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【番外編】幼馴染みが留学している
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「……早川が一番好きな漫画のキャラクターって知ってる?」
「え……」
一番好きな漫画、なら候補はいくつかすぐ浮かんだけど、キャラクターとなるとまるで思い浮かばなかった。俺が漫画を読むルイを眺めている間に、ルイは俺の倍以上の量を読み終えるから。俺が知らない作品もたくさん読んでいる。
「スラムダンクの流川」
俺が答えられないので、ミナミさんがあまり待たずに正解を教えてくれた。スラムダンクの流川……自体は知っている。俺が生まれるよりも前に描かれた古い漫画だけど、ルイがお兄さんの部屋から借りてきて、「ヒカルも読め」と言ってきたから。
だけど、ルイが流川を好きなことが、さっきまでの話となんの関係があるのかはわからなかった。
「ちなみに二番目と三番目に好きなキャラも顔がいい。とにかく顔が。だから、まあ、納得。……早川は面食いだったんだね」
「……ルイは、確かに俺の顔は好きだけどそれだけで、付き合ってるんじゃないよ」
「へえ。じゃあ、どうして、女の友達が出来たことを、そこまで嫌がるの?」
「……ルイのことが好きだから」
それしか答えたくなかった。「女は俺からルイを奪うから」「女の方がいいって言われたら、どうすることも出来ないから」……全部「自分に自信がないから」と言っているのと同じだ。そんなことを認めたくなかった。何より、ルイと俺の関係がそんな浅いものだと思われるのが嫌だったし、そうは言っても自分が抱える不安の根幹も、そこにあるような気がしていたので、触れてほしくなかった、というのが正直な所だった。
でも、それだと、何のためにミナミさんに相談をしているのか。自分でもどうしてほしいのか、わからなかった。
ミナミさんは、質問をしても答えを深く追求しようとはしない。「言いたくないなら、知りませんけど」という顔で、ユッケを食べてウーロン茶をグビグビ飲んでいる。
「出発する何日か前、早川がすごく暗ーい顔で一人でいるの見た。ヒカル君は? って聞いたら、知らない、女のとこじゃないのって。ああ、もしかしたらヒカル君との間で何か駄目になったのかな、って思ったけど、『ヒカルが見送りに来た』って連絡があったから、まあ、よかったんだろうな、と私は思ってた」
「そう……」
ルイのことが好きだから、と答えた後にこの話題を持ってくるセンス。やっぱり、この人鋭いなあと思う。「あんたが言ってることは矛盾してるよね?」と聞かれているようだった。
ルイに酷いことをした、と後悔しながらも、「そうか、そんなに落ち込んでいたのか」って、心のどこかで喜んでいる自分もいて、少し頬がゆるんだ。そのことを見透かしているかのように、ミナミさんがじっとりした目でこちらを見ていたので、背筋を正した。
俺はここでようやく、ルイへの執着についてネットや本で調べたこと、書いてある内容は理解出来たけど、半分くらいは納得出来ていないことを正直に話した。
「相手に自分だけ見てほしいって普通の感情じゃない? ミナミさんもそう思わない? 俺が入ってくるの嫌だったでしょ……」
「嫌だけど、私は、ヒカル君と仲良くなりたいというハルキ君の意思を尊重したから。もし、早川がヒカル君の望む通りにオーストラリアで過ごしたら、全然言葉を覚えないで帰ってくるんじゃないの」
意思を尊重。今まで自分がして欲しいことばかりで、頭がいっぱいだった。「俺はこんなに好きなんだから、ルイも同じくらいの気持ちを返してほしい」ということだけいつも思っていたから。
「今、言われたことの意味はわかるけど……ルイが、もし、向こうでいろんな人と知り合って、俺のことを一人でちゃんと考えるようになったら、今までみたいに付き合ってくれなくなる気がする……」
「それって、なんの成長もしてない早川と友達の延長みたいな浅くて楽しい関係を続けながら、彼氏って特権だけを振りかざして、面倒なことばっかり要求したいだけじゃない?」
「う……」
確かに付き合う前は、言えなかったようなわがままを堂々と言うようになった、と自分でも思う。「留学に行くな」と言ったこともそうだ。女の友達について、しつこく聞こうとしているのも、ルイを自分の思い通りにしたいという、幼稚で浅はかな考えだ。
「私は早川を可哀想だとは思わない。ヒカル君と付き合うのを選んだのは早川だから。……けど、ヒカル君って早川に何かした? ヒカル君にしかできないこと」
言葉が出なかった。セックス、としか思い浮かばなくて、でも、それを言えば軽蔑されるってわかっていたから。正直、セックスでルイを骨抜きにしてやりたい、女を抱けなくしてやりたい、といつも思っていた。
だから……ケンカした後、気が乗らないようだとわかっていたけど、セックスした。ナカでイくのをルイはすごく怖がっていたけど、気づいていないふりをした。後ろから抱いているとこを無理やり鏡で見せたし、女の裸に興奮するルイには本気でイライラした。
いつも終わった後、「気持ち良かった?」って確かめるように、言い聞かせるように聞いた。うん、ってルイが頷いた時は、心の底から満足した。美味しいものをお腹いっぱい食べた時みたいに。
「食べないの、ユッケ」
「……食べる」
散々肉を食べた後、生肉で締めるという感覚はやっぱり理解できなかった。セックスのことを考えながら卵黄でドロドロの生肉を食べるのはあまり気が進まなかったけど、先程のやりとりでダメージを負ったと思われたくないから意地でも食べた。ミナミさんは、項垂れて口にユッケを運んでいる俺を見て同情したのか、これ以上質問をするのはやめたようだった。
「早川にしてほしいことを考えたってキリがないから、出来ることを考えたら」
「出来ること?」
「離れてるのに、とかそういうのはいいから」
「……ハルキ君みたいにしてあげたい」
「……まあ、目標は大きい方がいいね」
とりあえず、ルイがオーストラリアで過ごす時間を大切にしてあげよう、と思った。
写真の女のことは気になるけど、今までみたいに「この女は誰? 随分、親しいんだね? なんで聞いただけでそんなに怒るの? やましいことがあるの?」とケンカするんじゃなくて、ハルキ君ならどんなふうに聞くか考えてみよう。
デザートに杏仁豆腐が三つ来て、ミナミさんが「ヒカル君、食べといて」と言うので二つ食べた。こんなことを女に言われたのはもちろん人生で初めてだった。
独特の風味が強く出ている滑らかな舌触りの杏仁豆腐豆腐だった。ルイはあまり食べないだろうな、と思う。前に杏仁豆腐のことを「薬の味がするよな」って言っていたから。
「そうだ! ルイのストーカーみたいな後輩がいてさ、本っ当に気持ち悪いんだよね。ルイの良心に漬け込めば付き合えると思ってそうだし」
「……ヒカル君も大概だと思うけど」
「違う、本当にヤバいんだって。ルイの持ち物とかバイト先とか調べまくってて……」
「ヒカル君も似たようなことをしてるでしょ?」
この前ルイがいっぱい褒めてくれたことも自慢したら、ちょっとだけスッキリした。ミナミさんは「早川は私の絵も褒めるよ」って謎のマウントを取ってきたけど、そうですか、としか思わなかった。
お会計をしようとしたら、追加で頼んだユッケ以外は全部ハルキ君が払ってくれていた。……もう、スマートすぎて、負けたと思うのもおこがましい気がした。ミナミさんもうっとりしていた。残りの分だけ俺が払ってお店を出たら、ミナミさんがピタリと歩くのを止めた。
「ハルキ君と浮気しようとか考えないでね」
「……やだなあ、どうしたの」
「ほんとに、ハルキ君に手を出したら、ヒカル君のこと許さないからね」
笑って誤魔化した。ミナミさんが御手洗いへ行っている間に、「今度は二人で会いたい」って言ってもう連絡先を聞いちゃった、ということはしばらく言わないでおこうと思う。普通に男友達として仲良くしたいだけなのに、どうしたの? 嫉妬? って聞きたいけど、殺されそうな気がしたから、ミナミさんに俺が無害な人間だと認めてもらえてからにしよう。
