、照れますね。
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