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第二章
半ルルゥ化の儀式
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俺がここに来てしばらくすると、カナンさんからライジャに半ルルゥ化の儀式を始めたいと申し入れがあった。
何かあってはいけないので、まずは自分がしてみて問題なければ次は統括のメンバー、その次に城の従事者と警護の者、という感じで順次変体させたいと。
「知識に関してはカナンの右に出る者はいないから、それが順当だな」
ライジャが頷いて、その形で進めることになった。
まずはカナンさんだけが変体するので、場所は俺達の部屋。
空気がある部屋がまだここだけなのと、儀式の時にどういう状態になるかまだ予測不明な部分もあるので内密にしようってわけ。
苦しんだりしたら、皆ビビっちゃうでしょ~と言いつつカラカラと笑ってるカナンさん。
未体験なものにも全く動じない。度胸あるなぁ。
俺達の方がドキドキしてるよ。
俺もライジャも、半ルルゥ化を見るのは初めてだし。
「では、王。玉を頂きます」
準備したのは、俺とライジャのエキス玉を5個ずつ。
これをペアにして5回に分けて飲むんだって。
過去の文献に書いてあるらしいんだけど、そもそも文献ってスゴい量あるよね?
歴史に始まって、過去の様式から事件からあれやこれや。
750年勉強してきて、それほぼ全部覚えてるんだって、カナンさん。
ふおぉ~、天才だね。
脳内、一体どうなってるんだろう?
俺だって大学入試の時にスゲ~勉強したけど、覚えるそばからこぼれ落ちちゃうものだってたくさんあったよ。
天才っているんだなぁ。
そして5セットを飲み込んだカナンさんは、上半身を起こして横座りのような体勢でしばらくじっとしていたんだけど、だんだんと眉を顰めだした。
もう下半身を水に浸してないから、息苦しくなってきたのかな?
「大丈夫か?カナン」
ライジャも少し心配そうに見てる。
「ええ、少し胸と下半身に違和感というか……これは…うっ、ゴホっ…」
ふいに喉の辺りを押さえて咳をしたカナンさんに、アワワっとパニくりそうになった。
あ、でも咳をしたってことは…
「カナンさん、口を開けて胸を膨らますようにしてみて」
「っ……っは…はあっ、はあ…」
「そう、口の中に何かを吸い込むように、逆に吐き出すように……」
呼吸ってヤツをしたことないんだもんねー。
肺に空気を入れて出すやり方をレクチャーするのって難しいよ。
無意識にしてるからね、人間は。
「はぁ、分かってきた。なるほど、これが肺呼吸というものか」
すぐにコツを掴んだカナンさんは、面白そうに目を輝かせてる。
「何と言うか、面白い感覚だな~」
そうこうしているうちに、下半身がぼんやりと光をもってきて、鱗が見えなくなる。
「お、足が出来るか~?」
マジマジ見てもどうなっているのか分からないよ。
ライジャの時もぼんやり光って、光が消えたら足になってたもんな。
「ムズムズする感じか?」
「はい、痒いような痺れるような…」
ライジャは変体経験者だから、感覚は少し分かるらしい。
俺の体液で変体するのと半ルルゥ化するのは少し違うのかな?
未経験者はアドバイスできないわ~。
あ、光が消える。
「お~、ヒレが消えた。これが足ってヤツか~」
スラリと長い足が出現しました~。
引き締まってて綺麗だな。
「そして、これがチンコかぁ」
わあっ、股をガバっと開いたと思ったら、ニギニギしてるっ。
「ひえっ」
自分のちんちんを確かめるように、持ち上げて色んな角度から見てるっ。
「私のと変わらないサイズだな」
「ライジャ様のはどれくらい……ああ、本当だ。同じくらいっすね~」
ぎゃ~!ライジャまでしげしげと眺めてから自分のちんちんを出して比べてるぅ。
何これ~。
「こんなサイズなのか。ちっさいなぁ」
「いや、勃起すると倍かそれ以上にデカくなるぞ」
「そっか、どれどれ…」
「ちょっ、カナンさんっ。それ触っちゃダメ~。おっきくしてもダメ~」
慌てて止めたら、不思議そうな顔をしてる。
「え、なんで?」
「なんでって……ええ~…」
こっちの世界では排泄という概念すら無いから、そこがキタナイとハズカシイという感覚がないらしい。
ライジャも放っておいたらフルチンで平気で歩く事態になっていたかもしれない。
おっ、恐ろしい。
何というか、赤ちゃんと同じなんだな。
突起物がついてるってだけの感覚で、平気で握ったりするヤツ?
