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第一章
42.お迎え
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あっちこっちに転がってる玉を全部集めて、ライジャが持ってきた布に包んでしっかりと縛る。
大切な秘薬だからな。
けっこーあるわ~。
集めてる最中にウッカリ踏んじゃったんだけど、割れなかったんだよ、これ。
口に入れたら簡単に割れるのに。
不思議だわ~。
保存の効かない食料は、朝食としてパパパっと食べた。
あ~、パンがしばらく食べれないのは辛いなぁ。
味わって食べておこうと、タマゴサンドとピーナッツパンを2人でパクついた。
やっぱ、美味い~。
あ、リリィとルルゥの分は別にしておこう。
玉の袋を持って外に出て、ライジャと波打ち際まできた。
「この格好で、おかしくはない?」
衣装なんて持ってないから、いつもの腰巻とライジャの鱗で作ったアクセサリー3点セットのみだけど。
第一印象って大切だしな。
ライジャはニッコリと笑って頷いてくれた。
「リリィは基本、服は身につけないのだ。必要ないからな。付けるのは装飾のみだ」
ライジャの手が嬉しそうにネックレスを撫でる。
「王の鱗を身にまとっているのは、最上級のオシャレだぞ。しかも手の込んだ編み込みで」
手首のブレスレットもしげしげと眺めて、見事だと感心された。
やった~、このテクニックはこの世界でも通用するんだな。
「あ、ルーリィは水の中に入るとシッポになるの?ライジャみたいに」
人魚体験とか、ワクワクするっ。
体を横にクネクネして見せたら、イケメンに吹き出されました。
ええ~、真剣にマネしたのに。
骨格の関係上、これ以上は上手くは出来ないんだよぅ。
爆笑してるし。
ライジャって、実はツボにハマると笑いが止まらないタイプだ。
くそぅ、イケメンは腹抱えて笑っててもカッコイイから得だよなぁ。
「……っくく、楽しみにしてるところ申し訳ないんだが、シッポは生えないな」
「ちぇっ……生えないんだ」
残念無念。
じゃあどうやって泳ぐんだろう?
このままだと、ベリオンまで延々と平泳ぎで行くことになるんじゃ?
いつまでたっても到着しないわっ。
「すぐに体験出来るさ。私も初体験だ」
あ、そうだった。
ライジャだって今迄はシッポだったんだもんね。
2人で初体験。
ライジャと見つめ合って、一緒にフフっと笑った。
「ニャ~ン」
お、ルルゥ達が来た。
相変わらず早いな、高速イヌかき。
ナギとカナンが置いてけぼりだよ。
「ルルゥ、リリィ~」
海からダッシュで上がってきた2匹がピョーンと跳ねて俺とライジャの胸に飛び込んできた。
わはー、モフモフ攻撃っ。
ルルゥを受け止めたけど、勢い余って尻餅ついちゃった。
撫でてっ、撫でてって頭を胸にグリグリしてくる。
かっわいい~。
ライジャもリリィに飛びつかれるのは初めてみたいで、スゴくビックリしてる。
2匹から嬉しいって気持ちが伝わってきて、俺も更に嬉しくなってしまった。
そっか~、ルーリィの誕生は3000年振りなんだもんね。
もう全身ワシャワシャしちゃったよ。
「お待たせしました。王、ナオ様」
追いついたナギさんが真面目な顔で挨拶してくる横で
「わ~お、何これ眼福~」
ってカナンさんがニコニコしてる。
「ご苦労、ちょうど良い時間だ」
「ナギさん、カナンさん、こんにちは」
俺が声をかけると、ナギさんはペコリとお辞儀して、カナンさんはヤホ~と手を振ってくれた。
そしてお約束のようにナギさんがカナンさんの頭をはたく。
「ルーリィ様に失礼だぞ」
ええ、ルーリィ様って。
そんな大それたものじゃないから。
「あ、あの、俺のことは普通にナオでいいですよ。元々ただの異世界人なので」
ライジャはもちろん王様だから敬語でいいけど、俺は一般人だからね。
あんまり畏まられても困っちゃうし。
ライジャを見上げたら、分かったというように頷いてくれた。
「ナオは私と共にルーリィになったが、元の世界では一般人として生活してきている。いきなり王と同等の扱いになると戸惑うだろう。統括7名には緩めた接し方をするよう言い含める」
「はっ、了解しました」
ほっとした。
あんまり堅苦しいのも疲れるしね。
それに多分、2人は俺より年上だと思うんだよ。
年齢の換算が分からないけど。
出発前に、ルルゥとリリィにフリスビーパンキャッチタイム。
相変わらずの素晴らしい跳躍です。
ライジャも気合入れて高く投げるけど、リリィもルルゥもしっかり対応してる。
2匹共、このゲーム大好きなんだなぁ。
そして案の定、ナギさんとカナンさんはアングリと口を開けたまま見てました。
やっぱ神様のこんな姿はレアだったか~。
特にナギさんは見てるものが信じられないようで、硬直してた。
カナンさんの方は最初ギョッとしてたけど、途中からはヤンヤと手を打って喜んでた。
