55 / 92
【番外編】幼馴染みが留学している
12
しおりを挟む人とケンカをして学校に行きたくなくなるなんてすごくカッコ悪いことだと、今までずっと思っていた。だけど、レオと言い争った翌日は、起きた瞬間から「カッコ悪いとかどうでもいい、行きたくない、休みたい」という気持ちになった。
六時ちょうどにセットしたアラームが五分おきに四回なって、ようやく完全に目を覚ました。もう眠気は感じないけど、起き上がりたくない。そのままゴロゴロして、スマホをチェックして、もう一度目を閉じる。七時になってようやく、なんとかベッドから抜け出して準備を始めた。頭の中で母親が「あんたをオーストラリアにやるのに、いったいいくらかかってると思ってんの!」と怒鳴っているところが浮かんだからだ。
その日は、構内のどこにもレオの姿は見当たらなかったからホッとした。べつに他の学生も普通に喋りかけてくれるし、笑われたり、俺を見てコソコソ何かを話したりしている様子も無かい。とりあえず俺がゲイだということは広まっていないようだった。
ジャイーには「どうして元気がないの? また、あのクソ野郎に何か言われたの?」と聞かれたけど、昨日のことは言えなかった。言ったら、レオの住んでいる部屋を探しだして、掴み合いのケンカでも始めかねない。何でもない、と誤魔化したけど、どうも信じていないらしくプリプリ怒っている。
「ルイ、約束を守らなかったようだから、一つだけ教えておくね。もし、本当に嫌なことをされそうになったら、レオの目を見てハッキリ『やめて』って言うんだよ」
「……うん。もう関わらないから大丈夫」
本当に酷い目にあった。昨日ほど、言われたら何かを言い返さないと気がすまない自分の性格を恨めしく思った日はない。
数日が経つと、大学にレオは戻ってきた。もう前みたいに嫌なことを言ってくることは無くなったし、俺の側に近づくこともない。今まで通り女を連れて、毎日をつまらなさそうに過ごしている。
あの時レオに言われことはずっと引っ掛かっていた。実は自分では気がついていないだけで、俺は何かレオに酷いことを言ってしまったんじゃないかと。もし、そうなら謝った方がいいんじゃないかと思えるくらい……あれほど人に憎まれたことはなかった。
けれど、もう前みたいにしつこく絡まれなくなったのには、 心の底からホッとした。それで、結局、あの時レオが怒っていたことは忘れよう、って楽な方を選んでしまっている。
◇◆◇
サイモン先生から借りていた本を返そうと、一人で研究室を訪れた時のことだった。
ドアを控えめにノックすると、「はい」という小さな声が聞こえる。おそるおそるドアを開けると、ものすごい数の本に囲まれた部屋で、先生はパソコンを使って何か書類を作っていた。どう見ても忙しそうだけど、一応俺を見て、「ああ」という顔をしてくれた。
「……先生、本を貸して頂いてありがとうございました。難しくてほとんどわからないところもありましたが……、先住民を取り巻く問題について知ることが出来てよかったです。俺の国にも、きっと似たような問題があるはずです。……見て見ぬふりをしてきたのかもしれません。二十一年間生きてきてずっと。そういう人は、貧しくても仕方ない、俺には関係ないって、思っていたかもしれません。俺は……とても後悔しました。俺、語学留学だから、先生の研究室には入れませんが、先生に教わったこと忘れません」
先生は黙って俺の言うことを聞いていた。それからパチパチと瞬きをした後、俺から本を受け取って、「まずは、何でも知ることです。知らないと共生する手立てが思いつかない。だから、私は毎日ここでマイノリティについて教えているんです」と言った。
先生はどう考えても届かないだろうという高い本棚にも一生懸命長い手を伸ばして、本を戻していた。俺の、「どうして頑なに椅子や踏み台を使おうとしないんだろう」という視線に気がついたのか、「この方が合理的です」と言った。どこが合理的なのかは俺にはわからない。先生はちょっと変わっている。
埃でもついたのかパンパンと手を払った後、先生は額に滲んだ汗を拭った。普段、ほとんど運動しないのか、その顔には疲労の色が現れていた。
「……ああ、そうだ。いいことを教えてあげましょう」
「え? いいことですか?」
