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エルレエラ
20.カリナの決意(5月11日)
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「この服似合うかなあ?カズヤどう思う!?」
カリナが楽しそうに店を一軒ずつ覗いている。
どんな世界でも、買い物は女性にとっては楽しみの一つなのだろう。手元に金があるのなら尚更か。
一角オオカミからの戦利品を売った金と護衛任務の報奨金は2人で折半することで話はついている。カリナは一角オオカミの3頭分だけでいいと言い張ってはいたが、倒した魔物の数で分配するのは俺自身が納得できなかった。
結果的にカリナの懐は自身の人生でかつてないほど温かいらしい。
結局この日は、日暮れまでの半日ほどカリナの買い物に付き合う事となった。
世の中の諸兄等はよくご理解されている事だろうが、女性の買い物に付き合うコツは的確な相槌と無の境地である。
“どっちが似合う?”と聞かれた時、大抵の場合求められている答えは決まっているのだ。
まあそんな事はさておき、俺も買い物はした。
財布として使えそうな革のポーチである。内部には巾着袋が挿入されており、跳んだり跳ねたりしても中身がこぼれ落ちる事はない。何せこの世界には財布という概念が薄いらしく、硬貨は革袋に入れて腰の帯からぶら下げるか荷物の奥にしまい込むものらしい。
さすがに人目につく形で現金をぶら下げるのは気が引けるし、背負っているミリタリーリュックのポケットから取り出すのも面倒だから、何かしらのポーチは欲しかったのだ。
ちなみに革のポーチには収納魔法を掛けておいたから、俺以外の人間がポーチの中を覗いても空の巾着袋の底が見えるだけだ。
同じ物を2つ購入し、一つにはカリナの取り分を収納して渡した。これできっと彼女も路銀には困らないはずだ。
◇◇◇
その夜の事である。
ハビエルの言ったとおり、日暮れには弱い雨が降り始め、夜になると鎧戸に打ち付けるような豪雨となった。旅を強行していれば、この豪雨の中で立ち往生していたことだろう。
雨を避けて宿の部屋に戻った俺は、昼間から気になっていたある疑問をカリナにぶつけてみた。
連絡所で聞いた“守り人”とは何か。
カリナは少し言葉を選びながら話してくれた。
「えっと……亡くなった人とか遺品っていうのは魔物を呼び寄せるの。遺体を苗床にされる時もあるし、亡くなった人の無念が遺品に宿って魔物化する時もあるって聞いてる。そうならないよう、ちゃんと埋葬したりしなきゃいけないんだけど、旅先とか戦場で亡くなった人はそうもいかないよね」
魔道具のランプの仄かな灯りに照らされた床に、洞窟で見た光景が蘇る。捕らわれた女性の腹を引き裂くようにオーガが出てくるシーンを目の当たりにした俺としては、思わず顔を覆いたくなるような話である。だがその光景を忘れる事はできないだろう。
遺品に宿った思念が魔物化するというのは、付喪神のようなものだろうか。
「それでね。特に高貴なお方なんかが戦場に立ったり旅に出る時は、万が一に備えて“守り人”を指名したり、もしも亡くなってしまった時には葬式が終わるまで魔物から遺体を守らなきゃって隊列を組んで故郷に帰ったり、墓地で大宴会をやる習わしがあるの。それが私達みたいな庶民にも伝わって、遺品や遺体を生まれ故郷まで届ける風習が生まれたみたい。その遺品や遺体を故郷まで届ける人を“守り人”って呼んでる」
日本で言うところの通夜のようなものか。もっとも通夜は故人を偲び葬儀に先立って穢れを落とす儀式のようなものの筈で、それを宴会などと表現するのは罰当たりに過ぎるかもしれない。
一方で古代キリスト教の影響が強い中世ヨーロッパでの葬儀は、“キリストの死に倣い”天に召される故人を送り出すために墓地での晩餐が行われたらしい。その晩餐を行うために、故人の亡骸を讃美歌と祈りを捧げながら運ぶ葬儀の列が形成され、その晩餐は長いときは7日間にも及んだという。そんな宗教学の講義をぼんやりと思い出す。
それにしても遺品ならともかく遺体を遠い故郷まで届けるのは、冷蔵技術も交通手段も未発達なこの世界では大変なイベントだろう。一大事業と言ってもいいかもしれない。
「じゃあ“守り人”というのは一般的な存在なんだな?」
俺の質問にカリナは悲しそうな表情を見せた。
