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【24】品行方正~ロミオとジュリエット、巌流島にていざ決戦す(白熊を添えて)
報国院っていいなwww
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さて、そんな真剣勝負の間、後ろで暇を持て余した幾久と御堀が、いつの間にか出てきたボールで遊んでいた。
御堀は器用に袴でリフティングしているが、よく見ると足元はスニーカーだ。
幾久もウサギを抱えたまま遊んでいるので、そのたびにウサギの耳がぴょこぴょこ動いて笑いを誘った。
上手い具合に狭い場所で、楽しそうに遊んでいる。
すると、杖での戦いにはそこまで慣れていないのだろう、久坂が叫んだ。
「御堀!どうにかしろ!」
「無理です」
「返事が早い!なんとかしろ!」
「無理ですぅ」
「いっくんには言ってない!ってか、なんで外郎食ってんだよ!」
久坂が叫ぶと、確かに幾久はまた外郎を食べていた。
それを見てどっと笑いが起き、幾久が言った。
「え?外郎って食べる以外になんか使う方法ってあります?外郎は武器になりませんよ」
その答えに会場は更に笑いに包まれる。
山縣がぼそっと答えた。
「違う、そうじゃない」
そう、まさにそうじゃないのだが、会場が笑いの渦に包まれたので久坂は剣を降ろし、普も下ろした。
「もうやだ。面倒くさい。こいつらの為に疲れたくない」
やーめた、と久坂が言うと、普も杖を降ろした。
「そうですね。勝負はまた今度でも」
えぇー、と生徒からブーイングが起きるが、時間もそう使う訳にもいかない。
「でもさ、これどうやって回収すんの。オチはどこなんだよ、オチは」
久坂が言うと、幾久がくいっと上手を指差した。
「あれです」
すると、舞台の上手から、真っ白なクマの、ふっかふかの縫いぐるみのような着ぐるみを着た瀧川が現れた。
「こんにちは!報国院のお兄さんたち!しろくまだよ!」
見たまんまの姿とセリフに生徒が呆然としていたら、わーっという掛け声とともに、園児たちが現れた。
皆、白いセーターに白いズボンに白いタイツ、そして頭には耳のついたしろくまの帽子をかぶっている。
両手に鈴やタンバリンを持って出てきた。
「さーみんな!報国院のおにいちゃんに、ごあいさつをおねがいしまーすクマ!」
瀧川が言うと園児たちが「せーの」で叫んだ。
「報国院のおにいちゃんたち、ごそつぎょう、おめでとうございます!」
しろくま保育園の園児たちは、報国院の生徒とも関りが深い。
特に千鳥クラスは日常で実習に行ったり面倒をみたりしていた。
「ずっと、あそんでくださって、ありがとうございました!」
そう言って園児たちは、わーっとタンバリンを鳴らし、鈴を鳴らす。
可愛い様子にほっこりしていると、瀧川が言った。
「では皆さん、地球部のエンディングは、しろくは保育園のみなさんと一緒に行います!どうぞ一緒に歌ってください!」
ん?と報国院の生徒全員が首を傾げると、背景に歌詞が映り、大音量で聞いたことのある音楽が流れ始めた。
「くまのこみていた報国院、おしりを出した子一等賞」
流れ始めたのは、しろくま保育園でよく歌われる、日本昔話のエンディングだった。
替え歌を全力で歌う園児の後ろで地球部の面々も肩を組み、左右に揺れながら大声で歌っていた。
いいな、いいな、報国院っていいな
勿論替え歌の歌詞が画面には映っており、誰でも歌えるようになっている。
山縣は腹を抱えて爆笑しながら言った。
「やべえ、宗教みてえじゃん、こえええwwww」