ルイのことに加えて、イオリをどうするかとか、ミナミさんの俺へのイメージを変えないととか、ハルキ君みたいな大人になりたいとか、いろいろと考えることがあるけど、不思議と嫌な気分じゃなかった。
「え……」
一番好きな漫画、なら候補はいくつかすぐ浮かんだけど、キャラクターとなるとまるで思い浮かばなかった。俺が漫画を読むルイを眺めている間に、ルイは俺の倍以上の量を読み終えるから。俺が知らない作品もたくさん読んでいる。
「スラムダンクの流川」
俺が答えられないので、ミナミさんがあまり待たずに正解を教えてくれた。スラムダンクの流川……自体は知っている。俺が生まれるよりも前に描かれた古い漫画だけど、ルイがお兄さんの部屋から借りてきて、「ヒカルも読め」と言ってきたから。
だけど、ルイが流川を好きなことが、さっきまでの話となんの関係があるのかはわからなかった。
「ちなみに二番目と三番目に好きなキャラも顔がいい。とにかく顔が。だから、まあ、納得。……早川は面食いだったんだね」
「……ルイは、確かに俺の顔は好きだけどそれだけで、付き合ってるんじゃないよ」
「へえ。じゃあ、どうして、女の友達が出来たことを、そこまで嫌がるの?」
「……ルイのことが好きだから」
それしか答えたくなかった。「女は俺からルイを奪うから」「女の方がいいって言われたら、どうすることも出来ないから」……全部「自分に自信がないから」と言っているのと同じだ。そんなことを認めたくなかった。何より、ルイと俺の関係がそんな浅いものだと思われるのが嫌だったし、そうは言っても自分が抱える不安の根幹も、そこにあるような気がしていたので、触れてほしくなかった、というのが正直な所だった。
でも、それだと、何のためにミナミさんに相談をしているのか。自分でもどうしてほしいのか、わからなかった。
ミナミさんは、質問をしても答えを深く追求しようとはしない。「言いたくないなら、知りませんけど」という顔で、ユッケを食べてウーロン茶をグビグビ飲んでいる。
「出発する何日か前、早川がすごく暗ーい顔で一人でいるの見た。ヒカル君は? って聞いたら、知らない、女のとこじゃないのって。ああ、もしかしたらヒカル君との間で何か駄目になったのかな、って思ったけど、『ヒカルが見送りに来た』って連絡があったから、まあ、よかったんだろうな、と私は思ってた」
「そう……」
ルイのことが好きだから、と答えた後にこの話題を持ってくるセンス。やっぱり、この人鋭いなあと思う。「あんたが言ってることは矛盾してるよね?」と聞かれているようだった。
ルイに酷いことをした、と後悔しながらも、「そうか、そんなに落ち込んでいたのか」って、心のどこかで喜んでいる自分もいて、少し頬がゆるんだ。そのことを見透かしているかのように、ミナミさんがじっとりした目でこちらを見ていたので、背筋を正した。
俺はここでようやく、ルイへの執着についてネットや本で調べたこと、書いてある内容は理解出来たけど、半分くらいは納得出来ていないことを正直に話した。
「相手に自分だけ見てほしいって普通の感情じゃない? ミナミさんもそう思わない? 俺が入ってくるの嫌だったでしょ……」
「嫌だけど、私は、ヒカル君と仲良くなりたいというハルキ君の意思を尊重したから。もし、早川がヒカル君の望む通りにオーストラリアで過ごしたら、全然言葉を覚えないで帰ってくるんじゃないの」
意思を尊重。今まで自分がして欲しいことばかりで、頭がいっぱいだった。「俺はこんなに好きなんだから、ルイも同じくらいの気持ちを返してほしい」ということだけいつも思っていたから。
「今、言われたことの意味はわかるけど……ルイが、もし、向こうでいろんな人と知り合って、俺のことを一人でちゃんと考えるようになったら、今までみたいに付き合ってくれなくなる気がする……」
「それって、なんの成長もしてない早川と友達の延長みたいな浅くて楽しい関係を続けながら、彼氏って特権だけを振りかざして、面倒なことばっかり要求したいだけじゃない?」
「う……」
確かに付き合う前は、言えなかったようなわがままを堂々と言うようになった、と自分でも思う。「留学に行くな」と言ったこともそうだ。女の友達について、しつこく聞こうとしているのも、ルイを自分の思い通りにしたいという、幼稚で浅はかな考えだ。
