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第一章
7.調理しよう
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本日も快晴。
今日は、更に人類の生活に近づけようと思う。
人間は火を扱える動物だからね。
「やっぱ焚火をしたいよね」
ポーチの中に心強いものが入っているのですよ。
「じゃじゃ~ん」
取り出したるは、虫眼鏡。
ギアナ高地でマクロ系の観察に使えると思って、持ってたんだよね~。
さすが俺だよね~。
まさかこういう用途で使うとは夢にも思わなかったけどね~。ははは。
ヤシの葉みたいな落ち葉はたくさん落ちてるので、ワサっとかき集めてくる。
今日は家の外で、まずはお試し。
いきなり燃え広がって新築を消失したくないもんね。
1メートルくらいのサイズで円形に石を積んで、風よけを作る。
板を小さく割って、薪の元をたくさん作った。
下に板をテント状に組んで、その中と上に乾燥した葉をたくさん乗せる。
虫眼鏡の焦点を葉に当てて、しばらくすると煙が出てきた。
「おぉ~、いけそう」
思ったよりも簡単に火がついた。
パチパチと懐かしい音をたてながら、焚火は燃え上がる。
「やっぱいいなぁ、火は」
うっとりと眺めてたら、腹がぐうっと鳴った。
「あ、昼飯抜いてたわ」
果物食べよう。
あと、固くて食べられなかったジャガイモもどきをくべてみよう。
焼き芋みたいにホクホクするかもだ。
「芋、イモ~……ひゃあっ」
家の中の棚にある果物を取ろうとして、俺はびっくり仰天した。
果物入れの中から、白いものがこんもりと盛りあがってる。
何これ?
おそるおそる観察すると、あのドリアンもどきの中身が膨れ上がっていた。
「な、何で?」
とりあえずそのまま外に持ち出して、しげしげと観察する。
昨日は半分くらい食べて、残りは実と一緒に果物入れに入れておいた。
膨らんではいるが、特に腐った感じはしない。
触ってみると、蒸しパンのような感触。
もっちりベタベタが、ふんわりふかふかに変わってる。
原因は何だ?
中をかき分けていくと、膨らみの中心辺りにあのとんでもなく苦い赤い実が萎んでいた。
「これって、この実に反応して膨らんだのかな?」
ベーキングパウダーも真っ青な膨らみ具合だ。
「ちょっと炙ってみるか」
白いふかふかをちぎって、枝の先に刺して焚火にかざして表面を炙ってみる。
「……おっ…おぉ……この香りはあっ!」
これって、これって、あれなんじゃない?
俺の大好きな、あれ~!
香ばしくてふわふわの、朝は必ず食べていたあれ。
良い具合に焼き色がついたところで、ふ~ふ~してから齧りつく。
「………ふおぉ~、パンだ~!」
嬉しさのあまりに倒れたね、俺は。
もう一生食べられないと諦めていたのに。
俺、むちゃくちゃパン派なんだよ~。
しかもこれ、すげ~美味しい。悶えそう、ってか悶えた。
何個も焼いて、食べまくる。
いやもう、最高~。
最高ですか~?最高で~す!とひとり雄叫びを上げる。
日持ちするか分からないけど、あるだけ焼いて葉の皿に積んだ。
とりあえず喜びの沐浴~。
今日は、更に人類の生活に近づけようと思う。
人間は火を扱える動物だからね。
「やっぱ焚火をしたいよね」
ポーチの中に心強いものが入っているのですよ。
「じゃじゃ~ん」
取り出したるは、虫眼鏡。
ギアナ高地でマクロ系の観察に使えると思って、持ってたんだよね~。
さすが俺だよね~。
まさかこういう用途で使うとは夢にも思わなかったけどね~。ははは。
ヤシの葉みたいな落ち葉はたくさん落ちてるので、ワサっとかき集めてくる。
今日は家の外で、まずはお試し。
いきなり燃え広がって新築を消失したくないもんね。
1メートルくらいのサイズで円形に石を積んで、風よけを作る。
板を小さく割って、薪の元をたくさん作った。
下に板をテント状に組んで、その中と上に乾燥した葉をたくさん乗せる。
虫眼鏡の焦点を葉に当てて、しばらくすると煙が出てきた。
「おぉ~、いけそう」
思ったよりも簡単に火がついた。
パチパチと懐かしい音をたてながら、焚火は燃え上がる。
「やっぱいいなぁ、火は」
うっとりと眺めてたら、腹がぐうっと鳴った。
「あ、昼飯抜いてたわ」
果物食べよう。
あと、固くて食べられなかったジャガイモもどきをくべてみよう。
焼き芋みたいにホクホクするかもだ。
「芋、イモ~……ひゃあっ」
家の中の棚にある果物を取ろうとして、俺はびっくり仰天した。
果物入れの中から、白いものがこんもりと盛りあがってる。
何これ?
おそるおそる観察すると、あのドリアンもどきの中身が膨れ上がっていた。
「な、何で?」
とりあえずそのまま外に持ち出して、しげしげと観察する。
昨日は半分くらい食べて、残りは実と一緒に果物入れに入れておいた。
膨らんではいるが、特に腐った感じはしない。
触ってみると、蒸しパンのような感触。
もっちりベタベタが、ふんわりふかふかに変わってる。
原因は何だ?
中をかき分けていくと、膨らみの中心辺りにあのとんでもなく苦い赤い実が萎んでいた。
「これって、この実に反応して膨らんだのかな?」
ベーキングパウダーも真っ青な膨らみ具合だ。
「ちょっと炙ってみるか」
白いふかふかをちぎって、枝の先に刺して焚火にかざして表面を炙ってみる。
「……おっ…おぉ……この香りはあっ!」
これって、これって、あれなんじゃない?
俺の大好きな、あれ~!
香ばしくてふわふわの、朝は必ず食べていたあれ。
良い具合に焼き色がついたところで、ふ~ふ~してから齧りつく。
「………ふおぉ~、パンだ~!」
嬉しさのあまりに倒れたね、俺は。
もう一生食べられないと諦めていたのに。
俺、むちゃくちゃパン派なんだよ~。
しかもこれ、すげ~美味しい。悶えそう、ってか悶えた。
何個も焼いて、食べまくる。
いやもう、最高~。
最高ですか~?最高で~す!とひとり雄叫びを上げる。
日持ちするか分からないけど、あるだけ焼いて葉の皿に積んだ。
とりあえず喜びの沐浴~。
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