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第一章
31.ドキドキの共同生活
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パンをたいらげたライジャは、夕日を恨めしそうに睨みながらもリリィと一緒に海に帰っていった。
変体したのが急だったから、一度戻って色々と指示を出してからまた明日来るって。
何とか休暇をもぎ取って、しばらく滞在できるようにしてくるって息巻いてた。
休暇って。
王様そう簡単に休めるものなのかねぇ?
でも、国家…じゃなくてこの世界をあげての一大事だから絶対に大丈夫って豪語してたよ。
え、俺って世界の一大事なの?
まあ、王様が半ルルゥ化したから、一大事か。
他にも何かあるらしい。
まだ内緒だって言われたけど。
そのうち話してくれるって。
まあ、ビックリの連続だったから、少しビックリは休もうね。
足になったままで泳げるのかなって心配したけど、水の中でちゃんと元のヒレに戻りました。
ファンタジーですね、はい。
便利だなー、水陸両用の体だ。
俺も欲しいな。
ん?明日からライジャがここに来てくれるってことは、ここで一緒に寝るってことか?
ふおっ、朝になって気づいた俺はひとしきり悶えてから、慌てて新しいシーツならぬ葉っぱを取りに行った。
裏手にいっぱい生えてるからね、取り放題よ。
揉み揉みして、柔らかくして敷く。
だってさ、汗がついた葉っぱシーツとかじゃ申し訳ないもんな。
巣作りじゃないよ。
でも、つい綺麗な花とかまで摘んできちゃった。
乙女かっ。恥ずい。
「ナオ」
「ニャ~ン」
わあっ、花持って家の中ウロウロしてたらライジャ達が来ちゃったよ。
花を放り出して外に飛び出したら、海からライジャとリリィが近づいてくるところだった。
朝日に照らされて輝く銀の髪を掻き上げながら浜に上がってくるイケメンと真っ白なオオカミ。
逞しい小麦色の体を玉になった水がキラキラしながら滑り落ちていく様子は、まるで宝石を纏っているかのよう。
なな、なんてゴージャス。
映画のワンシーンですか、これ?
眼福にも程があるわ。
「おはよう、ナオ」
俺の前まで真っ直ぐに歩いてきたライジャは、ニッと笑ってハグしてきた。
「早く会いたくて、一番に出てきてしまったよ」
チュッと額にキスされた。
もうだめ、気絶しそう。
神様、死ぬなら今この瞬間がいいです。
最高に幸せな今が一番いい死に時ですわ。
「?どうした、ナオ。まだ寝ぼけてるのか?」
「へっ……あ、ううん。おはようライジャ、見惚れちゃってた」
はわっ、ぼーっとして素で言ってしまった。
ちょっとビックリして目を見開いた王様は、すぐに嬉しそうに笑ってから悪戯っぽい顔になる。
「…そうか。晴れてナオの恋人になったからな。これから、もっと磨きをかけるぞ」
ひぃ、ヤメテ。
これ以上磨いたら眩しくて見れませんから。
こんなイケメンから、こ、コイビト発言出るとか、嬉しいやら恥ずかしいやらでバクバク。
「そうだ、ナオ。これを」
ライジャが持っていた布みたいな物を俺に見せた。
「これって……」
触ってみると、柔らかくてスベスベしてるけど、綿ではないかな。
何というか、どちらかと言えば化学繊維に近い感触だな。
肌にはピタっと吸い付く感じなのに、生地同士はサラサラして全然くっつかない。
不思議だ。
「あ、ライジャの、これで作ったの?」
「そうだ」
ライジャが腰に巻いているものがこれだと、今気づいた。
ほほぅ、白い布を横で縛ってる感じは、短いパレオみたいだな。
肌に触れている生地はピッタリとくっついてて、その上に重ねた生地がサラリと揺れてる。
合わせてしている銀色のチェーンみたいなアクセサリーがカッコイイ。
おおー、これは便利。
もう履いてたパンツは限界に近かったからね。
「海藻の繊維を加工したものだ。ナオの身につけているものを参考にして作らせてみた」
へえ~、ベリオンって結構文明が進んでいるのかもしれないなぁ。
他にも網みたいなものとか、果物採集に使えそうだ。
「朝食はまだ?」
「まだだ。こっちの食べ物が食べたくて、抜いてきた」
ワクワクと目を輝かせてるライジャ、可愛いんですけど~。
「あはは、だよね~。じゃあ果物採集しながら食べよう」
網とソリを持って、ジャングルに出発~。
変体したのが急だったから、一度戻って色々と指示を出してからまた明日来るって。
何とか休暇をもぎ取って、しばらく滞在できるようにしてくるって息巻いてた。
休暇って。
王様そう簡単に休めるものなのかねぇ?
でも、国家…じゃなくてこの世界をあげての一大事だから絶対に大丈夫って豪語してたよ。
え、俺って世界の一大事なの?
まあ、王様が半ルルゥ化したから、一大事か。
他にも何かあるらしい。
まだ内緒だって言われたけど。
そのうち話してくれるって。
まあ、ビックリの連続だったから、少しビックリは休もうね。
足になったままで泳げるのかなって心配したけど、水の中でちゃんと元のヒレに戻りました。
ファンタジーですね、はい。
便利だなー、水陸両用の体だ。
俺も欲しいな。
ん?明日からライジャがここに来てくれるってことは、ここで一緒に寝るってことか?
ふおっ、朝になって気づいた俺はひとしきり悶えてから、慌てて新しいシーツならぬ葉っぱを取りに行った。
裏手にいっぱい生えてるからね、取り放題よ。
揉み揉みして、柔らかくして敷く。
だってさ、汗がついた葉っぱシーツとかじゃ申し訳ないもんな。
巣作りじゃないよ。
でも、つい綺麗な花とかまで摘んできちゃった。
乙女かっ。恥ずい。
「ナオ」
「ニャ~ン」
わあっ、花持って家の中ウロウロしてたらライジャ達が来ちゃったよ。
花を放り出して外に飛び出したら、海からライジャとリリィが近づいてくるところだった。
朝日に照らされて輝く銀の髪を掻き上げながら浜に上がってくるイケメンと真っ白なオオカミ。
逞しい小麦色の体を玉になった水がキラキラしながら滑り落ちていく様子は、まるで宝石を纏っているかのよう。
なな、なんてゴージャス。
映画のワンシーンですか、これ?
眼福にも程があるわ。
「おはよう、ナオ」
俺の前まで真っ直ぐに歩いてきたライジャは、ニッと笑ってハグしてきた。
「早く会いたくて、一番に出てきてしまったよ」
チュッと額にキスされた。
もうだめ、気絶しそう。
神様、死ぬなら今この瞬間がいいです。
最高に幸せな今が一番いい死に時ですわ。
「?どうした、ナオ。まだ寝ぼけてるのか?」
「へっ……あ、ううん。おはようライジャ、見惚れちゃってた」
はわっ、ぼーっとして素で言ってしまった。
ちょっとビックリして目を見開いた王様は、すぐに嬉しそうに笑ってから悪戯っぽい顔になる。
「…そうか。晴れてナオの恋人になったからな。これから、もっと磨きをかけるぞ」
ひぃ、ヤメテ。
これ以上磨いたら眩しくて見れませんから。
こんなイケメンから、こ、コイビト発言出るとか、嬉しいやら恥ずかしいやらでバクバク。
「そうだ、ナオ。これを」
ライジャが持っていた布みたいな物を俺に見せた。
「これって……」
触ってみると、柔らかくてスベスベしてるけど、綿ではないかな。
何というか、どちらかと言えば化学繊維に近い感触だな。
肌にはピタっと吸い付く感じなのに、生地同士はサラサラして全然くっつかない。
不思議だ。
「あ、ライジャの、これで作ったの?」
「そうだ」
ライジャが腰に巻いているものがこれだと、今気づいた。
ほほぅ、白い布を横で縛ってる感じは、短いパレオみたいだな。
肌に触れている生地はピッタリとくっついてて、その上に重ねた生地がサラリと揺れてる。
合わせてしている銀色のチェーンみたいなアクセサリーがカッコイイ。
おおー、これは便利。
もう履いてたパンツは限界に近かったからね。
「海藻の繊維を加工したものだ。ナオの身につけているものを参考にして作らせてみた」
へえ~、ベリオンって結構文明が進んでいるのかもしれないなぁ。
他にも網みたいなものとか、果物採集に使えそうだ。
「朝食はまだ?」
「まだだ。こっちの食べ物が食べたくて、抜いてきた」
ワクワクと目を輝かせてるライジャ、可愛いんですけど~。
「あはは、だよね~。じゃあ果物採集しながら食べよう」
網とソリを持って、ジャングルに出発~。
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