後宮で侍女になった私は精霊に好かれている

精霊に守られ世界最強の転生者になりました

九.五、薬学,文字の勉強〜卒業〜

一年目

「じゃあ、これは分かるか？」

薬学、文字の勉強は文字の勉強から始まった。

「これは、ひがし です。」

「正解だ。」

こんな感じだった。

二年目

「らんがく はどう書く？」

書きの勉強になった。

「蘭学 です。」

「正解だ。」

こんな感じだった。

三年目から六年目

薬学の勉強になった。

薬草の名前や調合方法を主に学んだ。

更には毒に慣れる危険な実験も自ら行った。
少し舐めてみたり、皮膚に当ててみたりもした。

ところで、今まで勉学しかして来なかったから、自分の容姿の変わりように気が付かなかった。自分で言うのもなんだか、美人になった気がする。
気付けば二重にもなっている。

お風呂に入っている時も勉強の事しか頭になかったから、髪型にも気を配っていなかったが、おじさんの奥さんに毎日綺麗にしてもらっていたから、とても綺麗だ。

奥さんの赤ちゃんが産まれたときも、おしめを変えたり、ご飯を食べさせたり、寝かしつけたり、たくさんお世話を手伝った。

気が付けばこの六年間、たくさんの思い出があった。
勉強だけじゃなく、生きていくための社会の勉強もした。赤ちゃんのお世話も手伝い、とても楽しかった。

こうして私は六年間の薬屋修行を卒業した。