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それぞれの思い③
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***side八雲
「もうっ、離しなさいよっ」
大きく腕を振って、宇龍の手を放そうとする。
けれど、見かけより力のある宇龍はビクともしない。
大体、直属の家臣でないとはいえ身分の違いはあるはずなのに、神子である私に乱暴するってどういう了見だろうか。
「手を離さないなら、大声を出すわよ」
グッと足を踏ん張って、睨みつけた。
「どうぞ、お困りになるのはそちらです」
う、ううぅっ。
悔しくて、奥歯をかみしめる。
「こんな往来で立ち止まっていては人目に付きますよ」
さらにからかうような声。
「わかっているわよ」
今騒ぎを起こせば、困るのは私のほう。
神子の私が深山を抜け出したことが知れれば大騒ぎになる。
もちろん、いつかは発覚すると覚悟はしている。
その責めも、きちんと受けるつもりだ。
でも、それは今じゃない。
まずは稲早を見つけ出して救出するのが最優先なんだから。
「とにかく参りましょう」
少しだけ腕をつかむ力を緩めた宇龍。
私もこれ以上の抵抗は無駄と諦め、再び歩き出した。
***
「ねえ、一体どこに行くつもりなのよ」
尊と別れてから、宇龍は東の方へと向かって歩き出した。
東といえば・・・のどかな田園が広がる田舎。
誘拐事件とかかわるような場所とは思えない。
「どうせ、八雲様にも稲早様を探すあてはないのでしょう?」
それは、そうだけれど。
「だからこそ、尊が怪しいと思うんじゃない」
もう少ししつこく聞けば、何か聞き出せたかもしれない。
さすがに尊が犯人とは思わないけれど、きっと何かを知っているはず。
今回の件にはきっと尊がかかわっている。
「無駄ですよ」
え?
吐き捨てるように言われた言葉に驚き、私は宇龍を見上げた。
その眼差しは、先ほどまでよりも鋭いように見える。
「八雲様にはわかりませんか?」
「何、が?」
「あの方は、高貴なる血を引くお方です」
「えっと、あの・・・それは・・・」
「深山に使える神子であれば、多少は感じたのではありませんか?あの方は一介の旅人ではないと」
「そりゃあまあ」
只者でないのはわかっていたけれど・・・
「宇龍は、尊の素性を知っているの?」
中の国の家臣。それもかなりの重鎮である宇龍なら私の知らないことを知っていても不思議ではない。
「詳細はわかりません。ただ、姿かたちや醸し出す空気はあの方が治める者だと感じさせました」
「治めるもの?」
「そうです」
あまりよく理解できなくて小首をかしげた私に、宇龍は歩みを止めた。
***
「八雲様は、この雲居を治めているのがどなたかお分かりですか?」
「何よ、初等科の授業でも始める気?」
「いいえ、本気で伺っております」
いたって真面目な顔をする宇龍。
本当にむかつく。
「この雲居を治めるのは大巫女様。大巫女様をお助けするために私たちがいるんでしょ」
深山に入る前から何度も聞かされた話。
物心ついた時からずっと言われ続けてきた。
「そうです。しかし、雲居の外では少し事情が違うのです」
あぁー、聞いたことがある。
「他国では国の長がすべての政を行います。象徴の対象である大巫女様とは違い、その権力も富もすべて1か所に集中するのです」
「ふーん」
「そして、国を治める長はその血縁者が継承していきます」
「じゃあ、尊は」
「おそらく、かなり中央政権に近い血を引いた方だと思います」
やけにはっきりと言う宇龍。
なんで、宇龍はそんなことがわかるんだろう。
尊との面識なんてないはずなのに。
「こう見えても神官の家系でしてね。人には見えないものが時々見えるんです」
人には見えないもの。
