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日本編
突然のルームシェアにドキドキです
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祥さんと100円ショップ、薬屋さんでそれぞれ買い物をして、スーパーで食料品を買って帰ると、昼近くでした。急いで、洗濯したシーツやカバーを干して、布団や枕、タオルケットも干しました。カバーも予備があるので、今夜の分は大丈夫でしょう。
私が、ちゃぶ台に戻って座ると、祥さんが昨日買ったサンドウィッチで昼食にしようって提案してくれて、ちゃぶ台の上にサンドウィッチやデザート、アイスコーヒー等を用意してくれていたので、お昼を2人で食べました。
その後は、荷物の片付けをしました。まずは卒業証書やアルバム等の必要な物を段ボール箱に入れました。その段ボール箱は帰宅したら、部屋の中に畳んだ状態の物が積んでありましたが、昨日、2人で運んで来たものを私がお風呂に入っていた間に部屋の中に運び入れたのだと言われました。
そっかー、飲み会に浮かれていた私は気付いていなかったんだ。段ボール箱があれば、荷物の片付けも捗るだろうと「祥さん、ありがとうございます。」とお礼を言って、祥さんと雑談をしながら、荷物を入れて行きました。段ボール箱に必要だと思われる物を祥さんに聞きながら、入れられるだけ入れたら、段ボール箱5つ分になりました。
洗濯物を仕舞って、布団も暑さが冷めたので取り込んでから、次は夕飯です。
私が調理をして、祥さんがその手伝いで洗い物をしたりして、2人で夕飯を作りました。ご飯を炊いている間に、揚げないで下味をつけた豚肉の薄切りで酢豚を作って、棒棒鶏も作りました。「美味しいね。」って言い合いながら食べる夕飯は楽しかったです。
何だか新婚夫婦みたいだったなーなんて考えてしまったけど、移住先でも一緒なら、移住先でも祥さんとルームシェアしてもいいなーって、出来たらいいなーって思ってしまう程、祥さんとは私の波長が合うようだし。
なーんて、お風呂でのんびり考えていたら、お風呂の外から、「陽太郎から明日の確認がすぐしたいってメールが来たので、外で電話してきます。時間が掛かると思うので、お風呂は後でいただきますので、そのままでお願いします。部屋の鍵をお借りしますね。」
少ししたら、玄関のドアの閉まる音がした。んでは、もう少し、お風呂でのんびりしよう。
*****
「すまん、明日の確認をしたくて、すぐに電話して欲しいってメールして。」
電話に出るや否や開口一番、陽太郎が詫びてきた。
「陽、助かった。あのままじゃ、私の理性が持たなかった。実に良いタイミングだったよ。ふぅ。」
「おまえの姫さん、天然だからな。あの祖父母のせいで、普通に人付き合いをしたことが無いもんな。」
そう、こっちがドキドキしてしまう、彼女にはそんな意図も裏もないのだ。
「ああ、良かったのか悪かったのかは分からないが、私が彼女の一番最初を沢山、受け取れそうで、それが嬉しくて、でも、歯痒くてムズムズするのも確かなんだが。」
「良かったじゃん。元々、おまえが婚約者に決定していたんだ。変更が無いってだけじゃないか。」
「そうだよな、変更が無いだけだし、私と彼女が政略結婚でなく、恋愛して結婚するだけになっただけなんだよな。」
「そうそう、政略でなくなって、おまえの希望していた恋愛からの結婚になっただけじゃんか、彼女の言い方で言うと、良かった事だらけ、だったっけ。」
「まあな、照れくさいけど。」
「で、祥はいつ、素の自分を段々と彼女に見せるかが腕の見せ所だな。」
「そっちこそ、婚約者殿には素を見せてないくせに。」
「あはは!お互い様か。んじゃ、明日は朝9時から丸大病院で健康診査も兼ねて、だからな。護衛は4人にした。あのうっかり者は明日は俺と一緒の行動だから、接触しない筈だ。」
「分かってる。明日は私も一緒に病院だろ。」
「じゃあな。」
*****
玄関の開く音がした。
「祥さん、おかえりなさい。」
「結衣子さん、ただいま。」
「お風呂が冷めちゃいますから、どうぞ。」
「すぐ入りますね。明日は8時には家を出ないと丸大病院で9時から検査やらが始まりますから。」
「分かりました。そうすると朝ご飯は遅くても7時ごろですね。」
「そうですね、ゆっくり入って来ますから、先に寝ていて下さい。」
「はーい。じゃあ、おやすみなさい。」
昨日から色々あり過ぎて眠かったから、さっさと寝よう。んー!伸びー!
