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37、第一王妃の秘密
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ーーグレナディエ王国が建国してから五百年以上。
マイリスを除く、十三代全ての王様の第一王妃は皆、若くして亡くなっていた。
そのほとんどが、嫁いで来てから徐々に体調を崩し原因不明の病に悩まされるのだ。
そして、子どもを授かっても流産を繰り返し、運良く妊娠が継続したとしても出産の時に命を落とす者ばかりだった。
いつしか、『グレナディエ王国の第一王妃は呪われている』という噂が、貴族間でまことしやかに語り継がれることとなった。
それでも、王族とパイプを持ちたいという貴族はいつの時代にもいて、自分の娘を犠牲にしてでも権力を手にしたい父親が後を経たなかった。
その為、十三代までは貴族の娘が第一王妃に選ばれていたのだ。
しかし、十四年前の流行り病のせいで貴族の人数も著しく減ってしまった。
白死病から生き残ることができた娘の命を、みすみす死ぬと分かっているのに第一王妃に差し出す父親はいない。
近隣の国から迎え入れる案もあったが、王妃がすぐに亡くなってしまえば外交問題に発展しかねない。
マイリスの花嫁探しは難航していた。
そんな時、先代の王が病に臥せったのだ。
皆が焦っていた。
そんな時、声をあげたのがジャキエだ。
ちょうど良い娘がいる、と。
「それが、私だったのですね」
リルの言葉に、マイリスがそうだと小さく頷いた。
「……騙されて連れて来られたと聞いた時は、すぐに帰そうと思っていたんだ」
固く握られていたマイリスの拳が開き、今度は強くリルの手を包み込む。
「でも、君を帰してやれなかった」
「ーーどうして?」
「分からない……。一目見た時から、君のことばかり考えているんだ」
「うーん。特に美人でもないのに、それは不思議ですね」
背が高くてスタイルが良いわけでも、背が低くて可愛らしいわけでもない。
透き通るような白い肌や、華やかな目鼻立ちも持ち合わせていない。
至って標準。さして印象にも残らない普通の娘だとリルは自負している。
「そんなことはない!君は誰より綺麗で可愛い」
「は、はぁ」
人の好みとは千差万別らしい……。
幾度となく、褒めてくれていたのは、お世辞ではなく本心だったのか。
今更ながら恥ずかしくなってリルは頬が熱くなる。
「君の命を助ける為には、君を手放さなければならない。しかし、どんどん離れがたくなって、君を手に入れたくて。もう、自分でもどうして良いか分からなかった」
マイリスの伏せたまつ毛が震えている。
リルは初めて会った日のことを思い出していた。
あの日、庭園でこんな風に彼の伏せたまつ毛を眺めていたっけ。
結婚すると宣言した時、彼は複雑そうな表情をした。
今ならその理由が分かる気がする。
「昔よりも今は医療も発達している。それに、君は城に来てからの方が健康的になった」
(孤児院よりいっぱい、ご飯食べられるようになったからね……)
リルは思わず苦笑いする。
「子どもさえ作らなければ大丈夫なんじゃないか。そう思ったんだ……」
「だから、避妊をしていたんですね」
「二人の時間を楽しみたいと言ったのも嘘じゃない。本当の気持ちだ。しかし、愚かな私のせいですぐに身篭ってしまったが……」
妊娠に気付いた時も、マイリスは喜んではいなかった。
むしろ絶望に打ちひしがれているようだった。
「ーーでも、君は予想に反して健康そのものだったし、お腹の子も問題なく育っていた。君なら、このくだらない呪いもその明るさで吹き飛ばしてくれるんじゃないかと思ったよ」
しかし、それが面白くない連中もいたのだとマイリスは言った。
第二王妃に納まろうと画策していたノワ嬢だ。
王が平民の妃を寵愛しているという噂は貴族間にも聴こえ伝わっている。
その上、子まで授かり、王妃は一向に床に伏せる気配もない。
何事もなくそのままリルが出産し王妃のままでいれば、自分には二度とチャンスは巡って来ない。
そこで、ノワ嬢はリルに恨みを持っているジャキエを利用し、早めに始末しようとしたのだ。
遅かれ早かれ、どうせ第一王妃は死ぬのだからと。
「城の中だから安全だと思って、油断していた自分を殴りたいよ。ポンプルムースからの報告によると、伯爵家から最近、紹介されて城に働きに来ていた連中は皆、買収されていた」
さすが、ポンプルムース宰相。もう、犯人の一味を特定したのか。仕事が早い。
クレモンティーヌを呼びに来たあのメイドもそうだったのだろう。
見たことのない顔だった。
リルを一人にする為に、理由を付けてクレモンティーヌを引き離したのだ。
「城の警備が手薄になる時間を調べて実行したらしい」
確かにちょうど、騎士達がお昼休憩に入る時間帯で、警備も半分の数になる。
だからジャキエは誰にも見つからず城の裏から侵入できた。
しかし、その後クラウドがアポなし訪問してくれたお陰で、その姿を見られてしまったのだけれど。
「雇われていた者達は、計画までは知らされていなかった。実行犯はジャキエなのだから、ジャキエさえいなくなれば例え疑われてもノワ嬢が黒幕だという証拠はない。完全犯罪を成し遂げられると思ったのだろう」
だけど、皮肉にもリルは助かってジャキエは捕まった。
「君をこんな危ない目に合わせてしまった。私は自分が許せない」
「ーーもし、初めに私が結婚を嫌がって、孤児院に帰ると言っていたなら。あなたはきっと、帰してくれていたわ。結婚を決めたのも妊娠したのも全て私の意思よ」
「リル……。でも最初に呪いの話をしていたら、君は結婚を承諾しなかっただろう?それが怖くて、私は君に話すことができなかった。ズルい人間なんだ」
「でも、最後にはきっと引き受けていたと思うわ。一目惚れをしたのは私も同じだから」
「リル……!」
マイリスに強く抱きしめられて、自分が選んだ道は決して間違いではなかったとリルは思う。
「それに、歴代の第一王妃が体調を崩してきた理由。私、分かるような気がするの。それは決して呪いなんかじゃないわ」
マイリスを除く、十三代全ての王様の第一王妃は皆、若くして亡くなっていた。
そのほとんどが、嫁いで来てから徐々に体調を崩し原因不明の病に悩まされるのだ。
そして、子どもを授かっても流産を繰り返し、運良く妊娠が継続したとしても出産の時に命を落とす者ばかりだった。
いつしか、『グレナディエ王国の第一王妃は呪われている』という噂が、貴族間でまことしやかに語り継がれることとなった。
それでも、王族とパイプを持ちたいという貴族はいつの時代にもいて、自分の娘を犠牲にしてでも権力を手にしたい父親が後を経たなかった。
その為、十三代までは貴族の娘が第一王妃に選ばれていたのだ。
しかし、十四年前の流行り病のせいで貴族の人数も著しく減ってしまった。
白死病から生き残ることができた娘の命を、みすみす死ぬと分かっているのに第一王妃に差し出す父親はいない。
近隣の国から迎え入れる案もあったが、王妃がすぐに亡くなってしまえば外交問題に発展しかねない。
マイリスの花嫁探しは難航していた。
そんな時、先代の王が病に臥せったのだ。
皆が焦っていた。
そんな時、声をあげたのがジャキエだ。
ちょうど良い娘がいる、と。
「それが、私だったのですね」
リルの言葉に、マイリスがそうだと小さく頷いた。
「……騙されて連れて来られたと聞いた時は、すぐに帰そうと思っていたんだ」
固く握られていたマイリスの拳が開き、今度は強くリルの手を包み込む。
「でも、君を帰してやれなかった」
「ーーどうして?」
「分からない……。一目見た時から、君のことばかり考えているんだ」
「うーん。特に美人でもないのに、それは不思議ですね」
背が高くてスタイルが良いわけでも、背が低くて可愛らしいわけでもない。
透き通るような白い肌や、華やかな目鼻立ちも持ち合わせていない。
至って標準。さして印象にも残らない普通の娘だとリルは自負している。
「そんなことはない!君は誰より綺麗で可愛い」
「は、はぁ」
人の好みとは千差万別らしい……。
幾度となく、褒めてくれていたのは、お世辞ではなく本心だったのか。
今更ながら恥ずかしくなってリルは頬が熱くなる。
「君の命を助ける為には、君を手放さなければならない。しかし、どんどん離れがたくなって、君を手に入れたくて。もう、自分でもどうして良いか分からなかった」
マイリスの伏せたまつ毛が震えている。
リルは初めて会った日のことを思い出していた。
あの日、庭園でこんな風に彼の伏せたまつ毛を眺めていたっけ。
結婚すると宣言した時、彼は複雑そうな表情をした。
今ならその理由が分かる気がする。
「昔よりも今は医療も発達している。それに、君は城に来てからの方が健康的になった」
(孤児院よりいっぱい、ご飯食べられるようになったからね……)
リルは思わず苦笑いする。
「子どもさえ作らなければ大丈夫なんじゃないか。そう思ったんだ……」
「だから、避妊をしていたんですね」
「二人の時間を楽しみたいと言ったのも嘘じゃない。本当の気持ちだ。しかし、愚かな私のせいですぐに身篭ってしまったが……」
妊娠に気付いた時も、マイリスは喜んではいなかった。
むしろ絶望に打ちひしがれているようだった。
「ーーでも、君は予想に反して健康そのものだったし、お腹の子も問題なく育っていた。君なら、このくだらない呪いもその明るさで吹き飛ばしてくれるんじゃないかと思ったよ」
しかし、それが面白くない連中もいたのだとマイリスは言った。
第二王妃に納まろうと画策していたノワ嬢だ。
王が平民の妃を寵愛しているという噂は貴族間にも聴こえ伝わっている。
その上、子まで授かり、王妃は一向に床に伏せる気配もない。
何事もなくそのままリルが出産し王妃のままでいれば、自分には二度とチャンスは巡って来ない。
そこで、ノワ嬢はリルに恨みを持っているジャキエを利用し、早めに始末しようとしたのだ。
遅かれ早かれ、どうせ第一王妃は死ぬのだからと。
「城の中だから安全だと思って、油断していた自分を殴りたいよ。ポンプルムースからの報告によると、伯爵家から最近、紹介されて城に働きに来ていた連中は皆、買収されていた」
さすが、ポンプルムース宰相。もう、犯人の一味を特定したのか。仕事が早い。
クレモンティーヌを呼びに来たあのメイドもそうだったのだろう。
見たことのない顔だった。
リルを一人にする為に、理由を付けてクレモンティーヌを引き離したのだ。
「城の警備が手薄になる時間を調べて実行したらしい」
確かにちょうど、騎士達がお昼休憩に入る時間帯で、警備も半分の数になる。
だからジャキエは誰にも見つからず城の裏から侵入できた。
しかし、その後クラウドがアポなし訪問してくれたお陰で、その姿を見られてしまったのだけれど。
「雇われていた者達は、計画までは知らされていなかった。実行犯はジャキエなのだから、ジャキエさえいなくなれば例え疑われてもノワ嬢が黒幕だという証拠はない。完全犯罪を成し遂げられると思ったのだろう」
だけど、皮肉にもリルは助かってジャキエは捕まった。
「君をこんな危ない目に合わせてしまった。私は自分が許せない」
「ーーもし、初めに私が結婚を嫌がって、孤児院に帰ると言っていたなら。あなたはきっと、帰してくれていたわ。結婚を決めたのも妊娠したのも全て私の意思よ」
「リル……。でも最初に呪いの話をしていたら、君は結婚を承諾しなかっただろう?それが怖くて、私は君に話すことができなかった。ズルい人間なんだ」
「でも、最後にはきっと引き受けていたと思うわ。一目惚れをしたのは私も同じだから」
「リル……!」
マイリスに強く抱きしめられて、自分が選んだ道は決して間違いではなかったとリルは思う。
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