14 / 44
第一部 離宮編
14.労働環境整備
しおりを挟む
「アキラ、女性達はどういう理由で集めたのですか?」
そう、俺は事前に女性達も募集をかけてくれと頼んでおいたんだ。
「もちろん、働いてもらうんだよ」
おいおい王子よ、そのギョッとした顔は、思いっきり勘違いしてるだろ。
畑作業が男性陣だけで回るなんて思ったらダメだぜ。
ワタワタとしてる王子を置いて、俺は女性達の所に行く。
集まったのは年齢がバラバラの30人くらい。
「えー、まずこの中で商いの経験がある人はいるかな?帳簿付けとか」
ザワザワしている中から、スッと手が上がった。
おお、期待していなかったが一人いた!
30代くらいの女性で、出稼ぎで一時期商家に勤めていたという。
よしよし、この人には臨時で総務人事を受け持ってもらおう。
畑を会社に見立てて、勤怠を管理してもらうんだ。
出勤した人を帳簿に付けて、まとめて城に申請して給料を出してもらい、支払いもやってもらう。
高校生の俺が何で知ってるかって?
そりゃあ、ちょっとお高いマウンテンバイクが欲しくて、引っ越し業者のバイトととかしたからね。
現場作業だけかと思ったのに、人手不足で事務までやらされた経験がこんなところで役に立った。
その時に、こういった仕事は男性も女性も同等に活躍してしてるって知ったんだ。
畑仕事は力がいるから男性に、その他の仕事は女性にお願いしたいってわけ。
総務人事が決まったら、次は労働環境の整備だ。
残りの女性達には、リルの木の下に落ちた塩と葉の回収をお願いする。
この人数なら、そんなに時間はかからないだろう。
ただ、子供を連れた二人の女性達には、こちらに来てもらった。
ライド王子には子供連れもオーケーと言っておいたが、何をやるか分からない状況で応募してくるご婦人はそうそういないよな。
俺はその2人に、他の子供達の相手も出来るか聞いてみた。
「他の子供達の世話……ですか?」
「そう、託児所……あー、他のお母さん達がここで畑仕事をしている間、その子供達の面倒をみてもらいたんだ」
「ああ、それなら大丈夫ですよ」
緊張していた2人の顔が、安心したように緩む。
「いつも近所の子供達を預かったりしてますから」
子供達の面倒をみるのが仕事になるから給金も出ると聞くと、二人は更にニコニコになった。
「まあ、それは嬉しいわ」
「あ、そうしたら近所のお友達にも声をかけてもいいですか?小さい子供がいるので応募出来なかった人もいるんです」
ナイス!それを狙ってたんだ。
「もちろんです。人手はまだまだ沢山必要なんで、人づてで広めてもらえますか?」
「分かりました!」
嬉しそうに町に向かう二人を見送っていると、ライド王子とリネルが目をキラキラさせながら近寄ってきた。
うお、この二人がそんな顔をするとアイドルオーラみたいなもんが発生するな。
「アキラ……素晴らしい発想ですね。そんな人員の確保など、全く思いつきませんでした」
この世界では、子供がいる家庭では子供が大きくなるまで母親が家庭にいて、ずっと面倒を見るのが常識になっているらしい。
孤児なんかは教会で面倒を見ているが、一般的な保育園の発想はないのか。
女性が働くこと自体は禁忌じゃないのなら、貴重な戦力だからどんどん外に出てもらおう。
水路の整備をしている兵士達の半分をこちらに呼んで、託児所になる小さな小屋の組み立てを始めてもらう。
あとは、煮炊きが出来る調理場も併設だな。
リルの板を運んで兵士達がワラワラやっていると、畑で作業していた男達の中から何人かがこっちにやってきた。
「なあ兵士さん達、何か建てるのかい?」
「ああ、小さめの小屋をここに建てるんだ」
「それなら、俺らがやった方が早くて正確に出来るぜ?」
見事な上腕二頭筋のオヤジ達は、大工だった。
忘れてたわ~、大工。
そりゃあいるわな、この世界でも。
偶然にも応募してきた中に大工が3人もいた。
この不況の中、大工も仕事がなくて困ってたんだと。
餅は餅屋だ、ぜひお願いしよう。
それならちゃんと土台からってんで、レンガとかも運び入れて作業開始。
兵士達には調理場作りに専念してもらう。
こっちは昼までに完成させなくちゃいけないからな。
丁度そのとき、広場で作業していた兵士から、シャワー施設がほぼ完成したとの連絡が来た。
急いで広場に行くと、水場の横に10人くらいが入れる箱が出来ていた。
水場は今日も賑わっていたが、これから『聖女様の奇蹟』が広場に届くので一時的に退避してくれと言ったら、潮が引くように人っ子一人いなくなった。
便利な文言だな、これ。
兵士達が布を持って回りを囲むと、俺は素早く乾燥を加速させてレンガを固定し、上部にある箱型の空間に温かい雨を降らす小さい雨雲をイメージして発生させる。
ある程度貯まってから、横に取り付けた防水皮の口を緩めると穴を開けた布に流れてシャワーが出るスタイルだ。