私の背中に向かって、祥さんの「おやすみなさい。」が聞こえました。
私が、ちゃぶ台に戻って座ると、祥さんが昨日買ったサンドウィッチで昼食にしようって提案してくれて、ちゃぶ台の上にサンドウィッチやデザート、アイスコーヒー等を用意してくれていたので、お昼を2人で食べました。
その後は、荷物の片付けをしました。まずは卒業証書やアルバム等の必要な物を段ボール箱に入れました。その段ボール箱は帰宅したら、部屋の中に畳んだ状態の物が積んでありましたが、昨日、2人で運んで来たものを私がお風呂に入っていた間に部屋の中に運び入れたのだと言われました。
そっかー、飲み会に浮かれていた私は気付いていなかったんだ。段ボール箱があれば、荷物の片付けも捗るだろうと「祥さん、ありがとうございます。」とお礼を言って、祥さんと雑談をしながら、荷物を入れて行きました。段ボール箱に必要だと思われる物を祥さんに聞きながら、入れられるだけ入れたら、段ボール箱5つ分になりました。
洗濯物を仕舞って、布団も暑さが冷めたので取り込んでから、次は夕飯です。
私が調理をして、祥さんがその手伝いで洗い物をしたりして、2人で夕飯を作りました。ご飯を炊いている間に、揚げないで下味をつけた豚肉の薄切りで酢豚を作って、棒棒鶏も作りました。「美味しいね。」って言い合いながら食べる夕飯は楽しかったです。
何だか新婚夫婦みたいだったなーなんて考えてしまったけど、移住先でも一緒なら、移住先でも祥さんとルームシェアしてもいいなーって、出来たらいいなーって思ってしまう程、祥さんとは私の波長が合うようだし。
なーんて、お風呂でのんびり考えていたら、お風呂の外から、「陽太郎から明日の確認がすぐしたいってメールが来たので、外で電話してきます。時間が掛かると思うので、お風呂は後でいただきますので、そのままでお願いします。部屋の鍵をお借りしますね。」
少ししたら、玄関のドアの閉まる音がした。んでは、もう少し、お風呂でのんびりしよう。
*****
「すまん、明日の確認をしたくて、すぐに電話して欲しいってメールして。」
電話に出るや否や開口一番、陽太郎が詫びてきた。
「陽、助かった。あのままじゃ、私の理性が持たなかった。実に良いタイミングだったよ。ふぅ。」
「おまえの姫さん、天然だからな。あの祖父母のせいで、普通に人付き合いをしたことが無いもんな。」
そう、こっちがドキドキしてしまう、彼女にはそんな意図も裏もないのだ。
「ああ、良かったのか悪かったのかは分からないが、私が彼女の一番最初を沢山、受け取れそうで、それが嬉しくて、でも、歯痒くてムズムズするのも確かなんだが。」
「良かったじゃん。元々、おまえが婚約者に決定していたんだ。変更が無いってだけじゃないか。」
「そうだよな、変更が無いだけだし、私と彼女が政略結婚でなく、恋愛して結婚するだけになっただけなんだよな。」
「そうそう、政略でなくなって、おまえの希望していた恋愛からの結婚になっただけじゃんか、彼女の言い方で言うと、良かった事だらけ、だったっけ。」
「まあな、照れくさいけど。」
「で、祥はいつ、素の自分を段々と彼女に見せるかが腕の見せ所だな。」
「そっちこそ、婚約者殿には素を見せてないくせに。」
「あはは!お互い様か。んじゃ、明日は朝9時から丸大病院で健康診査も兼ねて、だからな。護衛は4人にした。あのうっかり者は明日は俺と一緒の行動だから、接触しない筈だ。」
「分かってる。明日は私も一緒に病院だろ。」
「じゃあな。」
*****
玄関の開く音がした。
「祥さん、おかえりなさい。」
「結衣子さん、ただいま。」
「お風呂が冷めちゃいますから、どうぞ。」
「すぐ入りますね。明日は8時には家を出ないと丸大病院で9時から検査やらが始まりますから。」
「分かりました。そうすると朝ご飯は遅くても7時ごろですね。」
「そうですね、ゆっくり入って来ますから、先に寝ていて下さい。」
「はーい。じゃあ、おやすみなさい。」
昨日から色々あり過ぎて眠かったから、さっさと寝よう。んー!伸びー!
私の背中に向かって、祥さんの「おやすみなさい。」が聞こえました。
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