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第四章
100.世界の創生③
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まったく、やっていられない。
両親を殺したこの世界が嫌いだった。
素性を知られれば殺そうとしてくる人間に混ざりながらも、希望を探して生きてきたのに何もかも無駄だったように思えてしまう。
何故、産まれてしまったのか……。
俺は悪魔に生まれただけで、罪を犯していないというのにあまりの仕打ち。
……いや、罪は犯しているのか?
リナリアと世界を天秤にかけたときに俺は彼女を選んだ。悪魔とそして、神を敵にまわしたのだ。
悪魔らしい選択だと自分自身にそう言い放った。
選択の罪をどこかで受けるのならば、これが罰なのだろうか。
「おい、あまり悲観的になるな」
重たい口は開かない。
ミツカゲの声もぼんやり聞こえる。
悲観的になるなって無理がある。
死後のことなんて考えても実感など湧かないが、堕とされるうえにリナリアにももう二度と会えない。
これが事実ならばさすがに堪える。
「堕ちると言ったが、この世界では貴様も管理者によって消去される。安心しろ」
さらなる追撃に、ため息が出る。
こいつ、正気か?人の心を持っていない。
消されるのに何を安心しろというんだ。
どっちにしろ救いはないじゃないか……だがよく考えてみれば、わけもわからない場所に堕とされるよりも消えた方がまだマシな気もする。
もう二度とリナリアに会えないんだ。
抱えた悲しみも全て消えるのだから、それはそれでいいかもしれない。
「そうだな。それを聞いて少し気が楽になった」
「ほう。泣き喚くかと思ったが、さすがに肝が据わっているようだな」
「そんなことしたところで、何も変わらないからな。それに消えた方がマシに思えた」
「確かに運命は争うことはできないが、貴様にはすべきことがある。未来に光がなくとも、生き続けなければならないのだ」
へぇ、珍しく前向きな言葉をかけてくる。
まさか、慰めようとしているのか?
俺のことを嫌っているのに意外だな。一応相手を気にかける心はあるのか。
「いいか、貴様が死ねばリナリア様が希望を失ってしまう。それだけは絶対あってはならない。貴様はリナリア様のために生きるのだ」
……なるほど、あくまでリナリアのためにということか。
リナリアが第一だと一貫しているこいつには、呆れを通り越して感服してしまう。
だがこいつの言う通りだ。
死んだあとのことなんて今は考えている場合じゃない。リナリアを悪魔と神から守る。それが彼女のそばに居続けられる唯一の道なんだ。
「分かってる。俺は彼女を守らなければいけないからな」
「そうだ。それ以外のことは無用なことだと胸に刻んでおけ」
開いた口が塞がらない。
絶望から懸命に這い出ようとしている者に向ける言葉ではない。こいつはやはり天使ではなく悪魔だ。
「理解したか? ならば貴様の話は終わりだ」
「そうだな。俺がどうなろうとお前にとって、本来知ったことじゃないからな」
「その通りだ……まったくな。話が脱線したが、ここまで知ればリナリア様のお考えは分かったな」
「だいたいな」
人の魂マナが存在するあちらの世界は、神しか干渉できない。
現世とはまた別の世界と考えていいのかもしれない。そこへの道をリナリアが開く考えられる理由は一つ。
「リナリアは、管理者のいるあちらの世界にカルディアを誘い込み戦うつもりなのか」
「そうだ。基本、あちらの世界は現世に干渉することはない。カルディアとの戦闘の影響も及ぼすことはないと考えておられる」
「リナリアがお前に相談したいことはそのことだったのか。しかし、悪魔は元神だろ? 奴が知っていたら警戒される」
「奴は知らぬ。この世界の存在は誰もが知り得ているわけではない。ルゥレリア様が信用をおかれたごく僅かな者だけだ。そう、主人にとって奴はその程度なのだ。なのに自分は特別であると自惚れ、身の程も知らぬ愚かな奴だ」
憎しみがこもった声色は、許せないといった怒りをひしひしと感じる。
神の信頼を得ていなかった元神は、リナリアの思惑に気づくことはできない。
だが神しか立ち入ることが許されない世界にどうやって進入する?
