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【3.5】益者三友~どちゃくそ煩いOB達
先輩は滅茶滅茶かっこいい
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物販のテントに戻ると、ちょうど待っていたスタッフさんが幾久を呼んだ。
「あ、いっくん、宮部さんがさっき探しに来てたんだよ?連絡ちょうだいって」
「え、まじっすか」
スマホを見ると、確かに着信が入ってた。
「気づかなかった」
「どうせ中だから、向かいながら電話して」
「そうします」
幾久が向かおうとすると、スタッフさんが幾久のパスをTシャツから出した。
「じゃあ、気を付けて!」
「いってくるっす!」
幾久は宮部に連絡を入れると、さっき通ったゲートの向こうに来てくれていた。
「すみません、気づかなくて」
「ああ、気にしなくていいよ。ぼちぼち時間だからと思ってね。間に合ってよかった」
まだほかにもバイトがあるのか、と幾久は頷く。
通り過ぎる派手なバンドの人が「宮部さーん」とか「みやべっちおーつ」と声をかけてくる。
おまけに通り過ぎるスタッフが、幾久の顔を見て、ぺこりと頭を下げていく。
(なんか丁寧だなあ)
ひょっとしなくても、宮部はすごくエライ人なのでは。
幾久は思ったのだった。
プレハブから、青木が顔をのぞかせた。
「あ、きたきたきた!待ってたよーいっくんんん!」
がばっと抱きつかれそうになり、幾久はさっと青木を避けた。
「お疲れさまっす」
「もー、ほんとつれない」
しかし、幾久のとなりにまわるとがっちりと肩に腕をまわしてきて、その腕には幾久が昨日つけたミサンガがあった。
「いまから仕事だからさ、見てってよ」
「いいんすか?」
仕事の邪魔になるのじゃないか、と幾久は思ったが、宮部は吹き出して言った。
「そのためにアオのヤツ、いっくんわざわざ呼んでんだから」
青木はちっと舌打ちする。
「うっせーな」
すると通りすがりのバンドマンっぽい人が、声をかけてきた。
「アオ、かわいいの連れてんじゃん。弟?」
「みたいなもん。かわいーだろ!」
「かわいーかわいー!高校生?」
派手なお兄さんに声をかけられて幾久は頷いた。
「一年っす」
「うわー!去年まで!中学生!かっわいい!!」
言うとバンドマンの人は、リストバンドをひとつ外して幾久の腕に通した。
「あげる!うちのバンドもよろしくね!」
「え?いいんすか?」
バンドマンということは芸能人で、有名人というのではないのだろうか。
「いいっていいって!」
バンドマンの人が幾久の頭を撫でるが、青木がそれをはたく。
「あんま触るな」
青木が言うと、後ろから誰かがプレハブから出てきた。
「それはいいけど、アオ、時間だから」
そう言って声をかけてきたのは、めちゃくちゃカッコいい、男前のお兄さんだった。
あまりにかっこよくて、つい見とれていると、お兄さんは先を歩いて行った。
「リーダーこっわ」
そう言って、青木はさっきのかっこいいお兄さんの後をついていく。
と、その後を来原とナムがついてきた。
来原は素顔だったが、ナムは相変わらずのマスク姿だ。
「お二人もバイトっすか?」
幾久が尋ねると青木は吹き出しながら「そうだよ」と答え、来原もナムも頷く。
青木が言う。
「これから、バイト頑張ったいっくんに、特等席でライブ見せてあげる」
「まじっすか?」
それはちょっと嬉しい。
「あれ?ライブに興味持ってくれた?」
青木が言うと、幾久は頷く。
「さっき、あっちのステージで見たんですけど、面白かったっす!塩やきそばも食べたんすけど、めちゃおいしくて!フェス、楽しいっすね!」
「でしょ?」
「でもさっきはステージ遠かったから、近いところで見れるの嬉しいっす」
興味を持てば、近くでみたいと思ってしまう。
素直に言うと、青木は頷く。
「だから、いっちゃんいい席で見せてあげる。アオ先輩のコネに感謝してね」
「するっす!」
バンドの有名人ってよく判らないけれど、他にかっこいい人もいるかもしれない。
それにオオトリはグラスエッジだと聞いたし、近くで有名人を見れるチャンスだ。
御門寮の出身なら、よしひろの所の練習生よりそういうカッコイイ人の方がよかったかもなーと幾久は騒がしい先輩達を思い出して考える。
しかし青木が音楽関係者だったおかげで、こうしてタダでフェスを見れるのだから、ありがたいのは間違いない。
ステージの中をぐいぐい青木が進んでいくが、本当にこんなところまではいれるんだな、と幾久はものめずらしくあちこちを見る。
鉄骨で組み込まれた大きな舞台は、いろんな見たことがない機材がたくさんあってそれだけでワクワクする。
歓声が上がってしばらく、ばたばたとスタッフさんが走り出していた。皆、グラスエッジのTシャツを着ていた。
青木はそんな中を堂々と進んでゆく。
「いっくん、こっちの袖で見てなよ」
「はい」
こんな近くで本当にいいのかな、まるでスタッフみたいだ、と思うが青木を誰も止めないのでかまわないのだろう。
すると、ばたばたしていたスタッフが、青木になにか確認した。
「アオさん、オッケー」
スタッフがそう言いながら走り回っている。
ふと見ると、さっきのかっこいい、青木が「リーダー」と呼んだ人が、幾久の近くに立っていた。
かっこいいんだけど、なんだかどこかで見た気がするし、誰かに似ている気がする。
(誰だっけ?俳優さんとか?それともテレビで見たりしたかなあ?)
音楽番組をそう見ない幾久は首を傾げるが中々思い出せない。
スタッフの声がかかる。
「オンさん、出ます!」
拍手とか、はい、とか、そういった音があちこちで起き、さっきのかっこいい男性が、ステージに出て行った。客席に軽く手を挙げると途端、唸るような声が客席から上がり、おんー!と叫び声が上がる。
(おん?)
変な叫び声だな、と思ったが、青木が幾久の頭を撫でた。
「いっくん、見える?」
「あ、ハイ、見えるっすけど」
「もっとこっちで見ていいよ」
「いやいやいや、そんなわけには」
青木が言ったのは舞台の袖も袖、めちゃくちゃ近くだ。いくらバイトでもそこはない。
だが、その様子を見て近くに居たスタッフらしき人が言った。
「アオらの後輩でしょ?遠慮しなくていいって!」
本当にいいのかな、と思うが誰も嫌な顔をしていないので大丈夫なのだろう。
(ひょっとしてアオ先輩って、エライ人なのかなあ)
若いわりに態度も大きいし、誰も逆らわないし。
青木はインカムを確認すると、言った。
「じゃ、僕も出ます」
「え?」
「はい、アオ出まーす!」
スタッフが声を張り上げるが幾久は驚く。
(えー?!舞台に出ちゃうんだ?)
一帯青木は何のスタッフなのだろうか。幾久が驚いていると歓声が上がった。
「きゃああああ!アオ!がんばってー!」
「青木さーん!がんばってくださーい!」
「アオー!!!!!」
「アオだ!アオー!!!こっち向いて!」
なんでスタッフの青木が頑張る必要があるんだろうか。
しかし青木は舞台の上にセッティングしてあるキーボードの前に立つ。
「いっくんおつぅ!よっく見ててな!」
ガタイのいい来原が、タンクトップ姿で現れ、幾久の髪をぐしゃぐしゃっと撫でると舞台に走ってゆく。
「KURUさんだ!」
「KURU!!!!!」
「KURUぅうううううう!」
野太い男の歓声が上がる。
なんか昨日のプロレスより歓声凄くないか?っていうか、なんで練習生がこんなに人気あるんだろう?すると、マスクをかぶったナムが現れ、幾久の前で足を止めた。
幾久がナムと向かい合っていると、ナムはずっとかぶっていたマスクを脱いで、幾久に渡した。
そういえば、ナムの素顔を見るのは初めてだった。
「大事なものだから、預かっといて」
「へ?ナムさん日本語喋れ……」
現れたのは、タイ人の顔、ではなく。
どこからどう見ても日本人の若い男のイケメンで、真っ青に染まった髪をしていた。
腕に巻いたたくさんのブレスとミサンガ、その中には昨日幾久が結んだものもちゃんとある。
流石に幾久もようやく気付いた。
五人組でやけにかっこよくて、ボーカルの髪が鮮やかな紺から水色で、全身に刺青が入った、やたら美しい声のバンド。
青い髪のナムが、舞台に出て、マイクの前に立つ。
うなる地響きのような声の中、舞台の隅から幾久は驚いて言った。
「ひょっとしなくても、みんな、グラスエッジなんすか?!」
「気づくのおせー」
そう言って最後に現れた福原が、幾久の頭をぽんと叩いた。
「見てろよいっくん。俺ら、めちゃめちゃかっけえぞ」
そう言って福原も舞台へ飛び出した。
福原がギターを抱え、目くばせする。
来原がスティックを軽くまわし、リズムを取り始める。オン、と呼ばれた男性がベースをはじき、青木がキーボードの上に手を置く。
ミサンガの結ばれた腕をナムこと、グラスエッジのボーカル、集(あつむ)が掲げ、叫んだ。
「お前らいくぞぉおおお!」
どしん、という来原の力強いドラムの音とともに、そのフェス一番の歓声が海峡に響いた。
「あ、いっくん、宮部さんがさっき探しに来てたんだよ?連絡ちょうだいって」
「え、まじっすか」
スマホを見ると、確かに着信が入ってた。
「気づかなかった」
「どうせ中だから、向かいながら電話して」
「そうします」
幾久が向かおうとすると、スタッフさんが幾久のパスをTシャツから出した。
「じゃあ、気を付けて!」
「いってくるっす!」
幾久は宮部に連絡を入れると、さっき通ったゲートの向こうに来てくれていた。
「すみません、気づかなくて」
「ああ、気にしなくていいよ。ぼちぼち時間だからと思ってね。間に合ってよかった」
まだほかにもバイトがあるのか、と幾久は頷く。
通り過ぎる派手なバンドの人が「宮部さーん」とか「みやべっちおーつ」と声をかけてくる。