入る人数を決めて、浴びる・体を洗う・流すの順にすれば、途中途中で水が貯まるから無駄がない。
当面は誰でも無料で入れるようにして、後々安い使用料をとって、それを管理する水業者の給料にする。
バッチリじゃん。
少しの兵士と管理人に後を任せて、また畑にUターン。
忙しいっ。
調理場が完成していたので、城から運んできた食材を下ろし、リルの葉の回収を終えた女性陣に賄いの準備を頼む。
そう、この農場は賄い付きなのだ。
子供を預けて作業できて、昼飯付き。
託児所が完成したら、その横にシャワー施設も作って、仕事終わりにシャワーも浴びて帰れる。
どうよ?この職場環境。
説明したら、ライド王子達の目が更にキラキラになった。もう眩しいレベルよ。
土の掘り起こしでヘトヘトになった男達は、バーベキュースタイルの焼き野菜と具沢山のスープに歓声を上げて飛びついていた。
キンキンに冷えた果実水は一番人気だった。
箱の中に防水皮を貼った簡易クーラーボックスを用意しておいて良かった。
乾杯の音頭は、もちろん『聖女様の奇蹟』に感謝を!だった。
我らの声が届きますようにと口々に祈ってたけど、うん、しっかり届いてるからな。
昼前には小屋の土台が粗方積み上がっていたので、みんなが木陰で昼休憩している隙に布で覆ってサクっと乾燥。
すぐに木枠が乗せられる状態を見て、大工達が目を白黒させていた。
聖女様、小回り効くからね。
さて、明日は託児所が完成し次第、シャワー施設と野菜の出荷場を作ろう。
ここが軌道に乗れば、当面の危機は脱出できるだろう。
そう、俺は事前に女性達も募集をかけてくれと頼んでおいたんだ。
「もちろん、働いてもらうんだよ」
おいおい王子よ、そのギョッとした顔は、思いっきり勘違いしてるだろ。
畑作業が男性陣だけで回るなんて思ったらダメだぜ。
ワタワタとしてる王子を置いて、俺は女性達の所に行く。
集まったのは年齢がバラバラの30人くらい。
「えー、まずこの中で商いの経験がある人はいるかな?帳簿付けとか」
ザワザワしている中から、スッと手が上がった。
おお、期待していなかったが一人いた!
30代くらいの女性で、出稼ぎで一時期商家に勤めていたという。
よしよし、この人には臨時で総務人事を受け持ってもらおう。
畑を会社に見立てて、勤怠を管理してもらうんだ。
出勤した人を帳簿に付けて、まとめて城に申請して給料を出してもらい、支払いもやってもらう。
高校生の俺が何で知ってるかって?
そりゃあ、ちょっとお高いマウンテンバイクが欲しくて、引っ越し業者のバイトととかしたからね。
現場作業だけかと思ったのに、人手不足で事務までやらされた経験がこんなところで役に立った。
その時に、こういった仕事は男性も女性も同等に活躍してしてるって知ったんだ。
畑仕事は力がいるから男性に、その他の仕事は女性にお願いしたいってわけ。
総務人事が決まったら、次は労働環境の整備だ。
残りの女性達には、リルの木の下に落ちた塩と葉の回収をお願いする。
この人数なら、そんなに時間はかからないだろう。
ただ、子供を連れた二人の女性達には、こちらに来てもらった。
ライド王子には子供連れもオーケーと言っておいたが、何をやるか分からない状況で応募してくるご婦人はそうそういないよな。
俺はその2人に、他の子供達の相手も出来るか聞いてみた。
「他の子供達の世話……ですか?」
「そう、託児所……あー、他のお母さん達がここで畑仕事をしている間、その子供達の面倒をみてもらいたんだ」
「ああ、それなら大丈夫ですよ」
緊張していた2人の顔が、安心したように緩む。
「いつも近所の子供達を預かったりしてますから」
子供達の面倒をみるのが仕事になるから給金も出ると聞くと、二人は更にニコニコになった。
「まあ、それは嬉しいわ」
「あ、そうしたら近所のお友達にも声をかけてもいいですか?小さい子供がいるので応募出来なかった人もいるんです」
ナイス!それを狙ってたんだ。
「もちろんです。人手はまだまだ沢山必要なんで、人づてで広めてもらえますか?」
「分かりました!」
嬉しそうに町に向かう二人を見送っていると、ライド王子とリネルが目をキラキラさせながら近寄ってきた。
うお、この二人がそんな顔をするとアイドルオーラみたいなもんが発生するな。
「アキラ……素晴らしい発想ですね。そんな人員の確保など、全く思いつきませんでした」
この世界では、子供がいる家庭では子供が大きくなるまで母親が家庭にいて、ずっと面倒を見るのが常識になっているらしい。
孤児なんかは教会で面倒を見ているが、一般的な保育園の発想はないのか。
女性が働くこと自体は禁忌じゃないのなら、貴重な戦力だからどんどん外に出てもらおう。
水路の整備をしている兵士達の半分をこちらに呼んで、託児所になる小さな小屋の組み立てを始めてもらう。
あとは、煮炊きが出来る調理場も併設だな。
リルの板を運んで兵士達がワラワラやっていると、畑で作業していた男達の中から何人かがこっちにやってきた。