「あなた、さっき私に言ってたようなことをエッセイでもっと書いてくれればいいのに……。英語で文章を書くのに自信がないのか、言いたいことは六割くらいで留めて、あとは辞書から拾ってきたような文章で体裁を整えるところがありますね。勇気を出して、考えたことをちゃんと書いてくれれば毎回Aプラスをあげます」
「……はい」
全部図星だった。特に六割くらいで留めてから後ろは全部。俺が肩を竦めると「私は語学の専門家じゃないですからね。文章の上手下手については多少多目に見ましょう」とサイモン先生は笑った。
先生の言っていることはわかるけど、言いたいことは全部言わないくらいがちょうどいいんだろうかとも思った。たぶん、レオに言われたことが影響している。心のどこかでやっぱり俺は自分のことを正しいと思っていて、それをレオに押しつけたから「キレイごと、偽善者」って言われたのかもしれないと、ずっとモヤモヤしているからだ。
失礼しました、とサイモン先生の研究室のドアを閉めて、エレベーターを待った。四階だから階段を使って降りようかとも思ったけど、迷っている間にエレベーターが来てしまったから乗った。三階ですぐまた止まったので、俺は誰かが乗ってくるんだろうと思って、開ボタンに指を乗せた。だけど、ドアがまだ完全に開ききってない段階で、閉ボタンを連打したくなった。外で待っていたのがレオだったからだ。
向こうは向こうで、俺しか乗っていないことに気づくと、不愉快そうな顔をしてから大袈裟に舌打ちした。まだ全開になっていないドアから無理やり入ってきて、操作パネルの前にいる俺の真後ろで壁にもたれるようにして立つことにしたようだった。
「……おい」
ドアが閉まりきった瞬間、レオの声がした。しばらく放っておいてくれていたのに、また何か文句を言うつもりなんだろうか。なんでこんな奴に対して、悪いことを言ったかもしれないなんて、少しでも考えたりしたんだろうと、ムカついた。
「……お前、なぜ俺に憎まれてるのか知りたいか」
「なに……?」
思わず振り返ってしまった。そこで、エレベーターが一階で止まった。
「待ってくれ」
こんな時でも開ボタンを押し続けて、自分が一番最後に降りる癖が抜けなかった。俺が降りるのを待っていてくれた、乗り込んでくる人に会釈までするのも。
俺のことを一切気にせず、ズカズカと歩いていくレオを必死で追いかけた。
「待てよ! なぜ俺を嫌うのか教えろよ!」
思わず腕を掴んで引き止めると、レオは本当に嫌そうな顔をして俺の手を振り払った。お前の汚い手で触るな、と言われたみたいでショックだったけど、いきなり身体に触られるのが苦手なのかもしれない、と思って素直に「……ゴメン」と謝っておいた。
「……そんなに知りたきゃ着いて来いよ」
そう言ってレオが再び歩き始めたので、俺も後を追った。向かった先は、駐車場だった。日本でもよく走っているトヨタのハイブリッドカーの前で足を止めた後、レオは運転席のドアを開けた。こっちを向いて、顎をしゃくりながら「乗れ」とだけ言う。
正直言って乗りたくなんかなかった。罠だと思ったからだ。大学から遠く離れた所で捨てられるか、ヤバい所に連れていかれる、と本気でそんな気がした。
「乗れよ……ドライブだよドライブ。お前だって自分の男としたことあるだろ」
「……なんのために」
「俺はお前がよく言うような"個人的"なことは、車の中でしか話さない。だから乗れ」
乗ったら俺にキツく当たる理由を本当に教えてくれる保証なんかないのに、ここまで来たら引き下がれない。俺は渋々助手席に乗り込んだ。
始めのうちはなるべく、自分が何処にいるのか覚えておこうと、窓の外の景色を必死で眺めていた。日本にはあまりないラウンドアバウトをいくつも通行して、大学から離れた場所にどんどん車は進んでいく。
レオの運転は意外にもマトモだった。オーストラリアはスピード違反にとても厳しいからというのもあるんだろうけど、スピードを出しすぎるわけでもなく、「GIVE WAY」の標識の前では一時停止して別方向から来る車をちゃんと先に通すし、合流で入れてもらった時は後ろの車から見えるよう左手を挙げてお礼したりしていた。
