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第3章 ラオベルグラッド王国の復興
第40話 ??ざまぁ⑰地獄の痛み
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side ????
「あぁあぁぁああああ、いたいぃいぃぃいいいいい。いたいぃいぃぃいいいいい」
痛い痛い痛い痛い!!!!
ふざけるな。
エメリアの奴め。
僕の????を壊しやがって!
せっかくなけなしの魔力を使って生み出したのにぃいぃぃぃいいいいい。
壊滅した僕の皮膚は剥きだしで、回復もされずに地面に横たわっている。
半身はなにかに押しつぶされたまま。
なぜこれで生きているのかはわからない。
本当に生きているのか?
もう立ち上がることもできない。
それでも僕はモンスターを生み出せるようになった。
それも無属性だから強いらしい。
ここにいる化け物たちには全くかなわなかったが、あっちの世界なら殺せるだろ?
そう思って出したんだ。
そしてうまくおびき寄せて、体を分割して誘い出して、あのエメリアの夫というバカな国王を害した。
なのに、その後でエメリアが来やがった。
ふざけるなよ!
無属性の精霊だと?
いつからそいつと契約していた!?
なぜ最初からそれを出さない!?
相変わらずふざけたやつだな!?
くそっ!
「あぁあぁぁああああ、いたいぃいぃぃいいいいい。いたいぃいぃぃいいいいい」
「あぁん?うるせぇな~。ぎゃんぎゃん喚いてんじゃね~よ!大人しくしてろ!」
「ぐはぁ」
くそ、覚えてろよ?このクソ看守め!
やたら筋骨隆々のクソ野郎が僕を棒みたいなもので叩きやがった。
痛い痛い痛い痛い。
皮を失った皮膚は風が当たるだけでも痛い。
なのに棒で殴りつけるとは……。
感じるのはただただ痛みと焦燥感と灼熱感。
焼けるような痛みの中で、思い浮かべるのはもうエメリアを殺すことだけ。
しかし僕が生み出した手下は失敗した。
くそっくそっくそっくそっ!
もういい、声を出す必要もない。
やってやる。やってやるぞ?
よくわからないこの力だが、世界がどうなろうが知ったことじゃない。
壊せ壊せ壊せ壊せ!!!!
*****
side 王妃エメリア
無事に黒い影のモンスターを倒して1か月……。
レオは無事に治り、既に職務に復帰しています。
一方で、王国内各地であの黒い影のモンスターが出るようになり、メロディアレーゼ様にお願いして私は対処に奔走しています。
メロディアレーゼ様……私はもう人妻で可愛い子供の母親なのですから百合要素満開で寝室に忍び込むのだけはやめてください。
その……キスくらいならしてあげますから。
そう伝えると目を血走らせて熱い抱擁とキスをしてきました。
しかもそのまま私を魔法で浮かせながらベッドに連れ込み、ドレスを脱がせ……って何をするのですか?そして何を言わせるのですか?恥ずかしい。
メロディアレーゼ様には、キスだけ!、次は黒い影のモンスターを倒したら、と伝えたら片っ端から消しに行ってくれています。
う~ん、これでいいのでしょうか?
メロディアレーゼ様はやる気満々だし、黒い影のモンスターが出現したと聞いたらすぐに飛んで行って殲滅してくるので人間の被害も少ないので良いのでしょうね……。
帰ってくるごとにキスを強請られた結果、もうなんというかべちゃべちゃ……。
もうっ……。
今朝も7か所で昨晩、黒い影のモンスターが現れたという報告があったので、メロディアレーゼ様とシルフィード様に組んでもらって片っ端から殲滅しに行ってもらっています。
明日はキス7回ですか……。
いい加減、胸を揉みながらキスするのは夫も嫉妬するので勘弁してくださいませんかね?
もうっ……黒い影のモンスターを操っているものを見つけたらただではおきませんわ!
覚悟してください!
この恨み……晴らさでおくべきか!?
*****
side ????
「あぁあぁぁああああ、いたいぃいぃぃいいいいい。いたいぃいぃぃいいいいい」
痛い痛い痛い痛い!!!!
ふざけるな。
エメリアの奴め。
どれほどの精霊と契約してるんだ?
なんでそんなに力を得ているんだ?
神にでも魂を売ったのか?
せっかく体の治癒は諦めて回復した魔力を使ってたくさん生み出したのにぃいぃぃぃいいいいい。
「あぁあぁぁああああ、いたいぃいぃぃいいいいい。いたいぃいぃぃいいいいい」
「うるせぇ!黙れ!ぎゃんぎゃん喚いてんじゃね~よ!大人しくしてろ!」
くそっ、やたら筋骨隆々のクソ野郎がまた殴りつけやがった。
皮膚が裂け、骨が砕け、肩の筋肉が削がれる。
痛い~~~~~。
ただでさえ灼熱感しか感じない僕の皮膚は、肉が削げてもただただ痛いだけ。
それでもこんなやつにいいように転がされてると思うと、怒りしかわいてこない。
それもこれも全てエメリアのせい。
あのクソ女のせいだ!
くそっ。もう魔力が底を尽きるというのに……。
最後だ!
こいつで必ずやエメリアのクソ女を始末するんだ!
人間なんてどうでもいい。
エメリアにかしずく人間など、全員死ねばいい。
僕が全員皆殺しにしてやるぞ!
そして、後悔させてやるのだ。
エメリアについたことを。
僕をのけ者にしたことを。
僕を信じず、エメリアを信じたことを。
絶対に。
絶対にな!
必ず僕が、全員、国も丸ごと全部まとめてぶっ壊してやるからな!!!
「あぁあぁぁああああ、いたいぃいぃぃいいいいい。いたいぃいぃぃいいいいい」
痛い痛い痛い痛い!!!!
ふざけるな。
エメリアの奴め。
僕の????を壊しやがって!
せっかくなけなしの魔力を使って生み出したのにぃいぃぃぃいいいいい。
壊滅した僕の皮膚は剥きだしで、回復もされずに地面に横たわっている。
半身はなにかに押しつぶされたまま。
なぜこれで生きているのかはわからない。
本当に生きているのか?
もう立ち上がることもできない。
それでも僕はモンスターを生み出せるようになった。
それも無属性だから強いらしい。
ここにいる化け物たちには全くかなわなかったが、あっちの世界なら殺せるだろ?
そう思って出したんだ。
そしてうまくおびき寄せて、体を分割して誘い出して、あのエメリアの夫というバカな国王を害した。
なのに、その後でエメリアが来やがった。
ふざけるなよ!
無属性の精霊だと?
いつからそいつと契約していた!?
なぜ最初からそれを出さない!?
相変わらずふざけたやつだな!?
くそっ!
「あぁあぁぁああああ、いたいぃいぃぃいいいいい。いたいぃいぃぃいいいいい」
「あぁん?うるせぇな~。ぎゃんぎゃん喚いてんじゃね~よ!大人しくしてろ!」
「ぐはぁ」
くそ、覚えてろよ?このクソ看守め!
やたら筋骨隆々のクソ野郎が僕を棒みたいなもので叩きやがった。
痛い痛い痛い痛い。
皮を失った皮膚は風が当たるだけでも痛い。
なのに棒で殴りつけるとは……。
感じるのはただただ痛みと焦燥感と灼熱感。
焼けるような痛みの中で、思い浮かべるのはもうエメリアを殺すことだけ。
しかし僕が生み出した手下は失敗した。
くそっくそっくそっくそっ!
もういい、声を出す必要もない。
やってやる。やってやるぞ?
よくわからないこの力だが、世界がどうなろうが知ったことじゃない。
壊せ壊せ壊せ壊せ!!!!
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side 王妃エメリア
無事に黒い影のモンスターを倒して1か月……。
レオは無事に治り、既に職務に復帰しています。
一方で、王国内各地であの黒い影のモンスターが出るようになり、メロディアレーゼ様にお願いして私は対処に奔走しています。
メロディアレーゼ様……私はもう人妻で可愛い子供の母親なのですから百合要素満開で寝室に忍び込むのだけはやめてください。
その……キスくらいならしてあげますから。
そう伝えると目を血走らせて熱い抱擁とキスをしてきました。
しかもそのまま私を魔法で浮かせながらベッドに連れ込み、ドレスを脱がせ……って何をするのですか?そして何を言わせるのですか?恥ずかしい。
メロディアレーゼ様には、キスだけ!、次は黒い影のモンスターを倒したら、と伝えたら片っ端から消しに行ってくれています。
う~ん、これでいいのでしょうか?
メロディアレーゼ様はやる気満々だし、黒い影のモンスターが出現したと聞いたらすぐに飛んで行って殲滅してくるので人間の被害も少ないので良いのでしょうね……。
帰ってくるごとにキスを強請られた結果、もうなんというかべちゃべちゃ……。
もうっ……。
今朝も7か所で昨晩、黒い影のモンスターが現れたという報告があったので、メロディアレーゼ様とシルフィード様に組んでもらって片っ端から殲滅しに行ってもらっています。
明日はキス7回ですか……。
いい加減、胸を揉みながらキスするのは夫も嫉妬するので勘弁してくださいませんかね?
もうっ……黒い影のモンスターを操っているものを見つけたらただではおきませんわ!
覚悟してください!
この恨み……晴らさでおくべきか!?
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side ????
「あぁあぁぁああああ、いたいぃいぃぃいいいいい。いたいぃいぃぃいいいいい」
痛い痛い痛い痛い!!!!
ふざけるな。
エメリアの奴め。
どれほどの精霊と契約してるんだ?
なんでそんなに力を得ているんだ?
神にでも魂を売ったのか?
せっかく体の治癒は諦めて回復した魔力を使ってたくさん生み出したのにぃいぃぃぃいいいいい。
「あぁあぁぁああああ、いたいぃいぃぃいいいいい。いたいぃいぃぃいいいいい」
「うるせぇ!黙れ!ぎゃんぎゃん喚いてんじゃね~よ!大人しくしてろ!」
くそっ、やたら筋骨隆々のクソ野郎がまた殴りつけやがった。
皮膚が裂け、骨が砕け、肩の筋肉が削がれる。
痛い~~~~~。
ただでさえ灼熱感しか感じない僕の皮膚は、肉が削げてもただただ痛いだけ。
それでもこんなやつにいいように転がされてると思うと、怒りしかわいてこない。
それもこれも全てエメリアのせい。
あのクソ女のせいだ!
くそっ。もう魔力が底を尽きるというのに……。
最後だ!
こいつで必ずやエメリアのクソ女を始末するんだ!
人間なんてどうでもいい。
エメリアにかしずく人間など、全員死ねばいい。
僕が全員皆殺しにしてやるぞ!
そして、後悔させてやるのだ。
エメリアについたことを。
僕をのけ者にしたことを。
僕を信じず、エメリアを信じたことを。
絶対に。
絶対にな!
必ず僕が、全員、国も丸ごと全部まとめてぶっ壊してやるからな!!!
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