「なあ兵士さん達、何か建てるのかい?」
「ああ、小さめの小屋をここに建てるんだ」
「それなら、俺らがやった方が早くて正確に出来るぜ?」
見事な上腕二頭筋のオヤジ達は、大工だった。
忘れてたわ~、大工。
そりゃあいるわな、この世界でも。
偶然にも応募してきた中に大工が3人もいた。
この不況の中、大工も仕事がなくて困ってたんだと。
餅は餅屋だ、ぜひお願いしよう。
それならちゃんと土台からってんで、レンガとかも運び入れて作業開始。
兵士達には調理場作りに専念してもらう。
こっちは昼までに完成させなくちゃいけないからな。
丁度そのとき、広場で作業していた兵士から、シャワー施設がほぼ完成したとの連絡が来た。
急いで広場に行くと、水場の横に10人くらいが入れる箱が出来ていた。
水場は今日も賑わっていたが、これから『聖女様の奇蹟』が広場に届くので一時的に退避してくれと言ったら、潮が引くように人っ子一人いなくなった。
便利な文言だな、これ。
兵士達が布を持って回りを囲むと、俺は素早く乾燥を加速させてレンガを固定し、上部にある箱型の空間に温かい雨を降らす小さい雨雲をイメージして発生させる。
ある程度貯まってから、横に取り付けた防水皮の口を緩めると穴を開けた布に流れてシャワーが出るスタイルだ。
入る人数を決めて、浴びる・体を洗う・流すの順にすれば、途中途中で水が貯まるから無駄がない。
当面は誰でも無料で入れるようにして、後々安い使用料をとって、それを管理する水業者の給料にする。
バッチリじゃん。
少しの兵士と管理人に後を任せて、また畑にUターン。
忙しいっ。
調理場が完成していたので、城から運んできた食材を下ろし、リルの葉の回収を終えた女性陣に賄いの準備を頼む。
そう、この農場は賄い付きなのだ。
子供を預けて作業できて、昼飯付き。
託児所が完成したら、その横にシャワー施設も作って、仕事終わりにシャワーも浴びて帰れる。
どうよ?この職場環境。
説明したら、ライド王子達の目が更にキラキラになった。もう眩しいレベルよ。
土の掘り起こしでヘトヘトになった男達は、バーベキュースタイルの焼き野菜と具沢山のスープに歓声を上げて飛びついていた。
キンキンに冷えた果実水は一番人気だった。
箱の中に防水皮を貼った簡易クーラーボックスを用意しておいて良かった。
乾杯の音頭は、もちろん『聖女様の奇蹟』に感謝を!だった。
我らの声が届きますようにと口々に祈ってたけど、うん、しっかり届いてるからな。
昼前には小屋の土台が粗方積み上がっていたので、みんなが木陰で昼休憩している隙に布で覆ってサクっと乾燥。
すぐに木枠が乗せられる状態を見て、大工達が目を白黒させていた。
聖女様、小回り効くからね。
さて、明日は託児所が完成し次第、シャワー施設と野菜の出荷場を作ろう。
ここが軌道に乗れば、当面の危機は脱出できるだろう。
41
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
豪華地下室チートで異世界救済!〜僕の地下室がみんなの憩いの場になるまで〜
自来也
ファンタジー
カクヨム、なろうで150万PV達成!
理想の家の完成を目前に異世界に転移してしまったごく普通のサラリーマンの翔(しょう)。転移先で手にしたスキルは、なんと「地下室作成」!? 戦闘スキルでも、魔法の才能でもないただの「地下室作り」
これが翔の望んだ力だった。
スキルが成長するにつれて移動可能、豪華な浴室、ナイトプール、釣り堀、ゴーカート、ゲーセンなどなどあらゆる物の配置が可能に!?
ある時は瀕死の冒険者を助け、ある時は獣人を招待し、翔の理想の地下室はいつのまにか隠れた憩いの場になっていく。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しております。
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
転生農家の俺、賢者の遺産を手に入れたので帝国を揺るがす大発明を連発する
昼から山猫
ファンタジー
地方農村に生まれたグレンは、前世はただの会社員だった転生者。特別な力はないが、ある日、村外れの洞窟で古代賢者の秘蔵書庫を発見。そこには世界を変える魔法理論や失われた工学が眠っていた。
グレンは農村の暮らしを少しでも良くするため、古代技術を応用し、便利な道具や魔法道具を続々と開発。村は繁栄し、噂は隣領や都市まで広がる。
しかし、帝国の魔術師団がその力を独占しようとグレンを狙い始める。領主達の思惑、帝国の陰謀、動き出す反乱軍。知恵と工夫で世界を変えたグレンは、これから巻き起こる激動にどう立ち向かうのか。
田舎者が賢者の遺産で世界へ挑む物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる