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講義中
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気まずいままでも、翌日のヒカルと一緒に受けている講義には、きっちり始まる十分前には席に着いていた。友達とのいざこざと、講義をサボることは別の問題だからだ。
「それで、彼女は出来たの?」
講義が始まるのを待っていると、前の席に座っていたミナミが振り返って質問してきた。黒渕メガネの奥の目は冷めきっていて、どう見ても俺の答えに期待しているようには見えなかったので、俺は黙って首を振った。
「平野がヒカル呼んでて、それで、もうその時点で駄目だった。完全にヒカルに持ってかれた。」
「ふうん」
聞いておいてこの女は全く興味がなさそうな返事をする。ミナミは大学で出来た唯一の女の友達だ。
たまたま前の席で漫画を読んでいたミナミに「俺もその漫画好き」と話しかけたら会話が弾んで「某有名漫画家の某ヒット作ではなく、あまり知られていないデビュー作が好き」という共通点がわかり、以来よく話すようになった。
イラストが得意なミナミは休み時間も熱心に何かを描いている。机から顔を上げずに鉛筆を走らせるミナミと他愛もないことを話すのが俺は結構好きだった。
「…やっぱりヒカルみたいな男の方が女は好きなのかな、俺いつもヒカルに負けっぱなしだ」
「ヒカル君と何を競ってんの?」
「うーん……」
どれだけ非道なことをしてもヒカルの方が女に選ばれるんだ、なんてとてもじゃないけどダサくて言えなかった。
「俺なら彼女には絶対優しくするのに」
「そんなに彼女が欲しいんだ?」
「ほしー……」
まず、いたことがないからどんな感じなのかを知りたい。可愛くて優しくて、俺のことを温かく包んでくれて、どんなにか幸せだろうって思う。女なんてどーでもいい、と言うヒカルにはたくさんいるのに、俺には一人もいない。
「早川って女の兄弟いる?」
「え、いないけど……。うち男四人兄弟だから」
ミナミは「そんなことだろうと思いました」と言う顔で、一度俺を見た後目線を自分の手元に戻した。
「早川、ちょっと女に夢見てるとこあるもんね。彼女って可愛くて優しくて、俺のことを温かく包んでくれて……とか思ってる? いたらいたで面倒かもよ」
「え……」
「早川って自分の手に負えないくらいのヤバい女と付き合いそうだよね、なんか」
「そんな女はどこにいんだよ!」
夢見てる、女、面倒…昨日ヒカルと平野から言われたことが脳裏をよぎる。…最近、ツイてないんだろうか、俺、何もしてないのに。
直接的ではないけど「早くお前も分かるようになれよ」って遠くから言われているみたいだ。特に、ヒカルや平野の場合、昨日みたいに話をしようとしても「で、お前女を知ってんの?」と、バッサリ切り捨てられてるような気がする。
「……男でいるのってめんどうなことばっかりだ。あーあ、女として生きていこうかな」
「いいんじゃない。ヒカルのオンナとして生きていけば」
「はあ? なんでそうなるんだよ?」
「オンナって言うよりはペットかな。早川いつもヒカル君の周りをキャンキャン言って、チョロチョロしてるし」
「着いてくるのはヒカルの方!」
だいたい大学だって、と言いかけたところで後ろから「ルイ、早いなー」とヒカルののんびりした声が聞こえてきた。
俺が返事をするのも待たずに、ヒカルはすっと俺の隣の席に座った。ヒカルが座るとミナミは静かに前を向く。
「何の話?」
「いや、なんでもない」
ヒカルは不思議そうな顔をしていたけど、ミナミと俺の会話が途切れたのに気づいたのか、それ以上は聞いてこなかった。