「みんな目が死んでるじゃないか」
一体誰が発案したのかと雪充は思ったが、うきうきと歌っているのは瀧川と品川、そして入江だ。
(あの連中か)
久坂なんか露骨に不機嫌な顔になっていて、高杉がそれを見て笑っている。
一方千鳥クラスは大喜びで、皆が肩を組んで大合唱を始めた。
音楽がエンディングに近づくと、全員ででんぐりかえしをして、ばい、ばい、ばい、園児たちのきれいな「ばいばーい」で幕は下りた。
あまりのカオスなラストに千鳥は大うけで、大爆笑は暫く続き、ブザーが鳴って水谷が挨拶をしてようやっと、静かになったのだった。
地球部の演目でラストだったので、生徒は講堂で全員解散となった。
雪充が、幾久に挨拶にでも行くか、と苦笑していると、先に雪充のスマホにメッセージが届いた。
『幾久です。雪ちゃん先輩、そっち行っていいっすか?』
雪充は『いいよ』と返信した。
まだ生徒が残っている講堂に、幾久達が衣装のまま現れた。
幾久はしっかり縫いぐるみを抱えているので見た瞬間噴出してしまった。
見つけた生徒たちが「よっ!地球部!ありがとな!」とか拍手をしてくれるので、幾久も御堀も照れつつ小さく頭を下げた。
やって来たのは地球部の全員で、雪充の前に並ぶと、雪充は梅屋や前原と顔を見合わせ、後輩に向かって拍手した。
「全く、とんでもないことをしてくれたな」
そう言いながら嬉しそうなのは前原だ。
「いやー惜しい。お金取って良かったのに」
そう言ったのはやはり梅屋だ。
雪充をじっと見つめる後輩に、雪充は笑って言った。
「……これまで先輩たちを僕らも送ったけど、こんなに馬鹿なのは初めて見たよ」
そして続けて言った。
「滅茶苦茶だったけど、滅茶苦茶面白かった。ありがとう」
雪充の言葉に、一年生が全員、ほっとして笑顔で良かった、と笑いあった。
雪充が尋ねた。
「サプライズっていうの、嘘だったんだ?」
「そっす。そう言えば良いってハル先輩に言われて」
幾久の言葉に雪充はふっと笑った。
「見事に騙されたよ」
そういうと、幾久がえへへ、と照れる。
隣に居た御堀が、幾久を軽く肘でつついた。
「幾、それ」
「あ、そっか」
忘れてた、と幾久は抱えていた縫いぐるみを雪充に差し出した。
「これ、雪ちゃん先輩にプレゼントっす」
大きなピーターラビットの縫いぐるみは幾久がさっき舞台で抱えていたものだ。
「僕に?」
雪充が尋ねると、幾久は頷く。
「雪ちゃん先輩、ピーターラビット好きって聞いたんで。だから一緒に舞台に出て貰って」
メガネをかけた縫いぐるみを差し出したまま、幾久は言った。
「オレだと思って、連れてってください」
幾久の告白のような言葉に、先輩たちからおお、と声が上がる。
山縣が言った。
「お前本当に愛されてんな」
「全くね」
でもありがとう、と幾久から雪充は縫いぐるみを受け取った。
「ありがとう。一緒に連れてくよ」
幾久の顔がぱあっと笑顔になり、皆が良かったね、と笑った所だった。
おい、赤根やーめーとけって、空気よめ、という声が聞こえ、幾久は顔を上げた。
すると、そこに居たのは、三年の鷹クラス、赤根だった。
赤根の肩に手を置いて、顔は笑顔だが止めようとしているのは、三年の時山だ。
やめろという時山の静止を振り切り、赤根は幾久の前に立った。
「お前、さっきの舞台でのリフティング」
御堀と幾久が舞台でリフティングして遊んでいた事を言っていると気づき、御堀が前に出ようとしたが、幾久が御堀を抑えた。
赤根はなぜか、怒っているように見えた。
睨むように幾久に言った。
「なんであんな技を見世物に使うんだ!上手いのにどうして本気でやらない!」
うわあ、面倒くさいな、とそこに居た全員が思った。
だが赤根は幾久に向かい、まるで自分が正しい事を言っているという雰囲気で幾久に告げた。
「ふざけてばっかりで、全然使える程上手いのに、こんな舞台でしょうもない使い方をして!そんなだからサッカーも辞めるんだろ」
「赤根!」
雪充が止めに入ろうとしたところを、幾久が雪充の袖を引っ張った。
そしてそのまま、赤根に向かい、見上げて幾久は睨みつけて言った。
「コーチでもないくせに、マジうぜー」
山縣が楽しそうに、いつもは眠くて半分くらい閉じたままの目をかっと見開いた。
「サッカーサッカー言いますけど、先輩って卒業したらどこのチームに所属するんスか?」
幾久が面倒くさそうに言うと、赤根はむっとした顔で幾久に返した。
「俺は関西の大学のサッカー部に決まってる」
赤根は鷹クラスだから成績は悪くない。
「ってことは現状プロの戦力にならないって事じゃないっスか」
幾久の言う通りで、プロの即戦力として認められないからこそオファーもなかった。
だから赤根は大学でサッカー部に入り、そこで実力を伸ばすしかない。
幾久は続けて言った。
「ケートスにユースで所属してんのに、二部リーグでもいらないって事っすよね、その下でも」
幾久の言う通りで、赤根は唇を噛み締めた。
ケートスは二部リーグなので当然他に三部リーグのクラブ、または更にリーグがあるのだが、赤根にはどこからもオファーはなかった。
なぜならデビューもしていないから試合にも出たことはないし、報国院にはサッカー部も存在せず、あくまでユースに所属しているだけの要するに『生徒』でしかない。
赤根が黙っているので、幾久は続けた。
「先輩だから一応遠慮はしてましたけど、そこまでサッカーがどうのって主張するわりに、プロ未満って事じゃないっすか」
「お前に言われる筋合いはない!」
「そーっすよ。関係ないのにいちいちオレに文句つけてきたのそっちじゃないっすか。オレ全然関係ねーのにホント迷惑っす」
幾久の言う通りで赤根は黙ってしまう。
御堀は器用に袴でリフティングしているが、よく見ると足元はスニーカーだ。
幾久もウサギを抱えたまま遊んでいるので、そのたびにウサギの耳がぴょこぴょこ動いて笑いを誘った。
上手い具合に狭い場所で、楽しそうに遊んでいる。
すると、杖での戦いにはそこまで慣れていないのだろう、久坂が叫んだ。
「御堀!どうにかしろ!」
「無理です」
「返事が早い!なんとかしろ!」
「無理ですぅ」
「いっくんには言ってない!ってか、なんで外郎食ってんだよ!」
久坂が叫ぶと、確かに幾久はまた外郎を食べていた。
それを見てどっと笑いが起き、幾久が言った。
「え?外郎って食べる以外になんか使う方法ってあります?外郎は武器になりませんよ」
その答えに会場は更に笑いに包まれる。
山縣がぼそっと答えた。
「違う、そうじゃない」
そう、まさにそうじゃないのだが、会場が笑いの渦に包まれたので久坂は剣を降ろし、普も下ろした。
「もうやだ。面倒くさい。こいつらの為に疲れたくない」
やーめた、と久坂が言うと、普も杖を降ろした。
「そうですね。勝負はまた今度でも」
えぇー、と生徒からブーイングが起きるが、時間もそう使う訳にもいかない。
「でもさ、これどうやって回収すんの。オチはどこなんだよ、オチは」
久坂が言うと、幾久がくいっと上手を指差した。
「あれです」
すると、舞台の上手から、真っ白なクマの、ふっかふかの縫いぐるみのような着ぐるみを着た瀧川が現れた。
「こんにちは!報国院のお兄さんたち!しろくまだよ!」
見たまんまの姿とセリフに生徒が呆然としていたら、わーっという掛け声とともに、園児たちが現れた。
