転生したので好きに生きよう!

ゆっけ

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第二章ドラゴニア帝国編

ここでも規格外を披露

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「………」

 これ誰が掃除するんだろう。私かな?うん、散らかしたのは私なんだから掃除するのも私だよね。さて、どうやって大量の羽毛を片付けるか。これだけあったら羽毛布団とか出来そうだよね。

 魔法でこう、なんとか出来ないだろうか。魔法で翼を生やす事が出来たんだから羽毛布団もいける。羽毛があるから等価交換もバッチリさ。

 取り敢えず風を操って集まらないだろうかと考え、なんとなく指をクルクルしてみると風が突如巻き起こった。それも微風とかじゃないレベルの強風。

「う?」

 制御間違ったのか?と思ってたらコヒキさんに頭をはたかれた。痛くないけど衝撃に驚いて、渦巻いていた魔力と風が霧散した。

「お前…」

「う?」

「自分がどんだけの魔力持ちなのか理解できてるか?」

「う」

「コヒキ殿、姫様に暴力を振るいましたね」

「あ」

「そもそも姫様はまだ幼いのですよ。大人のように完璧に魔力を調節できる訳がないじゃないですか」

 うん、ごめん。出来る。後、子供じゃないです。外見年齢は子供だけど精神は大人です。ちゃんとコヒキさんの言葉理解できてますからファンティーヌさん!コヒキさんの体はそっちには曲がらないので、止めたげて!!

 結局、羽毛は私の起こした強風で何処かへと飛散していった。

 この騒ぎの間にスヴェンさんは腕組みして寝てた。凄いな。この騒がしい状況でよく寝付いたね。

「ふがっ」

 チラッと見上げるとスヴェンさんは顰めっ面をしている。悪夢でも見てるの?

「う~」

 ついに唸り出したよ。大丈夫なのかと誰かに同意を求めるけど誰も見てない。ファンティーヌさんの絶賛コヒキさん折り曲げ大会が開幕中。それに気を取られている模様です。

「ん~」

 仕方無いから私で何とかしてあげよう。こういう場合は子守唄を歌うと表情が和らぐ事が多いんだよね。て、事で前世で覚えた子守唄を披露。

 なるべく優しく歌う。あやすように。すると本当に表情が和らぎ、呼吸も安定した。

 凄いな子守唄。今度、誰かに歌ってもらおうかな。ジュールさんとか?カイルさんとか?うん、なんか嬉々として歌いそう。

 そんな考えに没頭していると視線を感じたので振り返ると皆が私を見ていた。何?私、何もしてないよ?ファンティーヌさんがコヒキさんにコブラツイストかましてるけど、大丈夫なの?

「ニア、その歌は?」

「子守うちゃでしゅ」

「………」

「う?」

「ミゲランヘル殿、あれ使えるのでは?」

「そうだな」

 え?何?怖い、怖い。話が通じてるみたいだけど私にはさっぱり理解できない。あれって何?
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