あれ?でもカナンさんはその辺の知識も持ってる筈じゃ?
真っ赤になってアワアワしてたけど、はっと気がついてカナンさんを見たら、ニヤっと笑われた。
こっこの人、分かっててやってたな~。
「カナンさんっ!」
「あっはは、ナギ様ったら真っ赤だね。可愛い~」
横に用意してあった腰巻をスルっと巻いたカナンさんは、今しがた変体したとは思えないしっかりとした足取りで歩く。
「勃起率は後で確認するとしますか」
「ぼっ……カナンさん、チャラいのは見せかけで実はエロ魔人だな」
絶対に確信犯だよ、この人。
侮れないわ~、知の守護者。
「エロ魔人、新しい単語が出たな~」
いや、そこ嬉しそうに言われてもね。
ライジャは横でクスクス笑ってる。
「問題は無さそうだな」
「ええ、大丈夫ですね。じゃあ早速、明日から他のメンバーの変体化にかかりましょう」
「分かった。では必要な数の玉の準備と各人への連絡を頼む」
「は、では失礼します」
カナンさんは扉の前で振り返ると
「ナオ様、王様の勃起率も測って、後で教えてね~」
と爆弾発言を残して出ていった。
「んなっ」
俺がワナワナと赤くなってると、後ろからライジャに抱きしめられた。
「向こうの世界では、ペニスを見せ合うのは良くないことなのか?」
ひえっ、耳元で話さないで~。
何か固いものがお尻に当たってるんですけどっ。
すりすりと擦り付けられてるんですけどっ。ひぃ~。
「ふ、普通はしないよ」
「カップルの間では?」
「う……それはまあ、無くはない…かな?」
「じゃあ私のサイズはナオに計ってもらおう。勃起した時の角度とサイズを」
うそぉ。
もちろん、ナオのは私が図るよと良い笑顔で言われました。
いらな~い。そんな科白を言いながらの無駄なキラキライケメンオーラ。
「ナオのは誰にも見せないよ」
見せないけれどもっ。
測定もいらなくない?
知の守護者の余計な知識欲に巻き込まれた俺は、またもや大量のエキス玉を製造するハメになった。
測定が出来たかは……秘密だよっ。
何かあってはいけないので、まずは自分がしてみて問題なければ次は統括のメンバー、その次に城の従事者と警護の者、という感じで順次変体させたいと。
「知識に関してはカナンの右に出る者はいないから、それが順当だな」
ライジャが頷いて、その形で進めることになった。
まずはカナンさんだけが変体するので、場所は俺達の部屋。
空気がある部屋がまだここだけなのと、儀式の時にどういう状態になるかまだ予測不明な部分もあるので内密にしようってわけ。
苦しんだりしたら、皆ビビっちゃうでしょ~と言いつつカラカラと笑ってるカナンさん。
未体験なものにも全く動じない。度胸あるなぁ。
俺達の方がドキドキしてるよ。
俺もライジャも、半ルルゥ化を見るのは初めてだし。
「では、王。玉を頂きます」
準備したのは、俺とライジャのエキス玉を5個ずつ。
これをペアにして5回に分けて飲むんだって。
過去の文献に書いてあるらしいんだけど、そもそも文献ってスゴい量あるよね?
歴史に始まって、過去の様式から事件からあれやこれや。
750年勉強してきて、それほぼ全部覚えてるんだって、カナンさん。
ふおぉ~、天才だね。
脳内、一体どうなってるんだろう?
俺だって大学入試の時にスゲ~勉強したけど、覚えるそばからこぼれ落ちちゃうものだってたくさんあったよ。
天才っているんだなぁ。
そして5セットを飲み込んだカナンさんは、上半身を起こして横座りのような体勢でしばらくじっとしていたんだけど、だんだんと眉を顰めだした。
もう下半身を水に浸してないから、息苦しくなってきたのかな?