その言葉を聞いて、私の足が止まった。
***
「八雲様、大丈夫ですか?」
「え、ええ」
精一杯平気な振りをして、私は顔を上げた。
動揺してはダメ。怪しまれてしまうから。なんでもない顔をしていないと。
「人とは違う力を持つことは、化け物の証ではありませんよ」
ウゥッ。
酷い。
人の気も知らないで・・・
宇龍の一言で、私の仮面ははがれてしまった。
私は子供のころから人には聞こえないものが聞こえる。
もちろんいつもってわけではないけれど、確かに聞こえる。
それは、忠告だったり、嘆きだったり、悲しみや怒りの感情が込められた声。
小さなころは自分だけでなくみんなに聞こえているものいた。
でも、そのことを口にするたびに私は周囲から浮いていった。
変わった子。気持ち悪い子。
とうとう母様までが私を避けるようになった。
だから、私は口を閉ざした。
それが私の処世術。
知ったようなことを言わないでほしい。
***
「怒りましたか?」
「いいえ」
こんなところで本性を現すつもりなんてない。
それに、
「あなたが言うように、尊が中央の政権に近い人物であるなら稲早の失踪にもかかわっているかもしれないじゃない」
「そうですね。でも、彼は決して何も言いません」
確かに、そうかもしれない。
「じゃあ、どうするの?」
何の手掛かりもないのに。
「八雲様は一緒にいた青年を覚えていますか?」
「ええ」
旅装束の尊とは違い、普段着姿の若者。
中の国の民にしては血色のいい、彫の深い顔立ちだった。
「着ているものから見て、中の国の住人でおそらく農業をしている者でしょう」
「農民?」
「ええ。それに顔立ちは中の国の民とは少し違いますから、近年こちらに移り住んだ者です」
なるほど。
瞬時にそんなことまで考えていたなんて、すごい。
「町の東に広がる農村地帯の一角に、移住者たちが多く住む村があります。まずはそこへ向かってみましょう」
再び歩き始めた宇龍。
今更反抗する気もなくなり、私もそれに続いた。
***
小一時間かけてやってきた東の村。
普段は深山にいて緑深い山の中に暮らしているけれど、ここはまた違った意味で緑の大地。
人の手が加えられきれいに区画整理された農地が見渡す限り広がっている。
「すごーい」
私の口から出た素直な感想。
米、麦、野菜、果物。
どの区画からも豊かに実った作物が見える。
「素晴らしいでしょ。ここが中の国の作物の半分近くを支えているんです」
「へえー」
見れば見るほど、誘拐や拉致とは無縁に思える土地。
こんなところに、稲早がいるとは思えない。
「少し休みますか?」
「ええ」
息を切らした私を気遣うように、宇龍が木陰に連れて行ってくれた。
近くにあった切り株に腰を下ろし、あたりを見回す。
フ―。
いい景色。
宇龍は私から少し距離をとって座っている。
きっと、宇龍は私の能力がわかっていて、時間をくれているんだ。
***
木漏れ日の中、スーっと目を閉じる。
田舎の村だけあって人の気配も喧騒も聞こえてこない。
ただ耳に入ってくるのは風の音と、木々の揺れる音。
しばらくその音に耳を傾ける。
そのうちに聞こえてきた鳥の声。
ん?
かわいそうな少女?
異国の人間。
危険。
そんなフレーズが耳に入ってきた。
さらに意識を集中すると、声が聞こえてくるのは村の端。
一緒に流れ込んでくる感情は、悲しみと悲哀。
稲早がいるとすればそこしかなさそう。
「何かわかりましたか?」
頃合いを見計らって宇龍が声をかけてきた。
「うん。多分・・・あっち」
気配のした方を指さす。
「行ってみましょう」
うん。
立ち上がり、差し出された宇龍の手を取った。
「ただし」
一歩踏み出した私を振り返る宇龍。
「何?」
「いいですか、絶対に暴走しないでください。まずは私が行きますから必ず私の後ろにいてください」
はあ?
