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第一章
32.初体験オンパレード
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ライジャは見るもの触れるものすべてが初めてで、すごく興奮している。
あ、ライジャには揉んで柔らかくした草で編んだ草履を履かせてるよ。
ジャングルだけは裸足じゃ危ないからね。枝とか落ちてるし。
俺も今はこれ。靴じゃ蒸れるんだよ。
最初は歪だったけど、今じゃサクサクっと編めるから、何足も予備を用意してある。
広場になってるクリスマスマーケットに行くと、綺麗だと感嘆の声を上げてた。
だよね、だよね~。
色とりどりの実がね~、華やかだよね。
クリスマスマーケットの名前の由来を聞かれたけど、やっぱり説明できなかった。
サンタさんも話そうとすると、ただの変なおじさんになっちゃう。とほほ。
うう~む、宗教あるのかな?こっちは。
リリィ教とか?ふはは。
カラフルな実を口に放り込んで、酸っぱいとか甘いとか喜んでる。
海のものとは、同じ甘さでも感覚的に違うんだって。へぇ~。
「あっ、それはダメっ」
あのニガニガの実だけは食べちゃダメっと言う前に、食べちゃいました。
「ぐっ……何だこれはっ…」
速攻吐き出して呻くライジャに、笑いながら水を渡す。
すぐに口をゆすがないと、後々まで辛いのは経験で知ってるからね~。
「それだけはそのまま食べられないんだよ。めちゃめちゃ苦いよね」
「ナオが摘んでるから食べられると思ったんだが……」
涙目のライジャ、貴重だわ~。
「あはは、使い方は後でね」
すっごく大事な使い方があるんだよっ。
桃ブドウの実で口直しして、更に奥地に進む。
果物を齧りながら、甘いシロップの樹液やサボテンの群生地を案内しながら歩く。
ヤバい、楽しい。
ジャングルをここまで楽しんだのは初めてかも。
ドリアンの実をたくさん採集して、ネギモドキやピーナッツの実も集める。
2人分だから2倍いるよね。
ソリと網にフルーツてんこ盛り状態で浜に戻ってきた。
浜でモフモフズが遊んでいるな~と見たら、
「あれっ、岩場がないっ」
既に岩場は消滅していました。
「もう使わないから消したんだな」
はらら、お仕事早いのね~、神様。
さてと、じゃあ火を起こそう。
あれを使うんだよと薪の束を指すと、前から火に興味津々だったライジャが嬉しそうにたくさん運んでくる。
虫眼鏡を出して葉っぱに火をつけると、おおっと歓声が上がった。
「……火というのか。これは面白いな」
やっぱり火は初めて見るようで、まじまじと見入っている。
熱くて火傷するから、触らないように気を付けてねと注意したけど、そもそも火傷の概念が分からないか。うーん。
でもさっきの実で懲りたみたいで、ちゃんと一定の距離で止まってる。
ドリアンの実を割って、真ん中にニガニガの実を押し込む作業も一緒にやった。
モチモチな感触がお気に召した模様。
せっかくだからパンケーキも焼こうと、平たい石も熱してたら
「ナオっ、何かスゴいことになってるぞっ」
ライジャのビックリした声に振り返ったらドリアンの実が、モモモっと膨張してました。
やっぱビビるよね~、これ。
「あははっ、これがパンの元なんだよ~」
と教えたら、更にビックリしてました。
ふふふ、想像の斜め上を行くでしょ。
よし焼こう!と枝に刺してライジャと一緒に火で炙る。
マシュマロ焼きみたい。
「いい香りだ」
だよね~、パンの焼ける匂いって最高。
「ニャ~ン」
あ、匂いに釣られてモフモフズが走ってきた。
「熱いから、ちょっと待ってね~」
ふ~ふ~して冷ましてから2匹にあげる。
ルルゥとリリィもハフハフしながら美味しそうに食べる。
焼きたて最高だよね。
ライジャにも焼いたひょうたんからピーナッツペーストもどきをすくって塗って渡す。
どうかな?気に入るかな?
ドキドキしながら食べるライジャを見守る。
「……うまい」
ニッと笑って人差し指と中指をくっつけて立てて、クイクイって曲げ伸ばしする。
何の合図だろう?