俺はそんな様子を見ながら、そういえばヒカルは免許を取ったって言ってたな、ということを考えていた。……「早くルイをどこかへ連れて行きたい」と言ってた。ヒカルもたぶん運転が上手いんだろうと思う。教習所に通っている間、一度も「難しい」とか「今日は上手くいかなかった」なんて言わなかったから。
「……何を考えてる」
「べつに……。あ、運転上手いなって……」
「バカにしてんのか?」
今、俺が言ったことのどこをどう切り取ったらそうなる? こっちだって「運転してる時はいつもと違って常識的なんだな。ずっとそうしてろよ」と言うのを我慢しているというのに。
「……おい、何か話せ」
「嫌だよ。お前、俺のことを英語が下手だって言うし、バカにしてるのかってキレるじゃないか」
「俺はお前がいるせいでシガレットも吸えない。ボサッとしてないで、何か話せ」
「……シガレットを吸ってるのか? いつも?」
驚いて俺が聞き返すと、そんなことは何でもないとでも言うふうにレオは頷いた。
「どのくらい一日に吸う? というか、どこに売ってる?」
「……シガレットがそんなに珍しいか」
「寮に住んでいる人でシガレットを吸ってる奴なんていない。みんなせっせと、紙で巻いて自分で作ってる……」
オーストラリアでは日本で売られてるような箱タバコは「シガレット」と呼ばれている。一箱四十本入りでなんと四千円以上する。一本百円以上の価値! タバコに対する税率が毎年引き上げられて、バカみたいに高価だし吸える場所も限られているから、オーストラリアに来てから禁煙を始めたという話はよく聞く。
こっちでは「タバコ」は「紙巻きタバコ」のことを指す。どうしても吸いたいけどお金が無い友達なんかは、ペーパーとフィルターとタバコの葉っぱを買ってきて、自分でローリングと呼ばれる紙巻きタバコを作っていた。
「……ローリングの方が味はいいからな」
「なのに、シガレットを吸う?」
「ローリングを吸うと手が汚れる。作るのもめんどくさい」
信号が赤になって停止した時、レオはこっちを見てフッと笑った。俺のことを「シガレットを見たこともない野蛮人」か何かだと誤解しているのかもしれない。
シガレット一箱の値段で、俺は三日どころか上手くいけば五日は食べていける。財力の圧倒的な差を見せつけられて、だから、レオとはわかり会えないんだろうか、と思ってしまった。
「……女とセックスしたことはあるか」
シガレットの話題が終わって間が持たなくなり、再び車が走り出した時、そう聞かれて、まただ、と本当にウンザリした。
「言いたくない」
「……無いのか」
レオはしばらくの間ぼんやりと何かを考えているようだった。
「……女が嫌いか」
「嫌いじゃない。……むしろ、なぜレオは女がそこまで好きなんだ?」
「俺が? なぜ? なぜそう思う」
「いつも連れて歩いてる……。それに友達に……女を……、紹介している」
「紹介ね……。もっとハッキリ言えよ。女を共有の穴だとしか思ってないって。それにしても、お前本当に何も知らないんだな」
ラウンドアバウトに侵入するタイミングを伺いながらレオは呆れたように言う。そのまま、運転に集中してずっと黙っていて欲しかった。運悪く右側から車が来なくなったので、車は滑らかに円形の道路に侵入した。
「俺が本当に好きで女を抱いてると思うか? 女を支配した後、その女を使って周りの男を支配する。これだよ、俺がやりたいのは。どうせ、ぬくぬく甘やかされて育ってきたんだろうから、男社会で本気で競ったこともないんだろ? 俺にとっては父親もその父親も、いずれは蹴落として利用しないといけない相手だ。全くお前が羨ましいよ」
「それで、俺が嫌いなのか?」
「それだけじゃねえよ。……お前、兄弟は?」
「……男だけの四人兄弟。俺は三番目」
「結構なことだな。そんだけいりゃ、一人くらいテメーみたいな、女も抱けない男の出来損ないが混ざっていても、なんとも思わないさ」
「……俺の両親は、俺のことをそんなふうに思ってなんかいない」
言いながら自分でも少し自信がなかった。いつもは「一番上と一番下が出来がいいから、親はもう安心してるだろう」と、思っていたから。それに親にはヒカルと付き合っていることを言えていなかった。言える日が来るのか見当も付かない。
「なぜ、お前が俺にここまで怒っているのかが、わからない。俺が自分のセクシュアリティをお前にハッキリ告白すればそれでいいのか?