「ならいいが、カルディアは悪魔だ。それにお前だってトワや俺だって神の力なんてないのに、どうやってあちらの世界に入ればいい? 考えはあるのか?」
か細く息を吐くようなため息をし、ミツカゲはあからさまに肩を落とす。
「本来神の半身であるリナリア様は、入り口を作らなくともあちらの世界に入ることができる。マリャのせいでそれができないのだ」
「あぁ」
「無理に入り口を作る理由は、そこを通れば誰でもあちらの世界に入ることができるからだ」
「そうか。しかし、カルディアは大人しく入ってくれるのか?」
「そこはリナリア様にお考えがあるようだ」
「なんだその曖昧な答えは」
「私も詳しくは知らぬ。ただなんとかするとしか仰らなかった」
「はぁ」
それは知っておけよな。
リナリアが無茶をしなければいいが。
それにしても、綱渡りのような作戦だ。
正体を暴き、こじ開けた入り口にカルディアを連れ込む。そして戦うわけだが、奴の力がどれほどか予想もつかない。
「なんにせよ、骨が折れそうだ」
「だとしてもやるしかあるまい。私はこの町がどうなろうと構わぬが、リナリア様と貴様はそうも行かぬのだろ」
「そうだな。とにかく俺たちも行けるようでよかった」
「貴様は行けぬ」
「え?」
「こちらへ残ってもらう」
「は?」
殴られたような衝撃に、思考が回らない。
今なんて言った?
残る?
嘘だろ?
聞き間違えか?
「今なんて言った」
「貴様もここで待てと言ったのだ。何度も言わせるな」
聞き間違えじゃない。
残るって、は?
待て待て、そんなこと納得できるはずないっ!
リナリアを守るために戦うと誓ったのに、俺は何もしないで守りたい人を戦いに行かせるのか!?
「ふざけるなっ! 俺一人こっちで待っていろというのか……」
ん?……も?
「も、ってどういうことだ」
「リナリア様は、私たちも連れて行かぬ」
あーもうっ、まったくどうなってるっ!?
訳がわからない!
リナリアを守るために皆戦う覚悟なのに、何故当の本人だけ死地に向かうようなことになるんだっ。
どうしてこんなことになるっ!
「そんな馬鹿な話あるかっ! なら、誰がリナリアを守るんだっ!」
「苦渋の決断だ。リナリア様は頑固であるから、一度言い出せば止められない」
「頑固って、それで諦めるな! リナリア一人で戦うつもりなんだろ!? なんとか言って止めな」
「それができないなら、リナリア様はエリン様の元へ行くというのだ」
なんだそれはっ!
はぁ、もう頭が痛い。
リナリアらしい。
リナリアらしいが、やっと一緒に、やっと隣に立てたと思ったのに……また、おいていかれるなんて。
どうして、いつも一人で戦おうとする。
「だからって」
「諦めろ、もう覆ることはない。それに悔しいが我々が行ったところで足手まといだ」
「そうだろうな。お前はフォニに手も足も出せなかったからな」
キッと目を吊り上げ怒りを露わにした瞳は、さっき悪魔の悪口を言っていたときと同じ顔。
知ったことか!
「なら、貴様に何ができる」
「俺は何をしたってリナリアのことを」
「何をしてでもだと? この期に及んでまだそのようなことを。リナリア様は貴様の浅はかな計画などすでにお気づきだ」
胸が跳ねたのは、図星だから。
やはりリナリアに勘づかれていたか。
「別にいいだろ! 俺は元から悪魔なんだからなっ! 力をどう使おうと勝手にさせてくれ」
「それを理解してるからこそ、リナリア様は貴様をおいていくのだ」
回顧する記憶。
『ヴァンは自分を傷つけないで。貴方にそこまでして欲しくない』
『君がずっとそばに居てくれるなら、約束する』
守る気のない約束をした。
でも……。
『約束、するよ。私はずっと、ヴァンのそばにいる』
そう約束したじゃないかっ。
嘘はつかないって……言ってくれたじゃないか。
俺が命に代えてもと言ったから、こうなってしまったのか?それとも、もともと俺と同じで守るつもりはなかったのか?