皆、白いセーターに白いズボンに白いタイツ、そして頭には耳のついたしろくまの帽子をかぶっている。
両手に鈴やタンバリンを持って出てきた。
「さーみんな!報国院のおにいちゃんに、ごあいさつをおねがいしまーすクマ!」
瀧川が言うと園児たちが「せーの」で叫んだ。
「報国院のおにいちゃんたち、ごそつぎょう、おめでとうございます!」
しろくま保育園の園児たちは、報国院の生徒とも関りが深い。
特に千鳥クラスは日常で実習に行ったり面倒をみたりしていた。
「ずっと、あそんでくださって、ありがとうございました!」
そう言って園児たちは、わーっとタンバリンを鳴らし、鈴を鳴らす。
可愛い様子にほっこりしていると、瀧川が言った。
「では皆さん、地球部のエンディングは、しろくは保育園のみなさんと一緒に行います!どうぞ一緒に歌ってください!」
ん?と報国院の生徒全員が首を傾げると、背景に歌詞が映り、大音量で聞いたことのある音楽が流れ始めた。
「くまのこみていた報国院、おしりを出した子一等賞」
流れ始めたのは、しろくま保育園でよく歌われる、日本昔話のエンディングだった。
替え歌を全力で歌う園児の後ろで地球部の面々も肩を組み、左右に揺れながら大声で歌っていた。
いいな、いいな、報国院っていいな
勿論替え歌の歌詞が画面には映っており、誰でも歌えるようになっている。
山縣は腹を抱えて爆笑しながら言った。
「やべえ、宗教みてえじゃん、こえええwwww」
「みんな目が死んでるじゃないか」
一体誰が発案したのかと雪充は思ったが、うきうきと歌っているのは瀧川と品川、そして入江だ。
(あの連中か)
久坂なんか露骨に不機嫌な顔になっていて、高杉がそれを見て笑っている。
一方千鳥クラスは大喜びで、皆が肩を組んで大合唱を始めた。
音楽がエンディングに近づくと、全員ででんぐりかえしをして、ばい、ばい、ばい、園児たちのきれいな「ばいばーい」で幕は下りた。
あまりのカオスなラストに千鳥は大うけで、大爆笑は暫く続き、ブザーが鳴って水谷が挨拶をしてようやっと、静かになったのだった。
地球部の演目でラストだったので、生徒は講堂で全員解散となった。
雪充が、幾久に挨拶にでも行くか、と苦笑していると、先に雪充のスマホにメッセージが届いた。
『幾久です。雪ちゃん先輩、そっち行っていいっすか?』
雪充は『いいよ』と返信した。
まだ生徒が残っている講堂に、幾久達が衣装のまま現れた。
幾久はしっかり縫いぐるみを抱えているので見た瞬間噴出してしまった。
見つけた生徒たちが「よっ!地球部!ありがとな!」とか拍手をしてくれるので、幾久も御堀も照れつつ小さく頭を下げた。
やって来たのは地球部の全員で、雪充の前に並ぶと、雪充は梅屋や前原と顔を見合わせ、後輩に向かって拍手した。
「全く、とんでもないことをしてくれたな」
そう言いながら嬉しそうなのは前原だ。
「いやー惜しい。お金取って良かったのに」
そう言ったのはやはり梅屋だ。
雪充をじっと見つめる後輩に、雪充は笑って言った。
「……これまで先輩たちを僕らも送ったけど、こんなに馬鹿なのは初めて見たよ」
そして続けて言った。
「滅茶苦茶だったけど、滅茶苦茶面白かった。ありがとう」
雪充の言葉に、一年生が全員、ほっとして笑顔で良かった、と笑いあった。
雪充が尋ねた。
「サプライズっていうの、嘘だったんだ?」
「そっす。そう言えば良いってハル先輩に言われて」
幾久の言葉に雪充はふっと笑った。
「見事に騙されたよ」
そういうと、幾久がえへへ、と照れる。
隣に居た御堀が、幾久を軽く肘でつついた。
「幾、それ」
