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親子揃って頭の悪い方達だこと…
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離れに移動してからほぼほぼ合わなくなった一歳年下の義妹 アンリエッタ。
綺麗な桃色の髪に美しい容姿を持つ子で誰もが魅力されてしまい騙されるのでしょう。
中身は屑で馬鹿だとしても…
異母姉妹ではあるが私達は特に仲良くは無い…と言うか一方的に嫌われている。
理由は義母と同じ理由で今まで貧乏な暮らしを続けていた為、穏やかな暮らしを続けていた私を妬み、義母と一緒に嫌がらせをしてきました。
義母よりタチが悪いのは離れに移動してからも嫌がらせをされる事です。
アンリエッタは事あるごとに離れにやってきて、自慢話ばかり聞かせてきます。
それに関してはどうでも良いので聞いている振りをしてその場を凌ぐのですが、聞き方や返答が気に食わなかったら暴力を振おうとします。
大抵メイドや執事達や護衛に止められて出来ませんが懲りずに何度も振おうとするので何回かに一回は殴られます。
親子揃って頭の悪い方達だこと…
折角離れに移動したのにこれでは意味がありません…
挙句の果てに部屋にある私の作ったお菓子や自分が欲しいと思った物を私の許可無く奪って帰っていきます。
欲しいと思った物は後で魔道具を使ってこっそり回収する事が出来るので基本気にしませんが…
『折角使用人さんと一緒に食べようと思ったのに…』
私がそうポツリと呟くと側に居たメイドが優しく抱きしめてくれた。
人に抱きしめてもらえるのってとっても幸せな気分になるのね。
心も体も少し暖かくなった気がする。
そんな日々が暫く続いたが、ある日突然アンリエッタは離れに来なくなった。
理由は分からないけど私に取ったらとても嬉しい事だった。
やっと無意味な暴力から解放されるのですもの。
落ち着いて魔道具やお菓子の製作に励める様になった。
その頃からアンリエッタが良く庭でお茶会をする様になった。
本邸の庭はとても広く庭師が育てた花々は美しく色とりどり咲いている。
そこでお茶会をするのならまだしも何故離れの窓から見える位置でお茶会するのかは不思議で仕方なかったけど、私には関係が無いので気にしない様にしていました。
私だってお友達とお茶会ぐらいしてみたい…
でも、お茶会をするには外に出なければならない。
そんな事を義母は許してくれる筈がない。
諦めるようにその風景を見ないようにして日々を過ごした。
ある日、外が騒がしいと思って窓に近付き、覗き見たらアンソニー様がアンリエッタとお茶会をしていらっしゃいました。
そして、『今夜の夜会のダンスの練習をしよう!!!』と言い出し、庭先で爆音を出してダンスの練習を始めた。
何故何とも近所迷惑な音量で始めたのかしら?
きっとこれも思考を変えた嫌がらせなのだろうけど、これでは近所迷惑も甚だしい。
他の方々に迷惑が掛かってしまう…
仕方ないので私は自分の研究部屋にある魔道具を取り出して、彼女達周辺の音を結界で閉じ込める事にした。
その結界のお陰で爆音は収まり、静かで穏やかな時間が過ごせた。
この後、何故かアンソニー様とアンリエッタが結界の外に出れなくなって大騒ぎしていたらしいけど、私は知るよしもなかった。(だって、結界の中だから音は私には聞こえない)
綺麗な桃色の髪に美しい容姿を持つ子で誰もが魅力されてしまい騙されるのでしょう。
中身は屑で馬鹿だとしても…
異母姉妹ではあるが私達は特に仲良くは無い…と言うか一方的に嫌われている。
理由は義母と同じ理由で今まで貧乏な暮らしを続けていた為、穏やかな暮らしを続けていた私を妬み、義母と一緒に嫌がらせをしてきました。
義母よりタチが悪いのは離れに移動してからも嫌がらせをされる事です。
アンリエッタは事あるごとに離れにやってきて、自慢話ばかり聞かせてきます。
それに関してはどうでも良いので聞いている振りをしてその場を凌ぐのですが、聞き方や返答が気に食わなかったら暴力を振おうとします。
大抵メイドや執事達や護衛に止められて出来ませんが懲りずに何度も振おうとするので何回かに一回は殴られます。
親子揃って頭の悪い方達だこと…
折角離れに移動したのにこれでは意味がありません…
挙句の果てに部屋にある私の作ったお菓子や自分が欲しいと思った物を私の許可無く奪って帰っていきます。
欲しいと思った物は後で魔道具を使ってこっそり回収する事が出来るので基本気にしませんが…
『折角使用人さんと一緒に食べようと思ったのに…』
私がそうポツリと呟くと側に居たメイドが優しく抱きしめてくれた。
人に抱きしめてもらえるのってとっても幸せな気分になるのね。
心も体も少し暖かくなった気がする。
そんな日々が暫く続いたが、ある日突然アンリエッタは離れに来なくなった。
理由は分からないけど私に取ったらとても嬉しい事だった。
やっと無意味な暴力から解放されるのですもの。
落ち着いて魔道具やお菓子の製作に励める様になった。
その頃からアンリエッタが良く庭でお茶会をする様になった。
本邸の庭はとても広く庭師が育てた花々は美しく色とりどり咲いている。
そこでお茶会をするのならまだしも何故離れの窓から見える位置でお茶会するのかは不思議で仕方なかったけど、私には関係が無いので気にしない様にしていました。
私だってお友達とお茶会ぐらいしてみたい…
でも、お茶会をするには外に出なければならない。
そんな事を義母は許してくれる筈がない。
諦めるようにその風景を見ないようにして日々を過ごした。
ある日、外が騒がしいと思って窓に近付き、覗き見たらアンソニー様がアンリエッタとお茶会をしていらっしゃいました。
そして、『今夜の夜会のダンスの練習をしよう!!!』と言い出し、庭先で爆音を出してダンスの練習を始めた。
何故何とも近所迷惑な音量で始めたのかしら?
きっとこれも思考を変えた嫌がらせなのだろうけど、これでは近所迷惑も甚だしい。
他の方々に迷惑が掛かってしまう…
仕方ないので私は自分の研究部屋にある魔道具を取り出して、彼女達周辺の音を結界で閉じ込める事にした。
その結界のお陰で爆音は収まり、静かで穏やかな時間が過ごせた。
この後、何故かアンソニー様とアンリエッタが結界の外に出れなくなって大騒ぎしていたらしいけど、私は知るよしもなかった。(だって、結界の中だから音は私には聞こえない)
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