裏切ってしまったのは、どちらが先なのか……それでも。
両親を殺したこの世界が嫌いだった。
素性を知られれば殺そうとしてくる人間に混ざりながらも、希望を探して生きてきたのに何もかも無駄だったように思えてしまう。
何故、産まれてしまったのか……。
俺は悪魔に生まれただけで、罪を犯していないというのにあまりの仕打ち。
……いや、罪は犯しているのか?
リナリアと世界を天秤にかけたときに俺は彼女を選んだ。悪魔とそして、神を敵にまわしたのだ。
悪魔らしい選択だと自分自身にそう言い放った。
選択の罪をどこかで受けるのならば、これが罰なのだろうか。
「おい、あまり悲観的になるな」
重たい口は開かない。
ミツカゲの声もぼんやり聞こえる。
悲観的になるなって無理がある。
死後のことなんて考えても実感など湧かないが、堕とされるうえにリナリアにももう二度と会えない。
これが事実ならばさすがに堪える。
「堕ちると言ったが、この世界では貴様も管理者によって消去される。安心しろ」
さらなる追撃に、ため息が出る。
こいつ、正気か?人の心を持っていない。
消されるのに何を安心しろというんだ。
どっちにしろ救いはないじゃないか……だがよく考えてみれば、わけもわからない場所に堕とされるよりも消えた方がまだマシな気もする。
もう二度とリナリアに会えないんだ。
抱えた悲しみも全て消えるのだから、それはそれでいいかもしれない。
「そうだな。それを聞いて少し気が楽になった」
「ほう。泣き喚くかと思ったが、さすがに肝が据わっているようだな」
「そんなことしたところで、何も変わらないからな。それに消えた方がマシに思えた」
「確かに運命は争うことはできないが、貴様にはすべきことがある。未来に光がなくとも、生き続けなければならないのだ」
へぇ、珍しく前向きな言葉をかけてくる。
まさか、慰めようとしているのか?
俺のことを嫌っているのに意外だな。一応相手を気にかける心はあるのか。
「いいか、貴様が死ねばリナリア様が希望を失ってしまう。それだけは絶対あってはならない。貴様はリナリア様のために生きるのだ」
……なるほど、あくまでリナリアのためにということか。
リナリアが第一だと一貫しているこいつには、呆れを通り越して感服してしまう。
だがこいつの言う通りだ。
死んだあとのことなんて今は考えている場合じゃない。リナリアを悪魔と神から守る。それが彼女のそばに居続けられる唯一の道なんだ。
「分かってる。俺は彼女を守らなければいけないからな」
「そうだ。それ以外のことは無用なことだと胸に刻んでおけ」
開いた口が塞がらない。
絶望から懸命に這い出ようとしている者に向ける言葉ではない。こいつはやはり天使ではなく悪魔だ。
「理解したか? ならば貴様の話は終わりだ」
「そうだな。俺がどうなろうとお前にとって、本来知ったことじゃないからな」
「その通りだ……まったくな。話が脱線したが、ここまで知ればリナリア様のお考えは分かったな」
「だいたいな」
人の魂マナが存在するあちらの世界は、神しか干渉できない。
現世とはまた別の世界と考えていいのかもしれない。そこへの道をリナリアが開く考えられる理由は一つ。
「リナリアは、管理者のいるあちらの世界にカルディアを誘い込み戦うつもりなのか」
「そうだ。基本、あちらの世界は現世に干渉することはない。カルディアとの戦闘の影響も及ぼすことはないと考えておられる」
「リナリアがお前に相談したいことはそのことだったのか。しかし、悪魔は元神だろ? 奴が知っていたら警戒される」
「奴は知らぬ。この世界の存在は誰もが知り得ているわけではない。ルゥレリア様が信用をおかれたごく僅かな者だけだ。そう、主人にとって奴はその程度なのだ。なのに自分は特別であると自惚れ、身の程も知らぬ愚かな奴だ」
憎しみがこもった声色は、許せないといった怒りをひしひしと感じる。
神の信頼を得ていなかった元神は、リナリアの思惑に気づくことはできない。
だが神しか立ち入ることが許されない世界にどうやって進入する?
