48 / 67
カディス
47.カディス③(6月2日)
しおりを挟む
駐屯地正門の側面に位置する倉庫の屋上に俺とカリナだけで転移する。現時点でカレイラはモノの役には立ちそうにないし、ゲバラも同じくだ。
「カリナ、これを使ってくれ」
ミリタリーリュックからMP5A5とMP5Kを取り出してカリナに渡す。集弾性はG36Vよりも劣るが、特にMP5Kは銃身が短く取り回ししやすい。装着するマガジンは220連ダブルショートマガジン。2丁合わせて440発。
「セレクターはここ、レバーを下げれば発射できるようになる。弾には貫通魔法が付与してあるから、狙って引き金を引けばいい。最初は1発づつ撃て。狙い方はわかるな?」
「大丈夫!」
カレイラ率いる衛兵隊を撃った時の彼女の腕はなかなか良かったように思う。まあこれだけ密集した魔物だ。どれかには当たるだろう。
「俺は大物を狙い撃ちする。小物は任せた。合図をするまで待て」
「了解!」
カリナがMP5A5の環孔照門を覗き込む。俺もPSG-1のスコープを覗く。狙うのは真っ黒な体毛のトロー。彼我の距離およそ20m。皮膚が露出したバイタルポイント……耳ならどうだ。いかに矢を通さない剛毛といえど耳まではカバーできていない。
「撃て!」
言うのと同時に引き金を引く。初速90m/sで発射されたBB弾が狙い過たずトローの耳に吸い込まれて、反対側に血の雨を降らせた。トローの巨体が前方に倒れ込む。
隣のカリナも撃ち始めた。正門周辺の石垣に群がるゴブリンを、ほぼ百発百中で撃ち抜いている。そもそも彼女の弓矢の腕は確かなのだ。見越し射撃をマスターしているのだから、あとはエアガンから撃ち出されるBB弾の初速にさえ慣れれば問題ないのだろう。
俺も負けじとトローを3頭倒し、オーガの掃討に移る。
トローに比べればオーガは狙い所が多い。防具らしいものを一切身につけていないから身体中のバイタルポイントがほぼ露出している。それでも一撃で仕留められる急所は限られる。眉間、目、頚椎、そして心臓だ。
駐屯地前の幅10mほどの通りにひしめくゴブリンに混じって、10頭ほどのオーガがいる。ゴブリン10匹弱に1頭のオーガで群れを作るらしいから、押し寄せたゴブリンは100匹ほどだろうか。
2頭のオーガを倒したところでようやく異変に気付いたらしい。1頭のオーガが何が起きているか確認するようにキョロキョロとし始めた。そのオーガの眉間を狙い撃つ。奴は何匹かのゴブリンを巻き込んで崩れ落ちた。
残りは7頭。PSG-1の残弾は8発。無理をせずG36Vに切り替える。20mで直径5cmの集弾性を求めないなら、狙撃銃でなくアサルトライフルでも十分だ。
二脚は展開せずに、斜め下向きの膝射姿勢で3.5倍スコープを覗き込む。普段携行しているG36Cよりも250mmほど全長が長いが、左手でハンドガードを二脚ごと包み込むように支えると安定する。セレクターを単発に合わせて狙いをつける。
引き金を絞る。スコープの先で血飛沫が上がる。狙う、撃つ、戦果確認。このサイクルを7回繰り返し、動くオーガは見えなくなった。
あとはゴブリンだけだ。
ここに来て奴等は倉庫上に陣取る俺とカリナに気付いたようだがもう遅い。セレクターをフルオートに切り替えてゴブリン共を薙ぐ。
最後の一匹が倒れると、辺りを奇妙な静寂が包んだ。
◇◇◇
「終わった……のかな……」
カリナが深く深呼吸しながら呟く。
駐屯地の正門前には地獄絵図が広がっていた。一面の血の海に折り重なり倒れる多数の死骸。血と排泄物の臭気がここまで上がってくる。広範囲探索魔法は石造りの建物が多くて役に立たないが、半径300mをカバーする探知魔法には他に魔物の姿は無い。
「ああ。当面の危機は去ったと思う。だがこう入り組んでいてはな」
「建物一つづつ確認して回るしかないか……」
「そうだな。その役目は衛兵に任せたいところだが」
PSG-1とG36Vのマガジンを交換してから、カリナに渡していたMP5A5の残弾数を確認する。220連ショートマガジンの半分ぐらいしか減っていないから、無駄弾はあまり使わずに済んだようだ。BB弾を補充し、ゼンマイを巻く。
と、探知魔法に反応が出る。この反応はトローが一頭だけか。カレイラ達がいる倉庫の向こう側からこちらに走ってくるようだ。
G36Vに持ち替えてスコープを覗く。来る場所がわかっているなら、建物の影を出た瞬間に狙撃してやる。
「カズヤ!」
悲鳴にも似たカリナの小さくも鋭い声に、スコープから顔を上げる
彼女の視線の先にはゴブリンの一団がいた。だがカリナが声を上げた理由はゴブリン共が頭上に掲げたものがものだったからだ。それは縛り上げられた金髪の女性だった。
「人質か!いったいどこから!」
言いながら手にしていたG36Vを構える。
いや、ダメだ。どう撃っても人質に当たる。
「ビビアナさん!ビビアナさん!そんな奴等やっつけてください!」
隣の倉庫の上からゲバラが叫んでいる。あれがアルカンダラから派遣されたというビビアナか。
3.5倍スコープの向こう側で、彼女は頭を振り乱している。手足は拘束され猿轡まで噛まされているから動かせるのは頭だけなのだろう。
どうする。トローは真っ直ぐやってくる。あと30秒もせずに姿を現すはずだ。ビビアナを救うには奴等の真横に移動するしかないが、トローから横撃される。トローを倒してからの救出で間に合うだろうか。トローを狙撃している間にビビアナの首でも折られやしないか。それでなくともトローが倒れ込んだ先に奴等がいたら下敷きになってしまう。
頭を過ぎるのはあの洞窟で救えなかった赤毛の少女、それに繰り返し夢に出てくる白髪の少女と黒髪の少女、夢の中では彼女達をアリシア、イザベル、アイダと呼んでいる。もしかしたらビビアナは彼女達の同級生かもしれない。ならば尚の事このまま見殺しにはできない。
「カズヤ!」
カリナが叫ぶ。行くしかない。
「カリナ!奴等の真横に転移する!援護を!」
「わかった。気をつけて!」
カリナにMP5A5を渡してから、人質を取っているゴブリン共の真横に転移する。右側からトローが突っ込んでくる。その眉間に狙いを定めて引き金を引く。
命中。奴は断末魔の雄叫びを上げながら両腕を振り回す。そしてスコープの中で金髪が舞った。ビビアナの目がスコープ越しに俺の目を捉え、直後にトローの振り回した腕に当たって叩き落とされる。
「カズヤ!」
カリナが叫ぶと同時に左側からフルオートの発射音が聞こえる。既のところで飛び退き、そのまま膝から崩れ落ちる。
何が起きた。
俺はトローの眉間を撃った。撃ち抜いた。どうしてビビアナが宙を舞っている。
「カズヤ!あの子が!カズヤ!」
カリナの声で我に返る。
辺りを見渡すが動くものはない。ビビアナを捕らえていたゴブリン共はカリナが倒してくれたようだ。
石畳の上に叩き付けられたビビアナの元へと駆け寄る。
一眼見ただけで救急救命が無駄であることを悟る。彼女の首はあらぬ方に折れ曲がり、仰向けの後頭部からは夥しく出血していた。
「カリナ、これを使ってくれ」
ミリタリーリュックからMP5A5とMP5Kを取り出してカリナに渡す。集弾性はG36Vよりも劣るが、特にMP5Kは銃身が短く取り回ししやすい。装着するマガジンは220連ダブルショートマガジン。2丁合わせて440発。
「セレクターはここ、レバーを下げれば発射できるようになる。弾には貫通魔法が付与してあるから、狙って引き金を引けばいい。最初は1発づつ撃て。狙い方はわかるな?」
「大丈夫!」
カレイラ率いる衛兵隊を撃った時の彼女の腕はなかなか良かったように思う。まあこれだけ密集した魔物だ。どれかには当たるだろう。
「俺は大物を狙い撃ちする。小物は任せた。合図をするまで待て」
「了解!」
カリナがMP5A5の環孔照門を覗き込む。俺もPSG-1のスコープを覗く。狙うのは真っ黒な体毛のトロー。彼我の距離およそ20m。皮膚が露出したバイタルポイント……耳ならどうだ。いかに矢を通さない剛毛といえど耳まではカバーできていない。
「撃て!」
言うのと同時に引き金を引く。初速90m/sで発射されたBB弾が狙い過たずトローの耳に吸い込まれて、反対側に血の雨を降らせた。トローの巨体が前方に倒れ込む。
隣のカリナも撃ち始めた。正門周辺の石垣に群がるゴブリンを、ほぼ百発百中で撃ち抜いている。そもそも彼女の弓矢の腕は確かなのだ。見越し射撃をマスターしているのだから、あとはエアガンから撃ち出されるBB弾の初速にさえ慣れれば問題ないのだろう。
俺も負けじとトローを3頭倒し、オーガの掃討に移る。
トローに比べればオーガは狙い所が多い。防具らしいものを一切身につけていないから身体中のバイタルポイントがほぼ露出している。それでも一撃で仕留められる急所は限られる。眉間、目、頚椎、そして心臓だ。
駐屯地前の幅10mほどの通りにひしめくゴブリンに混じって、10頭ほどのオーガがいる。ゴブリン10匹弱に1頭のオーガで群れを作るらしいから、押し寄せたゴブリンは100匹ほどだろうか。
2頭のオーガを倒したところでようやく異変に気付いたらしい。1頭のオーガが何が起きているか確認するようにキョロキョロとし始めた。そのオーガの眉間を狙い撃つ。奴は何匹かのゴブリンを巻き込んで崩れ落ちた。
残りは7頭。PSG-1の残弾は8発。無理をせずG36Vに切り替える。20mで直径5cmの集弾性を求めないなら、狙撃銃でなくアサルトライフルでも十分だ。
二脚は展開せずに、斜め下向きの膝射姿勢で3.5倍スコープを覗き込む。普段携行しているG36Cよりも250mmほど全長が長いが、左手でハンドガードを二脚ごと包み込むように支えると安定する。セレクターを単発に合わせて狙いをつける。
引き金を絞る。スコープの先で血飛沫が上がる。狙う、撃つ、戦果確認。このサイクルを7回繰り返し、動くオーガは見えなくなった。
あとはゴブリンだけだ。
ここに来て奴等は倉庫上に陣取る俺とカリナに気付いたようだがもう遅い。セレクターをフルオートに切り替えてゴブリン共を薙ぐ。
最後の一匹が倒れると、辺りを奇妙な静寂が包んだ。
◇◇◇
「終わった……のかな……」
カリナが深く深呼吸しながら呟く。
駐屯地の正門前には地獄絵図が広がっていた。一面の血の海に折り重なり倒れる多数の死骸。血と排泄物の臭気がここまで上がってくる。広範囲探索魔法は石造りの建物が多くて役に立たないが、半径300mをカバーする探知魔法には他に魔物の姿は無い。
「ああ。当面の危機は去ったと思う。だがこう入り組んでいてはな」
「建物一つづつ確認して回るしかないか……」
「そうだな。その役目は衛兵に任せたいところだが」
PSG-1とG36Vのマガジンを交換してから、カリナに渡していたMP5A5の残弾数を確認する。220連ショートマガジンの半分ぐらいしか減っていないから、無駄弾はあまり使わずに済んだようだ。BB弾を補充し、ゼンマイを巻く。
と、探知魔法に反応が出る。この反応はトローが一頭だけか。カレイラ達がいる倉庫の向こう側からこちらに走ってくるようだ。
G36Vに持ち替えてスコープを覗く。来る場所がわかっているなら、建物の影を出た瞬間に狙撃してやる。
「カズヤ!」
悲鳴にも似たカリナの小さくも鋭い声に、スコープから顔を上げる
彼女の視線の先にはゴブリンの一団がいた。だがカリナが声を上げた理由はゴブリン共が頭上に掲げたものがものだったからだ。それは縛り上げられた金髪の女性だった。
「人質か!いったいどこから!」
言いながら手にしていたG36Vを構える。
いや、ダメだ。どう撃っても人質に当たる。
「ビビアナさん!ビビアナさん!そんな奴等やっつけてください!」
隣の倉庫の上からゲバラが叫んでいる。あれがアルカンダラから派遣されたというビビアナか。
3.5倍スコープの向こう側で、彼女は頭を振り乱している。手足は拘束され猿轡まで噛まされているから動かせるのは頭だけなのだろう。
どうする。トローは真っ直ぐやってくる。あと30秒もせずに姿を現すはずだ。ビビアナを救うには奴等の真横に移動するしかないが、トローから横撃される。トローを倒してからの救出で間に合うだろうか。トローを狙撃している間にビビアナの首でも折られやしないか。それでなくともトローが倒れ込んだ先に奴等がいたら下敷きになってしまう。
頭を過ぎるのはあの洞窟で救えなかった赤毛の少女、それに繰り返し夢に出てくる白髪の少女と黒髪の少女、夢の中では彼女達をアリシア、イザベル、アイダと呼んでいる。もしかしたらビビアナは彼女達の同級生かもしれない。ならば尚の事このまま見殺しにはできない。
「カズヤ!」
カリナが叫ぶ。行くしかない。
「カリナ!奴等の真横に転移する!援護を!」
「わかった。気をつけて!」
カリナにMP5A5を渡してから、人質を取っているゴブリン共の真横に転移する。右側からトローが突っ込んでくる。その眉間に狙いを定めて引き金を引く。
命中。奴は断末魔の雄叫びを上げながら両腕を振り回す。そしてスコープの中で金髪が舞った。ビビアナの目がスコープ越しに俺の目を捉え、直後にトローの振り回した腕に当たって叩き落とされる。
「カズヤ!」
カリナが叫ぶと同時に左側からフルオートの発射音が聞こえる。既のところで飛び退き、そのまま膝から崩れ落ちる。
何が起きた。
俺はトローの眉間を撃った。撃ち抜いた。どうしてビビアナが宙を舞っている。
「カズヤ!あの子が!カズヤ!」
カリナの声で我に返る。
辺りを見渡すが動くものはない。ビビアナを捕らえていたゴブリン共はカリナが倒してくれたようだ。
石畳の上に叩き付けられたビビアナの元へと駆け寄る。
一眼見ただけで救急救命が無駄であることを悟る。彼女の首はあらぬ方に折れ曲がり、仰向けの後頭部からは夥しく出血していた。
11
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
幼少期に溜め込んだ魔力で、一生のんびり暮らしたいと思います。~こう見えて、迷宮育ちの村人です~
月並 瑠花
ファンタジー
※ファンタジー大賞に微力ながら参加させていただいております。応援のほど、よろしくお願いします。
「出て行けっ! この家にお前の居場所はない!」――父にそう告げられ、家を追い出された澪は、一人途方に暮れていた。
そんな時、幻聴が頭の中に聞こえてくる。
『秋篠澪。お前は人生をリセットしたいか?』。澪は迷いを一切見せることなく、答えてしまった――「やり直したい」と。
その瞬間、トラックに引かれた澪は異世界へと飛ばされることになった。
スキル『倉庫(アイテムボックス)』を与えられた澪は、一人でのんびり二度目の人生を過ごすことにした。だが転生直後、レイは騎士によって迷宮へ落とされる。
※2018.10.31 hotランキング一位をいただきました。(11/1と11/2、続けて一位でした。ありがとうございます。)
※2018.11.12 ブクマ3800達成。ありがとうございます。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
【完結】陛下、花園のために私と離縁なさるのですね?
紺
ファンタジー
ルスダン王国の王、ギルバートは今日も執務を妻である王妃に押し付け後宮へと足繁く通う。ご自慢の後宮には3人の側室がいてギルバートは美しくて愛らしい彼女たちにのめり込んでいった。
世継ぎとなる子供たちも生まれ、あとは彼女たちと後宮でのんびり過ごそう。だがある日うるさい妻は後宮を取り壊すと言い出した。ならばいっそ、お前がいなくなれば……。
ざまぁ必須、微ファンタジーです。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる