3521回目の異世界転生 〜無双人生にも飽き飽きしてきたので目立たぬように生きていきます〜

I.G

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百十九話 一方地上では6

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「飛んでるやつが一体、猫みてぇなや
つが一体、どろどろしていて鈍そうな
やつが一体、合計して......えぇっと......
5体か!」



「人生をもう一度最初からやり直して
くるのだよ。」



カクバの頭の悪さにバーゼンは
頭を抱える。


「う、うっせ! それより、どいつから
やる?」


「......飛んでるの......」


「賛成なのだよ。」


「じゃ、あの猫みてぇなやつの
足止めは俺が適当にやっとくよ。」



鳥人間は上空から、慎重に三人の動きを
観察していて、同様に猫人間もぅぅぅ、
と威嚇しながら周りを一定の距離を置いて
動いている。


そんな中、どろどろ人間はどろどろ
していた。



「では、まずは俺からいくのだよ。」


バーゼンは自分の銃を鳥人間に
構える。


「一万連弾。」



ダダダダダダッ!


バーゼンは鳥人間に向けて弾を連射
するが、その弾をひらりと鳥人間は
交わしていく。


「忍法  放炎」



続いて鬼灯も、球体状の炎を
鳥人間に放つがそれも交わされた。


「意外に......すばしっこい......」


「どこに行ったのだよ。」


鳥人間は上空を逃げ回っていたが、
突如森の中に降りて姿を隠す。


「ニュアアァァ!!!」


「うぉっと! そっちには行かせねぇよ!
お前の相手は俺だぜ!」


鳥人間に気をとられている鬼灯と
バーゼンの首もとに猫人間が
食らいつこうとしたが、
カクバは軽々と殴り飛ばす。



「ヴヴゥゥゥゥ」


「ほら、どうした。来いよ。」


猫人間は威嚇をしながらゆっくりカクバから
後ずさっていく。


すると、そのとき。


「......いた......バーゼン......上......!」


姿を消していた鳥人間が鳥の足で
大きな木をつかんだ状態で再び現れた。


そして、鳥人間は掴んでいる木を
むしゃむしゃと口に頬張り始める。


「ラヴィッチ バースト」


その隙をついてバーゼンは攻撃を
仕掛けたがそれもひらりと
交わす。


「来るのだよ!」


バーゼンの言葉通り、鳥人間は低空
飛行になって三人に接近する。


そして、口に頬張っていた木のくずを
三人に向けて吹き矢のごとく放ったの
だった。
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