何をいまさらと言いかけて、言葉にせず睨みつけた。
「いいですね」
低い声で念押しされ、
「はぁい」
返事をするしかない。
とにかく稲早を助けたい。その思いしかなかった。
「もうっ、離しなさいよっ」
大きく腕を振って、宇龍の手を放そうとする。
けれど、見かけより力のある宇龍はビクともしない。
大体、直属の家臣でないとはいえ身分の違いはあるはずなのに、神子である私に乱暴するってどういう了見だろうか。
「手を離さないなら、大声を出すわよ」
グッと足を踏ん張って、睨みつけた。
「どうぞ、お困りになるのはそちらです」
う、ううぅっ。
悔しくて、奥歯をかみしめる。
「こんな往来で立ち止まっていては人目に付きますよ」
さらにからかうような声。
「わかっているわよ」
今騒ぎを起こせば、困るのは私のほう。
神子の私が深山を抜け出したことが知れれば大騒ぎになる。
もちろん、いつかは発覚すると覚悟はしている。
その責めも、きちんと受けるつもりだ。
でも、それは今じゃない。
まずは稲早を見つけ出して救出するのが最優先なんだから。
「とにかく参りましょう」
少しだけ腕をつかむ力を緩めた宇龍。
私もこれ以上の抵抗は無駄と諦め、再び歩き出した。
***
「ねえ、一体どこに行くつもりなのよ」
尊と別れてから、宇龍は東の方へと向かって歩き出した。
東といえば・・・のどかな田園が広がる田舎。
誘拐事件とかかわるような場所とは思えない。
「どうせ、八雲様にも稲早様を探すあてはないのでしょう?」
それは、そうだけれど。
「だからこそ、尊が怪しいと思うんじゃない」
もう少ししつこく聞けば、何か聞き出せたかもしれない。
さすがに尊が犯人とは思わないけれど、きっと何かを知っているはず。
今回の件にはきっと尊がかかわっている。
「無駄ですよ」
え?
吐き捨てるように言われた言葉に驚き、私は宇龍を見上げた。
その眼差しは、先ほどまでよりも鋭いように見える。
「八雲様にはわかりませんか?」
「何、が?」
「あの方は、高貴なる血を引くお方です」
「えっと、あの・・・それは・・・」
「深山に使える神子であれば、多少は感じたのではありませんか?あの方は一介の旅人ではないと」
「そりゃあまあ」
只者でないのはわかっていたけれど・・・
「宇龍は、尊の素性を知っているの?」
中の国の家臣。それもかなりの重鎮である宇龍なら私の知らないことを知っていても不思議ではない。
「詳細はわかりません。ただ、姿かたちや醸し出す空気はあの方が治める者だと感じさせました」
「治めるもの?」
「そうです」
あまりよく理解できなくて小首をかしげた私に、宇龍は歩みを止めた。
***
「八雲様は、この雲居を治めているのがどなたかお分かりですか?」
「何よ、初等科の授業でも始める気?」
「いいえ、本気で伺っております」
いたって真面目な顔をする宇龍。
本当にむかつく。
「この雲居を治めるのは大巫女様。大巫女様をお助けするために私たちがいるんでしょ」
深山に入る前から何度も聞かされた話。
物心ついた時からずっと言われ続けてきた。
「そうです。しかし、雲居の外では少し事情が違うのです」
あぁー、聞いたことがある。
「他国では国の長がすべての政を行います。象徴の対象である大巫女様とは違い、その権力も富もすべて1か所に集中するのです」
「ふーん」
「そして、国を治める長はその血縁者が継承していきます」
「じゃあ、尊は」
「おそらく、かなり中央政権に近い血を引いた方だと思います」
やけにはっきりと言う宇龍。
なんで、宇龍はそんなことがわかるんだろう。
尊との面識なんてないはずなのに。
「こう見えても神官の家系でしてね。人には見えないものが時々見えるんです」
人には見えないもの。
その言葉を聞いて、私の足が止まった。
***
「八雲様、大丈夫ですか?」
「え、ええ」
精一杯平気な振りをして、私は顔を上げた。
動揺してはダメ。怪しまれてしまうから。なんでもない顔をしていないと。