「私は早川を可哀想だとは思わない。ヒカル君と付き合うのを選んだのは早川だから。……けど、ヒカル君って早川に何かした? ヒカル君にしかできないこと」
言葉が出なかった。セックス、としか思い浮かばなくて、でも、それを言えば軽蔑されるってわかっていたから。正直、セックスでルイを骨抜きにしてやりたい、女を抱けなくしてやりたい、といつも思っていた。
だから……ケンカした後、気が乗らないようだとわかっていたけど、セックスした。ナカでイくのをルイはすごく怖がっていたけど、気づいていないふりをした。後ろから抱いているとこを無理やり鏡で見せたし、女の裸に興奮するルイには本気でイライラした。
いつも終わった後、「気持ち良かった?」って確かめるように、言い聞かせるように聞いた。うん、ってルイが頷いた時は、心の底から満足した。美味しいものをお腹いっぱい食べた時みたいに。
「食べないの、ユッケ」
「……食べる」
散々肉を食べた後、生肉で締めるという感覚はやっぱり理解できなかった。セックスのことを考えながら卵黄でドロドロの生肉を食べるのはあまり気が進まなかったけど、先程のやりとりでダメージを負ったと思われたくないから意地でも食べた。ミナミさんは、項垂れて口にユッケを運んでいる俺を見て同情したのか、これ以上質問をするのはやめたようだった。
「早川にしてほしいことを考えたってキリがないから、出来ることを考えたら」
「出来ること?」
「離れてるのに、とかそういうのはいいから」
「……ハルキ君みたいにしてあげたい」
「……まあ、目標は大きい方がいいね」
とりあえず、ルイがオーストラリアで過ごす時間を大切にしてあげよう、と思った。
写真の女のことは気になるけど、今までみたいに「この女は誰? 随分、親しいんだね? なんで聞いただけでそんなに怒るの? やましいことがあるの?」とケンカするんじゃなくて、ハルキ君ならどんなふうに聞くか考えてみよう。
デザートに杏仁豆腐が三つ来て、ミナミさんが「ヒカル君、食べといて」と言うので二つ食べた。こんなことを女に言われたのはもちろん人生で初めてだった。
独特の風味が強く出ている滑らかな舌触りの杏仁豆腐豆腐だった。ルイはあまり食べないだろうな、と思う。前に杏仁豆腐のことを「薬の味がするよな」って言っていたから。
「そうだ! ルイのストーカーみたいな後輩がいてさ、本っ当に気持ち悪いんだよね。ルイの良心に漬け込めば付き合えると思ってそうだし」
「……ヒカル君も大概だと思うけど」
「違う、本当にヤバいんだって。ルイの持ち物とかバイト先とか調べまくってて……」
「ヒカル君も似たようなことをしてるでしょ?」
この前ルイがいっぱい褒めてくれたことも自慢したら、ちょっとだけスッキリした。ミナミさんは「早川は私の絵も褒めるよ」って謎のマウントを取ってきたけど、そうですか、としか思わなかった。
お会計をしようとしたら、追加で頼んだユッケ以外は全部ハルキ君が払ってくれていた。……もう、スマートすぎて、負けたと思うのもおこがましい気がした。ミナミさんもうっとりしていた。残りの分だけ俺が払ってお店を出たら、ミナミさんがピタリと歩くのを止めた。
「ハルキ君と浮気しようとか考えないでね」
「……やだなあ、どうしたの」
「ほんとに、ハルキ君に手を出したら、ヒカル君のこと許さないからね」
笑って誤魔化した。ミナミさんが御手洗いへ行っている間に、「今度は二人で会いたい」って言ってもう連絡先を聞いちゃった、ということはしばらく言わないでおこうと思う。普通に男友達として仲良くしたいだけなのに、どうしたの? 嫉妬? って聞きたいけど、殺されそうな気がしたから、ミナミさんに俺が無害な人間だと認めてもらえてからにしよう。
ルイのことに加えて、イオリをどうするかとか、ミナミさんの俺へのイメージを変えないととか、ハルキ君みたいな大人になりたいとか、いろいろと考えることがあるけど、不思議と嫌な気分じゃなかった。
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