「ならいいが、カルディアは悪魔だ。それにお前だってトワや俺だって神の力なんてないのに、どうやってあちらの世界に入ればいい? 考えはあるのか?」
か細く息を吐くようなため息をし、ミツカゲはあからさまに肩を落とす。
「本来神の半身であるリナリア様は、入り口を作らなくともあちらの世界に入ることができる。マリャのせいでそれができないのだ」
「あぁ」
「無理に入り口を作る理由は、そこを通れば誰でもあちらの世界に入ることができるからだ」
「そうか。しかし、カルディアは大人しく入ってくれるのか?」
「そこはリナリア様にお考えがあるようだ」
「なんだその曖昧な答えは」
「私も詳しくは知らぬ。ただなんとかするとしか仰らなかった」
「はぁ」
それは知っておけよな。
リナリアが無茶をしなければいいが。
それにしても、綱渡りのような作戦だ。
正体を暴き、こじ開けた入り口にカルディアを連れ込む。そして戦うわけだが、奴の力がどれほどか予想もつかない。
「なんにせよ、骨が折れそうだ」
「だとしてもやるしかあるまい。私はこの町がどうなろうと構わぬが、リナリア様と貴様はそうも行かぬのだろ」
「そうだな。とにかく俺たちも行けるようでよかった」
「貴様は行けぬ」
「え?」
「こちらへ残ってもらう」
「は?」
殴られたような衝撃に、思考が回らない。
今なんて言った?
残る?
嘘だろ?
聞き間違えか?
「今なんて言った」
「貴様もここで待てと言ったのだ。何度も言わせるな」
聞き間違えじゃない。
残るって、は?
待て待て、そんなこと納得できるはずないっ!
リナリアを守るために戦うと誓ったのに、俺は何もしないで守りたい人を戦いに行かせるのか!?
「ふざけるなっ! 俺一人こっちで待っていろというのか……」
ん?……も?
「も、ってどういうことだ」
「リナリア様は、私たちも連れて行かぬ」
あーもうっ、まったくどうなってるっ!?
訳がわからない!
リナリアを守るために皆戦う覚悟なのに、何故当の本人だけ死地に向かうようなことになるんだっ。
どうしてこんなことになるっ!
「そんな馬鹿な話あるかっ! なら、誰がリナリアを守るんだっ!」
「苦渋の決断だ。リナリア様は頑固であるから、一度言い出せば止められない」
「頑固って、それで諦めるな! リナリア一人で戦うつもりなんだろ!? なんとか言って止めな」
「それができないなら、リナリア様はエリン様の元へ行くというのだ」
なんだそれはっ!
はぁ、もう頭が痛い。
リナリアらしい。
リナリアらしいが、やっと一緒に、やっと隣に立てたと思ったのに……また、おいていかれるなんて。
どうして、いつも一人で戦おうとする。
「だからって」
「諦めろ、もう覆ることはない。それに悔しいが我々が行ったところで足手まといだ」
「そうだろうな。お前はフォニに手も足も出せなかったからな」
キッと目を吊り上げ怒りを露わにした瞳は、さっき悪魔の悪口を言っていたときと同じ顔。
知ったことか!
「なら、貴様に何ができる」
「俺は何をしたってリナリアのことを」
「何をしてでもだと? この期に及んでまだそのようなことを。リナリア様は貴様の浅はかな計画などすでにお気づきだ」
胸が跳ねたのは、図星だから。
やはりリナリアに勘づかれていたか。
「別にいいだろ! 俺は元から悪魔なんだからなっ! 力をどう使おうと勝手にさせてくれ」
「それを理解してるからこそ、リナリア様は貴様をおいていくのだ」
回顧する記憶。
『ヴァンは自分を傷つけないで。貴方にそこまでして欲しくない』
『君がずっとそばに居てくれるなら、約束する』
守る気のない約束をした。
でも……。
『約束、するよ。私はずっと、ヴァンのそばにいる』
そう約束したじゃないかっ。
嘘はつかないって……言ってくれたじゃないか。
俺が命に代えてもと言ったから、こうなってしまったのか?それとも、もともと俺と同じで守るつもりはなかったのか?
裏切ってしまったのは、どちらが先なのか……それでも。
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