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第1章 なんで私が追放なのよ!
第13話 アホ勇者の追加メンバー募集
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side 王子(勇者)ライエル
「くそっ、なんで僕がエメリアに頭を下げてパーティーに戻さないといけないんだよ。しかも断りやがって!くそっ!!!」
僕は部屋のソファーにクッションを投げつけながら叫ぶ。
父上め。
まさか僕を陥れるつもりじゃないだろうな。
誰のおかげで玉座にのんびりと座っていられると思っているんだ。
僕がこの大陸を解放したからだぞ?
にもかかわらず一度の失敗をあげつらって僕の計画を崩しに来るなんて。
「ライエル様。しかしエメリアはライエル様の優しさをまるで理解せず……」
僕の様子を見ていたスーメリアがおずおずと言ってくる。
「わかっている。あんなやつはもういい」
「あっ……」
むしゃくしゃする気持ちを押さえてスーメリアを抱き寄せキスをして落ち着く。
僕に身を預けるスーメリアは可愛い。
侯爵家出身で僕をしっかり立ててくれる金髪碧眼の美女スーメリア。
僕が国王になったらキミを王妃にして、必ずやキミの家を公爵家に戻してやるからな。
財務大臣ともなれば施策のために公開できない金が必要なこともあるのだろう。
それをあげつらって爵位を落とすなど、先代国王の失策だからな。
かわりにノーザント家は侯爵家に落としてやる。
ギルドカードの履歴の詐称などという罪を犯したのだから当然だ。
「あのようにはっきりと断ったのだからもういい。父上が何を言おうが、あんな女を戻す気はもうない。ギルドカードの履歴の詐称までしてきたんだ」
「エメリア様はなんという酷いことをなさるのでしょうか。仲間を失ったライエル様にそのような悪辣な方法を仕掛けるなんて……すみません、ライエル様。私にもっと力があれば……」
やはり許せんぞ、エメリアめ。
やっていいこととやってはいけないことがある。
僕を支える人を泣かせるとは……。
「ディルクに言って、すでにギルドでメンバーを募集している。当然ながらしっかりとした実力と信用のあるメンバーをな。僕のパーティーに加われるのだ。どれくらい募集が殺到しているかわからないし、僕たちもギルドに行こう」
「さすがですわ、ライエル様」
僕は腕にスーメリアをくっつけて意気揚々とギルドを訪れたのだが……。
「希望者0だって?どういうことだ?」
なんとディルクは誰も希望していないと言う。
どういうことだ。
僕の勇者パーティーに加入するチャンスに誰も手を挙げないなんて。
「ラーヴェを見捨てた件が尾を引いている……」
「見捨てただって?それはさすがに許せないぞ!?僕が見捨てるわけがないだろ!」
ディルクまで酷いことを言う。
僕もディルクもあのアークウルフに刃を届けることができなかった。
力尽き地に倒れ伏したところで、無防備になってしまったラーヴェが喰われたのだ。
僕たちはなんとか助けようとしていたのだ。
「そう思われている。そう噂されているということだ。だから皆、二の足を踏んでいる」
「くっ……」
ディルクはこちらを見もせずに、吐き捨てるように言った。
なんという酷い噂を流すんだ。
一度の失敗で僕たちはまるで罪人のようじゃないか。
僕たちがルーディア大陸を解放したんだぞ?
