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第一章
39.負けずに逆プロポーズ
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今ライジャ、3000年って言った?
「え……俺、3000年も寿命伸びちゃうの?」
「そうだ」
マ~ジ~か~!
「この玉を飲むと、私達はルルゥとリリィの完全融合体となり、新しい民ルーリィになる」
あ然としてる俺に、ライジャは丁寧に説明してくれる。
「ルーリィになれるのは私とナオだけだ。リリィの民の王である私と、ルルゥが召喚したルルゥの民ナオ」
「新しい生命体になるってこと?」
「そうだ」
ほええ~。
「良い点は、ルーリィは水と空の民だから、この世界のどこへでも行ける。だからナオはリリィの世界にも来れるようになる」
えっ、水の中のリリイの世界にも行けるようになるの?
それってスゴいっ。
「一番ルーリィが特殊なのは、お互いが愛し合い作る玉によってリリィの民を半ルルゥ化させて子孫が残せる体に変化させられることだ」
えええっ、そんなミラクルボールを作れる訳?俺とライジャで?
ファンタジー極まってきました~。
「悪い点はあるの?」
「ルーリィは対の生き物。お互いが離れて生きることは出来ない。共に生き、共に死ぬのが定めとなる」
「それって、ずっとライジャと一緒ってこと?死ぬまで?」
「そうだ」
………何それ。
思わず両膝をついて、俺の手を握っているライジャの手を両手でぎゅっと握り返した。
「喜んでお受けします。俺はライジャとずっと一緒にいたいし、リリィの世界にも行きたい。だから俺と結婚…あ、えと、対になって下さい」
ライジャは予想外の俺の行動にポカンとしている。
あ、逆プロポーズとか、ダメだったのかな?
でも、俺がドギマギしているうちに、ライジャが目を見張るような笑顔になった。
「……ナオ、ありがとう。まさかそこまで言ってもらえるとは思わなかった。その行動力が、なによりも愛しいよ。私は生涯ナオを愛し続けることを誓う」
ライジャは優しいキスをひとつくれた。
それから白い方の玉を手に取って、俺の口の前持ってきた。
俺も黒い方の玉を持って、ライジャの口の前に。
2人で笑い合ってから、玉を口に入れて飲み込んだ。
「んんっ?」
胃の辺りがポウって温かくなって下を見たら、鳩尾辺りが金色にぼんやりと光ってる。
その光がどんどん全身に広がって、ライジャを見たら全身が淡く金色に光っていた。
ポカポカとして気持ちがいい。
足首がムズっとして、見たら黒っぽい鱗が生えていた。
ワオ、これってライジャの足に生えてたのと同じだ。
「ニャ~ン」
「ニャ~ン」
ルルゥとリリィが天に向かって嬉しそうに鳴いた。
祝福の声だね。
「ありがとうルルゥ、リリィ」
2匹のモフモフズを抱きしめると、嬉しいって気持ちがホンワリと伝わってきた。
あ、これってルルゥ達の気持ち?
「ライジャ、ルルゥとリリィ喜んでる?」
ライジャは笑って頷いてる。
あ、もう光ってない。
変体が終わったのか。
「ルーリィの誕生は久しぶりだから、とても喜んでいる。ナオもルーリィになったから少し気持ちが伝わるようになってきたな」
わあ~、ルルゥ達の気持ちも分かるようになるんだ。
すげー嬉しいっ。
「おめでとうございます、王。ナオ様」
「この場に立ち会えたこと、光栄です」
えっ?この声って。
クリっと水の中の2人を見ると、嬉しそうに笑っている。
「ルーリィはルルゥとリリィの民の融合。だからもう2人の言葉も理解できるようになっただろう?」
ライジャが腰を抱き寄せて、頭にキスをしてくる。
ほお~、そうなのか。
じゃあリリィの人達とも会話ができるようになったのか~。
変身したのを実感するわぁ。
「あ、初めまして。ナオと言います、よろしくお願いします」
せっかく通じるようになったから、挨拶してみた。
「わ~、可愛い~……いって」
カナンさんがナギさんに後頭部を叩かれて呻いてる。
「ご丁寧にありがとうございます。ナギとカナンです。これからよろしくお願い致します」
ナギさん、真面目だ~。
「もう陽が沈む。お前たちは戻って報告するように。私達は最後の儀式がある」
えっ、まだ続きがあるの?
「はっ、明日の午後にお迎えに上がります」
2人はヒラリと身を返して去っていった。
暗くなったら危ないもんね。
リリィとルルゥもニャ~ンと鳴いて、2人に続いて水の中に入っていった。
「え……俺、3000年も寿命伸びちゃうの?」
「そうだ」
マ~ジ~か~!