「大丈夫か?カナン」
ライジャも少し心配そうに見てる。
「ええ、少し胸と下半身に違和感というか……これは…うっ、ゴホっ…」
ふいに喉の辺りを押さえて咳をしたカナンさんに、アワワっとパニくりそうになった。
あ、でも咳をしたってことは…
「カナンさん、口を開けて胸を膨らますようにしてみて」
「っ……っは…はあっ、はあ…」
「そう、口の中に何かを吸い込むように、逆に吐き出すように……」
呼吸ってヤツをしたことないんだもんねー。
肺に空気を入れて出すやり方をレクチャーするのって難しいよ。
無意識にしてるからね、人間は。
「はぁ、分かってきた。なるほど、これが肺呼吸というものか」
すぐにコツを掴んだカナンさんは、面白そうに目を輝かせてる。
「何と言うか、面白い感覚だな~」
そうこうしているうちに、下半身がぼんやりと光をもってきて、鱗が見えなくなる。
「お、足が出来るか~?」
マジマジ見てもどうなっているのか分からないよ。
ライジャの時もぼんやり光って、光が消えたら足になってたもんな。
「ムズムズする感じか?」
「はい、痒いような痺れるような…」
ライジャは変体経験者だから、感覚は少し分かるらしい。
俺の体液で変体するのと半ルルゥ化するのは少し違うのかな?
未経験者はアドバイスできないわ~。
あ、光が消える。
「お~、ヒレが消えた。これが足ってヤツか~」
スラリと長い足が出現しました~。
引き締まってて綺麗だな。
「そして、これがチンコかぁ」
わあっ、股をガバっと開いたと思ったら、ニギニギしてるっ。
「ひえっ」
自分のちんちんを確かめるように、持ち上げて色んな角度から見てるっ。
「私のと変わらないサイズだな」
「ライジャ様のはどれくらい……ああ、本当だ。同じくらいっすね~」
ぎゃ~!ライジャまでしげしげと眺めてから自分のちんちんを出して比べてるぅ。
何これ~。
「こんなサイズなのか。ちっさいなぁ」
「いや、勃起すると倍かそれ以上にデカくなるぞ」
「そっか、どれどれ…」
「ちょっ、カナンさんっ。それ触っちゃダメ~。おっきくしてもダメ~」
慌てて止めたら、不思議そうな顔をしてる。
「え、なんで?」
「なんでって……ええ~…」
こっちの世界では排泄という概念すら無いから、そこがキタナイとハズカシイという感覚がないらしい。
ライジャも放っておいたらフルチンで平気で歩く事態になっていたかもしれない。
おっ、恐ろしい。
何というか、赤ちゃんと同じなんだな。
突起物がついてるってだけの感覚で、平気で握ったりするヤツ?
あれ?でもカナンさんはその辺の知識も持ってる筈じゃ?
真っ赤になってアワアワしてたけど、はっと気がついてカナンさんを見たら、ニヤっと笑われた。
こっこの人、分かっててやってたな~。
「カナンさんっ!」
「あっはは、ナギ様ったら真っ赤だね。可愛い~」
横に用意してあった腰巻をスルっと巻いたカナンさんは、今しがた変体したとは思えないしっかりとした足取りで歩く。
「勃起率は後で確認するとしますか」
「ぼっ……カナンさん、チャラいのは見せかけで実はエロ魔人だな」
絶対に確信犯だよ、この人。
侮れないわ~、知の守護者。
「エロ魔人、新しい単語が出たな~」
いや、そこ嬉しそうに言われてもね。
ライジャは横でクスクス笑ってる。
「問題は無さそうだな」
「ええ、大丈夫ですね。じゃあ早速、明日から他のメンバーの変体化にかかりましょう」
「分かった。では必要な数の玉の準備と各人への連絡を頼む」
「は、では失礼します」
カナンさんは扉の前で振り返ると
「ナオ様、王様の勃起率も測って、後で教えてね~」
と爆弾発言を残して出ていった。
「んなっ」
俺がワナワナと赤くなってると、後ろからライジャに抱きしめられた。
「向こうの世界では、ペニスを見せ合うのは良くないことなのか?」
ひえっ、耳元で話さないで~。
何か固いものがお尻に当たってるんですけどっ。
すりすりと擦り付けられてるんですけどっ。ひぃ~。
「ふ、普通はしないよ」
「カップルの間では?」
「う……それはまあ、無くはない…かな?」
「じゃあ私のサイズはナオに計ってもらおう。勃起した時の角度とサイズを」
うそぉ。
もちろん、ナオのは私が図るよと良い笑顔で言われました。
いらな~い。そんな科白を言いながらの無駄なキラキライケメンオーラ。
「ナオのは誰にも見せないよ」
見せないけれどもっ。
測定もいらなくない?
知の守護者の余計な知識欲に巻き込まれた俺は、またもや大量のエキス玉を製造するハメになった。
測定が出来たかは……秘密だよっ。
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