昨日の今日で、全くいつも通りなことに引く。たぶん、ヒカルの中では昨日俺に言われたことはほんの些細なことだ。爪の先が欠けたとか、それくらいの。
ヒカルが普段通りのテンションで「明日、バイトないでしょ? 何食べに行く? 俺の家来る?」と話しかけてくるから、俺もなんとなくそれに流されてしまう。
ミナミとヒカルはお互いのことを「なんか苦手」と俺しかいない所で言い合っている。
ヒカルは「あの人、いろいろ鋭そうだから苦手」と言うし、ミナミは「ヒカル君ってちょっと怖い」と言う。たぶん、初めて俺がミナミを紹介した時にヒカルが「……ふうん、ミナミさんか、よろしくね」って上から下までジロジロ見たからだ。狙ってんのか、と思ったけど「ああいうことするのはやめろ、失礼だろ」とキツく注意しておいた。
だから、基本的に三人で話すことはあまり無いけれど、不思議なことにヒカルは俺の隣に、ミナミは俺の前に座るのをやめないので、いつも微妙な空気でこの時間は講義を受けている。
結局、一度俺とヒカルの会話が途切れてからは、三人とも喋らないうちに講義が始まった。
講義中、ヒカルはとくにノートをとったりはしない。というか、どちらかというとぼんやりしているようにも見える。
だけど、内容は確実に理解しているらしく、小学生の頃から今に至るまでヒカルの成績はいつだって俺より良かった。
昔、試験前に勉強しているのか聞くと「教科書をパラパラ~って見て終わり」と言われたときは、心底羨ましかった。もっと上のランクの大学も狙えたはずだし、当然受験するだろうと思っていたのに「書類に不備があったみたいで」という理由で、結局俺と同じ大学に入学した時は本当に驚いた。
俺はノートをとりながら教授の話を聞いているのに、全く理解できない時もあるし、集中出来ない時もある。
こいつ、眠気とか感じないのか? と背筋を真っ直ぐ伸ばして横に座るヒカルを見ていると、それに気付いたのかこっちを見てニコッと笑いかけられる。なに、こいつ……と若干引きながら目を逸らすと、ヒカルの長い指がコンコンと机を小さく叩いた。
《なに?》
プリントに書かれた文字。こいつ、小学生かよ、と呆れながら俺も自分のノートに返事を書いた。
《なんでもねー》
《(笑)》
俺の筆圧が強い丸っこい字と、明朝体のフォントによく似てるヒカルの字が並んでいる。なんでもねー、の返事がそれっておかしくないか? と思いながら、意識を講義に向けようとすると、またヒカルは机を小さな音でコツコツと鳴らした。
ちらっと音のした方を見ると、「返事は?」とでも言いたげな顔をしている。面倒だったから「あとで」と口の動きだけで伝えてあとは知らんふりをしておいた。ヒカルも一応は納得したのか、再びぼんやりと講義を聞くのに戻ったようだった。
◇◆◇
「あとでってなに」
講義が終わったあと、机の上を片付けていると、ヒカルがニヤニヤしながらこっちを見ていた。そうだ、こいつ、ノートを取らないから片付けが早いのか、と思いながらヒカルに返事をする。
「いや、べつに深い意味はないけど」
「えー……」
ヒカルが子供みたいにブスッとしている。こいつ終わったら真っ先にそれを聞くって、楽しみにしすぎだろ。他に考えることあるだろ、いろいろ、俺は荷物をしまい終わったカバンをもう一度開いた。
「あっ、そうだ、これやるよ」
あとで、これやる、って意味だったんだと説明して、ヒカルの手にラーメンスナックの袋を乗せる。「ルイ、これ持ち歩いてるの?」とヒカルは不思議そうな顔をしていた。
「懐かしくて今日買ったけど、ヒカルにあげる」
「サンキュー」
へらっと笑ったヒカルは案外それが嬉しかったようだ。二人ともこの講義で今日は終わりなので、なんとなく一緒にいつも帰っているけど、今日はいつも以上に機嫌がよさそうにしている。
