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第11話 ラクスのぶらり旅②
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「リオフェンダールのダンジョンでスタンピードだ!」
本当かよ?
俺がいたときは定期的に下層のモンスターを間引いていたが、どうせ俺がいない間はサボったんだろうな。
半年も放置すればスタンピードの可能性はある。
前回のスタンピードのボスはオークキングだったが、さらに前のスタンピードからは20年ぶりとかだったらしい。
今回は恐らく好戦的なモンスターが下層に登場したんだろう。
そいつ自身が率いているのか、逃げた中でボスが生まれているのかはわからないが。
「なんだと?状況は!?」
クラインの焦った声が響く。
この町はリオフェンダールの隣町だ。
もしリオフェンダールがスタンピードの対応に失敗したら間違いなく影響を受ける。
「"閃光"のリーダーとなったジギルが100名もの冒険者を率いて上層で迎え撃ったものの殲滅に失敗して敗走。状況は最悪のようです」
まぁ無理だろ。
俺の資産を奪ったエランダからアイテムは貰ってるかもしれないけど、そもそもあいつシーフだし、"閃光"の中で最弱だしな。
クレアもいたと思うんだが、あいつは魔法使いだけど支援や回復の方が得意だからな。
"閃光"の火力は俺だったわけだし。
しいて言うならミシェールなら下層モンスターとも戦えるだろうけど。
「詳細は?失敗して敗走する前に、中層のモンスターくらいは片付けたんだろうな?」
「それが、不明のようです」
「ということは倒せてねぇな。マジかよ……。で?今どうなってる?」
「通信によると、既にモンスターが周囲に出たため、住民は避難させたものの建物に被害があるようです。住民の受け入れを求められています」
「領主様達はどうしてる?」
「領主さまは現地で指揮を執っているそうです!」
状況は報告の通り最悪だな。
領主さまは高潔な方だから殉じるつもりなのか?
シファはどうなった?
娘の1人くらいは逃がすよな?
「報告は以上か?なら対策を……」
「なお、"閃光"のジキルとクレアが逃走し、エランダ殿も姿を消したという話が……」
「なんだと!!!!!?」
マジかよ。
あいつら最低だな……。
俺は立ち上がる。
「ラクス?行くのか?」
「あぁ……シファを助ける。ミシェールも。あと住民もだ」
「気を付けて行け!こちらも部隊を送る!」
「助かる」
ありがたいことに支援部隊を出してくれるようだ。
まぁ、スタンピードの被害は周囲に広がるから、この町としても対策が必要だ。
それでもこんなに迅速な対応は、やはり助かる。
「私が行くわ。馬もあるから、先行しましょう」
「ちょっと待て!ギルド長の娘が行く場面じゃない!」
「いいじゃない。ラクスなら余裕でしょ?むしろ一番安全よ」
「そういうことじゃない!」
なんか親子で言い合ってるけど、俺は行っていいよな?
「あっ、待って、ラクスさん!ほら、父さんがぐずぐずするから!」
「わかったよ!蹴散らしてこい!」
あっさりと決まったが、メリアが優秀な魔法使いなのは間違いないから問題ないな。
本当かよ?
俺がいたときは定期的に下層のモンスターを間引いていたが、どうせ俺がいない間はサボったんだろうな。
半年も放置すればスタンピードの可能性はある。
前回のスタンピードのボスはオークキングだったが、さらに前のスタンピードからは20年ぶりとかだったらしい。
今回は恐らく好戦的なモンスターが下層に登場したんだろう。
そいつ自身が率いているのか、逃げた中でボスが生まれているのかはわからないが。
「なんだと?状況は!?」
クラインの焦った声が響く。
この町はリオフェンダールの隣町だ。
もしリオフェンダールがスタンピードの対応に失敗したら間違いなく影響を受ける。
「"閃光"のリーダーとなったジギルが100名もの冒険者を率いて上層で迎え撃ったものの殲滅に失敗して敗走。状況は最悪のようです」
まぁ無理だろ。
俺の資産を奪ったエランダからアイテムは貰ってるかもしれないけど、そもそもあいつシーフだし、"閃光"の中で最弱だしな。
クレアもいたと思うんだが、あいつは魔法使いだけど支援や回復の方が得意だからな。
"閃光"の火力は俺だったわけだし。
しいて言うならミシェールなら下層モンスターとも戦えるだろうけど。
「詳細は?失敗して敗走する前に、中層のモンスターくらいは片付けたんだろうな?」
「それが、不明のようです」
「ということは倒せてねぇな。マジかよ……。で?今どうなってる?」
「通信によると、既にモンスターが周囲に出たため、住民は避難させたものの建物に被害があるようです。住民の受け入れを求められています」
「領主様達はどうしてる?」
「領主さまは現地で指揮を執っているそうです!」
状況は報告の通り最悪だな。
領主さまは高潔な方だから殉じるつもりなのか?
シファはどうなった?
娘の1人くらいは逃がすよな?
「報告は以上か?なら対策を……」
「なお、"閃光"のジキルとクレアが逃走し、エランダ殿も姿を消したという話が……」
「なんだと!!!!!?」
マジかよ。
あいつら最低だな……。
俺は立ち上がる。
「ラクス?行くのか?」
「あぁ……シファを助ける。ミシェールも。あと住民もだ」
「気を付けて行け!こちらも部隊を送る!」
「助かる」
ありがたいことに支援部隊を出してくれるようだ。
まぁ、スタンピードの被害は周囲に広がるから、この町としても対策が必要だ。
それでもこんなに迅速な対応は、やはり助かる。
「私が行くわ。馬もあるから、先行しましょう」
「ちょっと待て!ギルド長の娘が行く場面じゃない!」
「いいじゃない。ラクスなら余裕でしょ?むしろ一番安全よ」
「そういうことじゃない!」
なんか親子で言い合ってるけど、俺は行っていいよな?
「あっ、待って、ラクスさん!ほら、父さんがぐずぐずするから!」
「わかったよ!蹴散らしてこい!」
あっさりと決まったが、メリアが優秀な魔法使いなのは間違いないから問題ないな。
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