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お風呂 その1

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 風呂場へと向かった俺は、まずは隣接している脱衣所で服を脱ぐ。
 一回家に帰ってきてから服を着替えたとは言え、体は洗っていないからな。この服も後から洗濯しておこう。
 ということで、洗濯かごに脱いだ服を入れる。

「洗濯は何時しましょうか?」
「うーん、そうだな……今日は無理だから、明日の朝にしようか」
「分かりました」

 シエナも洗濯かごに服を入れる。
 全裸になった俺は、ガラガラガラ……と扉を開けて風呂場へと入る。
 俺が住んでいる家は結構豪華で、お風呂場も何処かの公衆浴場のような広さがある。
 俺は倹約家ではあったが、将来誰かを迎い入れることを夢見て、家にはかなりの額を費やしたのだ。

「……凄い……ですね……」

 シエナが感嘆の声を漏らす。
 そうそう、こういう反応を期待してこの浴室も作ったんだ。いい反応をするじゃないか、シエナ。
 嬉しくなった俺は、隣に立っていたシエナの頭を撫でる。
 彼女は嬉しそうに目を細めて、俺にされるがままになった。
 本当に可愛いな、シエナは。
 顔はいいし、胸は小さいが形が良くて、腰はきゅっと絞られているし、本当にナイスボディだ……
 しかし、まじまじと彼女の体を見ていて、ある違和感に気がついた。
 はて、なんでシエナが一緒に風呂場に入ってきているのだろうと。ここには俺一人しかいないはずでは、と。
 止まりそうな脳をなんとか動かし、口を開く。

「……なあシエナ。なんで俺と一緒に入ってきているんだ?」
「少しでも長く一緒にいたいと思いまして……ダメ……ですか……?」

 上目遣いで聞いてくる。
 はぁ……全く、俺の弱点を的確についてきやがって……

「……仕方ないなぁ~」
「ありがとうございます!」

 まあ、シエナは可愛いからな。こんなことを言われたら断れるわけないじゃん。


 その後。シエナが『エリック様。温泉のときのように洗いっこしませんか?』と提案してきたのでこれを快諾し、まずは彼女を洗ってあげることにした。

 髪も洗える石鹸を手に付けて……洗い場においてある椅子に座った彼女の頭をゴシゴシとする。
 何時触ってもシエナの髪の毛はサラサラとしてるよな……触っているだけで興奮すると言うか……いや、なんでもない。
 頭皮のマッサージをしつつ、彼女の長い髪を丁寧に洗った後……お湯でしっかりと泡を洗いながす。

 次は体を……と思って脱衣所から持ってきていたタオルをお湯で濡らし、石鹸を付けて泡立てていると、シエナが

「私の体を洗っていただく前に、エリック様の頭を洗わせていただけませんか?」

 と提案してきた。
 ふむ、別にそれでもいいか。
 『いいぞ』と返事をして、今度は俺が椅子に座り……髪を洗ってもらう。

 ゴシゴシゴシ……

「エリック様の髪の毛って、私と違って固いといいますか……コシがありますね」

 シエナが洗っている時に気がついたのであろうことを言ってくる。

「まあ、そうだな。俺は結構髪の毛が固いって言われているし。それに、男と女では髪の毛の質も違うんだろう」
「なるほど……」

 特に知識があるわけではないが。

 シエナもしっかりと俺の髪の毛を洗ってくれた後、お湯で丁寧に洗い流してくれて……お互いの髪の毛の洗いっこは終了した。
 ふぅ……さっぱりしたし、次は彼女の体を洗ってあげよう。
 そう思って泡立てて置いてあったタオルを手に取ったのだが、シエナに静止をさせられる。

「エリック様、待って下さい。今日はいつもと違った新しい洗い方をしたいので、協力してくれませんか?」

 ふむ、新しい洗い方とな?
 特に断る理由がなかった俺は『分かった』と返事をして彼女に従うことにした。


 『付いて来て下さい』と言ってきたシエナの後ろを付いていくと……彼女は洗い場の奥で立ち止まる。

「今日はこれを使ってお互いの体を洗おうかと思いまして」

 彼女の目線を追ってみると……何やらマットのようなものが地面に置いてあった。

「……これは……?」
「『そーぷまっと』というものらしいです。中々高かったのですが……奮発しちゃいました」

 シエナがえへへへ、という顔をする。
 なるほど。シエナには娯楽用にというわけで、ある程度のお金をあげているからな。それで買ったのだろう。
 しかし、初めて見るものだな……
 手で触れてみると……表面はツルツルとしていて……少し力を入れて押して見ると、グイット反発してきた。
 ほえー、凄いな、これ。

「エリック様。早速ですが、このマットの上に仰向けで寝転がってもらえませんか?」
「ん? ああ、分かった」

 言われるがままにこの摩訶不思議な『そーぷまっと』と言うものの上に寝転がる。
 ……なんか変な感じだ。見た目は脆そうなのにかなり頑丈らしく、男の俺が寝転がってもぺしゃんこにならないし。

「んしょ……んしょ……」

 これから何をするんだろうかと思っていると、シエナが何か分からない液体を体にかけて……泡立て始めた。

「……それは……なんだ……?」
「これは『ぼでぃーそーぷ』というものらしいです。石鹸よりも保湿効果が高く、物凄くいい匂いがするらしいです。これも高かったのですが……この時を楽しみにして、またまた奮発しちゃいました」

 ……おいおい、可愛すぎかよ。あとからお小遣いを追加で渡してあげないと。
 いくらあげようかと考えていると、泡立てが終わったのか、泡でもこもこになったシエナが

「では、失礼しますね」

 と言って上から覆いかぶさってきて……俺に抱きついてきた。
 凄い……めちゃくちゃいい匂いがする……

「……どうですか……?」
「…………最高だ……」

 シエナが俺の言葉を聞いて笑顔になる。
 ……あ……やばい……

「それじゃ……んぁっ……! …………こちらも……さっきより大きくなって……ふふ……」

 シエナが股を浮かせて俺の息子の状態を確認する。
 え? その仕草、ドチャクソエロいんですけど。
 てか、さっきよりも大きくなっているって……

「な、なあシエナ。俺ってずっと……股間を大きくしていたのか……?」

 色々と緊張しすぎて息子に意識がいっていなかったので、前までどういう状態だったのか全然覚えていなかったのだ。
 だから聞いたのだが……シエナがコクリ、とうなずく。
 まじですか……

「脱衣所から……その……大きくしていました。私の髪を洗ってくださっている時も……背中にずっと当たっていましたし……この『ソープマット』に寝転がってくださった時も、ずっと……」

 ……俺の息子、まさかの最初から起きていたのか……めちゃくちゃ恥ずかしいんですけど!

「その……ごめん……」
「――いえ! 私は嬉しかったです! 私の体でちゃんと興奮してもらえているんだと思って……本当に……嬉しかったのです」

 シエナは、浮かせた腰を再度下ろして……俺にキスをしてきた。

「……んっ……くちゅ……んちゅっ……」

 俺の脳が溶けるような音が鳴り響く。
 ……あぁ……最高……
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