俺に対しては講義中でも小学生みたいにベタベタしてくるし、五十円もしない駄菓子で上機嫌になるのに、なぜコイツは女にどれだけ尽くされても満足しないんだろうか、と俺は白い肌をパッと輝かせて笑うヒカルを見て思った。
「それで、彼女は出来たの?」
講義が始まるのを待っていると、前の席に座っていたミナミが振り返って質問してきた。黒渕メガネの奥の目は冷めきっていて、どう見ても俺の答えに期待しているようには見えなかったので、俺は黙って首を振った。
「平野がヒカル呼んでて、それで、もうその時点で駄目だった。完全にヒカルに持ってかれた。」
「ふうん」
聞いておいてこの女は全く興味がなさそうな返事をする。ミナミは大学で出来た唯一の女の友達だ。
たまたま前の席で漫画を読んでいたミナミに「俺もその漫画好き」と話しかけたら会話が弾んで「某有名漫画家の某ヒット作ではなく、あまり知られていないデビュー作が好き」という共通点がわかり、以来よく話すようになった。
イラストが得意なミナミは休み時間も熱心に何かを描いている。机から顔を上げずに鉛筆を走らせるミナミと他愛もないことを話すのが俺は結構好きだった。
「…やっぱりヒカルみたいな男の方が女は好きなのかな、俺いつもヒカルに負けっぱなしだ」
「ヒカル君と何を競ってんの?」
「うーん……」
どれだけ非道なことをしてもヒカルの方が女に選ばれるんだ、なんてとてもじゃないけどダサくて言えなかった。
「俺なら彼女には絶対優しくするのに」
「そんなに彼女が欲しいんだ?」
「ほしー……」
まず、いたことがないからどんな感じなのかを知りたい。可愛くて優しくて、俺のことを温かく包んでくれて、どんなにか幸せだろうって思う。女なんてどーでもいい、と言うヒカルにはたくさんいるのに、俺には一人もいない。
「早川って女の兄弟いる?」
「え、いないけど……。うち男四人兄弟だから」
ミナミは「そんなことだろうと思いました」と言う顔で、一度俺を見た後目線を自分の手元に戻した。
「早川、ちょっと女に夢見てるとこあるもんね。彼女って可愛くて優しくて、俺のことを温かく包んでくれて……とか思ってる? いたらいたで面倒かもよ」
「え……」
「早川って自分の手に負えないくらいのヤバい女と付き合いそうだよね、なんか」
「そんな女はどこにいんだよ!」
夢見てる、女、面倒…昨日ヒカルと平野から言われたことが脳裏をよぎる。…最近、ツイてないんだろうか、俺、何もしてないのに。
直接的ではないけど「早くお前も分かるようになれよ」って遠くから言われているみたいだ。特に、ヒカルや平野の場合、昨日みたいに話をしようとしても「で、お前女を知ってんの?」と、バッサリ切り捨てられてるような気がする。
「……男でいるのってめんどうなことばっかりだ。あーあ、女として生きていこうかな」
「いいんじゃない。ヒカルのオンナとして生きていけば」
「はあ? なんでそうなるんだよ?」
「オンナって言うよりはペットかな。早川いつもヒカル君の周りをキャンキャン言って、チョロチョロしてるし」
「着いてくるのはヒカルの方!」
だいたい大学だって、と言いかけたところで後ろから「ルイ、早いなー」とヒカルののんびりした声が聞こえてきた。
俺が返事をするのも待たずに、ヒカルはすっと俺の隣の席に座った。ヒカルが座るとミナミは静かに前を向く。
「何の話?」
「いや、なんでもない」
ヒカルは不思議そうな顔をしていたけど、ミナミと俺の会話が途切れたのに気づいたのか、それ以上は聞いてこなかった。
昨日の今日で、全くいつも通りなことに引く。たぶん、ヒカルの中では昨日俺に言われたことはほんの些細なことだ。爪の先が欠けたとか、それくらいの。
ヒカルが普段通りのテンションで「明日、バイトないでしょ? 何食べに行く? 俺の家来る?」と話しかけてくるから、俺もなんとなくそれに流されてしまう。
