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第2章 魔王の魔力の残滓を追って
第34話 エピローグでもざまぁが続く……
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暗い場所を歩いている……。
ここはなんだ?
僕はどこからやってきた?
振り返っても何も見えない。
なんの感覚もない。
こっちに行けと、まるで引き込まれるような感覚の中、ただとぼとぼと歩いていく。
僕はどうなったんだ?
あぁ、そうだった。
僕はエメリアに敗れたんだった。
なにをやってるんだろうな。
思い浮かぶのは僕の最後の姿……。
仲間を失い、聖剣を失い、理性も失った姿……。
それでも僕は敗れた。あっさりと。
僕のことなんか嫌いだったんだろう?
失墜させ、破滅させたかったんだろ?
なのになんでそんな表情なんだよ。
ふざけんなよ。
もっと勝ち誇れよ。
魔王も四天王も全部倒したって。
闇に染まった元勇者すら倒したって。
できないんだろう?
結局は自分の力じゃないからな、お前は。
ふざけやがって。
たくさんの精霊に愛されて幸せか?
多くの人間に讃えられて嬉しいか?
そこの無骨な国王さまに求められて満たされたか?
ふざけんなよ?
絶対に許さんからな。
絶対に潰してやるからな。
それまで少しの間、のうのうと生きてればいいさ。
真っ暗な中で何か仄暗い灯が見えてきた。
あそこに行けばいいのか?
不穏な空気は感じるが、どうせ足が勝手に動いていく。
暑くなってきたな。
灯は少しずつ赤みを帯びていく。
辿り着いた場所はマグマが流れる平原のような場所。
草木ははえず、生物もいない。
荒涼とした大地にただマグマが流れている。
「裁判を始める!」
突然、凄まじい大きさの声が聞こえ、僕は耳を押さえた。
なんだ?
なんの裁判だ?
僕のか?
僕がなにをした?
「ふむ。これは惑うことなく有罪じゃ!!!!」
ふざけんな!
ぐっ……
そう思った瞬間何かに潰された僕は……
暗い場所を歩いている……。
ここはなんだ?
僕はどこからやってきた?
振り返っても何も見えない。
なんの感覚もない。
こっちに行けと、まるで引き込まれるような感覚の中、ただとぼとぼと歩いていく。
僕はどうなったんだ?
あぁ、そうだった。
僕はエメリアに敗れたんだった。
なにをやってるんだろうな。
思い浮かぶのは僕の最後の姿……。
仲間を失い、聖剣を失い、理性も失った姿……。
それでも僕は敗れた。あっさりと。
僕のことなんか嫌いだったんだろう?
失墜させ、破滅させたかったんだろ?
なのになんでそんな表情なんだよ。
ふざけんなよ。
もっと勝ち誇れよ。
魔王も四天王も全部倒したって。
闇に染まった元勇者すら倒したって。
できないんだろう?
結局は自分の力じゃないからな、お前は。
ふざけやがって。
たくさんの精霊に愛されて幸せか?
多くの人間に讃えられて嬉しいか?
そこの無骨な国王さまに求められて満たされたか?
ふざけんなよ?
絶対に許さんからな。
絶対に潰してやるからな。
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あそこに行けばいいのか?
不穏な空気は感じるが、どうせ足が勝手に動いていく。
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「裁判を始める!」
突然、凄まじい大きさの声が聞こえ、僕は耳を押さえた。
なんだ?
なんの裁判だ?
僕のか?
僕がなにをした?
「ふむ。これは惑うことなく有罪じゃ!!!!」
ふざけんな!
ぐっ……
そう思った瞬間何かに潰された僕は……
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