俺が……男の出来損ないに見えて得体が知れなくて気味が悪いから、俺を嫌うのか? それとも、俺は何かお前に酷いことをしたのか?」
レオは俺の質問には答えずに黙っていた。何を言おうか考えているのか、冷めた表情でただ車を走らせている。もう何処なのかもわからない、遠い所まで来てしまった。
「……男とセックスしたことはあるか」
心臓を直接ぎゅっと掴まれたようだった。
「……もし、それに答えることで……。例えば俺が自分をゲイだと認めたとして、そしたら、もうこんなことはやめてくれるのか?」
「……やめるさ」
その言葉を信用していいのかどうかわからなかった。というか、車に乗れと言われた時から信用するべきじゃなかったのかもしれない。「もし、レオを傷つけるようなことをしたのなら謝りたい」と思っていた。けれどそれは、レオを救いたいというより、憎まれている自分が救われたかったから、俺はこんな目に遭っているんだろうか。
「俺は二学期が終わるまでここにいないといけない……。俺の父親は俺をここにやるためにお金を借りてる……。途中で帰りたくなんかない。だから、俺のことをゲイだとかそういうふうに誰にも言わないで欲しい、お願いだから……」
俺の親が俺を留学させるために、どんな苦労をしているかなんてヒカルにさえも言ったことがない。今まで何度か「四人も子供がいるから、うちの親はいつも大変そー」と言ったことはあるけど、ヒカルは「へえ、そうなんだ」と深くは聞いてこなかった。
こんなことになるのなら、ヒカルに話していればよかった。ヒカルの家がうちよりも裕福だからって、恥ずかしくて隠したりなんかしなければよかった。
「初めて男とセックスしたのはいくつの時だ? いつ自分がゲイだって気づいた?」
「……わからない」
「わからないなんてことあるか。そんなこと忘れるわけねーだろ。いつ、自分がゲイだって気づいたか言え」
今日の夜は何も予定は無いけど、絶対にヒカルとビデオ通話は出来ない。たぶん、顔を見られたら「ルイ、どうしたの?」と聞かれるだろうから。
泣きたくはないからそれだけは我慢するけど、俺はヒカルにレオとのことを全部言ってしまう。そしたら、ヒカルはたぶん「すぐ帰ってきて。もうそんなところにいなくていいよ」って言う。俺はたぶん、それに……。
「……俺は十四の時だった」
驚いてレオの顔を見ると、相変わらず真っ直ぐ前を向いて、無表情で運転していた。今のは俺の聞き間違えだったんじゃないかと思えた。
「……ルイ、お前はどうして女を抱かない? 自分はゲイじゃないと言わない? 言えよ……」
レオの声は震えていた。
1
お気に入りに追加
333
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
執着攻めと平凡受けの短編集
松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。
疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。
基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。


久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

変なαとΩに両脇を包囲されたβが、色々奪われながら頑張る話
ベポ田
BL
ヒトの性別が、雄と雌、さらにα、β、Ωの三種類のバース性に分類される世界。総人口の僅か5%しか存在しないαとΩは、フェロモンの分泌器官・受容体の発達度合いで、さらにI型、II型、Ⅲ型に分類される。
βである主人公・九条博人の通う私立帝高校高校は、αやΩ、さらにI型、II型が多く所属する伝統ある名門校だった。
そんな魔境のなかで、変なI型αとII型Ωに理不尽に執着されては、色々な物を奪われ、手に入れながら頑張る不憫なβの話。
イベントにて頒布予定の合同誌サンプルです。
3部構成のうち、1部まで公開予定です。
イラストは、漫画・イラスト担当のいぽいぽさんが描いたものです。
最新はTwitterに掲載しています。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる