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★お隣さん(3)

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 単に何度も何度も連続で射精させることが快感責めだと思っていたのに、ユウイチさんからは、なるべくイクのを我慢をするようにと言われた。

「……限界まで我慢して、それで思いきり射精した後に、連続でイカされるのが快楽責めだから」と、サラッと言われた時は、「そんなこと誰が決めたんですか……?」と突っ込みたくなった。
不安に感じているのが顔に出ていたのか、「いや、大丈夫だから! マナトは何もしなくていいから安心して欲しい」と、いつもみたいに押しきられてしまった。

「……気絶とかしないですよね……? ちょっと怖いです」
「大丈夫。気を失うまで攻め立てたりしない。約束する」
「うん……良かった。気持ちよくって気絶したら恥ずかしいから」
「うぐっ……」
「ユウイチさん……?」
「あんまり、……可愛すぎると、ハアッ、ハアッ、優しく出来なくなる……」

 この前、初めて激しく突かれたことを思い出して「ユウイチさんなら、大丈夫です」と言おうと思ったけど、そのまま射精してしまいそうな程ユウイチさんが切羽詰まった顔をしていたから、やめておいた。



「うあっ、も……乳首だめ、ユウイチさんお願い……」

 横向きにされた身体を後ろからユウイチさんに抱き締められる。乳首ばっかりで他のところにはなかなか触ってくれない。
 前にもこんなことがあった……と思いながら、体の前で縛られた手をモゾモゾと動かす。腕も手のひらも、汗でヌルヌルしていて気持ちが悪い。

「少しだけデンマをあてても? マナトは初めてだから、パンツ越しに一番弱い振動をあてるだけにしよう」
「うん……」

 正直言って、デンマは女の人に使うためのものだと思っていた。「男でも感じるのかな?」くらいに考えていたし、どちらかというと「わー、本物を生で見たの初めて」と、あんまり自分がこの機械で気持ちよくなっているところは想像出来なかった。
 だから、始めは脇腹やお臍の辺りに当てられても、「くすぐったい」「変な感じ」とクスクス笑っていた。それが、乳首の周辺をクルクルとなぞるようにデンマをあてられ始めると、「なんか、変……」と体がムズムズし始めた。
 そこじゃない、ともどかしくて堪らない。ブルブル震えている部分で乳首をツンツンされた時には、ビクンと体が大きく跳ねた。

「んっ……!」

 乳首に一瞬触れては離れるを繰り返される。リングのせいで敏感になっているせいか、乳首が熱を持っているようにジンジンし始める。

「ユウイチさん、もっと……」
「もっと何?」
「……もっと、乳首気持ちよくしてください」

 マナトはおねだりしてる時も、すごく可愛いよ、と言いながらユウイチさんが乳首に機械をあててくれた。

「あっ! あっ! だめっ、ユウイチさんっ……! んんっ、いやだあっ……!」

 脇腹とは比べ物にならない、ビリビリするような快感にビックリして、それで、つい大きな声を出してしまった。両方の乳首に交互にデンマをあてられ続けて、知らない快感に体が強張る。
 抱き締められて、ユウイチさんと触れ合っている部分は汗でグショグショに濡れてしまっていて、「汚くして、ごめんなさい」と泣きたくなるくらい恥ずかしかった。

「あっ! あああっ……! だめっ! きもちいいっ……!やだ、やだ、いく……」

 ブー……、という振動音を聞いた時は、こういう機械って意外に音がうるさい、とビックリしてしまった。けれど、そう感じたのはスイッチを入れたばかりの時だけで、体にあてられると、すぐにそんなことなんか気にならなくなってしまう。
 ブルブル振動している部分で裏筋を何度も撫でられると、「もっと強い振動にして欲しい、このままイカせて欲しい」という思いで頭の中が埋め尽くされる。

「いやだっ…! いくっ、もういかせて……」

 もうちょっとだから我慢して、と宥めるように言うユウイチさんの口調は優しいけれど、俺の体を押さえ付けてくる腕と足に込められている力は強い。

 服を脱がされてから、もうだいぶ時間が経っているのに、まだ一度も射精していない。
散々焦らされたせいで、パンツ越しの弱い刺激から少しでも快感を拾おうと、機械の振動を追うために、必死で腰を揺らしてしまう。
ゴムで出来た先端部分で、性器の先っぽをグリグリされると、それだけで下半身全体の力が抜けてしまいそうなくらい気持ち良かった。

「……ユウイチさん、お願い、いかせてください……もう、入れてよ……」

 横向きにされた状態で後ろから抱き締められているから、ユウイチさんの顔は見えない。縛られた手は自由に動かせないから、ユウイチさんのカチカチになっている性器に何度も自分のお尻を擦り付けて「ここに入れて」と懇願した。

「ユウイチさん、お願い……。もう、入れて……」

 射精したいだけなら、もっと性器に強い刺激を与えてもらえればいいだけなのに、なぜか、焦らされれば焦らされる程、挿入して欲しくて堪らなくなる。
 ユウイチさんの大きなモノを受け入れて突かれながら、性器を扱かれる時の快感を思い出しながら喘いでいると、だらしなく開いた口から唾液が溢れそうだった。

「あっ……」

 機械が止められたことに対して少しガッカリした声を出してしまったけど、パンツがずり下ろされた時には、ホッとして「ふー……」と息をゆっくり吐き出した。

「……大丈夫? 焦らしすぎた?」
「ん……大丈夫。それより、あの、早く欲しい、です……」

 クプ、とローションをたっぷり塗った穴に指が入ってきただけで、ブルリと身体が震えた。

「大丈夫? 痛い?」
「んっ……平気……」

 温かい、早くここに入れたいよ、と耳元で何度も囁かれる。うん、とぼんやりした頭で頷いていると、体だけじゃなくて心まで、これから抱かれるための準備が整っていく。
 好きだよ、可愛い、マナト……と何度も言われながら耳の縁を舐められる。ピチャピチャという音と、ゾクゾクする感覚に蕩けそうになりながら、今から、俺の身体はユウイチさんを受け入れて、それで気持ちよくなれるんだ、って気分はどんどん昂ってくる。

「ああっ……はやくぅ……」

 今度こそ、口から唾液が垂れて、シーツを汚してしまった。
 射精をさせてもらえないまま、機械と手と口で、あちこちを刺激されて、後ろを解して貰う頃には、どこを触られても気持ちが良かった。
 こんなに気持ちがいいのに、まだ一回もイッてない。一度出したら、その後はどうなるんだろう、と思うと心臓がバクバクと痛いくらいに高鳴った。

 仰向けになるように言われた時も、ほとんど体に力が入らなくて、ゴロンと転がるようにして体勢を変化させたら、ユウイチさんに「大丈夫?」とビックリされてしまった。

「大丈夫。ユウイチさん、早く入れて……」

 ユウイチさんはパンツを完全には下ろしてくれなくて、本当にお尻のすぐ下までずらしただけの状態で挿入しようとしてきた。

「え~っ!? なんで? 邪魔だし、それにパンツが伸びちゃうよ……」
「……どうしても、このパンツを履いてるマナトに入れたい」

 お願いだから、と何度も頼まれてしぶしぶオーケーした。
 足を開いたり、膝を曲げたりするたびに、太ももの方までずり下ろしただけのパンツの伸縮性の良さは感じた。けれど、すごく焦ってパンツも脱がないままセックスをしている人みたいだと思えてきて、それで、恥ずかしくなってしまった。

「ユウイチさん、この格好恥ずかしい……。パンツもダメになっちゃうよ」
「……パンツはまた買ってあげるから」
「ん……でも、……あっ…」

 初めてホテルに行った時は、どんなに泣いてお願いしても性器を挿入どころか、指一本入れてもらえなかった。
 それなのに今は、時間をかけて解してもらったソコに、ユウイチさんの性器があてがわれて、少しずつ少しずつ中に入ってくる。

「ふ、あっ……」

 そういえば、俺、挿入される時、「もっとゆっくり」「怖い」っていつの間にか言わなくなってる、ということに、ふと気が付いた。初めてユウイチさんの性器を見た時は、こんなの絶対に入らない、怖い、って思っていたのに。
 本当にセックスするのに慣れてきたんだって、なんだかホッとしてしまった。

「……入ったよ。大丈夫?」
「うん。良かった……」

 ヨシヨシするようにユウイチさんが頭を撫でてくれる。子供扱いされてる、と思う反面、大切にされてる、と安心出来る。
 やっぱりあの時、セックスしないで良かったのかな、ってなんとなく、そう思えた。
 付き合ってない頃も体を触られて気持ちいい思いもしたけど、ちゃんとお互いの気持ちが通じあってからは、心まで気持ちよくなれている気がする。それがわかるようになるまで、ずいぶん時間がかかってしまったけど、きっとこれで良かった。
 ユウイチさんがあの時、「出来ない」ってキッパリ断ってくれたからだ……と思うと、悲しいモヤモヤする記憶も、俺とユウイチさんにとって大事な出来事だと感じられた。

「ユウイチさん、動いて……? もう、大丈夫だよ」

 うん、うん、とユウイチさんは頷いたものの、なかなか動こうとはしなかった。

「マナト、もう一回デンマ使ってもいい?」
「えっ!?」
「そろそろイキたいかなと思って」
「それは、そうだけど……」

 どうして動いてくれないんだろう? って気にはなったものの「少しあてるだけ」と言われたから、とりあえず頷いておいた。

「ああっ……」
「もう慣れてきたから、ちょっとだけ強くしてみよう」
「えっ!? ……あ、だ、だめ、やばい、すぐいきそう……」

 何段階強くされたのかはわからないけれど、さっきよりも遥かに気持ちがよくて、先走りでヌルヌルしている性器は、すでに限界まで張りつめている。
 ちゃんと挿入してくれているのに、ユウイチさんは全然動いてくれなくて、繋がっているところがもどかしい。

「ああっ……、やだっ、やだっ、お願い、奥まできて……」

 グリグリして、と何度頼んでも聞いてくれなかった。自分の中に入ってるモノを感じながら射精して、と訳のわからないことを言われて、「やだ、やだ!」と足をバタバタさせることしか出来なかった。


「ああっ、やだあっ、奥、きて……お願い……」

 イキたくないのに、これ以上我慢できそうに無かった。ただ入っているだけのユウイチさんの性器を自分の体がギュウギュウ締め付けている。
 出し入れされて、奥を突かれる、あの感覚が欲しくて堪らない。これじゃあ全然足りないってわかっているのに、少しでも満たされたくて、腰を必死に振った。

「あっ! いく、いっちゃう……ああっ……!」

 挿入されて、前立腺を擦られて中でイク時の感覚とも、手で性器を扱かれて射精する時の感覚とも、全然違う種類の快感だった。

「やだっ……いく、いくっ……ユウイチさんのおちんちん、きもちいい……」

 激しくされているわけでもないのに、本当にしくしくと泣きたくなるくらい気持ちが良かった。

 受け入れたユウイチさんの性器を必死で咥え込んで、何度も何度も締め付けている。熱い、気持ちいい、大きい……そんなことを感じ、腰をくねらせながら、性器への刺激に全身を震わせて、達してしまった。

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