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シエナの冒険者登録へ! その2
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ダニエルさんに斜め上の驚き方をされた後。
「失礼なことを言ってしまい申し訳ありませんでした。ただ、S級ランクということが頭に浮かぶ前に奴隷市場の方の話を思い出したもので……」
<大丈夫ですよ>
サムズアップをして気にしていないことを伝える。
……でも、また変なことで有名になっていたんだなぁ……いや、確かに一人だけのために金貨三千枚とか普通は使わないしなぁ……
<ちなみに、その話ってどこまで広がってます?>
「そうですね……そういう話に疎い私でも知っているので……おそらくはこの街にいる人々はほぼ全員知っていると思いますよ。それにエリックさんはS級ランクということで注目されていますし」
……まあ、一番注目されている理由は他にあるが、彼は俺を気遣ってか分からないがアノことについては言わないでくれた。
……あんた、良いやつだな。気に入ったよ。
<ミラさんはこの事を知っていたんですか?>
「もちろん。というか私はギルド長よ? 冒険者もそういう話をしているなら私の耳にも入ってくるわ」
……なるほど。まあ言わないでいてくれたのはタイミングが無かったのか、それとも俺に気を使ってか……まあ、どっちでもいいか。
もうしばらくこの話を聞いていても良かったのだが、もうそろそろ本題に入らないと顔の痛みとシエナの俺を心配する声で心が痛くなる。
<この話は、また時間のあるときに。話は変わりますが、今日は俺の隣にいるシエナの冒険者登録をしてもらいたいんです。ダニエルさん、頼めますか?>
ミラさんにはさっき言ったので、文字を書いた紙は未だにドアの前に立っているダニエルさんに見せる。
「承知しました。では今から準備をするので……私も椅子に座っても宜しいでしょうか?」
あ、俺たちに遠慮してずっと立っていたのか。
<どうぞどうぞ>
ダニエルさんは『ありがとうございます』と言って俺とシエナが座っているソファとは対面にある椅子に座って鑑定の準備を始めた。
「お待たせしました。早速ですが、シエナさんの鑑定を始めても宜しいですか?」
「はい、お願いします」
シエナが緊張した面持ちで答える。
……分かる、その感じめっちゃ分かるわ。なんというかただただ鑑定してもらうだけなんだけど物凄く緊張するんだよなー、これ。
窓際にあるギルド長専用の椅子に座っているミラさんも固唾を飲んで見守っている。
「では右手を前に出して下さい」
シエナがダニエルさんに従い右手を差し出す。
前に出されたシエナの手をダニエルさんが握り……彼は目を閉じる。
鑑定師がユニークスキルを鑑定する方法は、冒険者の右手を取ってその人の中にある秘められた力を見つけ出す、というもの。ざっくりとした説明だが、詳しい内容までは鑑定師以外知ってはいけないらしいので、冒険者である俺が知る由はない。
数分後。ダニエルさんがシエナの手を離して目を開ける。どうやら鑑定が終わったようだ。
「私のユニークスキルが何か分かりましたか……?」
「……はい。シエナさんのユニークスキルは……かなり珍しく、強力なものですね」
ダニエルさんが冷や汗をかいている。
……彼の様子からしてとんでもないユニークスキルだというのは分かるんだが……
ペンを走らせ文字を書く。
<人間に害を与えかねない……スキルとかですか?>
そういう類のものであればシエナのためにも冒険者にするわけにはいかない。
しかし、ダニエルさんは首を横にふる。
「その逆です。冒険者にとって益しか生み出さないユニークスキルです」
引っ張るなぁ……いや、それだけ凄いものなんだけど、引っ張るなぁ……
しびれを切らしたミラさんが
「溜めるのはもういいから早くどんなユニークスキルなのか言って頂戴」
早くしろと催促する。
ダニエルさんが大きく息をして……シエナのスキルの内容を告げる。
「シエナさんのユニークスキルは、『周りにいる人のユニークスキルの副作用を完全に無くすことが出来る』というものです」
「は?」
「へ?」
ミラさんとシエナが思わず口を開いてしまった。
……ふむ。これは……確かに引っ張りたくなるわ。
ユニークスキルを使用することで必ず起きる副作用を無くしてしまう? それも『周りにいる人』だと?