おまけに通り過ぎるスタッフが、幾久の顔を見て、ぺこりと頭を下げていく。
(なんか丁寧だなあ)
ひょっとしなくても、宮部はすごくエライ人なのでは。
幾久は思ったのだった。
プレハブから、青木が顔をのぞかせた。
「あ、きたきたきた!待ってたよーいっくんんん!」
がばっと抱きつかれそうになり、幾久はさっと青木を避けた。
「お疲れさまっす」
「もー、ほんとつれない」
しかし、幾久のとなりにまわるとがっちりと肩に腕をまわしてきて、その腕には幾久が昨日つけたミサンガがあった。
「いまから仕事だからさ、見てってよ」
「いいんすか?」
仕事の邪魔になるのじゃないか、と幾久は思ったが、宮部は吹き出して言った。
「そのためにアオのヤツ、いっくんわざわざ呼んでんだから」
青木はちっと舌打ちする。
「うっせーな」
すると通りすがりのバンドマンっぽい人が、声をかけてきた。
「アオ、かわいいの連れてんじゃん。弟?」
「みたいなもん。かわいーだろ!」
「かわいーかわいー!高校生?」
派手なお兄さんに声をかけられて幾久は頷いた。
「一年っす」
「うわー!去年まで!中学生!かっわいい!!」
言うとバンドマンの人は、リストバンドをひとつ外して幾久の腕に通した。
「あげる!うちのバンドもよろしくね!」
「え?いいんすか?」
バンドマンということは芸能人で、有名人というのではないのだろうか。
「いいっていいって!」
バンドマンの人が幾久の頭を撫でるが、青木がそれをはたく。
「あんま触るな」
青木が言うと、後ろから誰かがプレハブから出てきた。
「それはいいけど、アオ、時間だから」
そう言って声をかけてきたのは、めちゃくちゃカッコいい、男前のお兄さんだった。
あまりにかっこよくて、つい見とれていると、お兄さんは先を歩いて行った。
「リーダーこっわ」
そう言って、青木はさっきのかっこいいお兄さんの後をついていく。
と、その後を来原とナムがついてきた。
来原は素顔だったが、ナムは相変わらずのマスク姿だ。
「お二人もバイトっすか?」
幾久が尋ねると青木は吹き出しながら「そうだよ」と答え、来原もナムも頷く。
青木が言う。
「これから、バイト頑張ったいっくんに、特等席でライブ見せてあげる」
「まじっすか?」
それはちょっと嬉しい。
「あれ?ライブに興味持ってくれた?」
青木が言うと、幾久は頷く。
「さっき、あっちのステージで見たんですけど、面白かったっす!塩やきそばも食べたんすけど、めちゃおいしくて!フェス、楽しいっすね!」
「でしょ?」
「でもさっきはステージ遠かったから、近いところで見れるの嬉しいっす」
興味を持てば、近くでみたいと思ってしまう。
素直に言うと、青木は頷く。
「だから、いっちゃんいい席で見せてあげる。アオ先輩のコネに感謝してね」
「するっす!」
バンドの有名人ってよく判らないけれど、他にかっこいい人もいるかもしれない。
それにオオトリはグラスエッジだと聞いたし、近くで有名人を見れるチャンスだ。
御門寮の出身なら、よしひろの所の練習生よりそういうカッコイイ人の方がよかったかもなーと幾久は騒がしい先輩達を思い出して考える。
しかし青木が音楽関係者だったおかげで、こうしてタダでフェスを見れるのだから、ありがたいのは間違いない。
ステージの中をぐいぐい青木が進んでいくが、本当にこんなところまではいれるんだな、と幾久はものめずらしくあちこちを見る。
鉄骨で組み込まれた大きな舞台は、いろんな見たことがない機材がたくさんあってそれだけでワクワクする。
歓声が上がってしばらく、ばたばたとスタッフさんが走り出していた。皆、グラスエッジのTシャツを着ていた。
青木はそんな中を堂々と進んでゆく。
「いっくん、こっちの袖で見てなよ」
「はい」
こんな近くで本当にいいのかな、まるでスタッフみたいだ、と思うが青木を誰も止めないのでかまわないのだろう。
すると、ばたばたしていたスタッフが、青木になにか確認した。
「アオさん、オッケー」
スタッフがそう言いながら走り回っている。
ふと見ると、さっきのかっこいい、青木が「リーダー」と呼んだ人が、幾久の近くに立っていた。
かっこいいんだけど、なんだかどこかで見た気がするし、誰かに似ている気がする。
(誰だっけ?俳優さんとか?それともテレビで見たりしたかなあ?)
音楽番組をそう見ない幾久は首を傾げるが中々思い出せない。
スタッフの声がかかる。
「オンさん、出ます!」
拍手とか、はい、とか、そういった音があちこちで起き、さっきのかっこいい男性が、ステージに出て行った。客席に軽く手を挙げると途端、唸るような声が客席から上がり、おんー!と叫び声が上がる。
(おん?)
変な叫び声だな、と思ったが、青木が幾久の頭を撫でた。
「いっくん、見える?」
「あ、ハイ、見えるっすけど」
「もっとこっちで見ていいよ」
「いやいやいや、そんなわけには」
青木が言ったのは舞台の袖も袖、めちゃくちゃ近くだ。いくらバイトでもそこはない。
だが、その様子を見て近くに居たスタッフらしき人が言った。
「アオらの後輩でしょ?遠慮しなくていいって!」
本当にいいのかな、と思うが誰も嫌な顔をしていないので大丈夫なのだろう。
(ひょっとしてアオ先輩って、エライ人なのかなあ)
若いわりに態度も大きいし、誰も逆らわないし。
青木はインカムを確認すると、言った。
「じゃ、僕も出ます」
「え?」
「はい、アオ出まーす!」
スタッフが声を張り上げるが幾久は驚く。
(えー?!舞台に出ちゃうんだ?)
一帯青木は何のスタッフなのだろうか。幾久が驚いていると歓声が上がった。
「きゃああああ!アオ!がんばってー!」
「青木さーん!がんばってくださーい!」
「アオー!!!!!」
「アオだ!アオー!!!こっち向いて!」
なんでスタッフの青木が頑張る必要があるんだろうか。
しかし青木は舞台の上にセッティングしてあるキーボードの前に立つ。
「いっくんおつぅ!よっく見ててな!」
ガタイのいい来原が、タンクトップ姿で現れ、幾久の髪をぐしゃぐしゃっと撫でると舞台に走ってゆく。
「KURUさんだ!」
「KURU!!!!!」
「KURUぅうううううう!」
野太い男の歓声が上がる。
なんか昨日のプロレスより歓声凄くないか?っていうか、なんで練習生がこんなに人気あるんだろう?すると、マスクをかぶったナムが現れ、幾久の前で足を止めた。
幾久がナムと向かい合っていると、ナムはずっとかぶっていたマスクを脱いで、幾久に渡した。
そういえば、ナムの素顔を見るのは初めてだった。
「大事なものだから、預かっといて」
「へ?ナムさん日本語喋れ……」
現れたのは、タイ人の顔、ではなく。
どこからどう見ても日本人の若い男のイケメンで、真っ青に染まった髪をしていた。
腕に巻いたたくさんのブレスとミサンガ、その中には昨日幾久が結んだものもちゃんとある。
流石に幾久もようやく気付いた。
五人組でやけにかっこよくて、ボーカルの髪が鮮やかな紺から水色で、全身に刺青が入った、やたら美しい声のバンド。
青い髪のナムが、舞台に出て、マイクの前に立つ。
うなる地響きのような声の中、舞台の隅から幾久は驚いて言った。
「ひょっとしなくても、みんな、グラスエッジなんすか?!」
「気づくのおせー」
そう言って最後に現れた福原が、幾久の頭をぽんと叩いた。
「見てろよいっくん。俺ら、めちゃめちゃかっけえぞ」
そう言って福原も舞台へ飛び出した。
福原がギターを抱え、目くばせする。
来原がスティックを軽くまわし、リズムを取り始める。オン、と呼ばれた男性がベースをはじき、青木がキーボードの上に手を置く。
ミサンガの結ばれた腕をナムこと、グラスエッジのボーカル、集(あつむ)が掲げ、叫んだ。
「お前らいくぞぉおおお!」
どしん、という来原の力強いドラムの音とともに、そのフェス一番の歓声が海峡に響いた。
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