誰のおかげで魔族への恐怖を忘れて生活できていると思っているんだ。
「そういうことでギルドでの募集は無理だ。ここは王子様の権限で神殿などで探した方がいいだろうな」
ディルクはそう言うと立ち上がってギルドの建物を出た。
僕は一度ギルド内を見渡したが、誰も目を合わせようとしなかった。
「なんということなのでしょう。皆、恩知らずにも程があるわ。ライエル様のおかげで魔族の脅威が払われたからこそ、今の平和な生活があるというのに」
横を歩くスーメリアが怒っている。当然だ。
「人は皆、自分の命が惜しいのさ。特に冒険者はな。仕方ない。神殿なら少しは違うだろう」
前を歩くディルクがぶっきらぼうに言うが、その意見には同意する。
神殿ならば大陸を救った僕の言うことを聞くだろう。
「ようこそいらっしゃいました、ライエル王子、スーメリア様、ディルク様」
迎えてくれたのは年配の神官の女だった。
じゃらじゃらと貴金属でできた装飾で身を飾り付けていて、重たそうだ。
「ゲーテ神殿長。お久しぶりです。実はパーティーに加わってくれるものを探してここに来たのだ」
神殿長とは幼い頃から顔見知りだ。
年始や慶事・弔事などの際に王都の神殿長であるこの老女はたびたび王城を訪れるためだ。
父上は要求される寄進が増えたと言っていたことがあったが、逆にスーメリアの父は神殿への寄進をケチってはいけないと言っていた。
僕も味方への投資は惜しむつもりはないので、神殿長に子袋を渡した。
それをサッと確認したゲーテ神殿長は僕にしばし待つように言った後、奥に入っていった。
そして……
「2名の候補を挙げさせていただきます、王子。1人は回復魔法や支援魔法に秀でた神官であるレーテ。ワタクシの孫娘でもあります。もう1人は神殿騎士団の一員で大剣と大盾および自己支援魔法で盾役をこなしつつ回復魔法も扱えるロヴェニエルです。2人ともに光属性や聖属性の魔法が主体であり、闇に覆われたロデリグ大陸でも神の加護の元、活躍できるはずです」
「おぉ!素晴らしいなゲーテ神殿長!」
ゲーテが紹介した2人……僕に跪いた状態の2人はどちらも素晴らしい人材だった。
どちらも美しいのも高ポイントだ。
レーテの方は少し幼いが……。
「精霊術師が強力であることは理解しておりますが、その力を授ける精霊は必ずしも善性のものではありません。一方で、神殿の神官や騎士に力を授けるのは神々でありますので、安心して頼っていただけると考えております。どうぞ、2人を勇者パーティーの攻略の共とさせてください。後悔はさせませんので」
ゲーテ神殿長の表情はとても明るく、その言葉は力強い。
跪いたままの2人から感じられるのも強い自信だ。
「2人が僕たちの支援をしてくれれば、アークウルフなど恐れるに足らないだろう!素晴らしい人選だ、ゲーテ神殿長!」
「気に入ってくださったようですな。では、レーテ、ロヴェニエル。ライエル王子の指示をよく聞き、パーティーに貢献するのだぞ!」
「「はい」」
鈴のなるような美しい声のレーテと、少し低めの芯のある声のロヴェニエルが同時に返事をして立ち上がった。
これまでエメリアのせいでなかなかうまく滑り出さなかった僕の物語の第二章が今始まるぞ!
待っていろ、ロデリグ大陸!
※※※※
ここまでお読みいただきありがとうございます!
さぁ、いよいよ(アホ)勇者の壮大な冒険がきっと始まります!
勇者ライエルの派手な活躍(失態)に期待してくれるそこのアナタ!
お気に入り登録や応援、コメントを頂けると作者が舞い上がります。よろしくお願いします!
「くそっ、なんで僕がエメリアに頭を下げてパーティーに戻さないといけないんだよ。しかも断りやがって!くそっ!!!」
僕は部屋のソファーにクッションを投げつけながら叫ぶ。
父上め。
まさか僕を陥れるつもりじゃないだろうな。
誰のおかげで玉座にのんびりと座っていられると思っているんだ。
僕がこの大陸を解放したからだぞ?
にもかかわらず一度の失敗をあげつらって僕の計画を崩しに来るなんて。
「ライエル様。しかしエメリアはライエル様の優しさをまるで理解せず……」
僕の様子を見ていたスーメリアがおずおずと言ってくる。
「わかっている。あんなやつはもういい」
「あっ……」
むしゃくしゃする気持ちを押さえてスーメリアを抱き寄せキスをして落ち着く。
僕に身を預けるスーメリアは可愛い。
侯爵家出身で僕をしっかり立ててくれる金髪碧眼の美女スーメリア。
僕が国王になったらキミを王妃にして、必ずやキミの家を公爵家に戻してやるからな。
財務大臣ともなれば施策のために公開できない金が必要なこともあるのだろう。
それをあげつらって爵位を落とすなど、先代国王の失策だからな。
かわりにノーザント家は侯爵家に落としてやる。
ギルドカードの履歴の詐称などという罪を犯したのだから当然だ。
「あのようにはっきりと断ったのだからもういい。父上が何を言おうが、あんな女を戻す気はもうない。ギルドカードの履歴の詐称までしてきたんだ」
「エメリア様はなんという酷いことをなさるのでしょうか。仲間を失ったライエル様にそのような悪辣な方法を仕掛けるなんて……すみません、ライエル様。私にもっと力があれば……」
やはり許せんぞ、エメリアめ。
やっていいこととやってはいけないことがある。
僕を支える人を泣かせるとは……。
「ディルクに言って、すでにギルドでメンバーを募集している。当然ながらしっかりとした実力と信用のあるメンバーをな。僕のパーティーに加われるのだ。どれくらい募集が殺到しているかわからないし、僕たちもギルドに行こう」
「さすがですわ、ライエル様」
僕は腕にスーメリアをくっつけて意気揚々とギルドを訪れたのだが……。
「希望者0だって?どういうことだ?」
なんとディルクは誰も希望していないと言う。
どういうことだ。
僕の勇者パーティーに加入するチャンスに誰も手を挙げないなんて。
「ラーヴェを見捨てた件が尾を引いている……」
「見捨てただって?それはさすがに許せないぞ!?僕が見捨てるわけがないだろ!」
ディルクまで酷いことを言う。
僕もディルクもあのアークウルフに刃を届けることができなかった。
力尽き地に倒れ伏したところで、無防備になってしまったラーヴェが喰われたのだ。
僕たちはなんとか助けようとしていたのだ。
「そう思われている。そう噂されているということだ。だから皆、二の足を踏んでいる」
「くっ……」
ディルクはこちらを見もせずに、吐き捨てるように言った。
なんという酷い噂を流すんだ。
一度の失敗で僕たちはまるで罪人のようじゃないか。
僕たちがルーディア大陸を解放したんだぞ?
誰のおかげで魔族への恐怖を忘れて生活できていると思っているんだ。
「そういうことでギルドでの募集は無理だ。ここは王子様の権限で神殿などで探した方がいいだろうな」
ディルクはそう言うと立ち上がってギルドの建物を出た。
僕は一度ギルド内を見渡したが、誰も目を合わせようとしなかった。
「なんということなのでしょう。皆、恩知らずにも程があるわ。ライエル様のおかげで魔族の脅威が払われたからこそ、今の平和な生活があるというのに」
横を歩くスーメリアが怒っている。当然だ。
「人は皆、自分の命が惜しいのさ。特に冒険者はな。仕方ない。神殿なら少しは違うだろう」
前を歩くディルクがぶっきらぼうに言うが、その意見には同意する。
神殿ならば大陸を救った僕の言うことを聞くだろう。
「ようこそいらっしゃいました、ライエル王子、スーメリア様、ディルク様」
迎えてくれたのは年配の神官の女だった。
じゃらじゃらと貴金属でできた装飾で身を飾り付けていて、重たそうだ。
「ゲーテ神殿長。お久しぶりです。実はパーティーに加わってくれるものを探してここに来たのだ」
神殿長とは幼い頃から顔見知りだ。
年始や慶事・弔事などの際に王都の神殿長であるこの老女はたびたび王城を訪れるためだ。
父上は要求される寄進が増えたと言っていたことがあったが、逆にスーメリアの父は神殿への寄進をケチってはいけないと言っていた。
僕も味方への投資は惜しむつもりはないので、神殿長に子袋を渡した。
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「おぉ!素晴らしいなゲーテ神殿長!」
ゲーテが紹介した2人……僕に跪いた状態の2人はどちらも素晴らしい人材だった。
どちらも美しいのも高ポイントだ。
レーテの方は少し幼いが……。
「精霊術師が強力であることは理解しておりますが、その力を授ける精霊は必ずしも善性のものではありません。一方で、神殿の神官や騎士に力を授けるのは神々でありますので、安心して頼っていただけると考えております。どうぞ、2人を勇者パーティーの攻略の共とさせてください。後悔はさせませんので」
ゲーテ神殿長の表情はとても明るく、その言葉は力強い。
跪いたままの2人から感じられるのも強い自信だ。
「2人が僕たちの支援をしてくれれば、アークウルフなど恐れるに足らないだろう!素晴らしい人選だ、ゲーテ神殿長!」
「気に入ってくださったようですな。では、レーテ、ロヴェニエル。ライエル王子の指示をよく聞き、パーティーに貢献するのだぞ!」
「「はい」」
鈴のなるような美しい声のレーテと、少し低めの芯のある声のロヴェニエルが同時に返事をして立ち上がった。
これまでエメリアのせいでなかなかうまく滑り出さなかった僕の物語の第二章が今始まるぞ!
待っていろ、ロデリグ大陸!
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