効果範囲は俺を参考にするとそこまで広くないはずだが、それでもとんでもないスキルだ。
シエナを冒険者にしよう、と思ったときに『もしかしたら彼女のユニークスキルが発情無効化というようなものかもしれないしな』とか冗談で考えていたが……まさかのまさか、ビンゴどころか俺の想像を超えてきた。
シエナのユニークスキルなら俺の『周りにいる女性を発情させる』という副作用も無かったとこにしてくれるし、まじでシエナと一緒に気兼ねなく冒険することができるじゃん!
ペンを再び走らせて紙に文字を書き、隣に座っているシエナに見せる。
<シエナ! 『発情』することなく一緒に冒険が出来るぞ!>
「……そう……ですよね。そう……ですよね! エリック様の悩みの種の副作用を私が打ち消せるんですよね!」
「……こんなユニークスキルが存在するなんて……世の中分からないものね……」
シエナは俺の手を取り大喜びして、ミラさんはしみじみと俺とシエナの様子を見ていた。
一通り喜んだ後。ミラさんとダニエルさんが俺たちに忠告を入れてくる。
「エリックさん、シエナさん。まだ喜ぶのは早いかと思います。私達鑑定師はユニークスキルを鑑定することは出来ますが、副作用までは鑑定できないのです。もし、シエナさんの副作用が冒険やクエストに耐えられるもので無かったとしたら、冒険者は諦めないといけません」
「そうよ。まだ喜ぶのは早いわ。エリックの例があるんだし、事前に副作用について精査しておかないと大変なことになりかねないわ」
……確かにそのとおりだった。
シエナには俺と同じようなことにはなってほしくない。しっかりと副作用を調べてからクエストに行くべきだな、うん。
気を引き締めた後。副作用を調べるためもまずはシエナが冒険者になってユニークスキルを使えるようにならないといけない。
というわけで、冒険者登録をちゃちゃっと済ませることにした。
手続きとしては登録者本人が誓約書に自分の名前となりたいジョブを書き、鑑定師から『お守り』を貰う。たったこれだけである。
誓約書には『私はギルドに所属します。よってギルドが定めた規則に従うことを誓います』みたいなことが書いてある。まあ、規則というのも盗みはしません、とか普通であれば『誰が破るんだ?』というようなものばかり書いているので大したことはない。
シエナはしっかりと誓約書を読んで……それにサインと、ジョブの欄にヒーラーと書いた。
「じゃあ、これは私が受理しておくわね」
「お願いします」
ミラさんが書き終えたのを見てシエナから誓約書を受け取る。
ダニエルさんはと言うと……彼が持ってきていた鞄に両手を突っ込んで目を閉じていた。
これはおそらく『お守り』を作っているのだと思われる。
鑑定師は錬金術も出来るのだ。ユニークスキルは人によって千差万別。『お守り』も個々人に合わせて作る必要がある。というわけで、手続きを迅速にするためにも鑑定師自ら『お守り』をその場で作っているのだ。
ただ、『お守り』の中は見られてはいけない。というわけで鞄の中でゴソゴソしながら錬金しているのだろう。
……どこかに隠れてやるとか色々あると思うのだが……まあ、作ってくれているなら何も言わないでおこう。
待つこと五分。
「はい。出来ました。シエナさん専用の『お守り』です」
ダニエルさんが鞄から両手を引っこ抜き、シエナにできたてほやほやの『お守り』を渡す。
俺もそれを見てみると……うわっ、眩しッ!
目を細めてもう一度見ると……シエナの美しさを体現したかのようなまばゆい光を放つ白金色をした『お守り』だった。
「綺麗……です……」
「ふぉうだふぁ」(そうだな)
「…………ちょっと私にも見せてって眩しッ!」
ギルド長の椅子に座っていたミラさんが、俺たちのもとにわざわざ来てお守りを見に来たんだが、俺と同じ反応をした。まあ、そうなるよな。
「シエナさんのユニークスキルの貴重さを表すためにその色にしたのですが……どうでしょうか?」
「こんなに綺麗なものを……本当にありがとうございます!」
ダニエルさんにシエナが頭を下げる。
彼も『いえいえ』と言いながらも顔を赤くしているあたり、若干照れくさくなっているようだ。
……シエナの美貌と礼儀正しさにダニエルさんもやられたか。でも、シエナは渡さないぞ。
シャシャシャとお守りに目を奪われているシエナとミラさんの隙を突いてペンを走らせ、紙をダニエルさんに見せる。
<シエナは俺の女だから。もし手を出したら容赦しない>
「――あ! いえ! 私はもう結婚していますから、そういう心配はしていただかなくていいかと!」
慌ててとダニエルさんが否定をしてくる。
そうかそうか。なら安心だな。
<失礼なことを言ってすみませんでした>
「いえ、こちらこそ誤解を生むようなことをしてしまっていたようで、申し訳ありません」
お互い仲直りの握手をしていると、シエナとミラさんが『なになに?』と聞いてきた。
先程書いた紙は即座に細かく破り捨てて復元不可能の状態にしているし、彼女たちに先程の一連の流れを知られる心配はーー
「いえ、エリックさんに『ありがとうございました』と言われていただけですよ」
ダニエルさんも空気を読んで黙ってくれているし、彼女たちに知られる心配は全く無いな!
なんで黙る必要があるのかって? バレたら恥ずかしいじゃん。
その後。『お守り』はシエナの服の内ポケットに仕舞わせて、シエナの冒険者登録はこれにて完了した。
「では、私は新規冒険者受付所に行って仕事を始めますので」
<時間を取って頂きありがとうございました>
「ありがとうございました!」
俺とシエナは頭を下げてお礼を言う。
ダニエルさんも頭を下げて返礼をしたあと、仕事場へと向っていった。
「失礼なことを言ってしまい申し訳ありませんでした。ただ、S級ランクということが頭に浮かぶ前に奴隷市場の方の話を思い出したもので……」
<大丈夫ですよ>
サムズアップをして気にしていないことを伝える。
……でも、また変なことで有名になっていたんだなぁ……いや、確かに一人だけのために金貨三千枚とか普通は使わないしなぁ……
<ちなみに、その話ってどこまで広がってます?>
「そうですね……そういう話に疎い私でも知っているので……おそらくはこの街にいる人々はほぼ全員知っていると思いますよ。それにエリックさんはS級ランクということで注目されていますし」
……まあ、一番注目されている理由は他にあるが、彼は俺を気遣ってか分からないがアノことについては言わないでくれた。
……あんた、良いやつだな。気に入ったよ。
<ミラさんはこの事を知っていたんですか?>
「もちろん。というか私はギルド長よ? 冒険者もそういう話をしているなら私の耳にも入ってくるわ」
……なるほど。まあ言わないでいてくれたのはタイミングが無かったのか、それとも俺に気を使ってか……まあ、どっちでもいいか。
もうしばらくこの話を聞いていても良かったのだが、もうそろそろ本題に入らないと顔の痛みとシエナの俺を心配する声で心が痛くなる。
<この話は、また時間のあるときに。話は変わりますが、今日は俺の隣にいるシエナの冒険者登録をしてもらいたいんです。ダニエルさん、頼めますか?>
ミラさんにはさっき言ったので、文字を書いた紙は未だにドアの前に立っているダニエルさんに見せる。
「承知しました。では今から準備をするので……私も椅子に座っても宜しいでしょうか?」
あ、俺たちに遠慮してずっと立っていたのか。
<どうぞどうぞ>
ダニエルさんは『ありがとうございます』と言って俺とシエナが座っているソファとは対面にある椅子に座って鑑定の準備を始めた。
「お待たせしました。早速ですが、シエナさんの鑑定を始めても宜しいですか?」
「はい、お願いします」
シエナが緊張した面持ちで答える。
……分かる、その感じめっちゃ分かるわ。なんというかただただ鑑定してもらうだけなんだけど物凄く緊張するんだよなー、これ。
窓際にあるギルド長専用の椅子に座っているミラさんも固唾を飲んで見守っている。
「では右手を前に出して下さい」
シエナがダニエルさんに従い右手を差し出す。
前に出されたシエナの手をダニエルさんが握り……彼は目を閉じる。
鑑定師がユニークスキルを鑑定する方法は、冒険者の右手を取ってその人の中にある秘められた力を見つけ出す、というもの。ざっくりとした説明だが、詳しい内容までは鑑定師以外知ってはいけないらしいので、冒険者である俺が知る由はない。
数分後。ダニエルさんがシエナの手を離して目を開ける。どうやら鑑定が終わったようだ。
「私のユニークスキルが何か分かりましたか……?」
「……はい。シエナさんのユニークスキルは……かなり珍しく、強力なものですね」
ダニエルさんが冷や汗をかいている。
……彼の様子からしてとんでもないユニークスキルだというのは分かるんだが……
ペンを走らせ文字を書く。
<人間に害を与えかねない……スキルとかですか?>
そういう類のものであればシエナのためにも冒険者にするわけにはいかない。
しかし、ダニエルさんは首を横にふる。
「その逆です。冒険者にとって益しか生み出さないユニークスキルです」
引っ張るなぁ……いや、それだけ凄いものなんだけど、引っ張るなぁ……
しびれを切らしたミラさんが
「溜めるのはもういいから早くどんなユニークスキルなのか言って頂戴」
早くしろと催促する。
ダニエルさんが大きく息をして……シエナのスキルの内容を告げる。
「シエナさんのユニークスキルは、『周りにいる人のユニークスキルの副作用を完全に無くすことが出来る』というものです」
「は?」
「へ?」
ミラさんとシエナが思わず口を開いてしまった。
……ふむ。これは……確かに引っ張りたくなるわ。
ユニークスキルを使用することで必ず起きる副作用を無くしてしまう? それも『周りにいる人』だと?
効果範囲は俺を参考にするとそこまで広くないはずだが、それでもとんでもないスキルだ。
シエナを冒険者にしよう、と思ったときに『もしかしたら彼女のユニークスキルが発情無効化というようなものかもしれないしな』とか冗談で考えていたが……まさかのまさか、ビンゴどころか俺の想像を超えてきた。
シエナのユニークスキルなら俺の『周りにいる女性を発情させる』という副作用も無かったとこにしてくれるし、まじでシエナと一緒に気兼ねなく冒険することができるじゃん!
ペンを再び走らせて紙に文字を書き、隣に座っているシエナに見せる。
<シエナ! 『発情』することなく一緒に冒険が出来るぞ!>
「……そう……ですよね。そう……ですよね! エリック様の悩みの種の副作用を私が打ち消せるんですよね!」
「……こんなユニークスキルが存在するなんて……世の中分からないものね……」
シエナは俺の手を取り大喜びして、ミラさんはしみじみと俺とシエナの様子を見ていた。
一通り喜んだ後。ミラさんとダニエルさんが俺たちに忠告を入れてくる。
「エリックさん、シエナさん。まだ喜ぶのは早いかと思います。私達鑑定師はユニークスキルを鑑定することは出来ますが、副作用までは鑑定できないのです。もし、シエナさんの副作用が冒険やクエストに耐えられるもので無かったとしたら、冒険者は諦めないといけません」
「そうよ。まだ喜ぶのは早いわ。エリックの例があるんだし、事前に副作用について精査しておかないと大変なことになりかねないわ」
……確かにそのとおりだった。
シエナには俺と同じようなことにはなってほしくない。しっかりと副作用を調べてからクエストに行くべきだな、うん。