「この玉を飲むと、私達はルルゥとリリィの完全融合体となり、新しい民ルーリィになる」
あ然としてる俺に、ライジャは丁寧に説明してくれる。
「ルーリィになれるのは私とナオだけだ。リリィの民の王である私と、ルルゥが召喚したルルゥの民ナオ」
「新しい生命体になるってこと?」
「そうだ」
ほええ~。
「良い点は、ルーリィは水と空の民だから、この世界のどこへでも行ける。だからナオはリリィの世界にも来れるようになる」
えっ、水の中のリリイの世界にも行けるようになるの?
それってスゴいっ。
「一番ルーリィが特殊なのは、お互いが愛し合い作る玉によってリリィの民を半ルルゥ化させて子孫が残せる体に変化させられることだ」
えええっ、そんなミラクルボールを作れる訳?俺とライジャで?
ファンタジー極まってきました~。
「悪い点はあるの?」
「ルーリィは対の生き物。お互いが離れて生きることは出来ない。共に生き、共に死ぬのが定めとなる」
「それって、ずっとライジャと一緒ってこと?死ぬまで?」
「そうだ」
………何それ。
思わず両膝をついて、俺の手を握っているライジャの手を両手でぎゅっと握り返した。
「喜んでお受けします。俺はライジャとずっと一緒にいたいし、リリィの世界にも行きたい。だから俺と結婚…あ、えと、対になって下さい」
ライジャは予想外の俺の行動にポカンとしている。
あ、逆プロポーズとか、ダメだったのかな?
でも、俺がドギマギしているうちに、ライジャが目を見張るような笑顔になった。
「……ナオ、ありがとう。まさかそこまで言ってもらえるとは思わなかった。その行動力が、なによりも愛しいよ。私は生涯ナオを愛し続けることを誓う」
ライジャは優しいキスをひとつくれた。
それから白い方の玉を手に取って、俺の口の前持ってきた。
俺も黒い方の玉を持って、ライジャの口の前に。
2人で笑い合ってから、玉を口に入れて飲み込んだ。
「んんっ?」
胃の辺りがポウって温かくなって下を見たら、鳩尾辺りが金色にぼんやりと光ってる。
その光がどんどん全身に広がって、ライジャを見たら全身が淡く金色に光っていた。
ポカポカとして気持ちがいい。
足首がムズっとして、見たら黒っぽい鱗が生えていた。
ワオ、これってライジャの足に生えてたのと同じだ。
「ニャ~ン」
「ニャ~ン」
ルルゥとリリィが天に向かって嬉しそうに鳴いた。
祝福の声だね。
「ありがとうルルゥ、リリィ」
2匹のモフモフズを抱きしめると、嬉しいって気持ちがホンワリと伝わってきた。
あ、これってルルゥ達の気持ち?
「ライジャ、ルルゥとリリィ喜んでる?」
ライジャは笑って頷いてる。
あ、もう光ってない。
変体が終わったのか。
「ルーリィの誕生は久しぶりだから、とても喜んでいる。ナオもルーリィになったから少し気持ちが伝わるようになってきたな」
わあ~、ルルゥ達の気持ちも分かるようになるんだ。
すげー嬉しいっ。
「おめでとうございます、王。ナオ様」
「この場に立ち会えたこと、光栄です」
えっ?この声って。
クリっと水の中の2人を見ると、嬉しそうに笑っている。
「ルーリィはルルゥとリリィの民の融合。だからもう2人の言葉も理解できるようになっただろう?」
ライジャが腰を抱き寄せて、頭にキスをしてくる。
ほお~、そうなのか。
じゃあリリィの人達とも会話ができるようになったのか~。
変身したのを実感するわぁ。
「あ、初めまして。ナオと言います、よろしくお願いします」
せっかく通じるようになったから、挨拶してみた。
「わ~、可愛い~……いって」
カナンさんがナギさんに後頭部を叩かれて呻いてる。
「ご丁寧にありがとうございます。ナギとカナンです。これからよろしくお願い致します」
ナギさん、真面目だ~。
「もう陽が沈む。お前たちは戻って報告するように。私達は最後の儀式がある」
えっ、まだ続きがあるの?
「はっ、明日の午後にお迎えに上がります」
2人はヒラリと身を返して去っていった。
暗くなったら危ないもんね。
リリィとルルゥもニャ~ンと鳴いて、2人に続いて水の中に入っていった。
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