ミナミとヒカルはお互いのことを「なんか苦手」と俺しかいない所で言い合っている。
ヒカルは「あの人、いろいろ鋭そうだから苦手」と言うし、ミナミは「ヒカル君ってちょっと怖い」と言う。たぶん、初めて俺がミナミを紹介した時にヒカルが「……ふうん、ミナミさんか、よろしくね」って上から下までジロジロ見たからだ。狙ってんのか、と思ったけど「ああいうことするのはやめろ、失礼だろ」とキツく注意しておいた。
だから、基本的に三人で話すことはあまり無いけれど、不思議なことにヒカルは俺の隣に、ミナミは俺の前に座るのをやめないので、いつも微妙な空気でこの時間は講義を受けている。
結局、一度俺とヒカルの会話が途切れてからは、三人とも喋らないうちに講義が始まった。
講義中、ヒカルはとくにノートをとったりはしない。というか、どちらかというとぼんやりしているようにも見える。
だけど、内容は確実に理解しているらしく、小学生の頃から今に至るまでヒカルの成績はいつだって俺より良かった。
昔、試験前に勉強しているのか聞くと「教科書をパラパラ~って見て終わり」と言われたときは、心底羨ましかった。もっと上のランクの大学も狙えたはずだし、当然受験するだろうと思っていたのに「書類に不備があったみたいで」という理由で、結局俺と同じ大学に入学した時は本当に驚いた。
俺はノートをとりながら教授の話を聞いているのに、全く理解できない時もあるし、集中出来ない時もある。
こいつ、眠気とか感じないのか? と背筋を真っ直ぐ伸ばして横に座るヒカルを見ていると、それに気付いたのかこっちを見てニコッと笑いかけられる。なに、こいつ……と若干引きながら目を逸らすと、ヒカルの長い指がコンコンと机を小さく叩いた。
《なに?》
プリントに書かれた文字。こいつ、小学生かよ、と呆れながら俺も自分のノートに返事を書いた。
《なんでもねー》
《(笑)》
俺の筆圧が強い丸っこい字と、明朝体のフォントによく似てるヒカルの字が並んでいる。なんでもねー、の返事がそれっておかしくないか? と思いながら、意識を講義に向けようとすると、またヒカルは机を小さな音でコツコツと鳴らした。
ちらっと音のした方を見ると、「返事は?」とでも言いたげな顔をしている。面倒だったから「あとで」と口の動きだけで伝えてあとは知らんふりをしておいた。ヒカルも一応は納得したのか、再びぼんやりと講義を聞くのに戻ったようだった。
◇◆◇
「あとでってなに」
講義が終わったあと、机の上を片付けていると、ヒカルがニヤニヤしながらこっちを見ていた。そうだ、こいつ、ノートを取らないから片付けが早いのか、と思いながらヒカルに返事をする。
「いや、べつに深い意味はないけど」
「えー……」
ヒカルが子供みたいにブスッとしている。こいつ終わったら真っ先にそれを聞くって、楽しみにしすぎだろ。他に考えることあるだろ、いろいろ、俺は荷物をしまい終わったカバンをもう一度開いた。
「あっ、そうだ、これやるよ」
あとで、これやる、って意味だったんだと説明して、ヒカルの手にラーメンスナックの袋を乗せる。「ルイ、これ持ち歩いてるの?」とヒカルは不思議そうな顔をしていた。
「懐かしくて今日買ったけど、ヒカルにあげる」
「サンキュー」
へらっと笑ったヒカルは案外それが嬉しかったようだ。二人ともこの講義で今日は終わりなので、なんとなく一緒にいつも帰っているけど、今日はいつも以上に機嫌がよさそうにしている。
俺に対しては講義中でも小学生みたいにベタベタしてくるし、五十円もしない駄菓子で上機嫌になるのに、なぜコイツは女にどれだけ尽くされても満足しないんだろうか、と俺は白い肌をパッと輝かせて笑うヒカルを見て思った。
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