「あ、そっか」
忘れてた、と幾久は抱えていた縫いぐるみを雪充に差し出した。
「これ、雪ちゃん先輩にプレゼントっす」
大きなピーターラビットの縫いぐるみは幾久がさっき舞台で抱えていたものだ。
「僕に?」
雪充が尋ねると、幾久は頷く。
「雪ちゃん先輩、ピーターラビット好きって聞いたんで。だから一緒に舞台に出て貰って」
メガネをかけた縫いぐるみを差し出したまま、幾久は言った。
「オレだと思って、連れてってください」
幾久の告白のような言葉に、先輩たちからおお、と声が上がる。
山縣が言った。
「お前本当に愛されてんな」
「全くね」
でもありがとう、と幾久から雪充は縫いぐるみを受け取った。
「ありがとう。一緒に連れてくよ」
幾久の顔がぱあっと笑顔になり、皆が良かったね、と笑った所だった。
おい、赤根やーめーとけって、空気よめ、という声が聞こえ、幾久は顔を上げた。
すると、そこに居たのは、三年の鷹クラス、赤根だった。
赤根の肩に手を置いて、顔は笑顔だが止めようとしているのは、三年の時山だ。
やめろという時山の静止を振り切り、赤根は幾久の前に立った。
「お前、さっきの舞台でのリフティング」
御堀と幾久が舞台でリフティングして遊んでいた事を言っていると気づき、御堀が前に出ようとしたが、幾久が御堀を抑えた。
赤根はなぜか、怒っているように見えた。
睨むように幾久に言った。
「なんであんな技を見世物に使うんだ!上手いのにどうして本気でやらない!」
うわあ、面倒くさいな、とそこに居た全員が思った。
だが赤根は幾久に向かい、まるで自分が正しい事を言っているという雰囲気で幾久に告げた。
「ふざけてばっかりで、全然使える程上手いのに、こんな舞台でしょうもない使い方をして!そんなだからサッカーも辞めるんだろ」
「赤根!」
雪充が止めに入ろうとしたところを、幾久が雪充の袖を引っ張った。
そしてそのまま、赤根に向かい、見上げて幾久は睨みつけて言った。
「コーチでもないくせに、マジうぜー」
山縣が楽しそうに、いつもは眠くて半分くらい閉じたままの目をかっと見開いた。
「サッカーサッカー言いますけど、先輩って卒業したらどこのチームに所属するんスか?」
幾久が面倒くさそうに言うと、赤根はむっとした顔で幾久に返した。
「俺は関西の大学のサッカー部に決まってる」
赤根は鷹クラスだから成績は悪くない。
「ってことは現状プロの戦力にならないって事じゃないっスか」
幾久の言う通りで、プロの即戦力として認められないからこそオファーもなかった。
だから赤根は大学でサッカー部に入り、そこで実力を伸ばすしかない。
幾久は続けて言った。
「ケートスにユースで所属してんのに、二部リーグでもいらないって事っすよね、その下でも」
幾久の言う通りで、赤根は唇を噛み締めた。
ケートスは二部リーグなので当然他に三部リーグのクラブ、または更にリーグがあるのだが、赤根にはどこからもオファーはなかった。
なぜならデビューもしていないから試合にも出たことはないし、報国院にはサッカー部も存在せず、あくまでユースに所属しているだけの要するに『生徒』でしかない。
赤根が黙っているので、幾久は続けた。
「先輩だから一応遠慮はしてましたけど、そこまでサッカーがどうのって主張するわりに、プロ未満って事じゃないっすか」
「お前に言われる筋合いはない!」
「そーっすよ。関係ないのにいちいちオレに文句つけてきたのそっちじゃないっすか。オレ全然関係ねーのにホント迷惑っす」
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