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第二章ドラゴニア帝国編
私、綺麗?なんちゃって
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ジュールさんに抱っこされ、私室へ送って貰い現在私はベッドの上。
月と星の光だけが差し込む廊下でジュールさんは苦笑しながら私が連続コンボで叩いたのでこれで静かになるだろうと言っていた。ジュールさんは困った事があると大抵眉が下がった苦笑をして誤魔化す。
多分、懲りないでまた縁談を持ってくるのは明白だ。私が言っただけで引き下がる位ならジュールさん達があんなに困って対応してないだろう。早急になんとかしないとジュールさんが可哀想だ。
いっその事ジュールさんに番でも見付かれば問題解決なんだけどな。そう簡単に出会えるものじゃないって以前に言ってたしな。
やはり有効なのはクライブさんの娘さんとやらを何とかするしかないか。父親は権力に執着しちゃってるし。なんであの人は在りもしないものに追い縋ろうとしているのだろう。
そこまで考えて目蓋が重くなり、意識も霞だしたので素直に身を委ね、眠りについた。
◇◇◇◇◇
眩しい光に眉を顰める。何処に逃げても明るいので嫌々ながらも目を開いた。あ、昨日の夜にカーテン閉め忘れたと今だボーとする頭で思った。
起きたからにはちゃんとしなくてはとベッドからするする降り、洗面台のある浴室へと移動する。
基本的に私は自分の事は自分でする。だって人の世話になるのって抵抗があるんだもん。だから侍女をつけようとしたジュールさんとランドルフさんに激しく抵抗したものだ。それでも来る時は来るけどね。
欠伸を一つして歯磨きと顔を洗う。それだけでぼんやりしていた頭が切り替わる。
大きなクローゼットから薄い黄色のワンピースを取り出して着る。うん、ゴテゴテしてないから動きやすい。此方の世界の女性とかってゴテゴテしたドレスをずっと着ているんだよね。動きにくくないかな?あと、見てて暑苦しい。
姿見の前で一度くるりと回り、自分の姿を確かめる。赤ん坊の時には気付かなかったけど大きくなって、それでも幼児だけども。姿見で自分の姿を見た時には驚いた。前世の姿とはまるで違う色彩と整った容姿に「あれ?あんな所に等身大の人形が」とか思ったものだ。
真っ直ぐなプラチナブロンドの髪に大きなアメジストの瞳、バッサバッサの長くて濃い睫毛、肌理細かい真っ白な肌にほんのりと桃色に色髄た頬とプックリとして艶々な桃色の唇の何処からどう見ても美少女だった。
そう言えば私を見た人達が綺麗だとか美しいだとか言ってた。赤ちゃんに対しての誉め言葉を当時は「そんなに無理して誉めんでも」と思ってたけど赤ちゃんだからじゃなくて本当に綺麗な容姿だから誉めてたんだな。
部屋を出て、大衆食堂みたいに賑やかな食堂へと遣って来た。見知ってる人がいなかったのでちょっとガッカリしながらカウンターへと向かう。
この食堂ではカウンター前に置かれた料理を自分で選んで好きな量を盛り付けてテーブルに持っていき、そこで食べる。所謂バイキング形式に近い。
まあ、私には関係無いけどね。だってカウンターまで届かないのだ。だからカウンター下から声をかけて料理を盛り付けて貰う。
「おはようございます」
「あ、ニア様ですね。おはようございます。ちょっと待ってて下さいね」
馴染みのコックさんが私の対応をしてくれる。名前はまだ聞いた事無いけど柔らかそうなフワフワのハニーブロンドに優しいアポロ色の瞳の美少年だ。言葉も態度もいつも優しく穏やかでとても好感を持てる。きっと女性達からもモテモテだね。
月と星の光だけが差し込む廊下でジュールさんは苦笑しながら私が連続コンボで叩いたのでこれで静かになるだろうと言っていた。ジュールさんは困った事があると大抵眉が下がった苦笑をして誤魔化す。
多分、懲りないでまた縁談を持ってくるのは明白だ。私が言っただけで引き下がる位ならジュールさん達があんなに困って対応してないだろう。早急になんとかしないとジュールさんが可哀想だ。
いっその事ジュールさんに番でも見付かれば問題解決なんだけどな。そう簡単に出会えるものじゃないって以前に言ってたしな。
やはり有効なのはクライブさんの娘さんとやらを何とかするしかないか。父親は権力に執着しちゃってるし。なんであの人は在りもしないものに追い縋ろうとしているのだろう。
そこまで考えて目蓋が重くなり、意識も霞だしたので素直に身を委ね、眠りについた。
◇◇◇◇◇
眩しい光に眉を顰める。何処に逃げても明るいので嫌々ながらも目を開いた。あ、昨日の夜にカーテン閉め忘れたと今だボーとする頭で思った。
起きたからにはちゃんとしなくてはとベッドからするする降り、洗面台のある浴室へと移動する。
基本的に私は自分の事は自分でする。だって人の世話になるのって抵抗があるんだもん。だから侍女をつけようとしたジュールさんとランドルフさんに激しく抵抗したものだ。それでも来る時は来るけどね。
欠伸を一つして歯磨きと顔を洗う。それだけでぼんやりしていた頭が切り替わる。
大きなクローゼットから薄い黄色のワンピースを取り出して着る。うん、ゴテゴテしてないから動きやすい。此方の世界の女性とかってゴテゴテしたドレスをずっと着ているんだよね。動きにくくないかな?あと、見てて暑苦しい。
姿見の前で一度くるりと回り、自分の姿を確かめる。赤ん坊の時には気付かなかったけど大きくなって、それでも幼児だけども。姿見で自分の姿を見た時には驚いた。前世の姿とはまるで違う色彩と整った容姿に「あれ?あんな所に等身大の人形が」とか思ったものだ。
真っ直ぐなプラチナブロンドの髪に大きなアメジストの瞳、バッサバッサの長くて濃い睫毛、肌理細かい真っ白な肌にほんのりと桃色に色髄た頬とプックリとして艶々な桃色の唇の何処からどう見ても美少女だった。
そう言えば私を見た人達が綺麗だとか美しいだとか言ってた。赤ちゃんに対しての誉め言葉を当時は「そんなに無理して誉めんでも」と思ってたけど赤ちゃんだからじゃなくて本当に綺麗な容姿だから誉めてたんだな。
部屋を出て、大衆食堂みたいに賑やかな食堂へと遣って来た。見知ってる人がいなかったのでちょっとガッカリしながらカウンターへと向かう。
この食堂ではカウンター前に置かれた料理を自分で選んで好きな量を盛り付けてテーブルに持っていき、そこで食べる。所謂バイキング形式に近い。
まあ、私には関係無いけどね。だってカウンターまで届かないのだ。だからカウンター下から声をかけて料理を盛り付けて貰う。
「おはようございます」
「あ、ニア様ですね。おはようございます。ちょっと待ってて下さいね」
馴染みのコックさんが私の対応をしてくれる。名前はまだ聞いた事無いけど柔らかそうなフワフワのハニーブロンドに優しいアポロ色の瞳の美少年だ。言葉も態度もいつも優しく穏やかでとても好感を持てる。きっと女性達からもモテモテだね。
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