「?それって何?」
「美味しいぞって時にするのだ。作った者に対する賛辞だな」
へえ~、じゃあ元の世界で親指立てるのと同じ感じか。
「俺の世界ではこうやってたよ」
拳をにぎってから親指をグッと立てて見せる。
「ほう、それもいいな」
こうか?とグッと親指を立ててニヤっと笑うライジャは超キマってました。
白い歯がキラーンと光って見えたよ。
イケメン眩し過ぎる。
でも、パンケーキも好評だったのにネギ焼きがルルゥに続いて不評だったのは納得がいかない。
なんでだ~。
あ、ライジャには揉んで柔らかくした草で編んだ草履を履かせてるよ。
ジャングルだけは裸足じゃ危ないからね。枝とか落ちてるし。
俺も今はこれ。靴じゃ蒸れるんだよ。
最初は歪だったけど、今じゃサクサクっと編めるから、何足も予備を用意してある。
広場になってるクリスマスマーケットに行くと、綺麗だと感嘆の声を上げてた。
だよね、だよね~。
色とりどりの実がね~、華やかだよね。
クリスマスマーケットの名前の由来を聞かれたけど、やっぱり説明できなかった。
サンタさんも話そうとすると、ただの変なおじさんになっちゃう。とほほ。
うう~む、宗教あるのかな?こっちは。
リリィ教とか?ふはは。
カラフルな実を口に放り込んで、酸っぱいとか甘いとか喜んでる。
海のものとは、同じ甘さでも感覚的に違うんだって。へぇ~。
「あっ、それはダメっ」
あのニガニガの実だけは食べちゃダメっと言う前に、食べちゃいました。
「ぐっ……何だこれはっ…」
速攻吐き出して呻くライジャに、笑いながら水を渡す。
すぐに口をゆすがないと、後々まで辛いのは経験で知ってるからね~。
「それだけはそのまま食べられないんだよ。めちゃめちゃ苦いよね」
「ナオが摘んでるから食べられると思ったんだが……」
涙目のライジャ、貴重だわ~。
「あはは、使い方は後でね」
すっごく大事な使い方があるんだよっ。
桃ブドウの実で口直しして、更に奥地に進む。
果物を齧りながら、甘いシロップの樹液やサボテンの群生地を案内しながら歩く。
ヤバい、楽しい。
ジャングルをここまで楽しんだのは初めてかも。
ドリアンの実をたくさん採集して、ネギモドキやピーナッツの実も集める。
2人分だから2倍いるよね。
ソリと網にフルーツてんこ盛り状態で浜に戻ってきた。
浜でモフモフズが遊んでいるな~と見たら、
「あれっ、岩場がないっ」
既に岩場は消滅していました。
「もう使わないから消したんだな」
はらら、お仕事早いのね~、神様。
さてと、じゃあ火を起こそう。
あれを使うんだよと薪の束を指すと、前から火に興味津々だったライジャが嬉しそうにたくさん運んでくる。
虫眼鏡を出して葉っぱに火をつけると、おおっと歓声が上がった。
「……火というのか。これは面白いな」
やっぱり火は初めて見るようで、まじまじと見入っている。
熱くて火傷するから、触らないように気を付けてねと注意したけど、そもそも火傷の概念が分からないか。うーん。
でもさっきの実で懲りたみたいで、ちゃんと一定の距離で止まってる。
ドリアンの実を割って、真ん中にニガニガの実を押し込む作業も一緒にやった。
モチモチな感触がお気に召した模様。
せっかくだからパンケーキも焼こうと、平たい石も熱してたら
「ナオっ、何かスゴいことになってるぞっ」
ライジャのビックリした声に振り返ったらドリアンの実が、モモモっと膨張してました。
やっぱビビるよね~、これ。
「あははっ、これがパンの元なんだよ~」
と教えたら、更にビックリしてました。
ふふふ、想像の斜め上を行くでしょ。
よし焼こう!と枝に刺してライジャと一緒に火で炙る。
マシュマロ焼きみたい。
「いい香りだ」
だよね~、パンの焼ける匂いって最高。
「ニャ~ン」
あ、匂いに釣られてモフモフズが走ってきた。
「熱いから、ちょっと待ってね~」
ふ~ふ~して冷ましてから2匹にあげる。
ルルゥとリリィもハフハフしながら美味しそうに食べる。
焼きたて最高だよね。
ライジャにも焼いたひょうたんからピーナッツペーストもどきをすくって塗って渡す。
どうかな?気に入るかな?
ドキドキしながら食べるライジャを見守る。
「……うまい」
ニッと笑って人差し指と中指をくっつけて立てて、クイクイって曲げ伸ばしする。
何の合図だろう?
「?それって何?」
「美味しいぞって時にするのだ。作った者に対する賛辞だな」
へえ~、じゃあ元の世界で親指立てるのと同じ感じか。
「俺の世界ではこうやってたよ」
拳をにぎってから親指をグッと立てて見せる。
「ほう、それもいいな」
こうか?とグッと親指を立ててニヤっと笑うライジャは超キマってました。
白い歯がキラーンと光って見えたよ。
イケメン眩し過ぎる。
でも、パンケーキも好評だったのにネギ焼きがルルゥに続いて不評だったのは納得がいかない。
なんでだ~。
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