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第1章 なんで私が追放なのよ!
第14話 順調に進む(?) 2つのパーティー
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side 精霊術師エメリア
私は面倒な帰還を終わらせてロデリグ大陸に戻りました。
アホ勇者のせいで酷い目にあいましたが、お父様が国王陛下に駆け寄って2度とアホ勇者を私に差し向けないと言質を取ってくださいました。
国王陛下はアホ勇者が神殿で2人の仲間を得てロデリグ大陸に渡るという情報をくれたので、今後のために精霊様方と会話しながら公爵邸でのんびりしていました。
レオとのギルドカードでのメッセージのやり取りは楽しかったです。
メッセージを送るとぎこちない感じで帰ってくるのです。
アホ勇者から勧誘されたと送ったら心配に思ったのか、もしくは嫉妬させてしまったのかもしれません。焦った返信があったのでなだめるのに苦労しました。
あんなアホ勇者に何の感慨も持っていないのですが、レオには悪いことをしてしまいました。
謝罪のためお土産を買っていったのですが、とても喜んでくれました。
そして、前回ロードウルフを倒した洞窟まで転移の魔道具で飛んだ私とレオは、そこから探索を再開しました。
恐らくアホ勇者が行ったと思われる向きとは少し違う方向へ。
攻略を目指すので目的地は一緒になってしまいそうですが……、まぁもし出会ってしまったらその時はその時ですね。
ガキィン!!!
「なかなか硬い一撃だ。防げるが、反撃しずらい」
レオがアイアントレントという魔物の攻撃を受けながら対策を考えています。
ロードウルフを倒したせいか、ここがもともとそういう領域だったのかはわかりませんが、狼型の魔物が減って、代わりにトレント型の魔物が増えていました。
「鋼鉄では火属性の魔法で焼き払うこともできないですね。力で押すのと、搦め手で行くのはどちらがいいと思いますか?」
私が精霊の力を借りてやりたい放題するのはあまり良いことではないと勇者パーティーで学んだので、私はレオに聞いてみました。
やはり男性のプライドを折るのは良くないのでしょうね。
それでパーティーにピンチを招いていては本末転倒だと思うのですが、少なくともあのアホ勇者にはご自身の活躍へのこだわりを感じました。
レオは違うのではないかとも思いますが、過去の失敗を無視するのは賢いふるまいではないので、私は意識してレオと会話します。
「リアの精霊術なら力で押せそうな気もするけど、火属性はやめた方がいいと思う。森林火災にでもなったら対応しきれない、と思うが、ちなみに今はどんな力が使えるのだろうか?」
レオは腕を組んで何かを考えながら私に確認をしてきました。
逞しい腕ですね。
「今回はルクシオン様にはご遠慮いただいておりまして、連れて来ているのは前回と同じカーバンクルと、あとはサンダードレイクとワイトキングです」
ルクシオン様はちょっと煩かったので置いて来ました。あまり口を出されるのはいい気分ではないので、これでわかってくださるでしょうか?
あと、今回は大精霊モルドゥカ様にお願いしようとしたのですが、少し待ってと言われてしまったので待ちます。
かわりに少々頑張って強力な精霊を2体連れてきたのです。
「……え~と、効果は雷と闇かな?」
レオの顔が少しひきつっているように見えるのは気のせいでしょうか?
ルクシオン様は強かったですから、いないことに不安でも感じられたでしょうか?
でも、大丈夫です。
この場に集まったアイアントレント程度であれば、鑑定の結果から考えるとサンダードレイクの力で瞬殺できます。
見せれば安心してくれますよね。
「サモン!サンダードレイク!その輝く雷撃で敵を払へ!!!」
グギャーーーーー!!!
ズゴーーーーーーン!!!!!
召喚されたサンダードレイクが叫びながら雷撃を四方八方に放ちました。
周囲のアイアントレントが全て倒れました……。
「はっ?」
「レオ!やりましたわ♡」
少々やりすぎたでしょうか?
レオが呆然と周囲を見渡していたので、レオの腕に手を絡めて少しぶりっ子しておきました。
アホ勇者のパーティーにいたころは活躍しすぎるとアホ勇者が拗ねるので大変でした。
もっとパーティーメンバーの力を活かして戦えば犠牲は少なかったのに、あのアホ勇者が前に突っ込んだせいで被った迷惑は数え切れませんし、それを避けるために私も頑張ったのですが、全く理解されていなかったと思います。
「すっ……すごいな。一撃で20体以上……」
そう言って周囲を見渡しながらもぶりっ子した私を振り払うことなく頭を撫でてくれました。
良い調子です!
「さぁ、どんどん行きましょう」
そう言ってレオから離れ、私は歩いていきます。
「あぁ。行こう!」
レオもついてきてくれます。
……行先はこっちで合っていましたでしょうか?
side 勇者ライエル
「来たぞ!防げ!」
「はい、ライエル様!」
何度目かわからないアイアントレントの攻撃をロヴェニエルに防がせる。
敵が多い場合はディルクも盾役に回る。
敵を止めた後は全員で攻撃して倒す。
倒し終わるとレーテが回復させる。
バランスがいい。
僕たちは頻繁に攻撃してくる魔物たちに手を取られながらも、攻略を進めていた。
「そろそろ昼だな。少し休憩しよう」
ディルクはそう言うと収納袋から飲み物と携帯食を出して全員に配ってくれた。
こいつは地味で淡々としているけどいい働きをしている。さすがパーティー最年長者だ。
剣技も冴えていて、鋼鉄の体を持つアイアントレントに対しても決して慌てず、節を冷静に攻撃していた。
「ありがとうございます、ディルクさん。私たちは魔力回復薬も飲んでおきます」
スーメリアは前回の失敗を活かして多めに持ってきた魔力回復薬を適切なタイミングで飲んでいる。
おかげでスーメリアとレーテに魔力枯渇の心配はないし、魔力回復薬もまだまだ在庫があるようだ。
「私もまだまだ在庫を持っておりますが、慎重に行きましょう」
レーテはなんと13歳ということで、僕やスーメリアより3歳も年下だった。どうりで幼さが残っているわけだ。
年齢もあって、レーテは従順であり、僕やスーメリアの指示をよく聞いて十分な戦力になっていた。
「ロデリグ大陸はやはり魔物が強いですね。もう少し敵が強くなるようなら私は防御に専念します。攻撃に手を回せなくなりますが、ライエル様、ディルク様の剣技は強力ですし、スーメリア様の魔法もあるので問題ないと思いますので」
ロヴェニエルは女性ではあるが体の芯がしっかりしていて敵の攻撃をしっかり止めてくれている。
年齢的にも大人の女性である彼女は落ち着いていて、信頼感があるし、指示しなくても支援魔法や回復魔法なども使ってくれるのはありがたい。
抱き心地もよかった。
「それにしても村から洞窟までの間を転移の魔道具で飛べるとは、エメリア様がロードウルフを倒したというのは本当だったのでしょうか?」
スーメリアが僕も感じていた疑問を口にする。
「エメリアにそんな力はないはずだ。あるとしたらレオメルドという男の方だと踏んでいる。1人で大陸を解放するような力はなくても、この闇の森で長年戦ってきたのなら、相応の戦士なのだろう。僕よりも強いとは思えないが、経験や知識なども活用して倒したのだろうな」
僕は新戦力であるレーテとロヴェニエルの目もあるため冷静に分析した内容を説明する。
要するにエメリアが僕への紹介を断ったレオメルドという男にこそ秘密があったのだ。
きっとアークウルフやロードウルフとやらに対抗する術を知っていたのだ。
そしてそれを僕に秘匿したのだ。
ノーザント公爵まで巻き込んで僕からの誘いを完全に断ることによって。
なんという利己的で悪辣な女なのだろう。
嫉妬なのか?
だとしても酷すぎる。
僕の手にはこの世界の未来がかかっているのだ。
このロデリグ大陸でも生き延びた人たちが村を作ったりしているらしい。
そんな彼らのことを救う僕の邪魔をするとは。
いつか目にものを見せてくれる。
そう決意を新たにした。
そして、休息を取り、回復した僕たちは闇が深まっていく森を慎重に進んで行った。
私は面倒な帰還を終わらせてロデリグ大陸に戻りました。
アホ勇者のせいで酷い目にあいましたが、お父様が国王陛下に駆け寄って2度とアホ勇者を私に差し向けないと言質を取ってくださいました。
国王陛下はアホ勇者が神殿で2人の仲間を得てロデリグ大陸に渡るという情報をくれたので、今後のために精霊様方と会話しながら公爵邸でのんびりしていました。
レオとのギルドカードでのメッセージのやり取りは楽しかったです。
メッセージを送るとぎこちない感じで帰ってくるのです。
アホ勇者から勧誘されたと送ったら心配に思ったのか、もしくは嫉妬させてしまったのかもしれません。焦った返信があったのでなだめるのに苦労しました。
あんなアホ勇者に何の感慨も持っていないのですが、レオには悪いことをしてしまいました。
謝罪のためお土産を買っていったのですが、とても喜んでくれました。
そして、前回ロードウルフを倒した洞窟まで転移の魔道具で飛んだ私とレオは、そこから探索を再開しました。
恐らくアホ勇者が行ったと思われる向きとは少し違う方向へ。
攻略を目指すので目的地は一緒になってしまいそうですが……、まぁもし出会ってしまったらその時はその時ですね。
ガキィン!!!
「なかなか硬い一撃だ。防げるが、反撃しずらい」
レオがアイアントレントという魔物の攻撃を受けながら対策を考えています。
ロードウルフを倒したせいか、ここがもともとそういう領域だったのかはわかりませんが、狼型の魔物が減って、代わりにトレント型の魔物が増えていました。
「鋼鉄では火属性の魔法で焼き払うこともできないですね。力で押すのと、搦め手で行くのはどちらがいいと思いますか?」
私が精霊の力を借りてやりたい放題するのはあまり良いことではないと勇者パーティーで学んだので、私はレオに聞いてみました。
やはり男性のプライドを折るのは良くないのでしょうね。
それでパーティーにピンチを招いていては本末転倒だと思うのですが、少なくともあのアホ勇者にはご自身の活躍へのこだわりを感じました。
レオは違うのではないかとも思いますが、過去の失敗を無視するのは賢いふるまいではないので、私は意識してレオと会話します。
「リアの精霊術なら力で押せそうな気もするけど、火属性はやめた方がいいと思う。森林火災にでもなったら対応しきれない、と思うが、ちなみに今はどんな力が使えるのだろうか?」
レオは腕を組んで何かを考えながら私に確認をしてきました。
逞しい腕ですね。
「今回はルクシオン様にはご遠慮いただいておりまして、連れて来ているのは前回と同じカーバンクルと、あとはサンダードレイクとワイトキングです」
ルクシオン様はちょっと煩かったので置いて来ました。あまり口を出されるのはいい気分ではないので、これでわかってくださるでしょうか?
あと、今回は大精霊モルドゥカ様にお願いしようとしたのですが、少し待ってと言われてしまったので待ちます。
かわりに少々頑張って強力な精霊を2体連れてきたのです。
「……え~と、効果は雷と闇かな?」
レオの顔が少しひきつっているように見えるのは気のせいでしょうか?
ルクシオン様は強かったですから、いないことに不安でも感じられたでしょうか?
でも、大丈夫です。
この場に集まったアイアントレント程度であれば、鑑定の結果から考えるとサンダードレイクの力で瞬殺できます。
見せれば安心してくれますよね。
「サモン!サンダードレイク!その輝く雷撃で敵を払へ!!!」
グギャーーーーー!!!
ズゴーーーーーーン!!!!!
召喚されたサンダードレイクが叫びながら雷撃を四方八方に放ちました。
周囲のアイアントレントが全て倒れました……。
「はっ?」
「レオ!やりましたわ♡」
少々やりすぎたでしょうか?
レオが呆然と周囲を見渡していたので、レオの腕に手を絡めて少しぶりっ子しておきました。
アホ勇者のパーティーにいたころは活躍しすぎるとアホ勇者が拗ねるので大変でした。
もっとパーティーメンバーの力を活かして戦えば犠牲は少なかったのに、あのアホ勇者が前に突っ込んだせいで被った迷惑は数え切れませんし、それを避けるために私も頑張ったのですが、全く理解されていなかったと思います。
「すっ……すごいな。一撃で20体以上……」
そう言って周囲を見渡しながらもぶりっ子した私を振り払うことなく頭を撫でてくれました。
良い調子です!
「さぁ、どんどん行きましょう」
そう言ってレオから離れ、私は歩いていきます。
「あぁ。行こう!」
レオもついてきてくれます。
……行先はこっちで合っていましたでしょうか?
side 勇者ライエル
「来たぞ!防げ!」
「はい、ライエル様!」
何度目かわからないアイアントレントの攻撃をロヴェニエルに防がせる。
敵が多い場合はディルクも盾役に回る。
敵を止めた後は全員で攻撃して倒す。
倒し終わるとレーテが回復させる。
バランスがいい。
僕たちは頻繁に攻撃してくる魔物たちに手を取られながらも、攻略を進めていた。
「そろそろ昼だな。少し休憩しよう」
ディルクはそう言うと収納袋から飲み物と携帯食を出して全員に配ってくれた。
こいつは地味で淡々としているけどいい働きをしている。さすがパーティー最年長者だ。
剣技も冴えていて、鋼鉄の体を持つアイアントレントに対しても決して慌てず、節を冷静に攻撃していた。
「ありがとうございます、ディルクさん。私たちは魔力回復薬も飲んでおきます」
スーメリアは前回の失敗を活かして多めに持ってきた魔力回復薬を適切なタイミングで飲んでいる。
おかげでスーメリアとレーテに魔力枯渇の心配はないし、魔力回復薬もまだまだ在庫があるようだ。
「私もまだまだ在庫を持っておりますが、慎重に行きましょう」
レーテはなんと13歳ということで、僕やスーメリアより3歳も年下だった。どうりで幼さが残っているわけだ。
年齢もあって、レーテは従順であり、僕やスーメリアの指示をよく聞いて十分な戦力になっていた。
「ロデリグ大陸はやはり魔物が強いですね。もう少し敵が強くなるようなら私は防御に専念します。攻撃に手を回せなくなりますが、ライエル様、ディルク様の剣技は強力ですし、スーメリア様の魔法もあるので問題ないと思いますので」
ロヴェニエルは女性ではあるが体の芯がしっかりしていて敵の攻撃をしっかり止めてくれている。
年齢的にも大人の女性である彼女は落ち着いていて、信頼感があるし、指示しなくても支援魔法や回復魔法なども使ってくれるのはありがたい。
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僕は新戦力であるレーテとロヴェニエルの目もあるため冷静に分析した内容を説明する。
要するにエメリアが僕への紹介を断ったレオメルドという男にこそ秘密があったのだ。
きっとアークウルフやロードウルフとやらに対抗する術を知っていたのだ。
そしてそれを僕に秘匿したのだ。
ノーザント公爵まで巻き込んで僕からの誘いを完全に断ることによって。
なんという利己的で悪辣な女なのだろう。
嫉妬なのか?
だとしても酷すぎる。
僕の手にはこの世界の未来がかかっているのだ。
このロデリグ大陸でも生き延びた人たちが村を作ったりしているらしい。
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