「ううん。普通の人は進んで“守り人”になんかならないよ。故郷っていっても遠い場所もあるからね。ちょっと隣の街までってわけにはいかないじゃない。それに魔物に襲われる危険も高いし、路銀を狙う盗賊も出る。そもそも遺体はすぐに腐っちゃうから、ずっと氷魔法や治癒魔法を掛け続けなきゃならないでしょ。高貴なお方なら軍隊の魔法師がその役を果たすんだろうけど、庶民がお願いできるのは魔物狩人か、目的地が同じ商人ぐらいしかない。でもどうしても手間賃が上がっちゃうからね。立派な仕事だとは思うけど、人の不幸につけ込んで金儲けしてるって後ろ指を挿す人達もいるはずよ」
なるほどなあ。
葬儀屋への扱いのようなものか。大事な仕事であり、なくてはならない存在でもあるのを理解してはいても、お世話にはなりたくないと心のどこかで感じてしまうことは否めない。
「それにね。魔物が遺体を狙ってくるから、“守り人”が街に立ち寄る事は好まれないらしいの。だから危険な旅になるし、腕が良くって長期間の野営に耐えられるカサドールぐらいしか成り手がないってのが事実なんだと思う」
それもイメージは湧く。どのような理由にせよ、遺体への本能的な畏れや恐怖は誰しもが感じるものだ。
いくら亡骸を故郷に送り返すためとはいえ、そしてその大義を頭では理解していたとしても、赤の他人からすれば自分の生活空間に遺体を持ち込む事を歓迎できるものでもないだろう。
俺が持っているミリタリーリュックの中の布袋に遺体と遺品が収められていると知られたら、この宿も泊まれたかどうか。
「でもね。スー村のみんなは軍人とか狩人だった人達だから、“守り人”をありがたい存在だって思ってると思う。だってみんな一度ぐらいは死ぬのを覚悟したことがあるだろうし、どうせ土に還るなら思い入れのある場所で家族や友人達に囲まれて還りたいじゃない?」
「カリナもそう思うのか?」
「う~ん。スー村の土に還りたいかと聞かれればピンとこないけど、でも魔物に喰われるのも魔物を生んじゃうのも嫌!」
そんな最期は俺だって嫌だ。
カリナの話でわかったのは、遺体を故郷に送り届ける“守り人”はレアな存在であること。そして“守り人”は万人に受け入れられる存在ではないという事だ。
遺体を運んでいることは秘密にしておいた方がよさそうだ。
「そんな事よりさ、カズヤはアルカンダラまで行くんだろ?」
少々強引に話題を変えられた気もするが、俺の向かう先は決まっている。
「ああ。俺を召喚したかもしれない子供達の養成所が、その街にあるらしいからな」
「私もさ、その養成所に入ろうかと思って。だから私もアルカンダラに行くよ!」
カリナがとんでもない事を言い出した。
「お前なあ。スー村を出るときにあれだけ揉めたの忘れたのか?村を離れるのは1週間って約束だろう」
「あれ?そんな約束したっけ?ハビエルさんが面倒見るとか言ってたのは覚えてるけどなあ」
このお調子者の娘はこのまま家出でもする気なのだろうか。そもそも養成所とはふらりと行って入所できるようなものなのか?
「俺には養成所の事は全然わからないからな。そういう事はハビエルさんや連絡所のレベカさんに相談したほうがいいんじゃないか?」
「うん……そうなんだけどさ。みんな母さんの味方しそうじゃん?なんだかんだで母さん顔広くてさ、なんか……ずっと母さんの掌の上にいるような……そんな気がするんだよね」
ベットの上で膝を抱えるカリナが、少し寂しそうに笑った。
「だからとりあえず行ってみようかなって。カズヤと一緒ならそうそう危険な事もないだろうし、スー村にいても私って決まった仕事はなかったからさ。別に私がいなくったって、村には何の影響もないし!」
カリナにはカリナなりの葛藤があったのだろう。話好きではあっても決して雄弁ではない彼女の口から出てくるのは、あまり前向きとは言えない言葉だった。それでも放っておいたら1人でアルカンダラに向かいかねないぐらいの決心はしているように思える。
ハビエルとデボラの約束は“カリナを1週間預かる”だった。
だが当のハビエルはエルレエラ到着直後にさっさと自分の家に引き上げてしまった。スー村への帰路についての打合せなどを一切せずだ。ハビエルと連絡を取りたければ連絡所の掲示板を使うなり言付けを頼めばいいのだろうが、今この状況ではハビエルとデボラの約束を俺が引き継いだ事になるのだろうか。
「それともカズヤは1人で行っちゃう?それなら私も1人で向かおうかなあ。お金はあるし!」
そう言えば俺が「はいそうですか」と答えると本気で思っているのだろうか。
仄かに揺れるマジックランプの灯りに照らされたカリナの顔は、軽く笑っていた。
カリナが楽しそうに店を一軒ずつ覗いている。
どんな世界でも、買い物は女性にとっては楽しみの一つなのだろう。手元に金があるのなら尚更か。
一角オオカミからの戦利品を売った金と護衛任務の報奨金は2人で折半することで話はついている。カリナは一角オオカミの3頭分だけでいいと言い張ってはいたが、倒した魔物の数で分配するのは俺自身が納得できなかった。
結果的にカリナの懐は自身の人生でかつてないほど温かいらしい。
結局この日は、日暮れまでの半日ほどカリナの買い物に付き合う事となった。
世の中の諸兄等はよくご理解されている事だろうが、女性の買い物に付き合うコツは的確な相槌と無の境地である。
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まあそんな事はさておき、俺も買い物はした。
財布として使えそうな革のポーチである。内部には巾着袋が挿入されており、跳んだり跳ねたりしても中身がこぼれ落ちる事はない。何せこの世界には財布という概念が薄いらしく、硬貨は革袋に入れて腰の帯からぶら下げるか荷物の奥にしまい込むものらしい。
さすがに人目につく形で現金をぶら下げるのは気が引けるし、背負っているミリタリーリュックのポケットから取り出すのも面倒だから、何かしらのポーチは欲しかったのだ。
ちなみに革のポーチには収納魔法を掛けておいたから、俺以外の人間がポーチの中を覗いても空の巾着袋の底が見えるだけだ。
同じ物を2つ購入し、一つにはカリナの取り分を収納して渡した。これできっと彼女も路銀には困らないはずだ。
◇◇◇
その夜の事である。
ハビエルの言ったとおり、日暮れには弱い雨が降り始め、夜になると鎧戸に打ち付けるような豪雨となった。旅を強行していれば、この豪雨の中で立ち往生していたことだろう。
雨を避けて宿の部屋に戻った俺は、昼間から気になっていたある疑問をカリナにぶつけてみた。
連絡所で聞いた“守り人”とは何か。
カリナは少し言葉を選びながら話してくれた。
「えっと……亡くなった人とか遺品っていうのは魔物を呼び寄せるの。遺体を苗床にされる時もあるし、亡くなった人の無念が遺品に宿って魔物化する時もあるって聞いてる。そうならないよう、ちゃんと埋葬したりしなきゃいけないんだけど、旅先とか戦場で亡くなった人はそうもいかないよね」
魔道具のランプの仄かな灯りに照らされた床に、洞窟で見た光景が蘇る。捕らわれた女性の腹を引き裂くようにオーガが出てくるシーンを目の当たりにした俺としては、思わず顔を覆いたくなるような話である。だがその光景を忘れる事はできないだろう。
遺品に宿った思念が魔物化するというのは、付喪神のようなものだろうか。
「それでね。特に高貴なお方なんかが戦場に立ったり旅に出る時は、万が一に備えて“守り人”を指名したり、もしも亡くなってしまった時には葬式が終わるまで魔物から遺体を守らなきゃって隊列を組んで故郷に帰ったり、墓地で大宴会をやる習わしがあるの。それが私達みたいな庶民にも伝わって、遺品や遺体を生まれ故郷まで届ける風習が生まれたみたい。その遺品や遺体を故郷まで届ける人を“守り人”って呼んでる」
日本で言うところの通夜のようなものか。もっとも通夜は故人を偲び葬儀に先立って穢れを落とす儀式のようなものの筈で、それを宴会などと表現するのは罰当たりに過ぎるかもしれない。
一方で古代キリスト教の影響が強い中世ヨーロッパでの葬儀は、“キリストの死に倣い”天に召される故人を送り出すために墓地での晩餐が行われたらしい。その晩餐を行うために、故人の亡骸を讃美歌と祈りを捧げながら運ぶ葬儀の列が形成され、その晩餐は長いときは7日間にも及んだという。そんな宗教学の講義をぼんやりと思い出す。
それにしても遺品ならともかく遺体を遠い故郷まで届けるのは、冷蔵技術も交通手段も未発達なこの世界では大変なイベントだろう。一大事業と言ってもいいかもしれない。
「じゃあ“守り人”というのは一般的な存在なんだな?」
俺の質問にカリナは悲しそうな表情を見せた。
「ううん。普通の人は進んで“守り人”になんかならないよ。故郷っていっても遠い場所もあるからね。ちょっと隣の街までってわけにはいかないじゃない。それに魔物に襲われる危険も高いし、路銀を狙う盗賊も出る。そもそも遺体はすぐに腐っちゃうから、ずっと氷魔法や治癒魔法を掛け続けなきゃならないでしょ。高貴なお方なら軍隊の魔法師がその役を果たすんだろうけど、庶民がお願いできるのは魔物狩人か、目的地が同じ商人ぐらいしかない。でもどうしても手間賃が上がっちゃうからね。立派な仕事だとは思うけど、人の不幸につけ込んで金儲けしてるって後ろ指を挿す人達もいるはずよ」
なるほどなあ。
葬儀屋への扱いのようなものか。大事な仕事であり、なくてはならない存在でもあるのを理解してはいても、お世話にはなりたくないと心のどこかで感じてしまうことは否めない。
「それにね。魔物が遺体を狙ってくるから、“守り人”が街に立ち寄る事は好まれないらしいの。だから危険な旅になるし、腕が良くって長期間の野営に耐えられるカサドールぐらいしか成り手がないってのが事実なんだと思う」
それもイメージは湧く。どのような理由にせよ、遺体への本能的な畏れや恐怖は誰しもが感じるものだ。
いくら亡骸を故郷に送り返すためとはいえ、そしてその大義を頭では理解していたとしても、赤の他人からすれば自分の生活空間に遺体を持ち込む事を歓迎できるものでもないだろう。
俺が持っているミリタリーリュックの中の布袋に遺体と遺品が収められていると知られたら、この宿も泊まれたかどうか。
「でもね。スー村のみんなは軍人とか狩人だった人達だから、“守り人”をありがたい存在だって思ってると思う。だってみんな一度ぐらいは死ぬのを覚悟したことがあるだろうし、どうせ土に還るなら思い入れのある場所で家族や友人達に囲まれて還りたいじゃない?」
「カリナもそう思うのか?」
「う~ん。スー村の土に還りたいかと聞かれればピンとこないけど、でも魔物に喰われるのも魔物を生んじゃうのも嫌!」
そんな最期は俺だって嫌だ。
カリナの話でわかったのは、遺体を故郷に送り届ける“守り人”はレアな存在であること。そして“守り人”は万人に受け入れられる存在ではないという事だ。
遺体を運んでいることは秘密にしておいた方がよさそうだ。
「そんな事よりさ、カズヤはアルカンダラまで行くんだろ?」
少々強引に話題を変えられた気もするが、俺の向かう先は決まっている。
「ああ。俺を召喚したかもしれない子供達の養成所が、その街にあるらしいからな」
「私もさ、その養成所に入ろうかと思って。だから私もアルカンダラに行くよ!」
カリナがとんでもない事を言い出した。
「お前なあ。スー村を出るときにあれだけ揉めたの忘れたのか?村を離れるのは1週間って約束だろう」
「あれ?そんな約束したっけ?ハビエルさんが面倒見るとか言ってたのは覚えてるけどなあ」
このお調子者の娘はこのまま家出でもする気なのだろうか。そもそも養成所とはふらりと行って入所できるようなものなのか?
「俺には養成所の事は全然わからないからな。そういう事はハビエルさんや連絡所のレベカさんに相談したほうがいいんじゃないか?」
「うん……そうなんだけどさ。みんな母さんの味方しそうじゃん?なんだかんだで母さん顔広くてさ、なんか……ずっと母さんの掌の上にいるような……そんな気がするんだよね」
ベットの上で膝を抱えるカリナが、少し寂しそうに笑った。
「だからとりあえず行ってみようかなって。カズヤと一緒ならそうそう危険な事もないだろうし、スー村にいても私って決まった仕事はなかったからさ。別に私がいなくったって、村には何の影響もないし!」
カリナにはカリナなりの葛藤があったのだろう。話好きではあっても決して雄弁ではない彼女の口から出てくるのは、あまり前向きとは言えない言葉だった。それでも放っておいたら1人でアルカンダラに向かいかねないぐらいの決心はしているように思える。
ハビエルとデボラの約束は“カリナを1週間預かる”だった。
だが当のハビエルはエルレエラ到着直後にさっさと自分の家に引き上げてしまった。スー村への帰路についての打合せなどを一切せずだ。ハビエルと連絡を取りたければ連絡所の掲示板を使うなり言付けを頼めばいいのだろうが、今この状況ではハビエルとデボラの約束を俺が引き継いだ事になるのだろうか。
「それともカズヤは1人で行っちゃう?それなら私も1人で向かおうかなあ。お金はあるし!」
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