気を引き締めた後。副作用を調べるためもまずはシエナが冒険者になってユニークスキルを使えるようにならないといけない。
というわけで、冒険者登録をちゃちゃっと済ませることにした。
手続きとしては登録者本人が誓約書に自分の名前となりたいジョブを書き、鑑定師から『お守り』を貰う。たったこれだけである。
誓約書には『私はギルドに所属します。よってギルドが定めた規則に従うことを誓います』みたいなことが書いてある。まあ、規則というのも盗みはしません、とか普通であれば『誰が破るんだ?』というようなものばかり書いているので大したことはない。
シエナはしっかりと誓約書を読んで……それにサインと、ジョブの欄にヒーラーと書いた。
「じゃあ、これは私が受理しておくわね」
「お願いします」
ミラさんが書き終えたのを見てシエナから誓約書を受け取る。
ダニエルさんはと言うと……彼が持ってきていた鞄に両手を突っ込んで目を閉じていた。
これはおそらく『お守り』を作っているのだと思われる。
鑑定師は錬金術も出来るのだ。ユニークスキルは人によって千差万別。『お守り』も個々人に合わせて作る必要がある。というわけで、手続きを迅速にするためにも鑑定師自ら『お守り』をその場で作っているのだ。
ただ、『お守り』の中は見られてはいけない。というわけで鞄の中でゴソゴソしながら錬金しているのだろう。
……どこかに隠れてやるとか色々あると思うのだが……まあ、作ってくれているなら何も言わないでおこう。
待つこと五分。
「はい。出来ました。シエナさん専用の『お守り』です」
ダニエルさんが鞄から両手を引っこ抜き、シエナにできたてほやほやの『お守り』を渡す。
俺もそれを見てみると……うわっ、眩しッ!
目を細めてもう一度見ると……シエナの美しさを体現したかのようなまばゆい光を放つ白金色をした『お守り』だった。
「綺麗……です……」
「ふぉうだふぁ」(そうだな)
「…………ちょっと私にも見せてって眩しッ!」
ギルド長の椅子に座っていたミラさんが、俺たちのもとにわざわざ来てお守りを見に来たんだが、俺と同じ反応をした。まあ、そうなるよな。
「シエナさんのユニークスキルの貴重さを表すためにその色にしたのですが……どうでしょうか?」
「こんなに綺麗なものを……本当にありがとうございます!」
ダニエルさんにシエナが頭を下げる。
彼も『いえいえ』と言いながらも顔を赤くしているあたり、若干照れくさくなっているようだ。
……シエナの美貌と礼儀正しさにダニエルさんもやられたか。でも、シエナは渡さないぞ。
シャシャシャとお守りに目を奪われているシエナとミラさんの隙を突いてペンを走らせ、紙をダニエルさんに見せる。
<シエナは俺の女だから。もし手を出したら容赦しない>
「――あ! いえ! 私はもう結婚していますから、そういう心配はしていただかなくていいかと!」
慌ててとダニエルさんが否定をしてくる。
そうかそうか。なら安心だな。
<失礼なことを言ってすみませんでした>
「いえ、こちらこそ誤解を生むようなことをしてしまっていたようで、申し訳ありません」
お互い仲直りの握手をしていると、シエナとミラさんが『なになに?』と聞いてきた。
先程書いた紙は即座に細かく破り捨てて復元不可能の状態にしているし、彼女たちに先程の一連の流れを知られる心配はーー
「いえ、エリックさんに『ありがとうございました』と言われていただけですよ」
ダニエルさんも空気を読んで黙ってくれているし、彼女たちに知られる心配は全く無いな!
なんで黙る必要があるのかって? バレたら恥ずかしいじゃん。
その後。『お守り』はシエナの服の内ポケットに仕舞わせて、シエナの冒険者登録はこれにて完了した。
「では、私は新規冒険者受付所に行って仕事を始めますので」
<時間を取って頂きありがとうございました>
「ありがとうございました!」
俺とシエナは頭を下げてお礼を言う。
ダニエルさんも頭を下げて返礼をしたあと、仕事場へと向っていった。
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