順応性高いわ。っていうか、基本面白いもの大好きって感じだね。
2匹が満足したところで、さあ水の世界に出発~。
大切な秘薬だからな。
けっこーあるわ~。
集めてる最中にウッカリ踏んじゃったんだけど、割れなかったんだよ、これ。
口に入れたら簡単に割れるのに。
不思議だわ~。
保存の効かない食料は、朝食としてパパパっと食べた。
あ~、パンがしばらく食べれないのは辛いなぁ。
味わって食べておこうと、タマゴサンドとピーナッツパンを2人でパクついた。
やっぱ、美味い~。
あ、リリィとルルゥの分は別にしておこう。
玉の袋を持って外に出て、ライジャと波打ち際まできた。
「この格好で、おかしくはない?」
衣装なんて持ってないから、いつもの腰巻とライジャの鱗で作ったアクセサリー3点セットのみだけど。
第一印象って大切だしな。
ライジャはニッコリと笑って頷いてくれた。
「リリィは基本、服は身につけないのだ。必要ないからな。付けるのは装飾のみだ」
ライジャの手が嬉しそうにネックレスを撫でる。
「王の鱗を身にまとっているのは、最上級のオシャレだぞ。しかも手の込んだ編み込みで」
手首のブレスレットもしげしげと眺めて、見事だと感心された。
やった~、このテクニックはこの世界でも通用するんだな。
「あ、ルーリィは水の中に入るとシッポになるの?ライジャみたいに」
人魚体験とか、ワクワクするっ。
体を横にクネクネして見せたら、イケメンに吹き出されました。
ええ~、真剣にマネしたのに。
骨格の関係上、これ以上は上手くは出来ないんだよぅ。
爆笑してるし。
ライジャって、実はツボにハマると笑いが止まらないタイプだ。
くそぅ、イケメンは腹抱えて笑っててもカッコイイから得だよなぁ。
「……っくく、楽しみにしてるところ申し訳ないんだが、シッポは生えないな」
「ちぇっ……生えないんだ」
残念無念。
じゃあどうやって泳ぐんだろう?
このままだと、ベリオンまで延々と平泳ぎで行くことになるんじゃ?
いつまでたっても到着しないわっ。
「すぐに体験出来るさ。私も初体験だ」
あ、そうだった。
ライジャだって今迄はシッポだったんだもんね。
2人で初体験。
ライジャと見つめ合って、一緒にフフっと笑った。
「ニャ~ン」
お、ルルゥ達が来た。
相変わらず早いな、高速イヌかき。
ナギとカナンが置いてけぼりだよ。
「ルルゥ、リリィ~」
海からダッシュで上がってきた2匹がピョーンと跳ねて俺とライジャの胸に飛び込んできた。
わはー、モフモフ攻撃っ。
ルルゥを受け止めたけど、勢い余って尻餅ついちゃった。
撫でてっ、撫でてって頭を胸にグリグリしてくる。
かっわいい~。
ライジャもリリィに飛びつかれるのは初めてみたいで、スゴくビックリしてる。
2匹から嬉しいって気持ちが伝わってきて、俺も更に嬉しくなってしまった。
そっか~、ルーリィの誕生は3000年振りなんだもんね。
もう全身ワシャワシャしちゃったよ。
「お待たせしました。王、ナオ様」
追いついたナギさんが真面目な顔で挨拶してくる横で
「わ~お、何これ眼福~」
ってカナンさんがニコニコしてる。
「ご苦労、ちょうど良い時間だ」
「ナギさん、カナンさん、こんにちは」
俺が声をかけると、ナギさんはペコリとお辞儀して、カナンさんはヤホ~と手を振ってくれた。
そしてお約束のようにナギさんがカナンさんの頭をはたく。
「ルーリィ様に失礼だぞ」
ええ、ルーリィ様って。
そんな大それたものじゃないから。
「あ、あの、俺のことは普通にナオでいいですよ。元々ただの異世界人なので」
ライジャはもちろん王様だから敬語でいいけど、俺は一般人だからね。
あんまり畏まられても困っちゃうし。
ライジャを見上げたら、分かったというように頷いてくれた。
「ナオは私と共にルーリィになったが、元の世界では一般人として生活してきている。いきなり王と同等の扱いになると戸惑うだろう。統括7名には緩めた接し方をするよう言い含める」
「はっ、了解しました」
ほっとした。
あんまり堅苦しいのも疲れるしね。
それに多分、2人は俺より年上だと思うんだよ。
年齢の換算が分からないけど。
出発前に、ルルゥとリリィにフリスビーパンキャッチタイム。
相変わらずの素晴らしい跳躍です。
ライジャも気合入れて高く投げるけど、リリィもルルゥもしっかり対応してる。
2匹共、このゲーム大好きなんだなぁ。
そして案の定、ナギさんとカナンさんはアングリと口を開けたまま見てました。
やっぱ神様のこんな姿はレアだったか~。
特にナギさんは見てるものが信じられないようで、硬直してた。
カナンさんの方は最初ギョッとしてたけど、途中からはヤンヤと手を打って喜んでた。
順応性高いわ。っていうか、基本面白いもの大好きって感じだね。
2匹が満足したところで、さあ水の世界に出発~。
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