「人とは違う力を持つことは、化け物の証ではありませんよ」
ウゥッ。
酷い。
人の気も知らないで・・・
宇龍の一言で、私の仮面ははがれてしまった。
私は子供のころから人には聞こえないものが聞こえる。
もちろんいつもってわけではないけれど、確かに聞こえる。
それは、忠告だったり、嘆きだったり、悲しみや怒りの感情が込められた声。
小さなころは自分だけでなくみんなに聞こえているものいた。
でも、そのことを口にするたびに私は周囲から浮いていった。
変わった子。気持ち悪い子。
とうとう母様までが私を避けるようになった。
だから、私は口を閉ざした。
それが私の処世術。
知ったようなことを言わないでほしい。
***
「怒りましたか?」
「いいえ」
こんなところで本性を現すつもりなんてない。
それに、
「あなたが言うように、尊が中央の政権に近い人物であるなら稲早の失踪にもかかわっているかもしれないじゃない」
「そうですね。でも、彼は決して何も言いません」
確かに、そうかもしれない。
「じゃあ、どうするの?」
何の手掛かりもないのに。
「八雲様は一緒にいた青年を覚えていますか?」
「ええ」
旅装束の尊とは違い、普段着姿の若者。
中の国の民にしては血色のいい、彫の深い顔立ちだった。
「着ているものから見て、中の国の住人でおそらく農業をしている者でしょう」
「農民?」
「ええ。それに顔立ちは中の国の民とは少し違いますから、近年こちらに移り住んだ者です」
なるほど。
瞬時にそんなことまで考えていたなんて、すごい。
「町の東に広がる農村地帯の一角に、移住者たちが多く住む村があります。まずはそこへ向かってみましょう」
再び歩き始めた宇龍。
今更反抗する気もなくなり、私もそれに続いた。
***
小一時間かけてやってきた東の村。
普段は深山にいて緑深い山の中に暮らしているけれど、ここはまた違った意味で緑の大地。
人の手が加えられきれいに区画整理された農地が見渡す限り広がっている。
「すごーい」
私の口から出た素直な感想。
米、麦、野菜、果物。
どの区画からも豊かに実った作物が見える。
「素晴らしいでしょ。ここが中の国の作物の半分近くを支えているんです」
「へえー」
見れば見るほど、誘拐や拉致とは無縁に思える土地。
こんなところに、稲早がいるとは思えない。
「少し休みますか?」
「ええ」
息を切らした私を気遣うように、宇龍が木陰に連れて行ってくれた。
近くにあった切り株に腰を下ろし、あたりを見回す。
フ―。
いい景色。
宇龍は私から少し距離をとって座っている。
きっと、宇龍は私の能力がわかっていて、時間をくれているんだ。
***
木漏れ日の中、スーっと目を閉じる。
田舎の村だけあって人の気配も喧騒も聞こえてこない。
ただ耳に入ってくるのは風の音と、木々の揺れる音。
しばらくその音に耳を傾ける。
そのうちに聞こえてきた鳥の声。
ん?
かわいそうな少女?
異国の人間。
危険。
そんなフレーズが耳に入ってきた。
さらに意識を集中すると、声が聞こえてくるのは村の端。
一緒に流れ込んでくる感情は、悲しみと悲哀。
稲早がいるとすればそこしかなさそう。
「何かわかりましたか?」
頃合いを見計らって宇龍が声をかけてきた。
「うん。多分・・・あっち」
気配のした方を指さす。
「行ってみましょう」
うん。
立ち上がり、差し出された宇龍の手を取った。
「ただし」
一歩踏み出した私を振り返る宇龍。
「何?」
「いいですか、絶対に暴走しないでください。まずは私が行きますから必ず私の後ろにいてください」
はあ?
何をいまさらと言いかけて、言葉にせず睨みつけた。
「いいですね」
低い声で念押しされ、
「はぁい」
返事をするしかない。
とにかく稲早を助けたい。その思いしかなかった。
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