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相談
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結局、トウヤが自習している間、リュカが静かになることは無かった。トウヤはトウヤで、一問解き終わるごとにリュカの反応を気にしてしまっていることに気がついて、自分自身に嫌気がさしていた。
今度こそ、本を読むとかぼうっとしているとかで、自分のことを見ていないだろう、となぜか確かめずにはいられなかった。けれど、顔を上げるたびにリュカは「よくできました」とでも言うように、微笑んで頷いていた。
その度にトウヤは舌打ちした。これは、きっと怖いもの見たさだ、とトウヤは思う。
リュカが余りにも規格外でウザいから、それで俺はいちいちこんな奴の様子が気になるんだ、と自分の考えに自分で納得した。
俺は、まだ優しい。ラグビー部みたいな血の気の多い連中が相手だったら、コイツはとっくに殴られている、とリュカの白くてつるつるした頬を眺めながら、そんなことを考えていた。
「……アンタ、夏の間中、ずっとそうしてるつもりかよ?」
うんざりしながらトウヤが口を開くと、リュカは何かに弾かれたように背筋を伸ばしてから勢いよく頷いた。ようやく何か教えられる時がきたのかもしれないと、期待でもしたのか話しかけられたのが嬉しくて堪らないようだった。
「そうだよ?もしかして、俺がそのうち来なくなるんじゃないかと心配してる?」
「誰がするか!……アンタ、女はいないのかよ?ボランティアなんてさっさと止めて、女と遊んでりゃいいだろ」
「女……」
今まで散々「黙れ」「静かにしろ」「うるせえ」と怒鳴られても黙らなかったのに、リュカは困ったような顔で、ただ一言呟いてから、視線をそらして下を向いた。
トウヤを散々待たせてから、モジモジと言いにくそうに「……そういう人はいない」とだけ答えた。
「……ひょっとして童貞か?大学生にもなって?」
「さあ……知らない。そうだったとしても、別に大学生だからとか、そういうのは関係ないだろう」
首を傾げて知らんふりをするリュカは、今までとは別人のようだった。これは、使える、とトウヤは確信した。
きっと、リュカはこの手の話題が得意じゃない。どう見たって嫌がっている。こうやって困らせればコイツを黙らせることが出来るし、嫌がらせのようにしつこく続けていればここへ来なくなることだってありえる、とトウヤは内心ほくそ笑んだ。
「さっき、なんでも相談しろって言ったよな?……勉強はいいから、女を引っかける方法を教えろよ」
「そんなこと……」
「教えられるわけないだろう」とでも言いたそうな顔をした後、リュカはぐう、と押し黙った。自分で言ったことをよく覚えているのか、その言葉に縛られ、トウヤに言われたことを突っぱねることも出来ずに、困っている。
その様子は、授業で「君、意見は?」と突然あてられたせいで、緊張し、頭が真っ白になってしまい、うまく答えることが出来ずにモジモジと立ち尽くしている子供のようだった。
額に汗でも滲んでいるのか額にかかる前髪を、そうっと指で払った後リュカは口を開いた。
「は、初めて俺に質問をしてくれたね。嬉しいよ」
「……アンタ、本当に人生が楽しそうだな」
呆れながらトウヤがそう言うと、ほんの少し不思議そうな顔をしてから、リュカは首を傾げた。
「……そんなものはないよ。本当に好きな相手には本気でぶつかるしかないよ」
「馬鹿じゃねえの……何が本気だよ…」
「君の望む答えではないだろうけど…。ゴメン、これしか思いつかないんだ」
「アンタ、そんなんでよくこの学園でやって来られたな。虐められたり、オカマ掘られたりしなかったのかよ?」
「えっ……」
「おかまを、ほられる…」と戸惑ったようにリュカは呟いた。一応、意味は理解しているらしく、みるみる顔が赤くなった。
知っている限りの情報で何かを想像しているのか、或いは実際に自分の身に起こったことでも思い出しているのか、トウヤには分からなかった。
自分の両頬に手のひらをあて、「ふう」と項垂れたまま息を吐く姿は、女のように艶めかしかった。
性格はぶん殴りたくなるほどウザいが、リュカの見た目は悪くない。肌は白いし目は丸っこくて大きい。唇は鮮やかな赤で、柔らかそうだった。なんとか黙らせることさえ出来れば、いかにもスケベ野郎に好まれそうな容姿をしている。
リュカの赤い唇が男のモノをしゃぶっている所が容易に想像出来て、トウヤはそんなものが一瞬でも自分の頭を過ったことをとても汚らわしく感じた。
頭の中に浮かんだ光景を打ち消すように、捲くし立てるようにしてリュカに喋り続けた。
「たまにクラスにいるだろ?暗かったりナヨナヨしていたりするくせに、力のある奴にピッタリくっついて、虐められないようにしてる奴が。アンタ、見たこと無いのかよ?人がほとんど来ないような空き教室なんかで、男どうしでコソコソしてる奴らが何をやってるかなんて、アンタもわかっているだろ?
そういう奴らみたいに……しゃぶってやるとか、何かそういうことをする見返りに、アンタも囲って貰ってたんだろ」
気が弱そうでナヨナヨしている、という特性を持つ奴らの中でも、この学園内では容姿が美しい奴は虐められるどころか、人気者の側に影の様に張り付き、澄ました顔でいつも過ごしている。
トウヤは、そういった人間のことを密かに「愛人」と呼んで心の中でバカにしていた。男としての誇りを捨てて、女のように同じ男に屈している奴も、そんな男を側に置いて満足している奴も、どちらも心の底から軽蔑していた。
リュカはトウヤに言われたことを、首を横に振って「違う」と否定した。
「俺はそんなことはしてない……。そういう関係は嫌いだ」
「へえ……いくらなんでもホモは気色が悪いってか」
学園内では、トウヤのような、女だけしか受け付けない連中と、手っ取り早く性欲を発散するために学園内で恋人のような存在を作る連中の間には、目には見えないが微妙な隔たりがあった。
お互い気を遣っているのか、余計なちょっかいをかけたりしないようにして、住んでいる世界を上手く棲み分けてはいるが、男どうしでいちゃついている奴らは、見たくもないのに頻繁にトウヤの目に留まった。
そのたびにトウヤはモヤモヤとして不快な気持ちになった。コソコソと男どうしで手を繋いだり、抱き合ったりしているところを目撃するたびに、自分自身が立っている場所を侵食され、次第に取り込まれてしまうような、気味の悪さを感じていた。
「……べつに、愛し合うことに性別は関係ない。男性どうしで付き合っている人が不快になるような言い方が嫌いなだけだ。
それに、この学園の、そういうのはなんだか少し違う……。女の代わりとか、好奇心とか、そういう理由で相手を欲してる…。
俺はそういうのは嫌だな…。本気で好き合った人とじゃないとそういうことはしたくない……」
今度はトウヤがリュカの様子をじっと眺める番だった。リュカはたどたどしくも、一生懸命喋り「本気」で自分の考えていることをトウヤに伝えようとしていた。
視線をキョロキョロとさ迷わせ、時々言葉に詰まりながら話す様子はどう見ても演技ではなかった。
「気持ち悪い、重すぎる」とトウヤは心の中でそう思った。「あなたのことが本気で好き」と女が言おうものなら結婚に合意して貰えた、と思い込んで、翌日にでもバラの花束だとかダイヤの指輪だとかを買ってきそうだった。
俺が女なら即逃げる、と思いながらトウヤは「で、お前は本気で好き合った人と、何をすんだよ?」と問い詰めた。
「な、何って…」
リュカは唇を震わせた後、泣きそうな顔をして俯いた。これだ、とトウヤは微笑んだ。やかましければこうやってコイツを静かにさせればいい。
リュカが困っていると、単に静かで快適になるというだけでなく、胸がスカッとするような、清々しささえ感じた。
「ご、ごめん。明日までにちゃんと答えられるように勉強してくるね」
保健の教科書でも読んで、勉強しなおすんだろうか、とトウヤはそんなことを思った。
リュカが教科書で何時間勉強をしてきたって、トウヤを納得させて唸らせるようなことを言えるとは到底思えなかった。
まずは、真剣に話を聞いているふりをしてから、コイツが油断しきった時、いくらでも意地の悪いことを言ってやろう、とトウヤは舐めるようにリュカを見た。
最低な謹慎期間中にいい玩具が手に入った、という気分だった。
「こんな話は、今日はやめにして、昼食にしよう」と慌ただしくリュカは机を片付け始めた。落ち着きなく窓を開け、風に飛ばされたプリントを追いかけ、教科書を何度も揃え直す様子は、さっき、答えたくないことを無理やり言わされたのが恥ずかしくてじっとしていられないのが隠しきれていなかった。
今度こそ、本を読むとかぼうっとしているとかで、自分のことを見ていないだろう、となぜか確かめずにはいられなかった。けれど、顔を上げるたびにリュカは「よくできました」とでも言うように、微笑んで頷いていた。
その度にトウヤは舌打ちした。これは、きっと怖いもの見たさだ、とトウヤは思う。
リュカが余りにも規格外でウザいから、それで俺はいちいちこんな奴の様子が気になるんだ、と自分の考えに自分で納得した。
俺は、まだ優しい。ラグビー部みたいな血の気の多い連中が相手だったら、コイツはとっくに殴られている、とリュカの白くてつるつるした頬を眺めながら、そんなことを考えていた。
「……アンタ、夏の間中、ずっとそうしてるつもりかよ?」
うんざりしながらトウヤが口を開くと、リュカは何かに弾かれたように背筋を伸ばしてから勢いよく頷いた。ようやく何か教えられる時がきたのかもしれないと、期待でもしたのか話しかけられたのが嬉しくて堪らないようだった。
「そうだよ?もしかして、俺がそのうち来なくなるんじゃないかと心配してる?」
「誰がするか!……アンタ、女はいないのかよ?ボランティアなんてさっさと止めて、女と遊んでりゃいいだろ」
「女……」
今まで散々「黙れ」「静かにしろ」「うるせえ」と怒鳴られても黙らなかったのに、リュカは困ったような顔で、ただ一言呟いてから、視線をそらして下を向いた。
トウヤを散々待たせてから、モジモジと言いにくそうに「……そういう人はいない」とだけ答えた。
「……ひょっとして童貞か?大学生にもなって?」
「さあ……知らない。そうだったとしても、別に大学生だからとか、そういうのは関係ないだろう」
首を傾げて知らんふりをするリュカは、今までとは別人のようだった。これは、使える、とトウヤは確信した。
きっと、リュカはこの手の話題が得意じゃない。どう見たって嫌がっている。こうやって困らせればコイツを黙らせることが出来るし、嫌がらせのようにしつこく続けていればここへ来なくなることだってありえる、とトウヤは内心ほくそ笑んだ。
「さっき、なんでも相談しろって言ったよな?……勉強はいいから、女を引っかける方法を教えろよ」
「そんなこと……」
「教えられるわけないだろう」とでも言いたそうな顔をした後、リュカはぐう、と押し黙った。自分で言ったことをよく覚えているのか、その言葉に縛られ、トウヤに言われたことを突っぱねることも出来ずに、困っている。
その様子は、授業で「君、意見は?」と突然あてられたせいで、緊張し、頭が真っ白になってしまい、うまく答えることが出来ずにモジモジと立ち尽くしている子供のようだった。
額に汗でも滲んでいるのか額にかかる前髪を、そうっと指で払った後リュカは口を開いた。
「は、初めて俺に質問をしてくれたね。嬉しいよ」
「……アンタ、本当に人生が楽しそうだな」
呆れながらトウヤがそう言うと、ほんの少し不思議そうな顔をしてから、リュカは首を傾げた。
「……そんなものはないよ。本当に好きな相手には本気でぶつかるしかないよ」
「馬鹿じゃねえの……何が本気だよ…」
「君の望む答えではないだろうけど…。ゴメン、これしか思いつかないんだ」
「アンタ、そんなんでよくこの学園でやって来られたな。虐められたり、オカマ掘られたりしなかったのかよ?」
「えっ……」
「おかまを、ほられる…」と戸惑ったようにリュカは呟いた。一応、意味は理解しているらしく、みるみる顔が赤くなった。
知っている限りの情報で何かを想像しているのか、或いは実際に自分の身に起こったことでも思い出しているのか、トウヤには分からなかった。
自分の両頬に手のひらをあて、「ふう」と項垂れたまま息を吐く姿は、女のように艶めかしかった。
性格はぶん殴りたくなるほどウザいが、リュカの見た目は悪くない。肌は白いし目は丸っこくて大きい。唇は鮮やかな赤で、柔らかそうだった。なんとか黙らせることさえ出来れば、いかにもスケベ野郎に好まれそうな容姿をしている。
リュカの赤い唇が男のモノをしゃぶっている所が容易に想像出来て、トウヤはそんなものが一瞬でも自分の頭を過ったことをとても汚らわしく感じた。
頭の中に浮かんだ光景を打ち消すように、捲くし立てるようにしてリュカに喋り続けた。
「たまにクラスにいるだろ?暗かったりナヨナヨしていたりするくせに、力のある奴にピッタリくっついて、虐められないようにしてる奴が。アンタ、見たこと無いのかよ?人がほとんど来ないような空き教室なんかで、男どうしでコソコソしてる奴らが何をやってるかなんて、アンタもわかっているだろ?
そういう奴らみたいに……しゃぶってやるとか、何かそういうことをする見返りに、アンタも囲って貰ってたんだろ」
気が弱そうでナヨナヨしている、という特性を持つ奴らの中でも、この学園内では容姿が美しい奴は虐められるどころか、人気者の側に影の様に張り付き、澄ました顔でいつも過ごしている。
トウヤは、そういった人間のことを密かに「愛人」と呼んで心の中でバカにしていた。男としての誇りを捨てて、女のように同じ男に屈している奴も、そんな男を側に置いて満足している奴も、どちらも心の底から軽蔑していた。
リュカはトウヤに言われたことを、首を横に振って「違う」と否定した。
「俺はそんなことはしてない……。そういう関係は嫌いだ」
「へえ……いくらなんでもホモは気色が悪いってか」
学園内では、トウヤのような、女だけしか受け付けない連中と、手っ取り早く性欲を発散するために学園内で恋人のような存在を作る連中の間には、目には見えないが微妙な隔たりがあった。
お互い気を遣っているのか、余計なちょっかいをかけたりしないようにして、住んでいる世界を上手く棲み分けてはいるが、男どうしでいちゃついている奴らは、見たくもないのに頻繁にトウヤの目に留まった。
そのたびにトウヤはモヤモヤとして不快な気持ちになった。コソコソと男どうしで手を繋いだり、抱き合ったりしているところを目撃するたびに、自分自身が立っている場所を侵食され、次第に取り込まれてしまうような、気味の悪さを感じていた。
「……べつに、愛し合うことに性別は関係ない。男性どうしで付き合っている人が不快になるような言い方が嫌いなだけだ。
それに、この学園の、そういうのはなんだか少し違う……。女の代わりとか、好奇心とか、そういう理由で相手を欲してる…。
俺はそういうのは嫌だな…。本気で好き合った人とじゃないとそういうことはしたくない……」
今度はトウヤがリュカの様子をじっと眺める番だった。リュカはたどたどしくも、一生懸命喋り「本気」で自分の考えていることをトウヤに伝えようとしていた。
視線をキョロキョロとさ迷わせ、時々言葉に詰まりながら話す様子はどう見ても演技ではなかった。
「気持ち悪い、重すぎる」とトウヤは心の中でそう思った。「あなたのことが本気で好き」と女が言おうものなら結婚に合意して貰えた、と思い込んで、翌日にでもバラの花束だとかダイヤの指輪だとかを買ってきそうだった。
俺が女なら即逃げる、と思いながらトウヤは「で、お前は本気で好き合った人と、何をすんだよ?」と問い詰めた。
「な、何って…」
リュカは唇を震わせた後、泣きそうな顔をして俯いた。これだ、とトウヤは微笑んだ。やかましければこうやってコイツを静かにさせればいい。
リュカが困っていると、単に静かで快適になるというだけでなく、胸がスカッとするような、清々しささえ感じた。
「ご、ごめん。明日までにちゃんと答えられるように勉強してくるね」
保健の教科書でも読んで、勉強しなおすんだろうか、とトウヤはそんなことを思った。
リュカが教科書で何時間勉強をしてきたって、トウヤを納得させて唸らせるようなことを言えるとは到底思えなかった。
まずは、真剣に話を聞いているふりをしてから、コイツが油断しきった時、いくらでも意地の悪いことを言ってやろう、とトウヤは舐めるようにリュカを見た。
最低な謹慎期間中にいい玩具が手に入った、という気分だった。
「こんな話は、今日はやめにして、昼食にしよう」と慌ただしくリュカは机を片付け始めた。落ち着きなく窓を開け、風に飛ばされたプリントを追いかけ、教科書を何度も揃え直す様子は、さっき、答えたくないことを無理やり言わされたのが恥ずかしくてじっとしていられないのが隠しきれていなかった。
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