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百二十話 一方地上では7
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その銃弾と化した木のくずをバーゼンは
自身の銃を盾に、他の二人は
慌ただしく交わす。
「あっぶねぇ。」
「......もう......一回来る。」
鳥人間は今度は上空に上がり、
軌道を直しながら、再び三人の
方へと向かってくる。
「あれほど速ければ、弾を当てられ
ないのだよ。」
「......まかして......」
そう言うと、鬼灯は精神を集中し、
印を結び始める。
それを見たバーゼンは、よし、
と銃を構えた。
「忍法 地獄沼」
言うと同時に鬼灯は右手を地面に
つける。
すると手をつけたところから
円形の影のような物が、形成され
どんどん広がり始めた。
最終的にその影は直径5メートル程の
大きさになった。
鳥人間はその影に見向きもせず、
三人に接近する。
そして
「グアァァァ!!」
人間の顔をしているとは思えない
程の悲鳴を鳥人間はあげる。
「いつ見てもこえぇ技だな......」
カクバがそれを見て、若干ひいて
しまうのも無理はない。
なぜなら、鬼灯が作った影からは
何百本もの長い手が、影の上を
通過した鳥人間を掴み、闇の中へと
引きずりこもうとしていたからだ。
「グアァァァ!グアァァァ!」
その何百本の手のものすごい握力で
腕や足、羽をバキバキに
折られている鳥人間はたまらず悲鳴を
あげる。
「......バーゼン......撃っていいよ」
「了解なのだよ。」
事前に銃を構えていたバーゼンは
引き金を引こうとする。
「せっかくならば、まとめて
撃ちたいところなのだよ......」
ふぅーと深呼吸をし、狙いを定める。
そして
「ピアシング ブレッド」
バンッと撃たれた弾は、
しっかり鳥人間の頭を撃ち抜き、
そのまま貫通した弾は
「ニアァアアアッ!!!」
木の影に隠れていた猫人間をも
同時に撃ち抜いた。
「うぉ! ナィッス! バーゼン。」
「......グッジョブ......」
自身の銃を盾に、他の二人は
慌ただしく交わす。
「あっぶねぇ。」
「......もう......一回来る。」
鳥人間は今度は上空に上がり、
軌道を直しながら、再び三人の
方へと向かってくる。
「あれほど速ければ、弾を当てられ
ないのだよ。」
「......まかして......」
そう言うと、鬼灯は精神を集中し、
印を結び始める。
それを見たバーゼンは、よし、
と銃を構えた。
「忍法 地獄沼」
言うと同時に鬼灯は右手を地面に
つける。
すると手をつけたところから
円形の影のような物が、形成され
どんどん広がり始めた。
最終的にその影は直径5メートル程の
大きさになった。
鳥人間はその影に見向きもせず、
三人に接近する。
そして
「グアァァァ!!」
人間の顔をしているとは思えない
程の悲鳴を鳥人間はあげる。
「いつ見てもこえぇ技だな......」
カクバがそれを見て、若干ひいて
しまうのも無理はない。
なぜなら、鬼灯が作った影からは
何百本もの長い手が、影の上を
通過した鳥人間を掴み、闇の中へと
引きずりこもうとしていたからだ。
「グアァァァ!グアァァァ!」
その何百本の手のものすごい握力で
腕や足、羽をバキバキに
折られている鳥人間はたまらず悲鳴を
あげる。
「......バーゼン......撃っていいよ」
「了解なのだよ。」
事前に銃を構えていたバーゼンは
引き金を引こうとする。
「せっかくならば、まとめて
撃ちたいところなのだよ......」
ふぅーと深呼吸をし、狙いを定める。
そして
「ピアシング ブレッド」
バンッと撃たれた弾は、
しっかり鳥人間の頭を撃ち抜き、
そのまま貫通した弾は
「ニアァアアアッ!!!」
木の影に隠れていた猫人間をも
同時に撃ち抜いた。
「うぉ! ナィッス! バーゼン。」
「......グッジョブ......」
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